[シオンの消えた日]

 ある朝、シオンがいなくなった。何の前兆も無ければ置手紙も無い。霧が晴れていくように、シオンは消えてしまった。
 俺はその日、いつもより早く起きた。おそらくそのときからシオンは居なくなっていたのだろう。いや、居なくなったのではなくて、もともと居なかったのかもしれない。
――ユメ。そう、俺はユメの中でシオンという架空の生命体を認識していたのではないか。そもそも、この太陽系に宇宙人がいるはずがなかったのだ。
ユメ、ユメ、ユメ。金星人のユウコさんも、二人組みの変な火星人も、間近に見て、乗ったトライポッドなんかも、全てがユメだったのだ。
 冷蔵庫にはエビはない。――ユメだったのだから。
 俺が買った、シオンの衣服もない。――ユメだったのだから。
 何故だか頭が熱い。喉の置くから嗚咽がこみ上げる。俺はそれを歯を食いしばって押さえ込んだ。それでも口から飛び出そうとするため、歯がガチガチと音を立てる。今朝からこんな調子だった。
 昼になり、太陽が真上から日本を照らす。俺は朝食を食べなかった。嗚咽と吐き気が俺の全ての意欲を削ぐ。
何も考えられない、何もできない。太陽はどんどん光を強める。パソコンのディスプレイが、君はずっとここに居続けるしかないんだ、と話しかけてくるように思われた。
 昼の何時ごろだろう。不意にドアを叩く音がした。俺はどこかに帰ってきて欲しいと願っていた人相を描いていた。
「あっ、こ、こんにちわ・・・」
見知らぬ人間。
「・・・なんだ・・・」
俺は人間ではない、にユメにおぼれたケダモノになっていたのかもしれない。
「はい・・・?」
「何か用があるのかって聞いているんだ!」
街中でライオンに出会ったような顔。一瞬の静寂が辺りを包んだが、訪問者からその静寂を破り、どこかへ去って行った。
俺はドアを閉めると、その場に座り込み、ドアに身体の体重を預けた。脳はまともには機能せず、いつしかの、懐かしい時を奏でるレコードのように、幻覚を見せた。
全ては、ユメ。だったら、今ここにいる俺が眠ったら、もう1つのユメの続きを紡ぐことができるのだろうか。そんなことを思いながら、久しぶりに目から体液を出しながら、眠った。
 頭がぼんやりしている。これは、ユメなのか、現実なのか。おそらくユメだろう。俺がそう望んでいた。
ユメの中なら何がおきたってどうでもいい。俺はそう思い、真夜中の町へ繰り出した。
 田舎の夜は暗くて不気味だ。月さえも雲に顔を隠されて、全貌をこちらに向けることは無い。そんな哀れな月に目もくれず、俺はただ、当てもなく歩き続けた。
「ここは・・・?」
一本の街灯が照らす暗い小道。俺とシオンが初めて出会ったはずの場所だった。俺は立ち止まりそうになったが、その衝動を堪え、再び歩き出した。しかし、まさに後ろ髪を引かれているように、なかなか前に進めない。ユメの中でさえ自由に行動できない自分が情けなくなり、泣いた。

