――――貴様のチップを引きずり出してやる・・・・・!!
彼女は薄れゆく意識の中で夢を見ていた・・・・・・・・
全ての始まりの悪夢を・・・・・・・・
お題【メイドロボ】
―――冥王星・高級住宅街・ギーグマン家―――
メイドロボットである彼女の一日は挨拶から始まる
カオル「旦那様、奥様、おはよう御座います」
リチャード「やぁオハヨウ、カオル、キャサリン」
キャサリン「オハヨウ、カオル、リチャード」
彼女はそう新しい機体ではなく100年来ギーグマン家に仕えている旧型である
彼女は今日の今日まで新しいパーツを交換、修理をして仕えてきた
それは今もこれからも変わらない事であろう
炊事
カオル「旦那様、奥様、朝食の準備が整いました」
リチャード「あぁ、今行くよ」
キャサリン「今行くわ」
洗濯
カオル「今日も良い洗濯日和ですね♪」
掃除
カオル「掃除をしていると心が洗われるようです♪」
夜とg・・ゲフンゲフン
カオル「#」
ご、ゴメンナサイ・・・・・・
100年来仕えている彼女は家事におけるスペシャリストである
リチャードの妻、キャサリンは来週の火曜日に出産予定がある。
妻が不妊症であったギーグマン夫妻は待望の子宝に恵まれたのであった。
―その晩―
トントン
カオル「旦那様、奥様、良い眠りを・・・・」
リチャード「おい、大丈夫か!キャサリン!!」
キャサリン「はぁ・・・・・・・・はぁ・・・・・・」
ガチャッ!
カオル「旦那様、奥様、失礼します!」
リチャード「カオル・・・・・!妻が・・・・キャサリンが・・・・・!」
カオル「落ち着いてください旦那様、奥様失礼させていただきます」ピラ
リチャード「つ、妻の身体はどうなってるんだ!?」
カオル「胎児の頭が少し出ていますね・・・・・・・・旦那様!救急車を!」
リチャード「わ、分かった!」バタバタバタ!
カオル「奥様、大丈夫です、もうすぐ救急車が来ます」
キャサリン「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・ッ!」
カオル「奥様!」
ピーポーピーポー!
―病院・治療室前―
リチャード「・・・・・・・・・・・・・」
ガチャ
看護士「すいません、貴方があの方お父さんですか?」
リチャード「ハイそうですが・・・・・・妻は・・・・・!」
看護士「大丈夫です、元気な男の子ですよ♪」
リチャード「ほ、ホントですか!やったー!!」ドタドタ
看護士「あッ、ちょっと!治療室の中では暴れないでくださいよー!」
――――この生まれた赤ん坊こそがこれから悲劇の中に投じられる主人公『俺』なのである
彼が生まれてから三ヶ月がたった――――
キャサリン「ゴホッゴホッ・・・・」
カオル「奥様・・・・・薬の時間です」
キャサリン「いつもゴメンナサイねぇ・・・・・」
カオル「いいえ、仕事ですから」
リチャード「私は仕事に出かけるが、妻と息子の世話を頼む」
カオル「分かっております、お気をつけて」
リチャード「では行って来る」
キャサリンは元々身体が丈夫な方ではなかった、そのおかげで『俺』を出産した彼女は衰弱してしまった
リチャードも最近仕事の方が忙しくなってきたようで滅多に家に帰れなくなっていった
必然的に『俺』の面倒はカオルが見る事になる
カオル「『俺』様・・・・・」
俺「バぁブー!」
カオル「縁側で少し日向ぼっこでもしましょうか、よっこらしょっと・・・・・・・」
俺「だぁ~」
カオル「日差しが・・・・・・気持ちいですね、『俺』様・・・・・・・」
俺「・・・・・・エッグ、エッグ・・・・・うぇえええええええええええええんん!!!!」
カオル「あらあらwそういえば、もうすぐおっぱいの時間でしたね・・・・・w」
母親であるキャサリンはなぜか母乳が出ず、代わりにカオルに備え付けられている授乳ユニットによって彼に母乳が与えられているのである
なぜ授乳ユニットなどという物を使うのかというと・・・・彼は我儘なのである、哺乳ビンからミルクは飲もうとしないのだ。
いろいろな方法を試してみたのだがどれも駄目だったので彼女はリチャードに頼んで授乳ユニットを付けてもらったのである。
彼女の豊かな乳房から出される母乳は彼の空腹を満たしていく
カオル「・・・・・・・・・・」
俺「ングング・・・・・」
彼女が愛おしそうな視線を彼に向ける、その光景はメイド服さえ着ていなければ母と子の関係といってもバレはしないだろう
―その晩―
ガチャッ
リチャード「ただいまー」
カオル「(パタパタ)旦那様、お帰りなさいまs・・・・・あら?お客様ですか?」
リチャード「あぁ、こちらは僕の友人で・・・・・・・」
イリウス「はじめまして、メイドさん。私の名前はイリウス・ヴァレンタインと言います」
カオル「私はこの屋敷でメイドをやっておりますカオルと申します」
リチャード「彼と今度の仕事について話し合いがしたくてね、後で何か飲み物を持ってきてくれ」
カオル「分かりました」
コンコン
カオル「旦那様、お飲み物をおm」
リチャード「君も分からない人だ、地球と我々は文明的・・・・・・・ちか・・・・・・・・・在・・・・・・だ・・・・・・・」
イリウス「彼・・・・・・・我・・・・・・・・・・ちが・・・・・・・・手・・・・・・・・・・・な・・・・・・」
コンコン
カオル「旦那様、失礼します」ガチャ
イリウス「・・・・・・・・・今日のところは帰らせていただきます。お邪魔しました」
リチャード「・・・・・・・・・・」
カオル「(オロオロ)ど、どうかしたのですか?」
リチャード「なんでもない!カオル、玄関まで彼をお見送りしなさい」
カオル「またのお越しを待っております、お気をつけて」
イリウス「・・・・・・・・・失礼しました」ガチャ
彼の表情はそれを見た彼女に何か暗いものを感じさせた
―翌朝―
ピンポーン
カオル「・・・・・・・こんな朝早くから誰でしょうか・・・?はーい」ガチャ
軍服の男「こんな朝早くからスミマセン・・・・管理局の者です」
カオル「軍が何か御用で?」
軍服の男「えぇ・・・・・軍からギーグマン夫妻に逮捕状が出ています、ご同行お願いできますね」
カオル「そ・・・・・そんな、旦那様がs」
リチャード「話は聞かせてもらった、カオル・・・・・・大丈夫、きっと何かの間違い
僕には妻と君と息子が残っている。君達を残して消えたりはしない
絶対戻ってくる、待っててくれ。
・・・・・・・君、残念な話だが妻は今からだの調子が悪くてね
とても屋敷から出られような体力は無いんだ。
だから、僕だけが同行するってのは駄目かな?」
軍服の男「少し待て、今本部に連絡を取る。・・・・・・・・・・・・ハイ・・・ハイ・・・・・・ハイ・・・・・了解しました」
リチャード「本部の連中は何だって?」
軍服の男「貴様だけでも連れてこいとの命令だ、こい!」
リチャード「分かったよ、カオル、行ってきます。あっあと、妻には内緒にしておいてくれ」
軍服の男「早く来い!」
リチャード「分かった分かった!」
ブロロロロ・・・・・・
カオル「(あれは護送車・・・・・?)」
ガチャ、バタン!
