aka TTB,The Third Brain
特徴は、母音完全一致のライミング、整った文体、豊富な語彙。
全職員の白衣の内側はレベル６の化学防護服
彼らは何時もそうやって少女を欺こうとする
保菌者-08 それが此処での彼女の絶対的なフルコードネーム
──例えあの出来事から何万年の月日が進もうとて。
稽古つけてやるぜ 小僧にな ここがお前の 土俵際
故障したロボみたいな 突っ張り 軽くいなしてホラ うっちゃり
貴様は しょせん舞の海クラス 対する オレ無敗の土付かず
技のデパートで 横綱倒す？ (無理!!)俺は技の オールカタログ
首投げ・鯖折り・上手出し投げ それとも四股(しこ)で 踏まれたいかね？
って感じで ケンカ口調で怒鳴る ワシこそが 天下無双でごわす!!
いわゆる横綱相撲を取ったんです!! 満員御礼ごっつぁんです!!
【ﾌﾞﾙｰｽﾌﾟﾘﾝｸﾞ】
高鳴る胸を抱いて 待ち合わせ 駅前の彫刻の マリア前
埼玉で ケーキ屋の アルバイト あの子がブスだなんて まず無いよ
メールを始めてから ３ヶ月 おかげで辛い時も 頑張れる
悩み通した ボロボロの日々を 救ってくれた 心の恋人
ついに今日 ご対面となる 噛みまくる トライデントガム
男でも口臭は 不合格 よし自分でもめっちゃ フローラル
脈を打つ胸の ドキドキ感が マックスになって「よし５時半だ」
辺りは大勢が 歩いている 憔悴(しょうすい)をメールに 託してみる
<今どこ？俺はすでに 参上>と メールを送ったその ３秒後
立ち止まるデブの パツキン女 その携帯から 着信音が･･･
俺に向かい軽く はにかむデブ 途端に今までの 愛が失せる
こんな100貫デブ 有り得ないぜ 心で叫びつつ「初めまして」
推定体重 ９０くらい 俺のテンションは 急流下り
取りあえずそこの マックへGO その後どこかで バックレよう
当たり障りの 無い会話で やり過ごしたら バイバイだぜ
ところがデブゴンの 目がキラキラ LOVEビームが俺を 狙い出した
う～んこうなりゃ ダーティーな 汚れになっても まぁイイか!!
どうせ時間が経てば 過去になる ってヤッちゃった15の 青い春
鎖のように少女を緊縛するメディカルチューブ
しかしRNA変異体の増殖はさらに激化する
インジケーターのモニタ上で暴れ回る波線模様
覚醒遺伝子の占拠率はすでに86パーセント強
穏やかな木漏れ日を演出していた常緑樹に
亀裂が走った直後に砕け散るオートスクリーン
暗黒という暴風雨が内部にも吹き荒れた同時刻
深い意識下で果たされた邂逅がもう一つ──
「助けてカシュー 私が私じゃ無くなってゆく」
隠 匿 憎 悪
異 種 開 眼 畏 怖
侵 蝕 衝 動
轟音と共に少女から放たれた凄まじい衝撃波
崩壊のプロローグを止める事などもう出来ない
少女の憎しみが彼方此方で引き起こす小爆発
彼女を篭城していた要塞は今やモータルキャッスル
立ち昇る業火が酸性雨もろとも人々を焼き
フラッシュバックの中で彷徨う数多の命の所在
少女が屋上で待ち続ける破滅への永劫の時間
だがその律動を遮って或る青年がヘリポートに立つ
──その業火の中で彼は、生きていたのだ
最終更新：2018年05月28日 21:21
