29スレ210

 戦場における少女剣士にとって、大きな問題が一つある。
 それはトイレだ。男性に比べてトイレが近いとか、少し漏れるとか。
 桜崎刹那にとっても、それは切実な問題だった。
「……はぁ、お譲さまの提案を無碍にはできない、とはいえこれは」
 そんな事情を親友たる近衛木乃香に相談したところ、木乃香が言いだした答えは
“オムツしたら良いんと違う?”
 だったりした。流石にそれはと言おうとしたけれど、とても楽しそうな木乃香の笑顔に
とてもではないが逆らう事など出来ず、今まさに、近場でオムツを購入してきたところだった。
「うぅ……こんな姿、人には見せられない……」
 学園の更衣室で人知れずオムツを装着するだけで頬が紅潮し、恥ずかしげに瞳を潤ませる。
 一人、薄暗い個室で悶々と巡らせる想像は、段々と過激な方へと移り変わってしまい、オムツの厚みがある触感を
掌で撫でると、敏感に反応してしまう。
「だ、ダメだ……何を考えているんだ、私は」
 何も考えずに、早くスカートをはこうと、首を横に振って表情を険しくしても、火照った体を
冷まし切れず、着替えを済ませて教室に戻ってもなお、オムツのかさかさした感触が太ももを擦るたびに
悩ましい表情を浮かべていた。

 そして、放課後。結局一日中擽られるような甘い刺激に悩まされていた刹那は
 再び更衣室に舞い戻っていた。
「も、もう……ダメ…」
 頬を染め、泣きそうな顔で個室にへたり込む。甘い刺激と収まらない羞恥で、幼い秘部が
しっとりと濡れてしまい、お尻がむず痒い。刹那はまるで自慰でもするように股を開いてその間に指を差しいれて
お尻を掻く。
「はっ…あ、んぅ」
 耐え続けた痒みが僅かに取れる。その気持ちよさに堪らず声が漏れてしまった。
「刹那さん、やっぱり何所か悪いんですか?」
「ひゃあっ!」
 扉越しに、唐突に聞こえるはずのないネギの声が聞こえ、刹那は悲鳴を上げて手を止める。
 ネギは一日悶々としていた刹那を心配していたのだった。
 それを聞かされて、刹那は扉を開けて事情を説明する。ネギの方も納得した様子で頷くと、にっこりと
笑顔を浮かべた。
「そう言うことなら、痒み止めを塗ってあげますよ」
 純粋な親切心しか感じ取れないような顔で、ネギにそんな事を言われ、刹那はやはり断りきれない様子でスカートを捲りあげた。
「あの…手早く済ませてください」
 刹那の言葉にネギは頷いてオムツを外す。露になった丸いお尻にひんやりした痒み止めを当てる。
「ん…あっ…先生、冷たい…」
 鼻を鳴らす刹那に対して、ネギの方は事務的にお尻を撫でまわし、赤くなったそこに万遍無く薬を塗る。
 ねっとりした感触がお尻を這いまわり。結局それが終わるまで、刹那は羞恥と快感に攻められていた。

ネギの小さな手が、刹那のお尻を這いまわっている。痒み止めでぬらつく指先が
敏感な肉を擽る様に撫でるたびに、刹那は更衣室の壁に頭を擦りつけて息を殺していた。
「刹那さん?大丈夫ですか?」
 太股も赤くなっているからと、引きしまった足にまで掌を伸ばしながら、ネギが心配そうに
声をかける。
「だ、大丈夫……です」
 声に艶がかかるのを誤魔化すように、出来るだけ低い声で答える刹那。
 実際のところ、ネギが心配するようなことはなにも無く、刹那としては一刻も早く薬を塗るのを
止めてほしかったのだ。これはいわば治療行為だと何度言い聞かせても、学校の中で下半身を露にして
異性に尻を撫でまわされているという羞恥に心臓の鼓動が高まり、吐息に熱がこもる。
「はい、終わりましたよ」
 下唇をかみしめ、必死にこみ上げる快感を堪えていた刹那に、ようやくネギが声を掛けてくれた。
「ど、どうも……ありがとうございます」
 ふぁ、と大きく息を吐いて火照った頬を隠すように俯いている刹那に、ネギは、いえ。とだけ答える。
「じゃ、ボクは見回りがありますから」
 刹那は、スカートを整えて、頭を下げて足早に更衣室を出るネギを見送り、彼自身も真っ赤になっていたことに
今更ながらに気が付いて、結局一日体の火照りが収まらなかったのだった。

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最終更新:2012年01月28日 16:14
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