ブロロロロ・・・・・・・・・
リチャードが連れて行かれてから3日が経った。
ピンポーン
カオル「はーい」パタパタ
ガチャ
軍服の男「・・・・・・・・」
カオル「今日は何か御用で?」
軍服の男「キャサリン・ギーグマンに会わせてもらおうか」
カオル「奥様は体調が優れませんので面会は無理です。
あと、旦那様はどうされたのですか?」
軍服の男「貴様らの事情は知った事ではない、
そして、メイドロボット風情にそんな事を話す義務は無い
そこを退け!」ドン!
カオル「(バタ)あっ、待ってください!」
―二回寝室―
ガチャ!バタン
軍服の男「キャサリン・ギーグマン、貴女に第一級犯罪者としての判断が軍より降りました。
上層部の命令により貴女を射殺させていただきます」
キャサリン「すぅ・・・・・すぅ・・・・・・・・」
軍服の男「寝ているか・・・・・だがその方が都合が良い、暴れられて無駄弾を使わされるよりはマシだからな」
ガチャ!
カオル「奥様!」
その時部屋に飛び込んできた彼女の目に映ったのは男が持っている小さめの黒い塊、一瞬彼女はそれが何なのか理解できなかった。
パンッ!
乾いた音と硝煙が立ち昇る、キャサリンの胸からはおびただしい量の血が流れている
カオル「お・・・奥様・・・・・・?」
彼女はやっとそれが何が起きた結果なのかに気付いた
カオル「な・・・何故・・・・?何故・・・・・・奥様が殺されなくてはならないのですか・・・・・?」
軍服の男「イリウス・ヴァレンタインの申告が軍に受理されたからだ
なかなかの演技派だったなぁ・・・・・あの男は・・・・・・」
カオル「イリウス・・・・・・だと・・・?」
軍服の男「奴は言葉巧みに上層部のお偉いさん方を騙していってな
『リチャード・ギーグマンは裏切り者、夫妻で地球に亡命するつもりだ』って宣言したのさ
理由や証拠なんて全部でっちあげで塗り固めてなwwwwwwww」
カオル「何故・・・・何故・・・・何故・・・・・・?」
軍服の男「言い忘れていたが・・・・・・リチャード・ギーグマンはすでに死んでいる、
かわいそうになぁ・・・・・・wwww」
カオル「それじゃあ!私と『俺』様は一体どうなるのですか!?」
軍服の男「貴様とあの赤ん坊は軍の新型兵器開発の実験施設に送られるという話だ、なにせお前のAIは珍しい物だそうだからな」
カオル「そ・・・・そんな・・・・・・どうか!どうか『俺』様だけでも見逃がしてくd」パンッ!
軍服の男「・・・・・・・・・・・・・・」
パンパンパンッ!
カオル「ピ―――ッ!ザァ―ザァ―・・・・・・・ザァ―・・・・・・・・ザァ・・・・・・・・・・」
彼女の身体から漏れるノイズだけがその場の静寂を打ち消していた・・・・・・・・・
おしまい
カレン「お邪魔するよー」
金星人「どうも~」
俺「何しに来た?」
カレン「お別れパーティしに来た」
俺「んあ?」
カレン「火星でね、あるひとつの法律ができたのよ」
カレン「内容は、他の星に移住することを禁ずる、みたいな感じの。
それでわたしらは帰らなくちゃならないんだ」
シオン「わたしは何も聞いてはいないぞ」
カレン「ん?変だね。でも実際そういう法律ができたんだ。しかたがないよ」
俺「何でそういう法律が今更・・・」
カレン「外見を自由に変えれる火星人が他の星でもいたずらしたんじゃないの?