「朝・・・か?」
辺りはすっかり太陽の日光が照らしており、小鳥が頼んでも無いのにさえずる。セミは朝から、合わせもしないのにコーラスを奏で、その中に俺は居た。結局、昨日はあの小道を動くことができずに、座り込んで寝てしまったらしい。俺は、ユメから覚めたように、自分の居場所のあるアパートを目指し、歩を刻み始めた。
 ものの5分程度で、アパートに到着した。昨日とは、なんら変わりを見せないオンボロアパート。俺は階段をドカドカと上がり、鍵を取り出そうとした時。俺はつい鍵を落としてしまった。チャリン、と乾いた音が弾け、部屋の前のドアの近くで足を折りたたんで寝ていた少女が眠たそうにまぶたを開いた。
「・・・シオン」
俺は魔法の呪文のようにつぶやく。
「・・・遅かったな」
火星から来た少女、シオンはまだ眠たそうな瞳で俺を見ている。
「すまないな、昨日がお前の誕生日だったろう?なんか祝ってやろうという気分になってだな、いや、これはあくまで気分・・・」
「俺の、俺の顔を思いっきり殴ってくれ」
俺の申し出に、シオンはうなずき、間髪入れずに右手でフックを俺の顔面に繰り出した。ゴキン、と爽やかな音と、痛みが俺の神経を揺さぶり始める。
「痛い・・・な。これは現実世界なのかな・・・?」
「当たり前だ。現に、お前は痛みを感じただろう」
頬がズキズキと、俺の自我をこの世に縛り付けるように痛む。俺は、今だ目を手の甲で擦っているシオンを両手で抱え込み、
手に力をいれ、抱きしめてみた。
「なっ・・・気分でも悪いのか?」
「そういうわけじゃない。もう少し、このままでいいか?」
「ふん。地球人とは精神が弱いんだな。・・・もう少し、深く抱いてくれ」
俺が言われたとおりにすると、シオンも手を回す。そのとき、少女は手に力を本当に少しだけ、力を入れた気がした。
 火星人と、地球人の距離がもっとも短くなったその日、俺たちは初めてお互いを理解できた気がした。


             とある異星人同士の少々不思議な物語。
                  二人の絆は鉄より堅く、
                何があっても途切れはしない。

                プレリュードは、まだ、終わらない

                                      [Fin] 




住人の作品2
369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 14:09:12.79 ID:FpYjKXSHO
俺「久し振りにゲームやろうぜ」
火「ああ、この前の格闘ゲームか。いいだろう、受けて立とう」



俺「遅すぎる。隙だらけだ! 眠っているのか!」
火「なんて動きが速い――! だが、その先を読む!」
俺「ダメじゃないかシオン君!分かりやすすぎるよ! キミはアレかね、大根かね、ハムかね、ソーセージかね!!」
火「裏をかかれた!?くっ―― 思考が、停止する……!!ああぁぁあぁああ!!」
俺「――どうなってるの、軽く撫でただけで裂きイカになるなんて。あなた何様のつもりだっていうの!!」
火「くそっ!こんなゲームカットカットカットカット!!!ツマラナイツマラナイ、ニンゲンなんてツマラナイ!!」

371 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 14:26:14.65 ID:zCFSDl8o0
シオン「お前がそんなだから!泣きたければ泣けばいい!
     苦しんだら死ね!一人で苦しんで勝手に死ね!」
俺「もっと、もっとだ!もっと罵ってくれ!」

430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 20:27:14.47 ID:zCFSDl8o0
もし、キャラたちが格闘ゲームで戦うとしたら、こんな説明書が付いてくる。そんな妄想をした2分でした


「火星人:シオン」
自由気まま、いつもマイペースな宇宙人。強力な思念武装の火力が武器だぞ!

「火星人:カレン」
シオンのお姉さん。うざったいほどのおせっかい焼きだぞ。
シオンとは思念武装の種類が違い、圧倒的な機動力で一対一の白兵戦を得意とするぞ!

「地球人:俺」
説明することなんてないぞ!

「金星人:ユウコ」
上半身と下半身が分離するニュータイプ。しかし、なぜそうなったかというと、身体が歯車に巻き込まれた、という
マヌケな理由がある。不倫が趣味という危険な正確だが、妄想具現化には要注意だ!

「火星人:兄のAと、弟のB」
兄は2刀流、弟は槍使いというなんとも微妙な組み合わせ。挟み撃ちを仕掛けてきたりするぞ!
彼らの思念武装は融合することにより、発動する。しかし詳しくは不明だぞ!

438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 21:12:09.74 ID:zCFSDl8o0

/は左斜め \は右斜め

カレン
↓/←+攻撃        トンファーコンビネーション(3回入力可能)    

↓\→+攻撃        トンファー攻撃(トンファーキック・トンファームーンウォーク)

↓→\+攻撃        神音(カノン)

↓↓+攻撃          瞬間移動

↓\→↓\→+攻撃    思念武装「berserker」発動(発動すると、ゲージを消費していき、0になると解除)

↓/←↓/←+攻撃    真・トンファーコンビネーション(berserker発動中のみ)

←/↓\→+攻撃      秘技・カレン式4の字固め(berserker発動中のみ、なおかつ残りゲージが200%以上必要)

