米人気TVシリーズ「glee/グリー」で男勝りなアメフトコーチ、シャノン・ビーストを演じているドット=マリー・ジョーンズ(51)は、ビーストが性転換を経て男性となるエピソードの撮影後、あまりの感激で帰り道に涙が止まらなかったという。
現在、シーズン6を放送中の人気海外ドラマ「
glee シーズン6 DVD」が、新たに番組で“性転換”というトピックが扱うことを決定。ビースト・コーチ(ドット-マリー・ジョーンズ演)が、男性になるという。
“男勝りのアメフト部のコート”として、ファンに慣れ親しまれてきたビースト・コーチだが、今シーズンでは女性から男性へ、性転換を行うという。これまでもゲイやレズビアンのキャラクターを通し、ジェンダーの問題を鋭く切り取ってきた「glee」だが、新トピックはどう描かれるのか。米Peopleのインタビューにて、演じるドット-マリーは、「これまでのビーストのように、ストレートで男勝りというキャラの女の子たちを、ガッカリさせたくはなかった」と、不安を吐露。しかし「台本を読んで、“オー・マイ・ゴッド。これって最高”と思った」と、難しい役どころを演じることについての心境を語った。
ドットは米エンターテイメント情報番組「Access Hollywood」に出演し、性転換手術を受けて男性として学校に戻ってくるビーストが登場する最新エピソードを紹介した。トランスジェンダーコミュニティを、正直かつ誠実な形で代表することにプレッシャーを感じると認めながらも、ドットは今回の経験と結果全体を「信じられない」と話している。
「あの夜、車で家に帰る間、ずっと涙が止まらなかった。(人生で)最も誇らしい瞬間の1つだった」とドットは明かし、「関わっていた200人以上のトランスジェンダーの男女は、作品が取り上げてくれたことにとても誇りを感じている」
ドットは撮影を振り返り、ストーリーは最も好きな経験の一つだったとも語った。しかし、それ相応の混乱なしには実現しなかったようだ。
「最初は不安だった。なぜならここ4年間、わたしは体が大きかったり、おてんばだったりする女性に対して負け犬だった。おてんばで体が大きくても、彼女たちはストレートで、わたしは彼女たちをがっかりさせたくなかった」とドットは懸念を説明した。
男性となったビースト・コーチは、2月13日全米放送予定の「
グリー シーズン6 DVD」第7話「Transitioning(原題)」から登場する。
最終更新:2015年06月09日 17:52