それで、とんでもない事件が起きたら、火星に宣戦布告する事だってあり得る。」
俺「地球で言うと領事裁判権?・・・ちょっと違うかな」
金星人「もし、帰らないとどうなるんですか?」
カレン「強制送還、もしくはその場で取り押さえて抹殺するそうだよ」
俺「でも、こんな不特定多数の人間の中に混ざってれば・・・」
カレン「火星にはね、攻撃用だけじゃなく、ソナーのはたらきをする思念武装だってあるんだ。
すぐに見つかると思う」
俺「じゃあ、そのつど追い払えば・・・シオンとカレンなら・・・!」
カレン「思念武装は攻撃、捕獲、補助とかいろんなジャンルにわかれる。純粋な攻撃用の思念武装を持つ
わたし達じゃ、到底勝ち目は無い。
俺「そんな・・・」
カレン「ま、こればっかりはねぇ・・・。
・・・さ、しんみりしないで、お別れパーティしようよ」
シオン「そうだな。どうやったってかわりはしないからな」
シオン「まったく、いきなりだな・・・」
俺「・・・シオンはそれでいいのか?」
シオン「・・・」
俺「なぁ、どうなんだよ?」
シオン「いいわけがないだろう。見ず知らずの異星人に優しく対応してくれた人と、そんな簡単に離れろ
と言われて・・・」
俺「ならさ、残ってくれよ・・・」
シオン「わたしが残るなら、火星から暗殺者が大量に地球に送り込まれてくる。すると、わたしはお前を
かばう為に手先を殺すだろう。でも、しばらくしていると、手先もお前の存在に気づき、お前を
狙う可能性も出てくる。」
俺「・・・」
シオン「わたしは、お前の為に言っているんだ。お前が死んでしまっては、どうにもならんだろう」
俺「そう・・・か・・・」
シオン「ほら、パーティに戻るぞ。もう姉さんたちが酒を飲んでるぞ」
俺「火星人は酒飲めないんじゃ・・・?」
シオン「人間化が20%も進むと、普通の人間並みに飲めるんだろう」
俺「じゃ、シオンも飲めるのか」
シオン「ああ」
俺「なら、飲んじゃうか。飲みすぎて死ぬぐらいまで飲もうぜ!」
シオン「いいだろう。今夜ばかりは付き合ってやる」
カレン「酒ってのはうまいなー!あははは!」
俺「カレン一人で瓶を2本も空けたのか・・・!?」
金星人「もう飲めないですぅ・・・」
カレン「ほーらシオンも一気に飲んじまえ!」
シオン「一気飲みっていうやつだな」
俺「ちょ、そんなに飲んで・・・」
シオン「ぷは、酒とは本当にうまいな」
俺「一瓶飲んだのに顔色さえ変わらないな」
カレン「いよっ!もう一瓶いっちゃえー!」
金星人「あ、なんだか眠いです・・・おやすみなさい・・・」
俺「うおおお、俺も男だ!一瓶、いきまーす」
カレン「チャレンジャーだねー!」
シオン「う、頭が・・・」
俺「・・・うぷう・・・一瓶はまずかったかな・・・?」
シオン「夜風に当たりたい。散歩に行ってくる・・・」
俺「お、俺も・・・」
カレン「行ってらっしゃーい。金星人のユウコちゃんはわたしが世話見とくから、ゆっくりしておいでー」
俺「夏の夜だけど、風が気持ちいいな・・・」
シオン「この辺りは都市から離れているから涼しいんじゃないのか?」
俺「多分な」
シオン「ん・・・ここは・・・」
俺「俺とシオンが初めて会った場所・・・かな?」
シオン「懐かしいな」
俺「そうだなー。ここでタコを見たら誰だって驚くよなぁ」
シオン「ところで、お前は、何でわたしを受け入れた?」
俺「ん、当初は火星人だ、って信じれなかったけどさ。何か困ってるみたいだから助けようかなー・・・
なんてさ」
シオン「単純なんだな」
俺「人間の長所でもあるし、短所でもあるな」
シオン「お前の場合は長所かもな」
俺「そうかな?」
シオン「ああ。誇っていい事だと思うぞ」
俺「ははは、そうだな。単純っていいことだよな」
シオン「さて、わたしは頭痛は引いたが・・・帰るか?」
俺「そうするか。カレン達、どうなってるかな」
カレン「いよう~、お帰り、ご両人!」
金星人「もうらめぇ・・・飲めません・・・」
シオン「地獄絵図だな」
俺「カレン・・・ユウコさんに飲ませたのか・・・?」
カレン「ふふっふぅ・・・この娘が飲みたいと言うのでぇ・・・」
俺「嘘だな。酔って飲ませたに違いない」
シオン「これは呆れざるをえないな・・・」
カレン「もう我々は先に戦線を離脱する!・・・おやすみぃ~」
俺「寝てしまわれた」
シオン「わたし達も、もう眠るとするか」
俺「そうだな。あー、二日酔いは嫌だな・・・」
俺「夏といえど布団は気持ちいいな・・・」
シオン「うむ、そうだな」
俺「うおぅ!?何で俺の布団に入っている!?」
シオン「今日は肌寒い夜だからな」
俺「そんなにくっつくと逆に暑いぞ」
シオン「そうでもないぞ」
俺「そうっすか」
シオン「・・・」
俺「寝るの早っ」
俺「・・・ちょっとぐらい、いいかな・・・」
俺「いいよな、いいよな。俺の布団にもぐりこむって事はKISSされることぐらい計算してるよな・・・」
シオン「・・・」
俺「シオンは熟睡してる。・・・今だ!」
俺「・・・やっぱ、できねえよな・・・」
一週間後
俺「シオン・・・」
俺「・・・結局連絡はなし、か・・・。仕方が無い。もう、寝よう」
シオン「おい、聞いてるのか?」
俺「ん・・・シ、シオン!?」
シオン「なんだ、せっかく連絡がとれたのに、そこまで驚くことはないだろう」
俺「どうしたんだ・・・まさか、夢なのか・・・?」
シオン「そうだ。時空チャンネルを使って、お前の夢にわたしの意識を入り込ませている」
俺「・・・!」
シオン「・・・ここ一週間、だらけているようだな」
俺「・・・・・・」
シオン「わたしに感情移入しすぎたのか。お前はもう、まともに生活を送れそうになさそうだ」
シオン「・・・わたしに関する記憶を、抹消させる。」
俺「え・・・!?」
シオン「これもお前のためなんだ。観念しろ」
俺「おい、待てよ・・・待てよ、シオン!シオン!!」
シオン「これで本当に、お別れだな――――」
俺「ん、朝か・・・」
俺「やけに部屋が散らかってるな。片付けないと・・・」
俺「あ、そうだ。バイトも始めないとな・・・」
俺「ん、なんだろ、この写真・・・?」
俺「裏には、“シオン”って書いてある・・な。」
俺「誰だろう・・・。でも、捨てちゃいけない気がする。・・・なんでかな・・」
俺「ちくしょう、何で涙まで出てくるんだろ・・・?なんでかな?」
俺「ちくしょう・・・ちくしょう・・・!」
涙は止まらず、滝の如くに流れるる。写真の少女に憶えは無し。しかしそれでも溢れ出る。
宇宙人と、出会った男の物語。儚い、儚い、夢物語。
脳は思い出忘れども、心は彼女を待ち続け、また、会う日を夢に見て―――
「俺の彼女は宇宙人」 終わり
- 後日談
火星にて、
カレン「シオン、やけに元気がないね」
シオン「まぁね」
カレン「・・・本当に記憶を、封印したの?」
シオン「ああ。でも、ユウコの記憶は封印されていない。もしかしたら、火星に来るかもしれないな」
カレン「わざと、ユウコちゃんの記憶を消さなかったでしょ」
シオン「・・・」
カレン「仕方ないよねぇ。別れて火星についてすぐにわんわん泣いてたもんね」
シオン「・・・」
カレン「・・・彼が火星に来たら、封印が解けるだろうね」
シオン「だろうな」
カレン「・・・もし来たら、優しく出迎えなよ?」
シオン「わかってる」
カレン「じゃ、わたしちょっと出かけてくるね」
シオン「ああ」
数日後、彼は金星人と共に火星に到着し、シオンらとの再会を果たす。
消されず、封印されていた記憶の縄が解け、全てを思い出した彼は、シオンから映像電話機を貰い、
地球に帰っていった。数年経った今でも、彼らはその電話機で連絡を取り合っているらしい・・・
-
住人の作品
-
- 742 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/03(日)13:21:10.22ID:w5V1Br/T0
-
シオン「リアルでは常に独り。会話に混じれる瞬間は話のネタにされる時のみ・・・
後輩の女子に顔を見られた瞬間に笑われ、逃げられる。
そんなお前の相手をしているのはわたしだけだぞ?