473 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 22:52:55.65 ID:tgkY7/570
俺「シオンのおっぱいが大きくなって早一日・・・・・・どうするか・・」
シオン「おい、いつまで巨乳ネタを引っ張るつもりだ?」
俺「・・・・・・・・あれ?お前、おっぱい小さくなってね?」
シオン「どうやら作者が巨乳ネタはvipperの喰いつきが悪いということで黒歴史に葬ろうとしているらしい」
俺「ふ~ん、でもそれって責任転嫁だよな」
シオン「まったくだな、まぁ、それは置いといて・・・・・短編、始まります」

『下着』

俺「ふぁ~~っ、今日は変な夢見たなぁ・・・・・・シオンのおっぱいが豆乳パワーであんなに大きくなるなんて・・・・
  それにしても・・・・・なんか下半身に変な重みがあるような・・・・・・」パサッ
シオン「んぅ~ん・・・・・・・ムニャムニャ・・・・・・」
俺「なッ!何でシオンがこんなところで寝ているんだ・・・・・・・!?
  しっ・・しかも、しっ・・・・・下着しか付けてねぇじゃねぇか!!!!!!」
シオン「むぅ~」
俺「おっと、危うく起こしてしまうところだったぜw
  ・・・・・・よくよく見ると上下おそろいの黄色と白の縞々模様の下着ではないか!
  ・・・・・・・背膳食え輪ぬは何とやら、シオンの下着外すか?」
はい=①
いいえ=②
番号で答えてね、>>480

480 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 23:00:42.75 ID:SSRa81mlO
いや、ここは①だろう。

だが、触手にやられるとヨンダヨ


491 :①ルート :2006/08/29(火) 23:27:28.25 ID:tgkY7/570
俺「では、今から下着除去の作業に取り掛かる」

~~除去作業開始~~
~~除去作業終了~~

俺「ふ~、何とかオペは成功したようだ・・・・・・・
  ではシオンの裸体をじっくりと拝見させてもらおう」

それはなんと美しいことだろうか―――――
シオンの体、それは全体的に貧弱なものであった
しかし彼女の肌には染みひとつ無く、体の中の血管が薄く透き通って見えるほど白かった
足に至ってはカモシカのようなスラリとした線を描いており
お尻の方は彼に桃を連想させた
彼は思わずしゃぶりつきたくなる衝動に駆られたがそこは自制心で押しとどめた
ウェストはキュッとしまっており無駄な肉は一切ついていない
次は胸、貧弱なものではあるが小ぶりながらも形が良く乳首もツンと上を向いている、Bカップはあると思われる
腕は強く握ったら折れてしまいそうなほど細く、指はまるでピアニストの様であった
まぁ、一言で言えば「完璧な肉体」なのである

俺「いっただっきま~す!」
彼がとった行動それは俗に言う『ルパンダイブ』と呼ばれる行為であった――――

シオン「ん~」ゴシカ~ン!
それに対応するかの如く寝ぼけながら放った彼女の拳は正確に彼のアゴを打ち貫いた――――――
俺「ッ―――――!!バタ・・・・・・・」

こうして今日も彼らの一日が過ぎてゆく―――――

                                                  おしまい

488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 23:23:53.76 ID:zCFSDl8o0
金星人「ふふ・・・。出来たです。この計画は必ず成功します!
    名づけて“シオンちゃん輪姦大作戦”です」

俺「で、その計画に参加しろ、というわけですか」
金星人「そうなのです。あなたも普段、たまりにたまっている性欲を処理しましょう!」
俺「あなたに性欲の概念があるんですか?」
金星人「ありますよ!エロエロですよー」
俺「あ、そうっすか・・・」
カレン「今の話、聞き捨てならないな!」
俺「げえっ カレン!」
金星人「誰ですか?」
俺「シオンの姉さんだよ」
金星人「ええっ!?すいません、今のは単なる妄想なんです。見逃してください!」
カレン「勘違いしてるね。わたしも参加させてほしい」
俺「この間のキスのお返しか」
カレン「まぁね」

