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俺「ふえー暑いなー」
火星人「夏だからだろう」
俺「シオンは暑くないのか?」
火星人「ああ。火星人は汗腺が退化して無いからな」
俺「便利だな・・・。ああ、それにしても暑い・・・
  水風呂にでも入ろうか・・・」
火星人「水か?ならわたしも入らせていただこう」
俺「マジすか。それは俺と一緒に入るという形でいいのか?」
火星人「それは任せる。わたしは水を浴びれたらそれでいい」
俺(水風呂に酒を混ぜてやる・・・!)

火星人「まだ入ってはいけないのか?」
俺「待て、今スタンバイしてる。」
俺(ウォッカをコップ一杯分・・・。これでよし。)
俺「いいぞ」
火星人「失礼する」
俺「あ、タコ状態で入浴でございますか、そうですか」
火星人「都合が悪いなら人間の状態でも別にかまわないのだが。」
俺「是非、お願いします」

火星人「おい、入るぞ」
俺「おっけええええ」
がちゃ ばたん
俺「服脱げよ!」
火星人「ん?ああ、風呂とは裸で入るんだな」

火星人「今度こそ脱いだぞ。入っていいか?」
俺「い・・・いいぞ・・・」
   がちゃ ばたん
火星人「なんだ、泳げるほど広くはないのか?」
俺「あっ 当たり前だろ!」
火星人「どうした?まさか興奮してるんではないだろうな?」
俺「そ、そのとおりです・・・!」
火星人「それ以上お前の貧相なモノを肥大化させるな。少しでも体積が増えたと察知したら17分割するぞ」
俺「くっ、これがSMプレイか・・・!」

火星人「それより、人間が風呂でする最も気持ちの良いことをしてくれ。最近は疲れがたまってるんでな」
俺「なっ・・・誘ってるのか?俺を誘うというのか!?」
火星人「何をだ?」
俺「う・・・それより、湯船に浸かるといいよ」
火星人「・・・怪しいな。お前がさきに浸かれ」
俺「はいはい、仰せの通りに。(計画通り)」
俺「ほら、なんともないぞ。俺の胸に飛び込んでくるがいい」
火星人「風呂で溺死したいのか?」
俺「いえ、滅相もございませんです、はい」
火星人「お前が真ん中に陣取っているとわたしが入れないだろう。少しは隅によったらどうだ」
俺「あ・・・いつも一人では行ってたから気づかなんだ。ほら、かむひあ、かむひあ」
俺「この風呂、そこが深いから気をつけ・・・へぶぁ!」
俺「あああ・・・!ふぉおおおおおお!いきなり抱きついてどうしたんっすか!?」
火星人「すまない。バランスを崩してしまった。ちょっと支えになってくれ」
俺「おおおー!!これがアヴァロンか!見ろ!俺は生きながらにしてここまできたぞ!!!」

火星人「どうもこの水はおかしいな。水と何かが入っている混合物のような気がする」
俺「気のせいじゃないのか?」
火星人「だったらいいのだが」
俺「ところで水風呂は気に入ったか?」
火星人「可も無く不可もなく、まあまあと言ったところか」
俺「んー、辛口評価」
俺(おかしいな。酒の効果が見られない。皮膚から酒は入ったりしないのか・・・?)
火星人「おい」
俺「は?」
火星人「ほかに気持ちの良いことはないのか?」
俺「お背中をお流ししましょう」
俺(今こそ酒かす石鹸の力を見るとき・・・!)

俺「生で触手見るのは結構アレだな・・・」
火星人「身体を洗ってくれるんだろう?触手一本一本もきれいに頼む」
俺「あ、その前に頭洗うか」
火星人「頭?髪のことか?」
俺「ああ。水かけるから目、瞑ってな」
 ざばー
俺「んじゃ、シャンプーで洗うからジッとしてろよ」
火星人「・・・」
俺「ほーら、わしゃわしゃ、っと・・・」
火星人「うっ!」
俺「どどど、どうした!?」
火星人「泡らしきものが目に・・・。これは、毒か・・・?目が開かない」
俺「ああ、しみるってことか」

俺「ほら、これで目開くか?」
火星人「・・・なんとか」
俺「シャンプーハット被るか?」
火星人「形のおかしい帽子だな。それで泡を防げるなら被るが」
俺「よっしゃ被れ被れ」
火星人「おお・・・泡が落ちてこないな。これが地球人類の科学の力なのか」
俺「そこまで大したもんじゃないけどな」