そんな奴ら、捨ててしまって、わたしを見ろ。わたしだけを見るんだ」
俺「一種の告白ですか」
シオン「よく見破ったな」
- 747 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/03(日)13:50:55.08ID:stt71yZCO
- 俺「ナデナデシテー」
シオン「…………」
俺「ナデナデシテー」
シオン「………#」
俺「ナデナデs…モルスァ!!」
- 756 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/03(日)14:49:53.07ID:stt71yZCO
- シオン「ナデナデシテー」
俺「…………」
シオン「ナデナデシテー」
俺「………(ナデナデ)」
シオン「////」
- 749 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/03(日)14:04:18.35ID:w5V1Br/T0
-
俺「なあ、シオン。音ゲーの対戦しようぜ」
シオン「なんだそれは?」
俺「音楽のリズムに合わせて対応したキーをカチカチッっとね」
シオン「いいだろう。負けたらエビアイスをご馳走してくれるんだろうな」
俺「ああ、いいぜ?でも、音楽を聴けるヘッドホンは俺が使うからな!」
シオン「別にかまわないが」
俺「ふ、その自信もいまのうちなんだぜ」
俺「ば、バカな・・・悪夢だ・・・!」
シオン「・・・」
俺「まさか音楽に乗らずに画面だけでキーを押している・・・!?
しかもオールパーフェクトだと!?」
シオン「・・・」
俺「しかしッ!俺がこの一ヶ月で培ってきた技術を見るがいいッ!」
シオン「・・・終わりだ。お前のパーフェクト率は85%。
わたしは98%だ」
俺「お、鬼め・・・!」
シオン「ほら、約束だ。エビアイスを買ってきてくれ」
俺「わかったよ!買って来るよちくしょう!」
シオン「隣町に行かないと売ってないぞ」
俺「めんどくせぇ!」
- 762 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/03(日)15:06:13.58ID:stt71yZCO
-
シオン「シュリンプアイス買ってきてくれ」
俺「はいは~い」
テクテク…ドサッ
ヤクザ「おぅおぅ兄ちゃん、どこ見て歩いとるんj…」
俺「あ、」
ヤクザ「あ、」
取り巻き「どうしたんですk…あ、」
ヤクザ「おい、逃げるぞ!」
取り巻き「へ、へい」
…
俺「(周囲の目が痛い…)」
- 769 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/03(日)15:44:32.18ID:stt71yZCO
- 俺「ただいま~」
シオン「お帰りなさいませ、ご主人様」
俺「わ、何かデジャブ」
シオン「お食事になさいます?お風呂になさいます?それとも…あ・た・し?」
俺「あ、あたしでお願いします」
シオン「かしこまりました…」
俺「え、シオンじゃなくて触手なの?え、あ、ら、らめぇぇぇ…アッー!!」
…
……
俺「…結局メシ作るのは俺なわけね」
シオン「あぁ、俺の料理は好きだからな」
俺「喜ぶべきか悲しむべきか…」
- 804 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/03(日)19:23:29.45ID:w5V1Br/T0
-
俺「夏が終わっても暑さは続く・・・」
シオン「9月は夏ではないのか?」
俺「夏です」
シオン「そうか・・・」
俺「うん・・・」
シオン「・・・」
俺「・・・」
シオン「煮え切らないな」
俺「そうだな」
- 825 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/09/03(日)20:55:40.39ID:stt71yZCO
-
シオン「どうやら住人たちは私達の扱いに困ってるらしい」
俺「あぁ、潮時なのは悲しいな」
シオン「まぁ、このスレが終わってm…」
俺「それ以上は…言わないでくれ」
シオン「…………」
シオン「…シリアスなのは似合わんな」
俺「あぁ」
- 49 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/0518:04:27.80
- シオン「あーん」
俺「ほら、食え」
シオン「…やっぱり美味いな、エビ」
カレン「ホタテはないか、ホタテは」
ユウコ「ごめんなさ~い、ホタテ食べちゃいました~」
カレン「ゴルァァァァァァァ!!!」
- 50 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/0521:49:42.49
- シオン「さて、仕事に行ってくる」
俺「何だって?」
シオン「ちょっと学校の教師の免許を取ったので、行ってくると言ったんだ」
俺「お前戸籍も何もないだろ・・・」
シオン「洗脳」
俺「あ・・・」
俺「で、どこの学校へ行くって?」
シオン「新ジャンル学園とか言ったかな」
俺「あ、そうですか」
シオン「詳しく追求はしないのか」
俺「まぁねえ・・・」
- 56 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/0800:45:21.28
- シオン「…………」
俺「…………」
シオン「…………」
俺「…………」
シオン「……エビ」
俺「…買い物行こっか」
シオン「あぁ」
- 63 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/0921:49:18.93
俺「ひぐらしのなきやむ頃、僕はいつもと何ら変わりの無い日常生活を送っていた・・・」
シオン「ついに暑さで頭がやられたか?」
俺「わからないか・・・ポエムだよぽえむ」
シオン「興味ないな」
俺「かーっ!これだから火星人は困るね」