金星人「では、簡単なブリーフィングを行います。
    シオンちゃんがドアを開けたら、わたしがパルス発信装置で触手たちを無理やりスリープ状態にします」
金星人「そして、シオンちゃんのお姉さんはすかさず触手でシオンちゃんを拘束。
    人間さんはそこらへんで指をくわえて見ていただいても結構です」
俺「そうか」
金星人「では、それぞれ配置についてくださーい」

505 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 23:54:25.44 ID:FpYjKXSHO
思わず、唾を飲んだ。
そこには、僕が見たことない――テレビやネットでならあるが――とても綺麗で、艶やかなものがあった。

「カレンさん……」

声が、だらしなく半開きになっている俺の口から漏れた。
目の前にある花びらはぷっくりと膨らんでいて、見ているだけで変な感情が沸き上がってくる。

「あら、どうしたの?驚いたような声して」

クスクス、と彼女は口を手で隠すように言った。
夕陽を浴びて朱く染まった部屋のベッドに座っている彼女は、僕から見ると逆光になっていて、その表情までは見えなかった。
しかし、声の様子から彼女が笑っていることが分かった。しかもかなり意地悪に。

「いえ、あ、ただ…… こうして間近で見るのは初めてなので……」

目に赤いフィルムでも貼られたかのように部屋は朱いが、僕の前で存在を誇示する花びらは世界をクリアにした状態での妖艶な輝きを放っていた。

「もっと良く知りたいかしら?」

さっきの楽しげな声の雰囲気とは少しだけ変わり、俺をその行為に誘うべくして出されたものになっていた。
俺の頭はは、この美しい存在を手に入れたい、俺のものにしたい、そういった思考に支配されていた。
そして僕は、その欲求に素直に従い、花びらへと手を伸ばした。



「――ってアレ?これ造花ですか?」

512 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 00:15:10.54 ID:a+Cm7Ej0O
火「…腹減った」
俺「…………」
火「…………」
俺「…………」
火「…………」
俺「…………」
火「…エビバーガー」
俺「…………」


……
俺「ただいま~」
火「おかえり~」
俺「はい、エビバーガー」
火「ありがとう」
俺「どういたしm…食うの早っ!」
火星人「そうか?(モグモグ)」
俺「そしてまた俺のを食うなぁぁぁぁぁぁぁ」

568 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 10:17:38.21 ID:Ix+QRSUK0
俺「パラ・・・・パラ・・・・・・女王様・・・・・・・・・(;´Д`)ハァハァ」
シオン「・・・・・?、おい、お前いったい何を読んでいるんだ?
俺「!?、いっ、いや別に何も読んでなんか・・・・・」
シオン「あっ、あんな所に巨乳グラビアアイドルの××××がッ!」
俺「えっ?どこどこ!!」バサッ
シオン「ヒョイ、何々・・・・SMスナイパー8月号・・・・・?」
俺「見ちゃらめぇ」
シオン「あっちの部屋のクローゼットにもこの本と似た格好の服があったんだが
    お前の趣味か?」
俺「ハイそうです」
シオン「私も少しながらSMについては知っている、拷問の一種なのだろう?」
俺「・・・・・・・・似ているような似てないような・・・・・」
シオン「まったく、地球人の雄どもは何を考えているのか分からん
    女の人に虐められるのがそんなにいいのか?
    この変態がッ!
俺「こっ言葉攻め・・・・・・いぃ・・・・・・・ハァハァ」
シオン「卑しい雄だ、罵られて感じているのか?この、ブタ」
俺「ハァハァ」
シオン「何とか言ってみたらどうだ?この卑しいブタがw」
俺「じょっ、女王様ァアアアア!!!!」ガバッ
シオン「調子に乗るんじゃない」ボゴッ

幼い子供「ママー、あそこの家のベランダからなんか垂れ下がってるよー?」
子供の母親「見ちゃ駄目です!」ササッ

俺「簀巻きで放置プレイ・・・・らめぇ!ビクンビクン」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 23:01:36.11 ID:a+Cm7Ej0O
シオン「ねぇ、私のかっぱえびせん知らn…」
俺「……(ポリポリ)」
シオン「…………」
俺「……(汗)」



