小ネタ3

「ひとしき君、食べよ」
 ケーキを先割れスプーンで刺して、玉藻が口許に突き出して来る。
 色気ねぇのな、畜生が。
「あん?あーんとでも言いながら食べりゃいいのか?」
「ほら」
 ……あーん、と。
「あ、うま……ッ!?スプーンそんな口ん中に突っ込むな馬鹿喉の奥当た……」
 顔を一気に話して、肩で息をした。
「おいし」
 ゆらりと揺れる。一緒に帽子も。
「い?」
「ああ、うまい」
 目の前のぼろ切れサンタに返してやる。とりあえず両乳首が見えてんのは狙ってんのかこいつは。
「よか……た。作って」
 手作りかよ。なんだこの軽いジャブと思わせてジェットストリームアタックを生身の人間が食らったような破壊力は。
「あーん」
「…………」
 口を開ける。
 とりあえず、こんな一日もいいんだろう。

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最終更新:2010年01月02日 02:44
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