シオン「そういうお前は混血じゃないか」
俺「むぅ・・・」
ピンポーン
俺「んあ、誰か来たのか・・・?」
俺「はいはい、誰ですかー、っと・・・」
ガチャッ
女性「あ・・・」
俺「・・・誰?」
女性「え、あ!そっか・・・わたしの事は知らないんだ・・・」
俺「いや1人で話を展開させな・・・」
女性「あの、結婚しに来ました!」
シオン「は?」
俺「いや、お前が出てくるところじゃない」
ドタタタタッ
カレン「本当か、ご両人!?」
金星人「ブーケはわたしに投げてください!」
俺「だから出てくるなって」
俺「・・・俺の婚約者?」
カレン「言い換えればいいなずけってこと?」
女性「はい」
金星人「これ何てエロゲですか?」
俺「空気嫁」
金星人「すいません・・・」
-
- 65 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/0922:37:24.14
-
俺「えー、君の話を整理すると、俺と君は冥王星ではいいなずけだった。でも、俺の家族が地球に移住
したため、離れ離れになった。」
女性「そうです」
カレン「愛は宇宙をも越える・・・泣ける話ねぇ」
シオン「・・・」
俺「俺には冥王星時代の記憶がないんだ・・・」
女性「え!?本当ですか!?」
俺「うん」
女性「えー・・・じゃあ、あんなことやこんなことをしたことも覚えてない?」
俺「うん、まったく。つーか俺そんなことしてたのか・・・」
金星人「破廉恥ですね」
俺「外野うるさい」
金星人「・・・ぷー」
女性「わたしの顔見ても思い出しませんか?」
シオン「顔が近いぞ」
俺「むぅっ」
女性「む・・・。あなたは誰なんですか?」
シオン「わたしか?わたしは・・・えーと・・・」
カレン「どれ、わたしがコーチを・・・。ボソボソボソボソ」
シオン「え?・・・そ、そうだ、こいつの セ フ レ だ!」
俺「ブフォ」
金星人「ちょっとシオンちゃん、意味知って言ってるんですか!?」
シオン「ん、親友以上夫婦以下の存在ではないのか」
金星人「あながち間違っちゃいないですけど・・・」
カレン(うふふふ)
- 66 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/0923:01:27.80
-
女性「そんな・・・で、でも!初めてはわたしが貰いましたから!」
俺「何だってー!?」
シオン「初めてってなんだ?」
金星人「童貞のことですよ多分」
シオン「何だと!?」
女性「ふふ、わたしの勝ちですよ!」
俺「複雑な気分・・・」
シオン「そうだ、わたしは後ろの童貞を貰ったぞ」
女性「えっ!?」
シオン「冥王星人は持ち得ないこの触手でな」
女性「くやしい、そんな変態プレイをできたなんて・・・っ」
カレン「変な方向に話が進んできたねー」
俺「あんたがシオンに変なこと吹き込んだからだろ」
カレン「あながち間違って無いよ」
俺「大半が間違ってる」
金星人「今度はわたしと不倫プレイでも」
俺「丁重にお断りだ」
金星人「しゅん・・・」
俺「さて、あれから20分経ったけど。話はついた?」
シオン「まったく」
女性「そうです。まったくついてませんよ」
俺「あ、そーだ。君の名前を聞いてなかった・・・もとい忘れてるから教えてほしいんだが」
女性「あ、そうでしたね・・・。えっと、久遠(くおん)と言います。
・・・読めますか?火星人さん?」
シオン「侮るな。“くおん”と読むのだろう?それにしても名前が被っている。改名しろ」
久遠「嫌ですよー。あっかんべー」
- 69 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/1000:33:35.85
- シオン「こいつはわたしの物だ」
久遠「いいや、わたしのですね!」
俺「やめろ、暑苦しい。離してくれ」
カレン「ハーレムハーレム!」
俺「うっさい!」
シオン「・・・こうなったら」
久遠「勝負で決めましょう!」
久遠「勝負は3本立て。」
シオン「其の壱に料理勝負」
カレン「其の弐に歌唱勝負」
金星人「其の参に格闘勝負です」
カレン「なお、勝負のジャッジはこの火星人カレンと、」
金星人「わたくし金星人ユウコが担当します」
カレン「では、まずは料理勝負から。」
金星人「お題はロンシア3争覇です!」
シオン・久遠「ろんしあ?」
金星人「エビを使い、最初に御造り、次に揚げ物、最後に鍋料理をつくり、味を競います」
シオン「エビ!?」
金星人「そうです。最高級の伊勢海老ですよ。サソリ仕込んだり、毒仕込んだりズルしちゃダメですよ」
久遠「そんな卑怯なこと、するわけがないですね」
カレン「・・・では、両者手元にある目隠しをつけて」
シオン「目隠しをつけて御造りをつくるのか?」
カレン「そう。裸眼だと面白く無いでしょ」
カレン「・・・では、御造り、開始!」
-
- 71 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/10
19:35:51.12
-
シオン「わたしが見えなくとも、触手たちは見えるのだ」
触手「よいしょっと、包丁って使うの難しいな・・・」
俺「うわ、ずるっ!」
触手「痛っ!包丁で切れちまった!」
俺「そんでもって不器用だな!」
久遠「ふんふんふーん♪」
金星人「こちらは、まるで目が見えているかのような手さばきですね」
久遠「お料理は得意でしたからね~」
カレン「・・・指が御造りに混じっている気がするのはわたしだけでいい・・・」
金星人「調理終了ー!目隠しを外してくださーい。第一審査に入りますよ」
シオン「・・・どれ。うむ、可も無く、不可も無く、まあまあといったところか」
俺「どうみても伊勢海老を粉々にしたようなモノなんだが」
久遠「御造りはわたしの勝ちですね!」
俺「すいません、人差し指らしきものが混ざってる気がするんですが・・・」
カレン「まずはシオンの御造りから。・・・その前にこれは料理と思えないね」
シオン「そうか?」
カレン「判定は0点。わたしが料理と認めない。次に久遠の御造り・・・。