……
ユウコ「最近手間かけさせるわね」
俺「……スンマセン(汗)」



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 23:08:24.98 ID:Ix+QRSUK0
俺「風呂上りのサーティワンアイスは最強だなwww」
シオン「そんな物よりこの私が作ったシュリンプアイスの方が美味いに決まっているだろ」
俺「・・・・・・・その頂点に乗っているトッピングは何ですか?」
シオン「エビの尻尾だwww」
俺「・・・・・・・・・」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 23:20:25.90 ID:a+Cm7Ej0O
シオン「な、美味いだろ?」
俺「シュリンプアイスがこんなに美味いとは…このエビの風味とコク、まるでアイスのIT革命や~」
シオン「…………」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 23:28:01.53 ID:FP/XwWnHO
俺「シオ…うわぁぁぁぁ!!!!!!!なんで全裸で寝てるんだ!!!!!!」
シオン「いや…服をきずに寝ると…んっ…布団が…いろんなところにこすれ…んっ…て…きもちいっ…」
俺「…ムラムラ」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 23:37:12.64 ID:a+Cm7Ej0O
シオン「火星の科学技術は宇宙一ィィィィィィィィ」
ユウコ「金星の医療技術は宇宙一ィィィィィィィィ」
俺「地球の娯楽は宇宙一ィィィィィィィィ」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 23:46:49.83 ID:q4JUIIiP0
俺「実は、俺・・・冥王星人だったんだぁ!」
シオン「姉さんに変なキノコでも食わされたか」
俺「冥王星、とてもよいとこ、一度はおいで」
シオン「火星人ではちょっと対応しきれないな」
金星人「金星の力をつかえば何のその、です!」
俺「げぇ、たたみ突き破って現れた!?」
シオン「そこまでして出番がほしいのか・・・。不憫だなユウコよ」
金星人「う・・・レギュラーの異星人でわたしだけが“金星人”で表示されてるんですもん。
     そりゃ認知度が低いのはわかってますけど・・・」
俺「本当に冥王星に行けるんですか」
金星人「はい!宇宙服も宇宙船もわたしの家にありますからすぐにでも」
俺「どんな家柄なんだ・・・」
シオン「聞いた話だと、住んでる町の御三家らしいが」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 23:51:36.70 ID:a+Cm7Ej0O
猫「にゃー」
シオン「お?」
俺「どこから入ってきたんだ?」
猫「にゃーにゃー」
シオン「…飼いたい」
俺「おいおい、食うのかy……アッー!!」
シオン「おぉかわいいでしゅね―、えびせん食うか??」
俺「(…何かシオン可愛いな)しょうがない、飼うか…」
シオン「本当か?ありがとう俺」
俺「えびせん食わすなぁぁぁぁぁぁぁぁ」






……
猫「こちら火星人A、無事シオン宅に潜入した。大佐、指示を頼m…」
ユウコ「これはこれは喋る猫さんですか?」
猫「に、にゃー」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 00:02:43.16 ID:FSMnA/IL0
28より続き

俺「で、宇宙船とかはどうやって持ってくるんですか」
金星人「そうですねえ。じゃあ、わたしが一旦金星に戻って取ってきますね」
俺「お、ありがとうございます」
金星人「じゃ、いつものようにこのディスプレイ借りますね~」
俺「行ってしまわれた」

俺「よし、このディスプレイの画面部分を下にしておけば・・・と。」
シオン「最悪だな」
俺「でも、冥王星人ってのも見てみたかったな」
シオン「そんな必要はないんじゃないか?」
俺「何故に」
シオン「冥王星人はもともと、地球人だった。どこの星の学校でも習うことだぞ」
俺「それはない」
シオン「本当だ。紀元前よりもずっと前、地球には超文明が築かれていた。しかし、過度の大気汚染に
    より、ボンベなしでは生きていけなくなり、人類はまだ見ぬ宇宙へと旅することを決定した。」
シオン「せめて、また生物が息づくように、とその時代に築かれていた文明全てを破壊してな」
シオン「・・・そして、長い長い時間をかけて地球は再生した。しかしまた同じことが繰り返されようとしている。
    まったく。地球人はほんとうに学習能力が無いものだ」
俺「嘘だ!そんなありがち設定は鵜呑みにはしない!」
シオン「まぁ、火星の絵本の話なんだが」
俺「( ゚д゚ )」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 00:14:37.66 ID:Q8PxAG0wO
34勝手に続けます