火星人「おい、頭洗ったのにこの帽子は被っておくのか?」
俺「うん」
火星人「まあ・・・いい。それより身体を洗ってくれ」
俺「把握した」

俺「あああああああ」
火星人「もう少し静かにしてもらいたいのだが」
俺「だって、だって!触手が変な分泌物を出してるんだもん!」
火星人「猛毒だな。火星人にとっては。人間にとってはクロロホルムのようなものか」
俺「ううああああヌルヌルするぅううう」
触手「ああ・・・もっと・・・もっとだ・・・!俺に快感をくれ・・・!」
俺「きめぇ!」
触手「思い出さないか、この肉と肉のぶつかり合いを・・・?」
俺「いやなこと思い出させるな」
火星人「・・・誰と話している?」
俺「いや、お前の触手だよ」
火星人「この触手はわたしが生まれてこの方、口を聞いたことは無いぞ」
俺「え・・・」
触手「実はご主人も触手一本一本に脳があることを知らないんだな」
俺「お前らは寄生虫かよ。・・・いや、寄生獣か
  それより、何でお前の声が俺だけに聞こえるんだよ」
触手「まあ、あれだ。火星人には聞こえなくて、地球人には聞こえる波長で喋っているのである」
俺「あ、なーる」

火星人「ペチャクチャうるさいヤツだな。わたしの背中と会話をして楽しいのか?」
俺「ふ、じゃあ俺と向き合って会話するかい?」
火星人「・・・後にしろ」
俺「しかし背中のうるさい触手どもはきれいに洗ってしまったんだ」
火星人「・・・」
俺「コッチヲミロ!コッチヲミロ!」
火星人「後ろから手を伸ばせば前を洗えるだろう」
俺「胸もむぞ」
火星人「そのときは容赦なく、お前の自由を奪う」
俺「またまたー。シオンはそんなこといっても手加減してくれるよね」
火星人「お前・・・酔っているのか?」
俺「は?」
火星人「人間は皮膚に酒を塗るだけで酔うらしいな。まさか・・・」
俺「・・・」
火星人「やはり、この湯船の水はかすかに酒の味がするぞ」
俺「飲んだな?風呂の水を!計画通りだ」
火星人「な――」

火星人「う、くそ・・・騙したな」
俺「今のは自爆に限りなく近いぞ」
火星人「や、やめろ、わたしに触るな!」
俺「そうはいかんざき。性欲に堕ちた男はノンストップジェットコースターだぜ」
火星人「――排除しろっ!!」
  シュルッ
触手「いや、すまんな。ご主人の危機を察知したり、命令されたら逆らえないんだ」
俺「俺の人生オワタ
            ぎゃあああああああああああ」

邪魔されて
 排除されても
   あきらめぬ
     俺の彼女は
        宇宙人
             [俺]

火星人「具合はどうだ」
俺「具合て・・・。どうみても右腕折れてるよ・・・」
火星人「だから?」
俺「いや、病院行きたいなー・・・なんて」
火星人「金がかかるだろう。今月はもうエビに回す金しか残っていないぞ」
俺「冷血女め!」
火星人「左手で箸は使えるか?」
俺「いや、多分無理だな」
火星人「スプーンで自分で食べるか、わたしに食べさせてもらうかを選べ。」
俺「後者で」
火星人「後者の場合はわたしを酔わせようとしたことを謝罪してからだ」
俺「すいません!俺が悪かったです!もうしません!」
火星人「いいだろう。あごが外れない程度に口を開けろ」

俺「あーん」
火星人「入れるぞ」
俺「ん・・・ッごッふゥ!」
火星人「あ、奥に入れすぎたか?」
俺「んををーっ!おおぅっ!(うおおーっ!熱いっ!)」
火星人「できたてのエビチリだから熱いに決まっているだろう」
俺「んを・・・」
火星人「ん?寝たのか。わたしが料理を作ったのに、デリカシーのない。」
火星人「・・・仕方が無い。カキ氷とやらをこさえてやるか」



俺「なぁ」
火星人「なんだ、わたしは今エビに夢中なのだが」
俺「暇だし、夜店にでも行かない?」
火星人「夜店とは?」
俺「夜に神社とその辺りに、店が出るんだ。食べ物とかおみくじとかいろいろ」
火星人「エビはあるか?」
俺「さあ・・・バーベキューの店があればあるかも」
俺「実は、友達の出す店の店番する約束があってな」
火星人「一人で行けばいいだろう?」
俺「甘いな、シオン」
火星人「?」
俺「店番をし、その間にたくさんの客が来て儲かったなら。どうなる?店番代をより多くもらえるぞ!」
火星人「わたしが行く理由が見当たらないが」
俺「何をおっしゃる。客引きだよ客引き!タコでも人間でも、見せ物にすりゃ客は来る、きっと来る」
火星人「・・・興味がわいた。同行しよう」
俺「儲かった金でエビを買おうと思ってるだろ」

火星人「・・・何を着ているんだ?」
俺「浴衣を着ているんだが。こういうのは浴衣を着るものなんだ。」
火星人「わたしも着たい」
俺「自分で作れるんじゃなかったか?」
火星人「面倒くさい」
俺「変なところだけ面倒くさがりやなんだな」

俺「ほれ、持って来たぞ。都合よく女物の浴衣があったんだ」
火星人「わたしに着せろ」
俺「いい年なんだから自分で着ろよ」
火星人「冷たいヤツだな」
俺「お前だけには言われたくない」

