〇 マールブルク学派 (コーエンによって創始され、ナトルプ、カッシーラーによって継承された)
自然科学を中心として唯物論を批判、純粋思考の観念を主張した
〇 コーエン
コーエンは、一般に感覚の内容は認識論に与えられる所与であると考えられているが、
実は、それは我々の思惟と無関係に独立に与えられているものではなく、
我々の思惟に対する課題であると考えた。
「与えられる」(gegeben)と「課せられる」(aufgegeben)と同一である。
一切の認識の内容は我々の思惟、自らが産出してゆくのである。
コーエンは、我々の思惟が、この課せられたものXを自らカテゴリーによって、
規定してゆくところに初めて認識が成り立つと主張する。
したがって、空間・時間というものでさえ、決してカントのような思惟から
独立に与えられる直観形式ではなく、思惟のカテゴリーと考えなければならない。
こうして、我々の思惟自らによって、あらゆる内容を産出するのであり、
Xをこよなく思惟のうちに解消しつくすまでどこまでも働き続けるのである。
元より、この認識の働きは無限であって、終局点に到達することはないだろう。
しかし、コーエンの主張は、あらゆるものを思惟の究極的統一にまで
もたらしうるという予想を持たなければ認識は成り立ち得ない。
コーエンは「根源の原理」を一切の認識の根本と考えたのである。
コーエンにおいて、主観は科学的認識の主観であり、それはいわゆる個人的な主観という意味を超えた、
純粋に論理的性格のものである。
したがって、その主観の思惟によって内容を産出するといっても、それは自然科学的認識が感覚的所与を
決してそれ自身確実なものとは考えず、むしろこれを思惟によって規定してゆくことによって
自然科学的認識内容を産出していくという事実を論理的に解明し、
自然科学の基礎付けと解さなければならない。
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最終更新:2007年10月10日 00:44