■OPフェイズ1 シーンプレイヤー:ガクラン

GM:さて、ここから……オープニングに移行するわけだが、地道にいく?派手にいく?
ガクラン:派手以外に選択肢があるんですか。
GM:OK、じゃあこれも自己紹介した順にいこうか……ダイスを振るといい、相棒(チューマ)
ガクラン:# 2D 6 (2,6)  = 8
[[ライコー]]:ムショか……(笑)
キングス:バンチョーしすぎたのか。
ガクラン:悪い子じゃないんですよ。 ただちょっとバンチョーなだけで。

「おう、出ろ、バンチョー」
さび付いた鉄格子を空けながら、だらけきった雰囲気の刑吏がそんなことをお前に告げた。

ガクラン:「オンドリャー? 飯の時間はまだ先じゃないのか?」
     あ、'オンドリャー?’は‘はてな?’くらいの意味な。 小首かしげてます。
キングス:ヤクザスラングのようなものか。
ガクラン:バンチョースラングだな。
GM/刑吏:「釈放だとよ。 相手になったチンピラども、誰も死ななかったようだからな」
ガクラン:「釈放? なんだ、もうここの飯は食えないのか。 アゲチクワって奴は美味しかったのにな」
GM/刑吏:「はぁ、お前ぇもどこか抜けてんのな……ところでお前、兵器ギルドになんかコネでもあんのか?」 
ガクラン:「ヘーきギルドって何だ。 知らない奴だな」
GM/刑吏:「知らないのか。 死の商人どもも何を考えてんのやら。
       どうも、お前とお仲間になにやら頼み事があるらしい」
ガクラン:「うん、そうか。 良くわからんが仕事だな」
GM:一通りの手続きを終えて、門の外に出たところで君の荷物が返ってくる。
   「ゲオルグって言う、裏通りでガンスミスやってる男がお前の身元引受人だ。
    まずはそいつのところに行きな」
ガクラン:「今まで世話になったな。 次、来るときは何か旨いものでも持ってきてやるからな」
GM/刑吏:「はっ、お前ぇは飯さえ喰わせとけば大人しい模範囚だったぜ? だが喰う量が多すぎだ。 二度と来るな」
ガクラン:じゃあしょんぼりしながら、荷物受け取って出所しようか。
     「ジャケンノー」
GM:で、荷物と一緒に渡された、メモに書いてある場所――ゲオルグの店へと向かってシーンエンドだ。
ガクラン:「あ、あいつらに会ったら、トモダチいっぱい増えたって自慢してやろう」
     と思いついて、速攻、テンション回復して、意気揚々と歩を進めよう。
キングス:強敵とかいてトモダチか。


■OPフェイズ2 シーンプレイヤー:キングス

GM:次、キングス。
キングス:# 2D 6 (1,4)  = 5
GM:(がたんごとーん がたんごとーん)
キングス:「(今日のウォーターメロンブックス巡りは正解だった……前時代の遺産……多少値は張ったがいい収穫だ)」
GM:(ばばーんばばーん)
    「この列車は我々『悪書を追放する鉄の規律倫理会』が占拠した! これより乗客の持ち物検査を行う!」
    「子供達、いや規律ある市民の倫理を脅かす悪書を単純所持している者は覚悟せよ!」
    なお、キングスの発言と対応しているのは偶然である。
キングス:「!?(まさか買ったばかりのコレが目当てか……? ええい仕方あるまい!)」
GM:「うわ、何をするうわー!?」「こ、こいつ手強いぞぐわー!?」
キングス:「銃術の応用がこんなところで役に立つとはな……」と両手に持ったり○んとなか○しの角による至近格闘戦闘終了。
     残心を決めた後、タイミングよく電車が停車したので、何事もなかったかのように駅のホームに降り立ちます。
GM:では、あー、こういうこともあると、やっぱり予備の銃くらいは持っておくべきだったか、と思い。
   「そういえばメンテに出していた銃がそろそろできあがる頃だな」とゲオルグの店にむかってシーンエンドだ。
キングス:「電車に乗るだけでこのような目に合うとは、物騒な街だ」


■OPフェイズ3 シーンプレイヤー:ライコー

GM:では最後、ライコー。
ライコー:# 2D 6 (3,1)  = 4
ライコー:周囲に巻き込まれそうな人が居る場面がいいな。
GM:OK、では「きゃー! 植物園から巨大うつぼかずらが逃げ出したわー!?」
ライコー:ああ、そういうのでいいや(笑)