火星人「おい、これでいいのか?」
俺「これって・・・全裸に浴衣を羽織ってるだけじゃないか」
火星人「ダメなのか?」
俺「ダメに決まってるだろ。そのまま行くとわいせつ物陳列罪とか、そんなあたりの罪になるぞ」
火星人「地球とは難しいな」
俺「ああもう!帯まくから両手を上げろ」
火星人「慣れてるな」
俺「おっと、ここで羽交い絞――」
火星人「・・・」
俺「抵抗しないの?」
火星人「抵抗するもしないも、わたしの自由だろう。それより、できたのか」
俺「あ、ああ。とりあえず出かけるとするか」

俺「ついた。ここが神社だ」
火星人「さっそく店番のアルバイトを始めるとするか」
俺「え、ほかの店を楽しむとかはしないのか」
火星人「店番をして、手持ちの金を増やしてからでも遅くは無いだろう」
俺「・・・仕事熱心だな」

俺「よう、しばらく」
男「お、来てくれたのか。さっそくで悪ぃけど店番頼めるか?」
俺「いきなりだな。」
男「まあな。彼女を待たせてるんだ」
俺「三次元の彼女か。うらやましい限りだ」
男「お前も連れてきてるんじゃん。隅におけねえなー。
  おっと、じゃあ行ってくる。店番頼むぞ」
火星人「イカ焼きの屋台か。エビはなさそうだな」

俺「どうした、イカが珍しいのか」
火星人「いや、お前の部屋のにおいに似てるんでな・・・」
俺「さて、店番を始めようか」

俺「・・・客が来ないな。」
火星人「サブリミナルでも使うか?」
俺「さぶりみなる?」
火星人「ああ。いろいろな方法で人間の“イカ食いたい”という潜在意識を露出させる。」
俺「外道だけど・・・やってみるか」
火星人「それではまず、この店を中心に半径100m内にフィールドを展開させる」
俺「これで客は来るんだよな。・・・なあシオン。何を書いてるんだ?」
火星人「これだ」
俺「“エビを持ってる人はイカと交換致します”
  ・・・もう俺は何も言わない」

人間1「あ、あれ・・・イカ、食いたくなってきたぞ」
人間2「やあジェニファー!急にイカが食べたくなってこないかい!?」
人間3「本当ねトム!イカを食べに行きましょう!」
人間4「うわああーイカが俺にイカを食べろと薦めてくるー」

俺「あ、なんだあの砂煙は」
火星人「人間の集団が走ってこちらに向かってくるぞ」
俺「サブリミナルの犠牲者たちか!?」
火星人「来るぞ。応戦準備だ」
俺「よっしゃあ!」

人間1「い、イカをくれ!いますぐ!!!」
俺「お、落ち着いて・・・。どうぞ、500円です」
人間2「やあジェニファー!イカ焼き5つで2000円だって!」
人間3「まあこれは買うしかないわね、トム!」
俺「5つっすか。どうぞ」
人間4「エ、エビか!?エビなら他の店で買ったんだ!これと交換してくれ!」
火星人「エビのソテーか。イカ焼き3つと交換だ」

俺「ぬあああ忙しすぎる!」
火星人「もう少しおちついたらどうだ?」
俺「げ、触手に接客任せてやがる!しかも自分はのうのうとエビを食ってるだと!?」
火星人「さて、サブリミナルの範囲を100mから500mまで広げるぞ」
俺「これは死ねる」

火星人「大分金も集まったな。そろそろサブリミナルを解除する」
俺「ハァ・・・ハァ・・・」
火星人「サブリミナル範囲を2000mから解除へ」
俺「ハァ・・・あいつがイカをバカみたいに大量に仕入れててよかった・・・」
火星人「見ろ、この紙幣と貨幣の山を。サブリミナル様様だろう」
俺「なんか罪悪感が・・・」

男「ただいま~。お疲れだったな。途中から店開いてる人までどこかにいっちゃったりしてびっくり
  したぜ~」
俺(こいつはサブリミナルに引っかからなかったんだな)
男「しっかし、すごい売れたな。仕入れたイカが600で、残ってるのがたったの2杯か・・・」
男「一人1杯買ったとして、単純に行くと299,000円の売り上げだな」
俺「うわっ、すげえ!」
男「実はこのイカな。俺の親父が漁で獲ってきたんだけど、セリに出すのを忘れてたから俺がもらったんだよ」
火星人「漁師だと!?」
俺「ちょ、シオン!」