数時間後…

ピンポーン♪
俺「はーい(ガチャ)」
ユウコ「お待たせ~、迎えに来たよ~」
俺「…その後ろにある銀色の卵みたいなのが宇宙船ですか?」
ユウコ「そうそう♪さ、行きましょ」
俺「うわ、強く引っ張らないで、痛いから、シオン助けて~」
シオン「行ってら~ノシ」
俺「ちょ、らめぇぇぇぇ」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 00:22:59.91 ID:FSMnA/IL0
おっしゃ、寝るまでがんばろ


シオン「そして、初めての宇宙に飛び出し、興奮していた彼らだが、何日か立つと宇宙船が操縦不能となり、
    とある星に墜落してしまった」
俺「・・・冥王星」
シオン「気候を調べようと、いろいろやってみた結果、彼らが墜落した星は、地球のような大気など一切あらず、
    水もなく、また気温もべらぼうに低いということがわかった」
俺(べらぼう?)
シオン「以前よりも大変な立場に置かれた地球人たちは、発狂し、殺し合いや共食いを始める。
    宇宙船の隅で、震えている10代の地球人。彼は、とある一大決心をした」
俺「ほうほう、それで?」
シオン「不要な仲間の廃棄。そうすることによって、食料も、酸素も長く持つ。
    つまり、彼は役に立たなかった地球人を片っ端から殺していったということになるな」
シオン「そうして時が立ち、地球人は冥王星の厳しい気候に耐えられる宇宙服を着て、探検を始めるようになる。
    これが地球人が冥王星人となるための条件を満たした瞬間だった。
    地球人は少しずつ冥王星の気候に慣れ、2億年も経つと、裸でも冥王星を歩けるようにまで進化した」
シオン「・・・ここで、絵本は終わりだったな」
俺「ははは、フィクションの絵本にしてはよくできてるな」
シオン「全て、事実に基づいたノンフィクションだ」
俺「え・・・」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 00:32:01.78 ID:FSMnA/IL0
シオン「お前も、本当に地球人だ、と胸を張っていえるかわからないものだぞ」
俺「お・・・俺は、生まれつきの地球人じゃけえのう!いや、絶対そうだ」
シオン「・・・気にかかる節があるだろう」
俺「い・・いや・・・何も無いッスよ・・・はは」
シオン「ほう・・・?
    例えば学校が大火事になり、煙が校内を蔓延していたにも関わらずに生きていたとかな・・・」
俺「・・・」
シオン「ほかにもあるはずだ。生まれてこの方、しもやけにもなったことがないだろう?」
俺「お、俺は・・・皮膚が強いんだってばっちゃが・・・」
シオン「否!お前は火にはめっぽう弱い。なぜなら、お前が冥王星人だからだ!」
俺「嘘だーーっ!!」

俺「アッラーは偉大な・・・はっ!?」
俺「・・・ふぅ。夢かよ!」
シオン「どうした、夏の夜の夢でも見たか」
俺「いや、なんでもない」
俺「それよか、朝飯何さ?」
シオン「姉さんがキノコの炊き込みご飯を持ってきた。何でも、朝一番で獲りに行ったキノコを
    ふんだんに使っているそうだ」
俺「げえ、俺キノコが大嫌いなんだが・・・」
シオン「わたしもキノコを食べるのは初めてなんだが・・・」
俺「激しく食べないことをお勧めする」

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 03:15:02.78 ID:sDXmRH14O
シオン「俺ぇ~」
俺「どうしたシオ…うわっ!酒臭っ!!!!!」
シオン「れいぞーこのぉー。びんをぉー、じゅーしゅとまひがへてのんらったぁー。えへへぇー」
俺「ろれつ回ってなくてなに言ってんのかわかりづれぇよ…ったく。普通間違うかよ」
シオン「えへー。ごめんなぁー。…ろれにひても、ころへやあふぅーい。」
俺「うわっ!ばか脱ぐな」
シオン「いいひゃないー!へるもんひゃない!!!!それに、俺だって見たいんれひょーvvv」
俺「いや、みたいけどそれやったらだめなんd…うぶっ…」
シオン「あへぇー、俺にキスしひゃったぁーv」
俺「…酒臭いよばか(///」
シオン「あれぇ?照れてるのかな?へへぇー」
俺「ば…違…!」
シオン「じゃぁー。これはどうかなぁー」
俺「うわおまえずぼんを脱が

