第2巻

猫神やおよろず 第2巻


著者
FLIPFLOPs
発行日
2009年6月5日第一刷発行
ISBN-10
4253233620
ISBN-13
978-4253233620
発行者
秋田貞美
発行所
株式会社秋田書店
印刷所
大日本印刷株式会社
装丁
Kyo Satomura


表紙

表紙表




見返し裏

繭が遊んでいるゲーム機

+ ...

1988年にセガ・エンタープライゼス(現セガ)が発売したゲーム機『メガドライブ(1)』。やっているゲームソフトは不明。



4ページ、1コマ目

芳乃「桜の木の下には屍体が埋まっているって話-」「聞いた事ない?」

+ ...

檸檬で有名な梶井基次郎が1928年に「詩と詩論 第二冊」に発表した短編小説「櫻の樹の下には」の冒頭文『桜の樹の下には屍体が埋まっている!』から。能の「西行桜」などを元にして書かれ、この小説以降に桜の木の下に死体が埋まっているという風評が広まって一般化された。



5~7ページ

繭が遊んでいるゲーム機

+ ...

1983年に任天堂が発売した家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ (Family Computer)」。やっているゲームソフトは不明。



11ページ、4コマ目

神とかかれた一升瓶

1848年創業の神亀酒造の販売している代表的な日本酒の銘柄「神亀」かと思うが、字体が異なるので不明。まさか焼酎ではないと思うが…



59ページ、1コマ目

気象衛星ひまわり

+ ...

「ひまわり」とは日本の静止気象衛星、運輸多目的衛星の愛称である。1コマ目に描かれているのは「Geostationary Meteorological Satellite-5:略称GMS-5:通称ひまわり5号」である。ひまわり5号は1995年の3月に打ち上げられ、同年の6月から運用開始、2005年に運用終了している。…のでこの話の連載時(2008年)にはひまわり5号はとっくに運用が終了されており、気象観測機能と航空管制機能をあわせもった後継のひまわり6号(正式名称「運輸多目的衛星新1号=Multi-functional Transport Satellite-1R:略称MTSAT-1R」、2005年3月打ち上げ、同年6月運用開始)、および国産のひまわり7号(運輸多目的衛星新2号=MTSAT-2、2006年2月打ち上げ、同年9月運用開始)が現在と同じように運用されている。アニメでは直してほしいところ。



62~64ページ

繭が遊んでいるゲームコーナーのアーケードゲーム機

詳細不明。



63ページ1、3コマ目、65ページ4コマ目

ゴン太が飲んでいる缶ジュース

+ ...

1981年に北九州コカ・コーラボトリング(国内の地域ボトリング会社の合併・再編を経て現在はコカ・コーラウエスト株式会社)が企画・製造して当初はガラス瓶で九州域内で販売され、1982年からアルミ缶で全国発売されている「Ambasa(アンバサ)」で、標準的な味の「サワーホワイト」。乳性炭酸飲料、ということで想像できるように味はぶっちゃけカルピスソーダだが、カルピスソーダより味が少し濃くて炭酸が強め。普通に現在も販売されているのに、なぜか日本コカ・コーラのホームページでは一切紹介されていない模様。



63ページ、2コマ目

メイ子が飲んでいる缶ジュース

+ ...

1885年に米国アリゾナ州で販売開始されており、その点では1886年に発売されたコカ・コーラよりも歴史が古い炭酸飲料「Dr Pepper(ドクターペッパー)」。日本コカ・コーラのホームページ上でも「アメリカでもっとも古い炭酸飲料」と紹介されている。Dr Pepper Snapple Group Inc.が商標権をもっており、コカ・コーラ社などに製造・販売委託をしている形になっている。よく「薬っぽい」味といわれるが、それを言えばコカ・コーラだって薬っぽい味だし…



71ページ、5コマ目

メイ子「こんな感じかしらー?」

+ ...

1972年に出版された斎藤惇夫の児童向け小説「冒険者たち―ガンバと十五ひきの仲間」を原作に、1975年に日本テレビ系列で放映された東京ムービー作成のテレビアニメ「ガンバの冒険」での「ノロイ」との対決シーン。先日(2011年4月)亡くなられた著名なアニメ監督「出崎統」がチーフディレクターを務めていることでも名高いアニメである。原作は3部作の2作目であり、他に1970年出版の「グリックの冒険」、1983年出版の「ガンバとカワウソの冒険」がある。物語の面白さもさることながら、薮内正幸(2000年逝去)の美麗な挿絵も魅力の一つである。編集者も消防の頃に大きな岩波の本で読んだが、3部作の中ではグリックの冒険が一番好きだった。薮内さんの絵に親しんだ目からみると1981年に公開された「グリックの冒険」の劇場版アニメは絵柄がちょっと許せなかった…



116ページ1コマ目、104ページ5コマ目など

シスターセシリア「GPS機能付きの最新型魔力計」

+ ...

