○ アリストテレス 著書
1アカデメイア学生時代 対話形式
『プロトレプティコス(哲学への進め)』『エウデモス(霊魂について)』『哲学について』
2 資料集
3 アリストテレスのコルプス(身体)
リュケイオンでの講義草稿
① 論理学的なもの
『命題論』『分析論前書』『トピカル』『詭弁論駁論』
② 自然に関するもの
α 物理学関係 『自然学』『天文学』『気象論』『生成消滅論』
β 心理学関係 『霊魂論』『感覚と感覚されるものについて』『記憶と想起について』
③ 第一哲学 『形而上学』
④ 倫理学に関するもの 『ニコマス倫理学』
⑤ 政治に関するもの 『政治学』『家政学』
⑥ 制作術に関するもの 『弁論術』『詩学』
○ 個物
アリストテレスは、プラトンのイデアの分離と実体化を認めず、アリストテレスにとって、存在するのは、個物だけである。
○ 第一実体
「基体(ヒュポケイメノン)」の述語にもならず、どんな基体にも依存しないもの。第一実体はもちろん、基体である。
それに対し、第一実体を含む、より大きな領域に属するもの、すなわち、種や、種を含む類は第二実体と呼ばれる。
人間や動物は普遍概念である。この分類に従えば、普遍概念としてのイデアは第二実体であり、第二実体は、
存在ではない。個物のみが存在と考え、普遍であるイデアが個物から分離し、実体化されることはない。
基体とは、性質や量は変化しても変化しないでそこにとどまり、むしろその変化を担っているもの。
○ 質料と形相
事物の外にイデアのような超越的原理を認めないとすれば、個物の成り立ちや性質や変化などは、全て個物自身の原理か
ら説明されなければならない。そのためにアリストテレスは、個物を分析して「形相 (エイドス)」や「質量 (ヒュー
レ)」の二つの要素に分ける。
形相(エイドス)・・・個物にそれぞれの特徴を与え、それを他の個物から区別する原理
質料(ヒューレ)・・・質料それ自身としては、不定であらゆる個物の基礎であり、国有の形はどんな形にもなりうる
第一質料 純粋な質料 ex)木
第二質料 ex)木材
出来上がった個物は、質料と形相の合成物で質料だけでも形相だけでも個物は成立しない。
この意味でプラトンのイデアに当たるが、イデアのような個物の外にある超越的原理ではなく、個物に内在する原理である。
○ 可能態と現実態
個物は決して静止しているものではなく、たえず生成・運動している。
生成・運動の原理は可能態(デュナミス)と現実態(エネルゲイア)のふたつの様相である。
可能態・・・可能性をうちに含む状態
現実態・・・可能性が現実された状態
個物は絶えず、可能態への過程の中にあり、これが生成とか運動である。
可能態から現実態への移り行きは、材料(質料)が形(エイドス)を求めて、現実していく過程である。
事物の存在と変化を、質料―形相と可能態―現実態の二枚組みの概念によって説明
○ 自然物
個物は自然物とも呼ばれる。
自然物・・・動物や植物や単純な物体、たとえば土、火、空気、水などである。
自然物は自己のうちに運動と停止の原理を持っている。ここでいう運動は場所的変化も量の増減も性質の変化もふくむ。
また自然物は技術によって作られたもの(技術物)から区別される。
技術物は、運動の原理を自己の中に持たないからである。他から働きかけられなければ、存在できない。
自然物の探求が真実なる存在への探求→自然学へ
「存在そのものとそれに属するものを考察」し、存在そのものの原理や原因を探求する学問が別に考えられた。
数学←形而上学と第一哲学
最終更新:2007年07月29日 11:52