■グランドオープニング1:平凡な朝
シーンプレイヤー:楡川夢 登場難度:不可

万色学園への通学路。 夢は欠伸を噛み殺しながらその道を歩いていた。
ここにはZ市のようなレネゲイドウィルスに関する事件や、刺激的な物はない。

夢:「ふぁぁ~……」手には一応お土産を持ちつつ。 ところでGM。
GM:うい?
夢:まだミットガルドに行ってはないんですよね?
GM:来てないよ。
夢:うぃうぃ。 万食学園の中に入ったばっかりか。
GM:食じゃない、色だ。 しかもまだ通学路。
夢:おぉぅ。 すみませぬ、タイプミスっ(汗)
ケイ:おなかすいた?
暁:ケイが食べられそうだ(笑)
GM:確かに食べられそうだ、性的な意味で。
ケイ:もう完食済み。
夢:してませんしてません(笑) 
GM:「お~い、夢。 待ってくれよ!」と背後から聞こえる友人、檜原慎一の声。
   これも今はない平穏な日常の一部だ。
夢:「あら……もしかして、慎一?」 記憶からお調子者の友人の事を思い出す。
GM/慎一:「やっぱり夢だ、転校したはずなのにどうしたんだよ~。 やっぱりお礼参り?お礼参り?」
夢:オーヴァードになる前は普通の生徒だったんですよぅ(汗)
  「そんなはずないじゃないの……橘先生へのお礼を言いに来たのよ。 転校前は言っていかなかったから」
GM/慎一:「なんだ、つまんないなぁ。 なんか面白い事でも起きないかな。 こう、心沸き踊るようなさ」
夢:「面白い、ねぇ」 その言葉に、内心溜息をつく。
GM:夢が校門をくぐった瞬間、世界の時間が止まり、全ての色が失われた。
   動いているのは自分だけ……いや、眼の前で光が生まれていた。
   その光の正体は、ひとつの宝石だった……。
夢:「……?」
GM:宝石が告げる。 『夢よ、選ばれし者よ。 私はシャードと呼ばれる神々の欠片だ』
夢:「ワーディングじゃない……って、アンタっ!?」
GM/シャード:『またお前の運命が動き出す時が近い。 力が必要な時は心で私を呼べ。
         私はそれに応えるだろう……気が向けば』
夢:「あああアンタ、何でまたっ!? というか、気が向けばって少しいい加減よっ!?」
暁:アリオッチ(※)並にやる気ねえ神の欠片だ(笑)
  (※ムアコック・サーガに出てくる神)
アーシェッタ:まぁ、事前に知らせてくれるだけましかと。
GM:「……夢? 誰に向かって叫んでるの?」と慎一の声。 周囲の世界は既に元通り動き出している。
夢:「っ!? えっ、アタシ? さ、叫んでなんかいないよっ!?」と少し慌てる。
GM:手にはいつかのように、1つの宝石――シャードがある。 もしかして、これは勇者の証だろうか?
夢:シャードはそのまま時計にはまり、黒い長針と短針に変わる。 「とほほ、嫌な……予感」


■グランドオープニング2:物語は突然に
シーンプレイヤー:朽葉ケイ 登場難度:不可

万色学園がミッドガルドに転送される日の朝――まだケイはブルースフィアの自宅に居た。
目覚まし時計のアラームに目を覚ますと、ケイの横でお気に入りのぬいぐるみがにっこりと微笑んでいた……まるで生きているように。