prrrrr、と携帯が鳴る。
じゅるるる、と頭上からよだれが垂れてくる。
うねりくる巨大うつぼかずら。
君は1人飯屋を探している最中、そんな場面にでくわした。

ライコー:暴走する化け物に近づく大男。 片手に巨大な銃。
     一方で、平然と携帯に対応しよう。
     「今、取り込み中だが。 用件は……と、こっちだデカブツ」
GM:『おお、ライコーか。頼みたいことがあるんだが、今からワシの店に来てもらえんか』
ライコー:「飯がまだなんだよ」
GM:その時である。 親とはぐれたのであろうか、10歳にも満たないであろう少女が、熊のぬいぐるみを抱え……転げた。
ライコー:その少女の前に立ちはだかり、怪物を食い止める。
GM:少女は今にも泣きそうだった顔をきょとんとした風に改め、君を見上げる。
   『お前さんの仲間――なんか片方はポリにとっつかまってたから出られるよう手配しといたが――あの2人にも来てもらいてぇ。
    いやとは言わさないぜ、おめぇのデカブツ、見られるのはワシくらいのもんだろうからな』
ライコー:聞こえよがしに舌打ちしておく。 「急ぎの用だ、邪魔するんじゃない」
     ウツボカズラの触手と力比べするが、もちろん全く動かない。 逆に引きちぎってしまうね。
GM/ゲオルグ:『んあ? なんか言ったか。 ともかく、うちに来てくれ。 話はそれからだ』
ライコー:で、携帯切れたところで轟音一声。
GM:巨大うつぼかずらが……植物が、ありえないことに怖じ気づいたかのように引いたところで一撃。
   少女はきゃっ、と可愛らしい声を上げて目と耳をふさぐ
ライコー:少女にはサングラス越しの視線をわずかに向けるだけ。
     むせ返るような草の臭いに顔をしかめつつ、立ち去ろう
GM:少女がおそるおそる目をあけた時には、物言わぬ枯れた植物が、どこかもの悲しい風の音をバックにしおれていくところであった、というところでシーンエンド、か。
ライコー:コートが汚れてないといいんだがね。



■OPフェイズ4 シーンプレイヤー:キングス

夕暮れ時。
いつものことだが、とてもじゃないが営業努力というものを感じさせない、小汚いガレージ。
これが、この街の武器商人達に広く顔が利く、古参の銃匠ゲオルグの店だってんだから恐れ入る。