・・・やっぱり、これは指だよね?」
久遠「ちょっとわたしのが入っちゃったみたいですね」
カレン「御造り自体はおいしいけど。人差し指がねぇ・・・・・・・・・60点かな」
金星人「0点――60点で、久遠さんの勝ちですね。御造り勝負の軍配は久遠さんに上がりました。
次は揚げ物勝負です!」
-
- 72 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/10
19:36:07.38
- シオン「これは目隠しはいらないのか」
カレン「うん。しかし、どちらか一方が調理し終えたらそこで終了。わかったかな?」
久遠「じゃあ、適当に揚げて、相手が完成する前につくったら勝てるってことですか?」
カレン「そんなやる気の無いことしたら頭吹き飛ばすぞ☆」
久遠「あ、すいません」
金星人「では、揚げ物勝負スタートです!」
シオン「皮むき!」
触手「あいよー」
シオン「油用意!」
触手「あいさらほっさー」
シオン「衣、卵用意!」
触手「貧弱貧弱ゥ!」
シオン「下ごしらえ完了。よし、調理を始めるか」
久遠「触手を使うですか・・・結構セコいんですねえ。肉体能力で清く勝負しましょうよー」
シオン「肉体能力で冥王星人には勝てる気がしないんでね」
久遠「なら、せめてその目に焼き付けるがいいです!」
久遠「秘剣、燕返し!」
カレン「馬鹿な、3つの太刀が同時に・・・!」
金星人「まさに宝具級の必殺技・・・!」
久遠「・・・これで、皮むき終わりです・・・!」
シオン「・・・よし、揚げる前にエビの腹に3つの切れ込みを入れろ」
触手「なぜに?」
シオン「そうすると揚げ終わったあとにエビが反らないんだ」
触手「へぇー」
シオン「・・・できたか?なら衣を付けて揚げるぞ」
触手「把握した」
久遠「ちょっと時間が押してきましたね・・・。では、わたしも揚げに入りましょう!」
-
- 73 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/10
20:19:25.88
-
シオン「衣が狐色になったら・・・よし、こんなものか」
金星人「おぉ、反ってませんねぇ」
シオン「・・・全部揚げて、完成だ」
久遠「!!」
カレン「何だって・・・?タレがないじゃない・・・」
シオン「タレはこれだ」
カレン「これはっ・・・キッコーマンの醤油!」
シオン「わたしのエビフライにはこれで十分、いや。この醤油があってこそ頂点になれるのだ」
金星人「あ、調理終了!審査に入ります」
久遠「げ・・・」
カレン「ふむ、両方エビフライだね」
金星人「わたしも食べたいです」
カレン「お断りだ」
俺「ん?なあ、カレン。お前ってエビが苦・・・」
カレン「禁則事項です」
俺「え?・・・あー。把握した」
カレン「では、シオンのエビフライから・・・」
シオン「醤油を忘れてるぞ」
カレン「わたしはソース派」
シオン「なっ!?」
カレン「うん、塩加減もいいし、サクサク感もある。・・・理想のエビフライといったところかな」
シオン「尻尾は?」
カレン「わたしは尻尾は食べない派」
シオン「くっ!?」
カレン「んー・・・85点ってあたりが妥当かな」
カレン「次は久遠のエビフライか。・・・でもこれ、完全に揚げてないよね」
久遠「レア・エビフライです」
カレン「要は未完成ってことね。0点」
久遠「えぇー」
金星人「はい、85点――0点で揚げ物勝負はシオンちゃんに軍配です!」
シオン「1対1、か」
- 74 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/10
20:19:50.98
-
金星人「ロンシア3争覇、最後の勝負は鍋物です。そこの冷蔵庫から好きな食材を使ってください。
では、調理開始!!」
シオン「ホタテはいただいた」
久遠「え?」
シオン「姉さんはホタテが好きだからな。これがあれば・・・」
久遠「ずるっ!プライドはないんですか!?」
シオン「そんなもの、人間化と同時に風化していったよ」
久遠「う~~っ!なら、こっちは山の幸で勝負するです」
久遠「しめじにしいたけ、えのきにマイタケ!・・・この白いしめじは・・・まぁ一応入れましょうか」
久遠「ダシは和風で・・・!」
シオン「ダシは・・・伊勢海老のカラで取るとしよう」
金星人「あ、それはちょっと・・・」
シオン「うるさい」
金星人「あ、すいません・・・」
シオン「よし、ダシはとれた。あとはエビにホタテなどの魚介類を煮込んでいけばいい」
カレン「鍋まだー?」
俺「俺も食べたいー」
シオン「外野、うるさい」
俺「朝から何も食べて無いんだもん」
シオン「勝負が終わったら何かつくってやる」
俺「約束だからな!」
久遠「・・・ふふ、この勝負、もらいました・・・!」
金星人「はい、調理終了です。審査に移行しますよー」
カレン「両者出揃ったか。では、黒の鍋、シオンから」
シオン「わかった」
カレン「これは・・・ダシにもエビを・・・」
シオン「そうだが?」
カレン「・・・。鍋物勝負、久遠を不戦勝とする」
シオン「!?」
俺「え!!」
カレン「敗北理由がわからないか・・・。これはね、シオン。お前の心の[オナニームナシイヨ]が生み出した敗北だ!」
カレン「何でもかんでも、エビを使えばいいというわけではない。審判の好物を使って、機嫌をとるなんて
持ってのほかだ」
シオン「・・・」
カレン「・・・ロンシア3争覇、1-2で久遠の勝ちとする。よって、料理対決は久遠の勝利」
久遠「え?せっかく鍋物に力を入れたのに・・・。まぁ、結果オーライってところですね」
金星人「でも、案外おいしいんですよね、シオンちゃんの鍋」
- 75 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/10
20:47:59.95
- 誰もいないね。>>74の[オナニームナシイヨ]のところは「隙 間」ね。
金星人「次は歌唱対決ですねぇ」
