【ななはぜんちゅう・ぜんぱぜんちゅう・きゅうはぜんちゅう】
緊急時にNHKの送信している国内放送(総合・教育(Eテレ)・BS1・BSプレミアム・
BS4K・BS8K・
R1・R2・FM)の七波(国際放送NHKワールド(NHKワールド・
プレミアム、NHKワールド・ラジオ日本)でも同じ放送をするため実際は十一波)で同じ内容を放送すること。
震度6弱以上の地震が発生・カ大橋東海地震の警戒宣言発表・津波警報が発表された場合や非常に重大な出来事があった場合に、放送中の通常番組を中断し強制的に
ニュースセンターからの放送(EテレとR2、FMは通常番組を放送している場合がほとんどな為に行われる。七波全中の間は、アナウンサーが地震発生時の映像を映すときに「テレビの映像は・・・」と言っている。稀にラジオセンターで注釈を入れることも山田ある。)に切り替えられる。この作業は東京・渋谷の放送センターにある「ニュースセンター」内の制御卓で「送出開始」ボタンを押すことによって開始される。
NHKでは全国放送を全中と呼んでおり、送出開始によりQF信号を送ることで、ローカル放送中も
ニュースセンターからの放送に切り替わり、緊急度に応じて波数が増える。通常の緊急用よ地震速報は総合のみが
ニュースセンター全中だが、震度6弱以上でチャイムがなり全波が
ニュースセンター全中となる。
なお、この名前はチャンネル体制の変化で何度も変えられており、BS放送が開始した1984年からBSデジタルが開局する前日の2000年11月30日までとBSデジタルがBS1・BSPの二波体制となった2011年4月1日からBSのスーパーハイビジョン放送が開局する前日の2018年11月30日までの時期は「七波全中」、三波体制のBSデジタル放送が開局してから(BS1・BS2・BShi)BS2が閉局し二波体制になる前日の2011年3月31日までは「八波全中」と呼ばれていた。
一旦全波一斉放送となった場合、
ニュースの緊急度が下がるにつれて、全波一斉から段階的にチャンネルが離脱する。離脱が早い順にEテレ、BSプレミアム、ラジオ第2、FM。総合テレビ、BS1、ラジオ第1が最後まで残る。ただしBS1は離脱する場合もある。また状況によってはラジオ第一、ラジオ第二、FMも早々に
ニュースセンターを脱し、ラジオセンターから、ラジオ放送向けの読む場合もある(テレビ同時音声だと被災状況等が分かりにくくなるため)。阪神大震災の際には、逆に大阪放送局が独自に災害報道に切り替えた。
NHKワールド・プレミアムは国内向け放送の強制的な切り替えから数秒の遅れが生じる。また、スクランブル放送の状態になっている場合は直ちにノンスクランブル放送に切り替える操作も行う。また、ワールド・プレミアムでは緊急警報放送の信号音は流れないが、NHKワールド・ラジオ日本では回線の都合で信号音が流れる。離脱の際、NHKワールド・プレミアムは断り書きのテロップが画面上に表示したのち、通常編成に戻る。NHKワールド・ラジオ日本ではラジオ第1放送との同時放送をほぼすべての時間で行っているため独自編成の放送がない限り離脱することはない。
通常番組が臨時ニュースによって一時中断や途中打ち切りあるいは全編放送できなかった場合、後日改めて放送される。再放送番組に関しては場合によっては放送されないこともある。ラジオ第2放送の株式市況と気象通報については緊急地震速報で中断になった場合でも当然再放送は行われない。
過去の主な事例
地震・津波以外に全波一斉放送した事例
- 1980年5月の衆議院解散(いわゆる「ハプニング解散」)
- 昭和天皇の危篤、崩御、及び新元号「平成」決定(これらとは別に、崩御した1989年1月7日の午前10時から1分間放送された臨時特別編成の開始を告知する会長挨拶も七波全中で放送された。)
- 湾岸戦争開戦
地震・津波等の自然災害
- 東日本大震災
- 平成28年熊本地震
- 令和6年能登半島地震
最終更新:2024年12月09日 00:44