火星人「だったら、エビとかも獲るのか!?」
男「あ、ああ。たまには伊勢海老とかも網に引っかかるんだが」
俺「よし、落ち着け、シオン。なあ、ちょっと先にバイト料をもらえるか?」
男「そうだな。じゃあ5万ほどでいいか?」
火星人「待て、割りに合わな」
俺「おーけー、おーけー。それでいい。」
火星人「じゃあ、金はいらない。その分エビを毎日届けてくれ」
俺「黙れえ!」
火星人「むーっ、ううーっ」
男「よし、お前の彼女の意見採用!」
俺「てめええ!裏切ったな!」
男「男の友情なんてこんなもんよ。まるで球の上に球を置いた関係さ」
俺「ぐっ・・・」

男「もう2杯だけじゃ売る気にならんからお前らにやるよ。」
俺「いらねえ」
男「じゃーなー。毎日エビをチルドで送るわー」
俺「黙れ!」
火星人「何を怒っている?」
俺「なーんでもねーよ」
火星人「怒ると余計にしかめっ面にしわが増えるな」
俺「うぜぇ」
火星人「それよりイカもなかなかに旨いな」
俺「そうか、俺のもやるよ」
火星人「いいのか?」
俺「ああ。俺は持ってきた金で別のもん買うわ」

火星人「おい、これは何だ?」
俺「それはワタアメだな」
火星人「1つ欲しいのだが」
俺「金やるから買ってくれば?」
火星人「買ってきてくれ。わたしはお前以外の人間の扱いに慣れていない」
俺「はいはいわかりましたよーっと」

俺「ほら、買って来たぞ」
火星人「ありがとう。・・・食べないのか?」
俺「お前のだろ」
火星人「そうか。ところで、これはどうやって食べるんだ?」
俺「舌でレロレロ舐めとけ」
火星人「こうか?」
俺「見せびらかさんでよろしい」
火星人「うっ・・異常なまでに甘いなこれは。食べてくれないか?」
俺「よく他人に食いかけのを渡せるよな」
火星人「わたしとお前の間柄はただの他人で説明ができるのか?」
俺「ああ、他人以外に当てはまらないだろ」
火星人「そう・・・か。すまなかったな」
俺「くそっ、お前の唾液が微妙に付着してるじゃないか・・・」

俺「ただいま~」
火星人「ふぅ、やたらと疲れる1日だった」
俺(何もしてないくせに・・・)
火星人「今日は、悪かったな」
俺「は、何が?」
火星人「色々だ」
俺「今更か?」
火星人「ああ」
火星人「今回ばかりは本気で反省している。火星式の仲直りの方法があるんだが」
俺「どんな方法だ?」
火星人「互いの触手を相手の身体に絡める」
俺「俺には触手がない」
火星人「両手があるだろう。それでわたしを抱けばいい」
俺「性的な意味で?」
火星人「何を言っているかわからない」

火星人「とにかく、さっさと手をまわせ」
俺「謝る気があるのかどうかわからんぞ」
火星人「いいから、いいから」
俺「わかったよ。抱けばいいんだろう抱けば
  おい、触手が絡めてるんじゃなくて俺を押さえてないか?」
火星人「まあ、火星式の仲直りに方法、ってのは嘘なんだがな」
俺「おま・・・」
火星人「これは火星で“スキンシップと愛情表現”の一種だ」
俺「は、それってどういう」
火星人「説明しなければわからないか?地球でこの感情を“好き”というのではないか?」
俺「え」
火星人「わたしはお前が好きだ」
俺「シオン・・・」

俺「シオン、俺たち籍を入れよ―――」
火星人「起きたのか」
俺「は?」
火星人「お前は夜店から帰ってきてすぐ、玄関の段差に足を引っ掛けバランスを崩した後に、
    壁の過度に頭を打って気絶した」
俺「え?え?」
火星人「時計を見ろ。わたし達が帰ってきたのは夜の9時。午前2時だ」
俺「夢・・・か」
火星人「とにかく、わたしはお前の看病でくたくただ。もう寝るからな」
俺「ああ、おやすみ」



俺「シオンー」
火星人「なんだ?」
俺「エビがチルドで届いたぞ」
火星人「早いな」
俺「だな」
火星人「これで朝食を作るのか」
俺「ああ」
火星人「エビチリを食べたいと思わないか?」
俺「いや、そうは思わないよ」
火星人「そうか・・・」

俺「エビの味噌汁完成ー」
火星人「エビと味噌・・・?最悪の組み合わせだ」
俺「なっ!なら、食うなよ」
火星人「それには及ばない」
俺「じゃあ文句を言うなっつーの」
火星人「むぅ、この組み合わせもなかなかイケるな」

俺「なあ」
火星人「ん」
俺「前に、火星人は触手で他の火星人を捕まえて性交するとか言ってたの、本当なのか?」
火星人「ああ」
俺「じゃあ、火星人は見境無く子孫作りに精を出すのか」
火星人「わたしはしたことがないが」
俺「なんでさ?」
火星人「当時は性交を許される年齢ではなかったからだ」
俺「ちゃんとまともな法律っぽいのが火星にもあるんだな」