ケイ:「おはよー、って……まだ僕寝てるのかな」
GM:ぬいぐるみの形と名前は指定がないというか、コレが<ミニファミリア>になるんだがどうしようか。
ケイ:実は考えてなかった(笑)
GM:ここで「じゃあローゼンメ○デンの○紅型で」とか言われたらどうしようかと思ったが。
ケイ:それはぬいぐるみと言うのか。
GM:とりあえず名前だけでも決めてくれると嬉しい。
ケイ:# 2D6(2,1) = 3
GM:某萌えヒロインチャートっ!?(※)
   (※ナイト=ウィザードのサプリメント「ロンギヌス」に収録されているオリジナル魔王作成チャート。
     ネタ的な意味で重宝する)
ケイ:チャートは乗り物と言っている。
GM:んー、じゃあデトマソパンテーラで(笑)
ケイ:いえヒューイコブラで、と言うわけにもいかないので……ユーイで。
GM:形状はおいおい決めよう。 それまでGM脳内ではディ○ダグのプーカァ。(*4)
守人:ディグ○グと来たか。
GM/ユーイ:「おはよう、ケイ。 今日はキミに大事な話をしにきたんだ」
ケイ:「エット……そうだ、もうすぐバレンタインだから夢さんにチョコつくらないと」現実逃避。
守人:出て行って「いや、バレンタインは女性がチョコ上げるもんだから」とか突っ込みたい(笑)
GM/ユーイ:「ボクはキミを呼びに来たんだ。 キミを妖精郷マグ・メルへと導くために」
ケイ:「夢さん何が好きだろ……」
GM/ユーイ:「ケイ? 話を、聞いて、欲しい、なっ!?」ケイが視線を逸らすたびに、見える範囲に移動してくる。
ケイ:「お礼にってホワイトデーにはあんなことやこんあことを……って痛い痛い」
GM/ユーイ:「ケイ、マグ・メルを探し出すんだ! マグ・メルに危機が迫っている。 救えるのはキミしかいないんだよ!」
ケイ:「えっと……って探すところからはじめるのかよー」
GM/ユーイ:「だって……ボク、帰り道知らないし……」
ケイ:「……役立たず(ボソ)」
GM:「うわあぁぁんっ!?」と泣き出すぬいぐるみ。 目の前で起きている、ぬいぐるみが動くという不思議現象は何だろう。
ケイ:「うわ、とにかく泣き止んでよーってどうしてこんなことにー夢さん助けてー」
GM:それにマグ・メルとは何の事だ。
   何かとんでもない事が起きる前触れなのだろうか……というところでシーンエンド。
   ケイ、意外に性格悪い?(笑)
アーシェッタ:意外か?(笑)
ケイ:まぁ無駄に素直。


■グランドオープニング3:想いはせて
シーンプレイヤー:弓月守人 登場難度:不可

GM:昼休みの万色学園図書室。
   守人は今朝とどいたばかりの荷物……旅先から鋼一郎が送ってきた、一冊の本を開いていた。
アーシェッタ:あやしいー!?
       (※アーシェッタPLが、ガープス妖魔夜行およびびビーストバインドNTで使っていたPC。
         守人とは教師・生徒の関係であると同時に、いくつかの事件を解決した仲間)
守人:「ふむ、コーイチローは元気っぽいな。 しかし……この本、普通に開いて大丈夫なのか?」
GM:本のタイトルは『ALSHARD』。 中身は異世界ミッドガルドについて書かれた本だ。
守人:「封印してあるわけでもないし、とりあえず読んでみるか」
GM(生徒):「おや、守人せんせ。 またオカルト関係の本読んでるの?」
守人:「うん?ああ、どうにも趣味でね………(小声で)職業柄、とは言えんしな」
   それで、本には何が書いてあるんだろ。
GM:基本ルールブックとだいたい同じことが書いてあると思ってください。
   つまりミッドガルド世界や、シャード、クエスター……モンスターや奈落についての解説。
守人:なるほど。
GM:その本を読み進めていくうちに、守人の中に不思議な確信が生まれつつあった。
   ミッドガルドが実在すると言う確信が。
守人:「……冥界もあったし、別に異世界があっても不思議ではないよなぁ」
GM:行ったのか、冥界。
守人:うむ、色々あって冥界行ったんだよ。 ガープスの後に(笑)
GM:なにがあったんだよ(笑)

守人は改めて『ALSHARD』に目を通す。
それだけで胸が高鳴るのだ……これから起こる、何かを予感させるように。


■グランドオープニング4:召喚!万色学園
マスターシーン

万色学園。 その校舎の周囲に、光の帯が生まれ、天に向かって伸び始める。
「来たれ……来たれ、世界よ………」
光の帯は数を増していき、やがて万色学園全体を囲う巨大な光の柱になった。
「我が名の下に命ずる。 来たれ、蒼き世界よ……」
光の柱に捕らわれた万色学園に、不可思議な声が響いた。
「我が世界………ミッドガルドへ!」
まばゆい閃光が世界を白く染め上げる。
光が晴れた時、そこに万色学園はなく、巨大なクレーターだけが残された。
……この日、万色学園はブルースフィアから姿を消した。