米国では2007年6月から、日本では2008年7月から販売されているアップル社製のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」。バージョンは不明。「このビッグウェーブに乗るしかない」という名言を残した俳優志望のフリーターBUTCHさんでもおなじみ。



121ページ6コマ目~124ページ1コマ目

シスターセシリアの持っているサブマシンガン

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チェコスロバキアのチェスカー・ズブロヨフカ社が製造・販売している小型の短機関銃「Vz.61(通称:スコーピオン)」。チェコスロバキア軍にて1961年に正式採用され、近年でも改良されながら製造されている。サブマシンガンとしては非常に小型で携帯性に優れており、なおかつフルオート(自動連弾)時でも反動が小さく扱いやすい名機として知られている。



124ページ6コマ目~128ページ4コマ目

シスターセシリアがしゃもに渡した「退魔グレネード」

+ ...

1924年にドイツで開発・生産され第一次世界大戦で多く使用された「24型柄付手榴弾」、形からポテトマッシャー:じゃがいもつぶしとよばれる。1915年に開発されたヘアブラシ手榴弾M1915の後継機で、柄をつけることで人力でもより遠くに投擲できるという特性をもつ。しゃもが使っているように、柄の底の部分のひもを引っ張ることで得た火花により導火線に火をつけて、投擲後数秒で爆発する。重く、火薬の質も悪かったためにまとめて投げても威力はたかが知れており、次第に現在のように軽くて高性能の火薬を詰めた丸い卵型手榴弾に取って代わられることになる。



135ページ、2コマ目

ゲーム機の横の雑誌

+ ...

2002年8月から秋田書店が販売している月刊漫画雑誌「チャンピオンRED」。いうまでもなく、この漫画が掲載されているのはその増刊で隔月刊漫画雑誌「チャンピオンRED いちご」である。やはりこの漫画もいちごからRED本誌への栄転を虎視眈々とねらっているのだろうか…



135ページ、2コマ目

ゲーム機とゲームソフト

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1983年に任天堂が発売した家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ (Family Computer)」と1984年に任天堂が発売したファミリーコンピュータ用ゲームソフト「エキサイトバイク」。2004年にはゲームボーイアドバンス用ソフトとして移植され、2011年にはニンテンドー3DSへのダウンロード配信(2011年7月31日まで無料配信)がなされている。当時のファミコンソフトとしては5500円と高価だったが、販売本数が約157万本と大ヒットした。



139ページ、4コマ目

ツクヨミ「愛は惜しみなく奪う物と申します」

+ ...

1955年に有島武郎が発表した「惜みなく愛は奪う」。今すべて絶版ってどういうこと!?



155ページ、3コマ目

繭が遊んでいるゲーム機

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1983年に任天堂が発売した家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ (Family Computer)」。やっているゲームソフトは不明。後ろから書かれるのは珍しい…と同時に懐かしい。



167ページ、5コマ目

柚子「一番左の青磁の壷」

+ ...

青磁とは深緑色、青緑色をした釉が全体にかけられた磁器の一つ。使っている内に細やかな貫入(ヒビ)が入り、それがよい景色になる。青磁の起源は古く、中国の殷~周の時代、紀元前1000年以前と考えられる。青磁の中でも特に名品とされる透明感のある澄んだ青色を出すためにはかなり厚く釉をかけなければならず、重量を調整するために逆に素地を極端に薄くして作らなければならない。焼成後に均一に釉がかかり、割れのない美しい完成品を得るのは困難を極めるために、現在の技術をもっても北宋~南宋時代の青磁の名品を完全に再現するのは難しい。青磁の技術はその後、朝鮮半島に伝えられ、そこで細やかな象嵌が施された高麗青磁を生み出すことになる。日本にある青磁の名品では重要文化財の「馬蝗絆」が有名(本来は兄弟茶碗で2椀ある)。その銘には面白いいわれがあるのでぜひググってみてほしい。どうでもいいけど、左じゃなくて右だよね。



167ページ、5コマ目

柚子「一番左の青磁の壷は二度窯に入れた半真半贋です」

+ ...