カレン「こればっかりは、お題は各自自由としようか」
久遠「じゃあわたしは椰子の実」
シオン「じゃあわたしはハイブリッドレインボウ」
カレン「・・・渋いね。実に渋い」
30分後
カレン「ず・・・頭痛が・・・!」
金星人「これほど歌に嫌悪感を抱く日が来るとは・・・!」
俺「あ、頭が・・・割れる!!!」
シオン「で、勝敗は?」
久遠「公平にお願いします」
カレン「引き分け、じゃダメ?」
シオン「ダメだ」
カレン「いいじゃん。まだあと1つ勝負があるんだからさー」
久遠「まぁ、次で勝てばいいんですしね・・・」
シオン「・・・そうだな。次は全力で行くぞ」
カレン・金星人・俺「た、助かった・・・!」
- 81 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/11
22:36:50.74
- イインダヨー グリーンダヨー
金星人「最後の対決は、格闘勝負です」
久遠「全力で行きますよ?」
シオン「望むところだ」
久遠「言いましたね!カモン、ドーレム!」
俺「兵器使うのかよ!」
久遠「奏者は複数居ますよー」
俺「他力本願かよ!」
シオン「なら、目には目を。兵器には兵器を・・・、だな」
シオン「姉さん、あれを使う」
カレン「ええ、よくってよ」
シオン「移動信号発信、と」
金星人「何が来るんですか?」
シオン「火星からちょっとした兵器を取り寄せる」
カレン「あ、じゃあN.Oチャンネル開くんだ」
シオン「ああ」
ドーレム・・・某アニメで出てくる架空の超兵器。奏者=パイロットみたいなもの
N.O・・・某アニメで出てくる架空の運搬法。右脳と左脳の思考ディファレンスを利用して(ry
-
- 82 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/11
22:37:11.50
-
俺「・・・で、俺はシャンプーハットを被らされて、何をされる?」
カレン「ちょっと頭の中を・・・」
俺「どうするのさ」
カレン「手ぇ突っ込んで兵器取り出すの」
俺「・・・はぁ?」
カレン「説明すると、君の頭に超空間チャンネル、通称N.Oと呼ばれるものを展開し、
それを経由して火星から兵器を取り寄せる」
俺「何それ、アニメ!?」
カレン「いいからいいから。じゃ、突っ込むよー」
ズブブ
俺「あふぁっっ」
俺「ぬぅぅ~~」
カレン「へー、男の子の中ってこんな感じなんだー」
俺「早く抜いてぇ~」
カレン「はいはい、っと。・・・ほら、早く抜いてよー」
俺「あ、焦るとかえって抜けない~」
カレン「ふんっっ!」
俺「ぶるぁ!」
- 83 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/11
22:37:57.69
- 俺「・・・抜けた?」
カレン「ばっちりだよ。ほら、シオン」
シオン「ありがとう」
久遠「ギター・・・ですか?」
シオン「正式名称は超光速干渉兵器・・・だったかな。ちなみに火星のGAYNAX社製」
久遠「そんな卑猥なギターで、わたしのドーレムを止めれるとでも?」
シオン「卑猥?これはこんなにも立派だが」
俺「どういうこと?」
金星人「ギターは男性の生殖器の隠語でもあるんですねー」
俺「マジっすか」
久遠「・・・もう命乞いも認めません。塵となって消え去るがいいです!フォルテシモ、進め!」
シオン「こんな雑兵でわたしに勝てるとでも?」
久遠「そうですかねぇ。放て!」
フォルテシモ「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
シオン「!?」
俺「ちょ、いきなりこの出力―――」
ドゴォォォン
- 84 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/11
22:46:08.50
- 久遠「・・・かわしましたか」
俺「何だ、あれ!サテライトキャノンか!?」
カレン「違うね。口から高周波の音波を発射したんだよ」
俺「理解不能!理解不能!」
金星人「まぁ、部外者は指咥えて見てろってことですね」
シオン「危ないな。地球がダメになるぞ」
久遠「わたしは貴方に勝つことしか考えてないもので、すいませんね。第二発射準・・・」
シオン「でも、機動力は低いな」
久遠「!? フォルテシモの後ろに回りこんで・・・!?」
俺「ん?あのギターで殴る気なのか?」
カレン「そうしかないでしょ」
シオン「食らえ!」
ゴィィィィン
俺「うは、まさにエレキギターを叩いた音が・・・
・・・って、あれ?効果があるのか・・・?」
カレン「うーん、すさまじい威力。さすがギブソンEB-0・61年型だね」
金星人「素敵ですねぇ」
久遠「頭部を破壊されましたね・・・これではフォルテシモは戦闘続行不可能ですね」
シオン「棄権するか?」
久遠「いいえ。まだドーレムはあります。オブリガード、前に!」
シオン「今度は人型のドーレムだな」
俺「なんだあれは。新しいエヴァンゲリオン?」
金星人「あれもドーレムですよぉ」
-
- 85 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/11
22:46:31.48
-
久遠「大きな機動力の差を見せ付けてやるです!オブリガード!」
シュッ
シオン「速いな。そこそこ」
久遠「そんな、オブリガードよりも速いなんて・・・!」
シオン「落ちろ!」
ギャーーーン
久遠「そんな、火星人にしては強すぎる・・・」
火星人「わたしを、そんじょそこらの火星人と比べるな・・・!」
グワァァァァン
俺「やったッ!追撃を喰らわせたッ!」
カレン「んー、白兵戦も上達したね、シオンは」
俺「あんなの白兵戦とは言えないんじゃ・・・」
カレン「地球に来る前のシオンだったら、ボコボコにされてるだろうねー」
俺「そうなんですか・・・」
-
- 86 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/11
22:47:09.41