火星人「ちょうど三日前にわたしは火星年齢21歳を迎えた」
俺「それって地球で言うとどれくらい?」
火星人「火星の公転周期は地球の1.9倍ぐらいだから、地球で言うと40歳ぐらいか」
俺「うへぇ」
火星人「火星では性交が許されるのは21歳以上だ。だからわたしは地球で言う処女にあたるわけだな」
俺「へぇ~」
火星人「そしてお前の年齢も今年で24歳。彼女に値する存在は無く、童貞だ」
俺「何で知ってんだ」
火星人「戸籍を見たり同居してたらそれぐらいはわかるだろう」
俺「そうかな?俺が外に出たとき別の女と会ってるかも知れないぞ」
火星人「お前の脳に高性能発信機を埋め込んだが、その心配はなさそうだ」
俺「げえっ!いつの間に!?」
火星人「エ・・・擬似神経を挿入したときだ」
俺「ああ、あの時か・・・」

俺「くそ、火星人にプライバシーを守ろうとする気持ちは無いのか・・・」
火星人「あるにはあるが、地球人のプライバシーを守る義理もないしな」
俺「外道め!」
火星人「外道で結構だ」

俺「あ~つ~い~」
火星人「いつか見た風景だな」
俺「夏はそれの繰り返しだからな」
火星人「また水風呂でも入ればいいんじゃないか?」
俺「水・・・そうだ!プールに行こう!」
火星人「プルート?冥王星か?」
俺「プールだ、プール!大きな水溜りのようなものだよ」
火星人「同行しよう」

火星人「ところでプールとは具体的に何なんだ?」
俺「大きな溝に水をためて泳ぐところ」
火星人「・・・楽しいのか?」
俺「気の持ち様じゃないか?」
火星人「やはり地球の人類は単純だな」
俺「まぁな」

俺「市民プール・・・。これか」
火星人「お前も初めてなのか?」
俺「そりゃ、行く機会がなかったんだもん」

火星人「ん、更衣室はオス・メスが別になっているのか」
俺「火星では違うのか?」
火星人「ああ。前にも言ったように火星人は性交に快楽は求めたりせず、ただ子孫を残すための
    手段としているからな。オス、メスだからといって区別したりはしない」
俺「地球も、そうならないかなー」
火星人「で、わたしはメスの更衣室に入って着替えればいいのか」
俺「地球人の男に襲われたくなかったらな」
火星人「忠告ありがとう。では、着替えたらどこで待ち合わせるんだ?」
俺「適当にプラプラして、どちらかが見つけたら、でいいんじゃないか?」
火星人「実にいい加減だな」

そして
俺「あー、海パン一丁だと身体全身が紫外線に焼かれていくようだ」
俺「っていうか別れてからもう30分経ってるじゃないか。あいつ、どこに行ったんだ?」

火星人「あ、やっと合流できたか」
俺「こっちは30分近く更衣室の出口付近で待ってたんだが・・・」
火星人「そうなのか?」
俺「そんな猫みたいな無垢な目で見んな」
火星人「怒っているのか。わたしが遅かったからか?」
俺「おう」
火星人「その点についてはわたしが悪かったな。すまない」
俺「・・・?」
火星人「どうかしたか?」
俺「いや、やけにあっさりしてるんだなーと」
火星人「わたしも変わって来ているのかもしれないな」
俺「え?」
火星人「ほら、ボサっとしてないで、泳ぐぞ」
俺「ん、ああ・・・」

火星人「なんだ、この蛇みたいに長いのは?」
俺「流れるプールだな。やっぱ人は少ないな・・・」
火星人「何故だ?」
俺「最近、事故があったんだよ。その影響じゃないか?」
火星人「わたし達は別に大丈夫か」
俺「何を根拠に」
火星人「なんとなく、だ」
俺「俺は助けないからな」
火星人「わたしも助けないぞ」

俺「なあ、シオン」
火星人「なんだ?」
俺「触手丸見えなんだが。」
火星人「仕方が無いだろう。背中の一箇所に固めるのも変だったから、いっそのこと開放的に行ってみようと
    思ってな。」
俺「ああ、だからさっき遅かったのか」

火星人「ここは流れが強いな。」
俺「水を吸ってるポンプが近くにあるからだな。」
火星人「これのことか?」
俺「それだな。ちゃんとここは柵が嵌めてあるな」
火星人「お~・・・なかなか気持ちがいいな」
俺「そうやってポンプの勢いで遊んでたら大変なことになるぞ」
火星人「心配は無い。もし大変なことになっても・・・あっ!」
俺「どうした?」
火星人「し・・・触手が吸い込まれて動けないのだが・・・」
俺「言わんこっちゃないな」
火星人「本当に身動きが取れないぞ・・・よし、エビ一尾で手を打とう。今回ばかりは助けてくれ」
俺「たったの一尾っすか。どんだけケチなんだよ
  ・・・まあいいか。今回だけなー」

