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ねこつん36 - (2006/10/26 (木) 22:50:52) のソース
あらすじ ホテル「VIP・ザ・武道」最上階 変態教師太田とのお見合いの貧嬢 震える手に汗がにじむ テラスのシュー・佐藤さん・鮫子 アンニュイズの語らいは続く もう一つのテラスに 猫とツン子と男 ツン子の頭から飛び降り、さよならのバイバイ せつなる恋の心は 尊きこと神のごとし ---- 頭から猫がひょいっと飛び降りる そのしっぽは右・左 さよならのようにふりふりと振られる ツン 「ちょ・・・猫!!どこ行くのよ!!」 猫 「・・・にゃー」 男 「お・・・おい」 猫 「・・・にゃ」 ぴょんと姿を消す猫 ツン 「猫・・・」 男 「・・・ツン子・・・その」 ツン 「沢山の人に背中押されちゃった」 そう言うとツン子はツインテールをふわっと舞わせながら背中を向ける 星空の下、言葉失う男 ツン 「優ちゃん・・・強いよ」 男 「・・・ああ」 ツン 「あそこまで思い詰めて、夢の中に籠っちゃうくらいに好きだったんだね」 優 その想いは自らを夢の中に閉じこめてしまう位に純粋で そしてその純粋な恋心 を押し殺せるくらいに強く切なかった ツン 「鮫子」 男 「?」 ツン 「彼女、一途だよね」 鮫子 Ca、メイドの時の騒動、過去に失った恋人 その恋人への想い、そして今でも思い続ける-------強さ ツン 「佐藤さんも強いよね」 男 「それは・・・知ってる」 ツン 「意外ね、鈍感キングのくせに」 男 「まあな」 佐藤 中庭で見せた悲しい表情 見守るだけに徹した恋 ツン 「渡辺さん」 男 「あー・・・」 ツン 「凄い可愛いじゃない、彼女」 男 「だな、佐藤さんが夢中なのもしょうがない」 渡辺 佐藤の膝に寝転がり、ただ男を見つめてきた その想いもまた純粋で、そして悲しかった ツン 「そして・・・猫」 男 「・・・」 ツン 「喋る猫」 男 「だな」 ツン 「一杯甘えちゃったよ・・・料理の時とかお弁当とか」 男 「・・・」 ツン 「そして今も、背中押して消えちゃった・・・」 男はただツン子の言葉を聞いている ダン 「wktk」 囚人 「おお!つ・・・ついに告白!?」 ごそごそ音の鳴る箱の横であきれるように猫 猫 (何をしてるんだか・・・) 犬 「・・・」 鸚鵡 「・・・」 猫 「静かにせぇよ・・・」 わくわくしてる犬と鸚鵡をたしなめるように猫 少しため息をつくように空を見上げる 猫 (・・・これでいいんじゃ) 空には満点の星、シチュエーションは悪くない ふいっと影が猫を覆う 猫、犬、鸚鵡、箱の背後に立つ三つ編みの背の低い少女 不幸がツンと男を見つめていた