-
久遠「フォルテシモに続いてオブリガードまで・・・。もう、雑魚は出せないですね。
・・・アレグレット・・・いや。ここは最後の駒を出すとしましょうか」
久遠「ラルゴ、発進!」
俺「・・・うわ、でか!」
久遠「全長2.6kmのカマボコ型ドーレムです」
俺「2.6kmのカマボコかぁ。食べてみたいな」
久遠「・・・」
シオン「ふん、少しは楽しめそうだな」
久遠「楽しめるを通り越すかもしれませんよ?前砲門開け、発射!」
シオン「ほぅ。まさに怪光線の雨だな」
久遠「これなら流石の貴方でも・・・」
シオン「まだ理解できないか?時が限りなくゆっくり進む中では、雨さえもかわせる」
久遠「!?」
シオン「つまり、光速で進めば怪光線など止まっているに等しい」
シオン「・・・これで終わりだ」
ガィィィィィン
そのころ
俺「ちょ、やばいってこの怪光線の雨は!地球が滅びる!」
カレン「あの二人、地球を壊さない程度っていったのに・・・!」
金星人「あぅ、腰を怪光線に・・・」
- 88 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/11
23:05:55.06
- 久遠「そんな、まさかラルゴまで・・・」
シオン「まったく、準備体操にもならないな」
久遠「ラルゴがやられた今、もう対抗する手立てはありません。・・・棄権します」
カレン「じゃ、格闘、もとい死闘はシオンの勝ち。1-1で引き分け・・・あれ?」
金星人「引き分けちゃってますね」
シオン「じゃあ歌唱対決に白黒つけ・・・」
俺「ごめん、本当にやめてください」
シオン「そうか。なら、どうするんだ?」
カレン「万国共通の最終決定方があるよ」
金星人「じゃんけん、ですか・・・!」
カレン「はい、両者位置について。0.5秒でも出すのが遅れたら首へし折るからね。
もちろん最初のグーでパーを出しても首へし折ります」
シオン「了解した」
久遠「わたしはそんな姑息なマネはしませんよ」
カレン「そう?では、最初はグー!
またまたグー!
いかりや長介
頭はp」
シオン「ふざけるな」
久遠「わたしたちの勝負を汚されては困るんです!」
カレン「あ、うん。ごめんごめん。今度はまじめにするよ。うん、約束する。
最初はグー!じゃんけんぽん!」
- 89 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/11
23:38:46.82
- シオン「・・・グー・・・」
久遠「わたしは・・・チョキ・・・!」
カレン「・・・。じゃんけん、シオンの勝ち。総合得点、2-1でシオンの勝利!」
シオン「ふぅ、どうもこのじゃんけんとやらは落ち着かないな」
金星人「勝負に負けて正直どう思いました?」
久遠「空気嫁」
金星人「すいません」
久遠「でも、わたしは絶対に結婚をあきらめませんからね」
俺「そうっすか」
久遠「次来るときは必ず奪って見せますからね」
シオン「そうか。エビを楽しみに待ってるぞ」
久遠「では、さようなら!」
俺「・・・行ってしまわれた」
シオン「体を動かした後のアイスもいいものだな」
俺「シュリンプアイスまずー・・・」
カレン「せっかくだから、今日はみんなで晩御飯食べる?」
俺「賛成」
シオン「異議は無い」
金星人「わたしも異議(右)に同じく・・・なんちゃって」
俺「・・・」
- 90 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/11
23:39:07.01
- 翌日
俺「えーっと・・・あの後結局飲み会になって・・・シオンとカレンに犯されかけたような
気がしないでもないような気がする・・・」
金星人「あ、おはようございまふ・・・」
俺「さて、ここで質問です。なんでユウコさんは俺の布団に入ってるんですか?」
金星人「昨日の夜は冷えましたからねー」
俺「寒かったから、ですか?」
金星人「そうですよ。おかげで暖かかったです」
ピンポーン
俺「あ、こんな早朝に来客か・・・」
俺「はい、どなたさま・・・」
久遠「おはようございまーす」
俺「・・・は?」
久遠「朝ごはんを持ってきました。わたしの手作りですよ!」
俺「・・・ああ、ありがと・・・」
久遠「では、わたしは帰りますね。ちなみに、隣の部屋にいつでもいますんで、用があったら呼んで下さいね」
俺「はぁ・・・」
-
- 91 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/11
23:39:09.88
- シオン「誰だったんだ?」
俺「久遠だったよ」
俺「・・・このアパートに住み始めたようだぞ」
シオン「ほう」
俺「まぁ、なんだろ。これからもっとアレなことになりそうな気がする」
シオン「アレとは?」
俺「わかってるだろ、絶対」
シオン「ふふ、それはどうかな」
俺「うーん。とりあえず朝飯食おう・・・」
俺「・・・炊き込みご飯のエビだけを食べるのは・・・」
シオン「悪いか?」
-
- 92 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/09/11
23:58:37.29
-
久遠「ふふふ・・・盗聴器および隠しカメラを設置終了。
わたしと結婚してくれるまで、生活を監視してあげましょう・・・!」
久遠「あれ、例の火星人と彼が・・・え、服脱ぐの?
すごい・・・これが異性交遊なのかな・・・?」
*触手による陵辱プレイです
愛しい人よ 運命で結ばれた愛しい人 貴方はわたしを忘れたけれど
貴方の記憶に わたしの欠片が残っている限り わたしは愛し続ける
貴方が 全てを 思い出す時を 信じて
愛しい人よ 生まれる前から愛していた この想いが届く時は来るでしょうか
たとえ時が来なくとも わたしは時を信じて 貴方を愛し続ける
貴方が 全てを 取り戻し
再び その腕で わたしを 包み込んでくれることを
夢に見て
[久遠]
いいなずけ編 終わり
最終更新:2006年09月19日 23:31