俺「と、見せかけて胸はいただいたごふゥあアッ!」
火星人「動く触手が背中のみだと思わないでいただきたい」
俺「も、もみあげまで触手だったのか!?」
火星人「いや、ただ単に動くだけだ」
俺「あ、そうですか」
火星人「これに懲りたら助けていただきたい」
俺「わかった、わかったよ。じゃ、引っこ抜くぞ」
火星人「痛いぞ、もう少し丁寧にできないか?」
俺「助けられる側で文句言うな」
火星人「胸に顔をうずめるな」
俺「だってこうしないと力が入らないんだよ」
火星人「なら仕方が無いか・・・」

触手「おい、人間。俺ら、そろそろ千切れそうだ・・・」
俺「マジか!?」
火星人「いきなり大声を出してどうした?」
触手「ご・・・ご主人を頼んだぞ・・・」
 ブチブチブチ
俺「スネーーーーーク!!」
火星人「っと、まずいな。触手が千切れてしまったか」
俺「まずい、このままだとポンプに巻き込まれるぞ・・・」
アナウンス「ピンポーン
      つい先ほど、流れるプールのポンプが故障しました。現在、状況を調べているところですので、
      プールに入っている方々は、一度プールから上がってください  ピンポーン」
俺「返事をしろおおおおお、スネーーーーク!!」
火星人「何を叫んでいるんだ?」
俺「触手にだよ触手!」
火星人「もう触手は諦めるしかないな。今はプールから上がることが先決だ」

俺「ふう・・・正直このプールは流れるプールがないとおもしろくなさそうだよなー」
アナウンス「ピンポーン
      流れるプールのトラブルのため、第二競技用プールで行う“水泳 自由形200m”を10分早めに
      開始します。出場する方でエントリーをまだしていない方はお急ぎください。  ピンポーン」
火星人「自由形200m?」
俺「好きな泳ぎ方で200mを泳ぐんだ。一番早く泳ぎきった人が優勝。」
火星人「景品は出るのか?」
俺「たしか・・・入り口のチラシには、1位が温泉旅行て書いてあった気がする。」
火星人「温泉というのは色々な化学物質が含まれた風呂だったな。行きたいか?」
俺「行けるなら行きたいよそりゃ。」
火星人「よし、契約しよう。お前を温泉旅行に連れて行くと」
俺「まさか出る気か?」
火星人「ああ。火星人の絶対なる力を見せ付けてやる」
俺(恐ろしい・・・)

俺「エントリー受付所はここか」
火星人「出場条件が書いてあるな。・・・“成人ではない方は保護者の許可が必要です”か。」
俺「何も全年齢が一気にやらなくても、年齢別にわければいいのに」
火星人「わたしは成人に見えるのか?」
俺「・・・どう見ても16,17が精一杯だな。」
火星人「どうしたら成人に見えると思う?」
俺「ていうかもうそのまんまでいいんじゃないか?無理に変身して身体が慣れないまま泳ぐのもアレだろ」
火星人「なら、保護者役は頼むぞ」
俺「把握した」

司会者「今年もやってきました全年齢一斉水泳大会!
    (中略)
    では、位置について、スタート!」
司会者「おっと、18番、スクール水着姿のシオン選手1歩どころか4,5歩遅れましたー!」
俺「あいつ、水泳の始まり方知らなかったのか」
司会者「さあ、ようやくシオン選手がスタートしました!
    ・・・こ、これは・・・どういうことでしょう?」
俺「げ、あいつ最初から本気かよ!30ノットは出ているぞ!」
司会者「速い!速すぎるゥー!17歳、○○県在住のシオンちゃん、速すぎます!!なんと、全国大会で2位を飾った
    5番の渡辺さんまで抜いてしまったー!」
俺「ターンはうまいな・・・。何やらせてもできるというのは羨ましいもんだな」
司会者「さあ、18番シオン選手最後のターンをし、ラストスパートです!」
俺「最初はどうなるかわからなかったけど、心配する必要も無かったな・・・」


司会者「あ」
傍観者「お」
俺「ちょwwwwww」


司会者「し、シオン選手、勢いがつきすぎて壁に激突したァーーーー!!!」

俺「あのバカ!火星人かよ本当に!?」
俺「ん、プールにタコがいる・・・?まさか、そんなはずは・・・
  シオン!?」
司会者「あ!今プールは危険ですので・・・行ってしまわれた」
俺「シオン、シオンか!?」
火星人「ああ・・・ちょっと調子に乗りすぎたな・・・」
俺「大丈夫か?今、タコの状態だから見つかったら大変なことになるぞ」
火星人「どうやら・・・人間に変身できそうに無いな」
俺「何でだ?」
火星人「あの触手は自動防衛システムであると同時に、エネルギーを供給するタンクの役割を
    持っていたからだ。供給源がない今では歩くことさえままならない」
俺「仕方が無い、足とか折りたためるか?」
火星人「どうするんだ?」
俺「俺がお前を連れて帰る」