青磁などの陶磁器で釉の表面が荒れてしまったり、小さくカケてしまったものを再度窯に入れて焼きなおすことで釉薬を溶かしなおし、外観をきれいにすることを「二度焼き」とよぶ。贋作ではないが、後絵と同様に製作されてから数百年以上経った後に勝手に焼きなおされることで、オリジナルの状態ではなくなるために価値は下がる。ただし、それをきちんと見分けるのは素人には難しい。



169ページ、2コマ目

柚子「この蒔絵の皿はとても見栄えが良いけど」

+ ...

蒔絵とは漆の上に金や銀で形作った絵をつけること。庶民が日常的に漆器の皿などを使うと当然漆がハゲてボロくなってしまうので、皿といっても菓子皿のようなものか、あるいは完全な観賞用なのだろうか?蒔絵の歴史的な名品というと国宝になっている光悦の「舟橋蒔絵硯箱」に代表されるように硯箱が多い。



169ページ、2コマ目

柚子「でも偽物だからって価値が無い訳じゃないし」

+ ...

陶磁器や漆器などの贋作にはいくつかの種類がある。わざと下手っぽく作ってしばらく土の中に埋めたり薬品をかけて表面を荒れさせることで、見た目は古臭く、形は荒々しく桃山期の古い陶器を真似したようなもの、あるいはよく見かけるへったくそにコピーして作った天目茶碗などは、いうまでもなくまったく価値の無いゴミである。しかし、ここにあるような細やかな蒔絵が施された過去の名品を近代~現代の職人がきちんとした技術で一所懸命に写して作ったようなものであれば「過去の名品のコピーとしての贋作」ではあるが、ある程度の価値は出てくることになる。



169ページ、3コマ目

柚子「この信楽焼」

+ ...

現在こそ信楽焼というと狸の焼物で有名になってしまったが、日本に古くからある古窯の一つである。かの千利休も古信楽の素朴な(後述する)土味を好み、自身の好みに合わせて特注させ、「利休信楽」とよばれる一連の茶陶を残している。



169ページ、3コマ目

柚子「この信楽焼なんてとても土味が良くて私は好きだけど」

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信楽焼や備前焼などのように陶器の中でも釉がかかっていなく(少なく)、素の土の肌合いが強く感じられ、それが全体のいい味になっているものに対して「土味(どみ)が良い」という。釉をかけない陶器は一般的に焼締めとよばれ、上述の他に伊賀焼や丹波焼などが知られている。まぁ10代のがきんちょが使う単語じゃないわな。こんなページを熱心に編集している20代の私もどうかと思うが。



169ページ、3コマ目

柚子「この信楽焼なんて(中略)普通に近年焼かれたものだし 作者も無名…」

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陶磁器の市場評価は一般的に「古い時代のもので有名な人が作ったもの」>>>「古い時代のもので無名の人が作ったが、残されている数は少ないもの」>>>>>>>「近代~現代のものでかなり有名な人が作ったもの」>│超えられない壁│>「近代~現代のものであまり有名じゃない人が作った、あるいはそもそも銘が入っていないもの」という評価順で、箱書きの有無などの歴史的な評価があるとそこにプラスされる感じである。そのため、最近焼かれたもので銘が入っていない(箱書きもない)ものだと、どんなに質が良くても市場評価はまず上がらない。



170ページ、3コマ目

源蔵「古陶磁の相場なんざあってないようなもんだ」

+ ...

上記の市場評価と共に、古陶磁が好きな人々が欲しがるものの人気度合いやTVなどのメディアで取り上げられる知名度といったものには変動があるため、源蔵がいうように相場はあってないもの、というのがやはり正解だろうか。ただ、どこぞの鑑定士のように俺様のおかげで古伊万里の人気が広まって値段が一気に跳ね上がったと本などでやたら吹聴するのはいかがなものだろうか。



176ページ、8コマ目

アートスコープ社長「あった!」「人間国宝藤田龍治作のぐい飲み!」

似た名前の陶芸家が思い当たらないので、完全な創作と思われるが、詳細不明。ぐい飲みというには少し大きいような気もするが…信楽焼だろうか?



~えくすとら~ 4コマ漫画3つ目

繭「さらば 延々とマインスイーパのハイスコアを更新する日々よ」

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「マインスイーパ(Minesweeper)」は1992年のWindows3.1からWindowsに標準で付属しているゲーム。リンゴさんたちにはともかく、今更説明することもないと思ったが、隠しコマンドがあることを今知りました…




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最終更新:2012年03月07日 00:22