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○ デイビット ヒューム


ヒュームはバークレイの観念を印象と虚偽の観念との二つにわけ、分類する。
前者はもっとも原初的で単に知覚だけではなく、心に明瞭判然と動いているもの(感情 欲求)全てを示す。
これが記憶やそうぞうによって再現された場合に狭義の観念というものが出来る。
当然、前者がより真実で真理の基準となる。

○ 連想律

印象は一定の法則に立って、機械的に結合される。
類似   :似ている観念は結合
時空的接近:空間的時間的に近い観念は結合
因果:観念は因果関係によって結合
これらの法則により、印象は複雑な観念になる。これを連想律という。


○知識の確実性

  では、このような観念の確実性と客観性はどこに認められるでしょうか。
  これは論証によるものと、事実に関するものに分けられる。
  前者は数学であり、これは唯一の論証科学であり、論証の到達しうる限り確実性を持っている。
  後者は、印象として与えられた事実そのものと印象的事実を土台にした推論とに分けられる。
  事実の推論は、数学のような論証ではなく、むしろ因果関係の追及である。

○ 実体

 我々は印象をもつのみである。
 ところが連想律によって、おのづと、他の印象や観念を想起することになり、印象の背後にこれを連結し、支持する。
 何ものかがあるように想像させられる。つまり、実体とは単なる空想に過ぎない。
 また自我も人格も元は知覚の束なのだから、否定される。



最終更新:2007年08月31日 21:37