俺「この混乱に乗じればそんなに難しいことじゃあないぞ」
火星人「温泉旅行は・・・?」
俺「それどころじゃねえだろ!」

警備員「お待ちください」
俺「!」
警備員「その手に持っているのはタコですか?ペットを園内に入れることは禁じられています」
俺「あ、はいペットです!すいません、すぐ帰るんで!」
警備員「今度は持ってこないようにしてくださいね」
俺「サーセン!」

火星人「わたしはペットじゃあないぞ」
俺「そこまで気にすることか?」
火星人「あ!更衣室にわたしの服が・・・」
俺「諦めろ!」

俺「はぁ・・・はぁ・・・何とか無事に帰ってこれたか」
火星人「負担かけてすまなかったな。」
俺「ていうかお前も元気だろ!変身できるだろ」
火星人「ああ、本当だ。本体のエネルギーは回復したようだ」
俺「なんだ・・・タコを抱えて走って海パンで帰ってきた俺って一体・・・」
火星人「よし、人間にはなれるな。」
俺「ああ、やっぱり背中の触手は無いようだな・・・」
火星人「ああ、でも本体のエネルギーだけで・・生きては・・・いけ・・る・・・」
 バタリ
俺「!?おい、シオン?シオン!!」

?「見ろ、やはり間に合わなかったじゃないか」
??「だな、正直すまなかった」
俺「!?」
?「この方は、我々がもらっていくぞ、いや、返してもらおう」
俺「なっ・・・タコ・・・。いや、火星人か!?」
火星人B「左様。俺がBでこいつがAだ」
火星人A「ちなみにコードネームだ」
俺「そ、それより返してもらうって、どういうことだよ?もう火星軍とシオンは関係が無いんじゃないのか!?」
火星人A「ああ、無いな。だから我々が彼女を一個人として勧誘しに来た」
俺「何にだ?」
火星人A「戦争にだよ」

火星人A「火星では個人で軍隊を持つことを許されている。今回の戦争は他の島宇宙との間で行われる。」
火星人B「火星軍の軍じゃなくても、戦争で戦果を上げれば多大な報酬が得られる。そこで、彼女を我が軍に
     迎えたいのだ」
俺「ふ・・・ふざけるな。シオンはこんな身体なんだぞ・・・!」
火星人A「その程度のものは、手術をすればすぐに修復可能だ。」
火星人B「断るのは自由だが、彼女を生かすか、殺すか。彼女の意識がない以上、それはお前が考えるしかない。」
俺「・・・」

シオン「おい」
俺「えっ、シオ――」
シオン「喋るな。今わたしはお前の脳に直接話しかけている。
    ・・・触手を治す方法を聞いてみてくれ。方法によっては自動修復ができるかもしれない」
俺「・・・。なぁ、その手術ってのは、どういう理論で治すんだ?」
火星人A「簡単なこと。触手それぞれには脳があり、自立行動も可能だ。身体に触手のどれかの脳が残っていれば、
    それを種に修復が可能だ。」
火星人B「もし、無い場合は、新しい脳を用意し、触手を生成する」
シオン「なるほどな。ちょっと触手の脳が残っているか探す。時間を適当に稼いどいてくれないか」
俺(・・・無理っ・・・)

火星人A・B「さあ、どうするんだ?」
俺「あ、あの・・・そうですねー・・・。
  トトト、トランプでもやります?」
火星人A「トランプ?」
火星人B「あ、あれだ。地球人が暇なときにするカードゲームみたいなヤツ!
     俺、惑星の授業は地球をとってたからよく知ってるぜ」
火星人A「そうなのか。それはおもしろいのか?」
俺「はい、それはもう」
火星人A「まあいいだろう。多少遅れても彼女の命にはなんら問題はないしな」
火星人B「それに・・・おっとこれ以上はいえねえ!」
俺「・・・?」

シオン「おい、脳が見つかったぞ」
俺「!」
シオン「幸せなことに10個全てが残っている。これから修復を開始する」
俺(そうか・・・あいつらが最後の力を振り絞って脳を残したのかもしれないな・・・)

火星人B「それでよー、ジジ抜きっていうのはババのカードを無作為に選んで・・・」

シオン「・・・瞬間修復準備が完了した。これから修復をすぐに終わらせ、あの二人を仕留めるぞ」
俺(・・・把握した)

火星人A「おっと、彼女のお出ましか・・・?」
俺(ばれてる!?)
シオン「修復完了・・・。これより戦闘を開始する」
火星人B「へえ!人間の状態でやる気だぜ」
火星人A「なら、我々もそれに答えることとしよう・・・」
火星人A・B「トランスフォーム!」
シオン「変な掛け声だな」
俺「お前が言えたことじゃないぞ、きっと」
火星人A「火星に変わって」
火星人B「お仕置きだべぇ!」
シオン「2刀流使いと槍兵か。これは戦いづらいな・・・」
俺(くそ・・・ついていけない・・・)