■グランドオープニング5:漂流学園誕生!
シーンプレイヤー:アーシェッタ=キュノウ 登場難度:不可。

アーシェッタは現在、ノース・アカデミー分校を目指して馬を走らせている。
……なぜノース校を目指しているのか。
アーシェッタは旅立ちの始まりとなった、導師シェルリィからの連絡を思い出していた。

アーシェッタ:「……大変だ」「いや、大変ですな」
GM/シェルリィ:『アーシェッタよ、ノース・アカデミー分校の近くで、巨大すぎる魔力のひずみが発生しておる』
アーシェッタ:「……それはいったい?」
GM/シェルリィ:『解らぬ。 だが、それが何かの予兆であるのは間違いない。
          アーシェッタ、ノース校へ向かい、魔力のひずみを調査するのじゃ』
アーシェッタ:「……かしこまりました。 経費は随時、送金願います」
GM/シェルリィ:『……しっかりしてるのう。 ちゃんと領収証を提出するように』
アーシェッタ:「はい、必要経費ですね」無表情でガッツポーズ。
ブラウズ:「(ありえないんだけど肩をすくめてやれやれのポーズ)」
GM:ということで早速、経費で馬を借りて飛ばしてるアーシェッタであった。
アーシェッタ:「……どう思う?」
ブラウズ:「魔力のひずみ、空間のゆがみ。 つまりは大規模召還か、魔力の暴走といったところでしょうな」
アーシェッタ:「……それが奈落の侵攻なら」
ブラウズ:「なんとしてでも止めねばなりませんな」
GM:空に浮かぶ島、ノース・アカデミー分校がアーシェッタの視界に入った瞬間。
   目も眩む光と、膨大な魔力が空間を満たした。
アーシェッタ:「……あれは!?」
GM:ノース校上空の空間が歪み、突如、巨大な建築物が飛び出してきた……建築物とノース校が激突する!
ブラウズ:「大規模召還……にしては建造物ごとですと?」
GM:周囲が静まり返った時、謎の建築物とノース校は融合していた。 一体何が起きたと言うのだろうか?
アーシェッタ:「……急ごう」


■グランドオープニング6:そして、いつも通り……?
シーンプレイヤー:暁一号 登場難度:不可

GM:万色学園が異世界へ飛んできてから数日が過ぎた。
暁:「ぐぽーん」(ザ○のモノアイが光るような音)
GM:混乱も落ち着き、色々とあったが万色学園の人間も無事だ。
   学園が激突したノース校の人たちも親切だし、なんとかこの世界でやって行けそうだ。
暁:「ふー、一時はどうなることかと思ったが」
GM:暁一号は今日も、日課の掃き掃除をしている。
暁:「いやあ、居心地いいなあここ! 俺がこのナリでうろついててもなんかあんまり驚かれねえし!(ざっざっ)」
GM:馴染んでるぅーっ!?(笑)
アーシェッタ:それにミッドガルド人でも驚くわっ!?
暁:いや、現代世界だと警察とかじえーたい来るし。 それに比べたらいいなあと(笑)
GM:「よう、暁っちー。 おっはよー」「おはようございます、暁さん。 今日も頑張ってますなぁ」
   と、寮から登校してきた教師・生徒が慣れた様子で暁に声をかける。
暁:「おー、おはよーさん。 サボリは竹刀で百叩きだからなー。 がんばれよー」
  これ言うために初期装備でちゃんと竹刀とってある。 
アーシェッタ:そらまぁ、掃除のシーンなのは元が○ルチだからわかるんだが……。
守人:順応力高すぎるぞ、万色学園。
ケイ:うぬ。
夢:もうなんか馴染みまくってるなぁ。
暁:まあ、問題としては。 掃除好きの生徒じゃなく、どーみてもゴツイ用務員のオッサンだということか(笑)
GM:元から居る用務員のお爺さんと囲碁とかしてそうだな。
暁:きっと数日の間、瓦礫撤去とかして信用をもぎとったのであろう。

万色学園の始業ベルが鳴る。 異世界に迷い込んだ、学園の一日が今日も始まる。
ミッドガルドを漂流する学園の行く先には、一体どんな冒険が待っているのだろうか……。

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最終更新:2013年09月27日 16:06