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 19:03:16.69 ID:Q8PxAG0wO
シオン「前スレの最後らへんで発覚したが、」
俺「俺は冥王星人らしいです」
シオン「二酸化炭素が充満した部屋でも生きる俺にしびれる憧れるぅ」
俺「いや、お前も大丈夫だったろ…」
シオン「…………」
俺「…………」

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 21:25:52.41 ID:sDXmRH14O
シオン「ちんぽ…ちんぽとうにゅうほしいのぉ…」
俺「あっあっ…シオ…ン…すげ…そんなに吸われたら…くっ…頭ボーっとする…きもちい…」
シオン「ふわ…ひゅごいおっひぃ…んちゅ…んむぅ…」
びゅびゅるっ!!!!!
シオン「ぷはあっ…濃くて…青臭くて…苦くて…おいひ…」

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 21:39:57.29 ID:3p7hyo/R0
俺「あ…ありのまま今までに起こった事を話すぜ!
 『俺は奴とともに真っ暗な空間に飲み込まれたと思ったら、
  いつのまにか幼女が膝にまとわり付いてきて、"パパ"って呼んできた』
 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
 おれも何をされたのかわからなかった…
 頭がどうにかなりそうだった…」
俺「なお、冥王星の戸籍謄本には確かにこの幼女が俺の子供として記載されている」

俺「……さ、流石に捨て子とか不味いよな…ってか、ここはどこなんだ?」

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 23:25:26.72 ID:sDXmRH14O
俺が『奈落』に引き込まれる瞬間、私は無意識に飛び出していた。
『奈落』は引き込むと同時に、生物の運動昨日を衰えさせる。引き込むものは絶対に逃さないためだ。
私は。いや、他の火星人も例外ではないが、思念武装を持つものは、抵抗があるのでさほどしか影響がない。磁石どうしの反発のようなものだ。
私は一心に俺を助けようとした。手を伸ばし、俺を渾身の力で引っ張った。
皮肉なことだな。私の心で望んでいた人間になることが、こんなところで仇になるとは。
非力
その言葉か脳裏に浮かんだ瞬間
パシュッ!!!!!!!
閃光が走った。
辺りに静けさが戻った。
手の中はなにもなかった。
目の前には倒れている火星人がいた。
そして―――
「うわぁぁぁぁ!!!!!!!」
笑う俺―
欲望に鼻の下をのばす俺―
バカやって私を笑わせた俺―
目の前にいた俺―
特別な存在だった―俺―
何だ?熱い。頭が、胸が、目頭が。熱い。これは何だ。これが、悲しみ。
熱い。熱い。熱い。熱い。熱い。熱い。
暖かい。
首の周りが暖かくなり、次に背中。
重み。
「泣かせちまったか?シオン。」
「ば…バカ。これは―。」
「いいよ。なにも言うな」

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/31(木) 23:27:46.16 ID:sDXmRH14O
愛してる。俺―

fin

289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/01(金) 16:12:34.51 ID:P+cAt1uaO
シオン「俺、好きだ」
俺「素直クール?」
シオン「べ、別にそんなつもりじゃないんだからねっ!」
俺「ツンデレ?」
シオン「あれれー、俺の突っ込みが普通だよー?」
俺「渡辺さん?」
シオン「べ、別にもっとひねった突っ込みが欲しいわけじゃないでござるよ」
俺「武士デレ?」
シオン「………えび」
俺「素直シュール?」
ユウコ「俺は何でも知ってるんですね」
俺「ウヒョヒョー」
シオン「超悪オヤジ?」

293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/01(金) 16:55:02.15 ID:P+cAt1uaO
シオン「俺ぇぇ、好きだぁぁぁぁ」
俺「素直ヒート?」
シオン「ずっとずっと大好きだぁぁぁぁあ」
俺「ありがとうな」
シオン「うぉぉぉぉぉぉ(ガシッ)」
俺「(本当に熱いな…)」

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最終更新:2006年09月01日 17:08