ライコー:マイペースにその辺で銃を見ている。
GM:外見とは裏腹に、店内は一面に防弾のガラスケースが詰め置かれ、その全てに整然と銃が陳列されている。
   だが、どこにも店番が見当たらない。
   普段はゲオルグ本人か、弟子の誰かが1人は必ず店に詰めているんだが。
キングス:「ム……ライコーはともかく、ガクランは何故この店に?
      とうとう銃を持つ気になったのなら、レクチャーくらいはタダでするが」
ガクラン:「刑務所の飯を食っていたらヘーキギルドに追い出された。 ここに来たら仕事貰えるって聞いたぞ。
      お前らは違うのか?」
キングス:「しばらく見かけないと思ったら、そんな所に入っていたのか……。
      私は、整備に出した銃の受け取りに来ただけだ」
      とりあえず、誰か居ないか奥の方へ声を。
GM:なにやら店の奥が騒がしい、と思ったら……「くぉの馬鹿もんがあああああああああああああああ!」
ガクラン:「おお、バンカーラ! なんだ、装甲ブタでも襲ってきたか!」
GM:直後、70kgの食肉がダンプに吹き飛ばされるような音がして。
   1回転、2回転、3回転。
    思わず拍手をしたくなるような綺麗な回転を経て、奥から人が入り口の方へふっとばされて行った。
ライコー:やれやれ、と肩をすくめる。 帰った方がいいかな……。
キングス「フムン、あれがかの古事記にも載っているという人間シュリケンか。 このような場所で見る事になるとは」
ガクラン「シュリケンとは痛そうなことなのだな」
GM:「おう、ムラマサてめぇ、もう一度言ってみやがれ!」
   奥から出てきたのは身長2mを超す、岩石でも掘って作ったのかと思われる白髪の男、ゲオルグだ。
ライコー:まあこっちの方がでかいんだが……。
     「人を呼びつけておいて、随分と余裕だな。 ジジイ」
ゲオルグ:「……んあ、お前ぇらか(ぜいぜい)。
      ちょうどいい、奥に来い、チャでも出そう。 おう!ムラマサ!動けるようになったらてめぇも来い!」
ガクラン:「チャってあの色のついたお湯か。 あれ好きだぞ。 お前いい奴だな!」
GM:ぶっ飛ばされてぴくぴくしてる男……キングスには見覚えがあるが、弟子の男だね。
   そいつに声を掛けてゲオルグは店の奥に引っ込む。
キングス:知り合いなら手を貸そう。 「大丈夫かね?」
GM/ムラマサ:「と、とりあえず放っておいて、ください」
キングス:「それだけ言えるなら死にはしないだろうが……フムン」
GM/ゲオルグ:「おうい! チャを用意したぞ!」
ガクラン:「おお、バンカーラ! キングスも早く来い!」
キングス:「私たちが話を聞いてるうちはゲオルグもおとなしいだろう。 君は少し休んでいたまえ」と言い残して行こう。
GM/ゲオルグ:「(ずずず)……ふー。 チャは落ち着く」
ライコー:まともな茶?
GM:うむ。合成高級チャ葉を使用し、合成テンネン水で入れたチャだ。
キングス:もしくは地下栽培のキノコ茶(メトロ2033並感)
ライコー:「ガクラン、俺の分も飲んでいいぞ」
ガクラン:「おお、バンカーラ! ライコ―はいい奴だ! 苦くて美味い!」
     熱い茶を、冷ます素振りすら見せず即座に飲み干す。
キングス:「ゲオルグ、この2人だけでなく私にも用事があるのか?」
GM/ゲオルグ:「はん、お前等に頼みてぇことなんだが……実はな、ワシが懇意にしている取引相手からの話でな。
         ある企業の実験部隊をひとつ、潰してもらいてぇ」
キングス:「穏やかではない話だな」
GM/ゲオルグ:「ヘリオス社の末端の小さな運送請負会社が、先日潰れた……ああ、これ自体はやばい話じゃない。
         純粋に採算があわなくなったんで事業を畳んだだけだ。
         ところが業務整理をしているうちに、どうも帳簿の中身が怪しい事がわかった。
         幹部の1人が、その会社をスケープゴートにして横領・横流し・不正経理……ま、ちょっとした裏仕事をしてたのさ。
         本人はもう粛清されたらしいが、問題は実際にブツの受け渡しを担当してた連中のほうだ。
         試作兵器のテスターをしていた“サイクロプス”って大層な名の実験部隊だそうだが、そいつらに逃げられちまった。
         オマケに、ドサクサに紛れて、ヘリオス本社から貸出中だった兵器を持ち逃げしたって事でな。 居場所を突き止めて潰せと」
ライコー:「戦争か。 武器屋の手には余る件だな」
GM/ゲオルグ:「実験部隊と銘打っちゃいるが、暴発するかもしれないナマクラまで平気で使わせてたって事だ。
         中身は端金で集めたちんぴら程度と考えていい。 お前さんらの腕があれば余裕だろう」
キングス:「ヘリオス社が、どれだけ出してくれるかによる」
ライコー:「口止め料別」
GM/ゲオルグ「前金で$6000、成功報酬で$15000。
        1人あたりだと$2000に、$5000だな。
        ヘリオス社のスジから、連中については『当社とはもはや何の関係も無い』と言質はとってある」
ライコー:「後は消してから考えれば良いようだ」
GM/ゲオルグ:「いや……(嘆息)実ぁな、俺から個人的に依頼したいことがあんだよ。
         ムラマサ――店頭で倒れこんでた弟子だが――あの馬鹿が、自分で作った銃を何丁か、勝手に連中に売り込んじまってな。
         あいつの銃は、とてもじゃねえが人様に使っていただけるしろもんじゃねえ。
         できるだけ回収してもらいてぇ」
キングス:「そのために、顔なじみの私達にこの依頼を振ったわけか」
ライコー:「シンプルな話だ。 いいことだ」
GM:具体的には、イベント戦闘時にドロップチャートで武器が出た場合、追加報酬を出す。
キングス:「構わないが……既にどこかへ転売されていたとか、そういう場合はどうしようもないぞ?」
GM/ゲオルグ:「その場合は仕方がない。
         威力だけに頭が行って、強装薬使って暴発するような銃をつくる馬鹿の面倒、そこまでみきれんわい。
         確認できれば、ワシから1丁につき$1000出そう」
ライコー:いまいち、どんくらい稼げばいいのかわからんが……生活費・経費を引いてもある程度は貯金できるって額か。
     俺の生活レベルがこん中で一番高いからだが。
キングス:最悪の場合は、生活レベルを落とすしかないな。
ガクラン:ノーマッドは楽でいいぜええ。
GM:値上げ交渉する?
ライコー:クライアント別だからなあ、と思ってたけど。
キングス:私はしない。 ただ他2人がするなら止めはしないが。
ガクラン:別に要らんかな。 というか、そもそもそういう発想がない。
ライコー:まあそんなところだ。
キングス:「そんな連中、放っておくとロクな事をせんだろうしな。 その依頼、両方とも引き受けよう」
ガクラン:「うむ、チンピラ何人かぶっ飛ばして、銃とって来ればいいんだな! 楽勝だな!」
GM/ゲオルグ:「おお、頼もしいな。 ヨウカン喰うか」
ライコー:「さっさと行くぞ。 羊羹は土産に包んでもらえ」
ガクラン:「待って、一口だけ一口だけ!」
GM/ゲオルグ:「かっかっか、元気のいい嬢ちゃんだ」

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最終更新:2014年11月05日 13:24