火星人A「二刀流をくらえっ」
俺「え、投げるの!?」
シオン「そんな攻撃でわたしをしとめられると思ったのか?武器など使わなくても素手でさばけるぞ?」
火星人B「余所見は感心できないなっ!“冥府の魔王”!覚悟!」
シオン「矛先が低い!」
火星人B「え・・・うぐぅおあっ!?」
火星人A「弟よ!」
火星人B「あ、兄貴・・・すまねえ・・・。大きい兄貴のところに・・・行くよ・・。」
火星人A「弟!?死ぬなーーーっ!」
シオン「お前も一緒に行かせてやる」
火星人A「うぐぅ・・・後ろからなんて・・・卑怯な・・・!」
火星人A「ああ、死ぬ――。これが我々の定めなのですか、父上・・・?」
 ドサッ
俺「・・・死んだ?」
シオン「ああ」

火星人B(くくく・・・。兄貴は死んじまったが・・・俺はまだできるぞ)
俺「ん?」
火星人B(びくっ)
俺「今こいつ、動かなかったか?」
シオン「さあ?見てなかったからわからない」
火星人B(くそ・・・どうすればこの状況を打破できる・・・?)
火星人B(あれ・・・血液が・・・出すぎ・・た・・・)

火星人A:心臓を刺され即死
火星人B:踏みとどまってる間に、出血多量で死亡

俺「なんだかよくわからない奴らだったな」
シオン「そうだな」
俺「個人が軍隊をどうのこうの・・・。まだ他にもこいつらみたいなのが来たりするのか?」
シオン「可能性は否定できない。むしろ、これからどんどん来る可能性さえもある」
俺「マジっすか」
シオン「でも、わたし達が協力すれば何とかなるとは思うぞ」
俺「非力な人間の俺と、プールに激突する火星人のシオンが?」
シオン「それはあそこらへんに置いといて。」
俺「?」
シオン「この惨殺死体をどうするか、だ」
俺「今気づいたが、まさに地獄絵図だな・・・」
シオン「よし、お前これを食え。火星人は共食いをしないからな」
俺「俺も正直食べたくない。保健所に持ってくか?」

シオン「それはまずい。火星人の存在が地球にはっきりとばれてしまう」
俺「じゃあどうしろと?」
シオン「選択肢はたくさんある。捕食するか、捕食するか、捕食するか、捕食するか・・・」
俺「そんなに俺に食べさせたいのか」
シオン「体内に摂りこめば火星人の力が手に入るかもしれないだろう」
俺「俺はエヴァ初号機かよ」
シオン「そうだ、いいことを思いついた。おい、わたしの目を見ろ」
俺「あ?」
シオン「ほーら、火星人がタコに見えるぞ。タコだ、タコ。タコタコタコタコタコタコ・・・」
俺「火星人はタコ・・・タコタコタコ・・・。」
シオン「洗脳完了、よし。目の前にあるタコにかじりつけ!」

俺「タコおおおお!」
シオン「予想通り映像のわたしに食らいついてきたな、アホめ」
俺「タコげっとおおお!なにっ、映像!?」
シオン「お前を洗脳した後、わたしはすぐに離脱し、わたしの映像を火星人どもに重なるように映しておいた。
    これでお前は、逃げられないぞ」
俺「タコーーー!!助けてえええあああ!!タコタコタコ!!!」
ガブッ
俺「マズっ!だが食べる」
シオン「気持ち悪いな・・・」
俺「ちっくしょう!覚えてろよ!ぺっ、タコまずぅ!」

俺「おぇーゲロゲロ」
シオン「まだ十分の一も食べてないぞ」
俺「シオンも手伝ってくれよー」
シオン「共食いは好まない。」
俺「そ、そうだ!車エビを買ってやるからどうにかしてくれよ!」
シオン「車えび?」
俺「そうだ。道路の上を自動車が走ってるだろ?それくれらいの大きさのエビなんだよ」
シオン「・・・」
俺「本当さ!これが嘘をつく目に見えるか!?」
シオン「・・・嘘だな」
俺「え」
シオン「わたしがエビのことについて何ら学ばないとでも思ったか?エビについて学んだことで、
     お前がブラックタイガーと称して、わたしに芝エビを与えていたことが判明した」
俺「大差ないだろ!」
シオン「言語同断だ。続きを食え」
俺「アッー!!」

俺「なあ、シオン」
シオン「どうした」
俺「痩せたか?」
シオン「千切れた触手10本分痩せたかもしれないな」
俺「それってどれぐらいの重さ?」
シオン「ざっと2,3kgあたり」
俺「じゃあ、復元した触手の肉はどこから持ってきたんだ?」
シオン「胸からだ。ほとんど質量が同じだったから、あれこれ考えずにすぐ復元できた」
俺「じゃあ貧乳を越えて胸がなくなったというわけか」
シオン「そうなるな」
俺「絶望した!胸を犠牲にするシオンに絶望した!」

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最終更新:2006年08月28日 01:31