小ネタ44

「―――――――だにゃ」
「猫の怪異が語尾に『にゃ』をつけるなんてわかりやすいことをするわけがない!」
「じゃあいつものご主人様の喋り方がいいのかにゃ?
 『阿良々木くん、私を抱いて』」
「な、なに言ってんだよ! いきなり雰囲気変わりすぎだ!」
「それがご主人様の本心だにゃ。
 『私を見て。
  私のことをいつも見てほしい。
  春休み、あんな出会い方だったけれど私は運命を感じた。
  私は阿良々木くんのことが好き。
  ずっと一緒にいたい。
  だから私をもっと見て、これからもずっと隣にいてほしい』」
「羽川がそんなことを思っているはずはないだろ!?」
「どこまで鈍感なヤツにゃんだ?
 吊り橋効果じゃにゃいけれど、ご主人様とお前は恐怖を、吸血鬼と対峙する恐怖を共有したにゃ。
 普通なら死んでもおかしくはない状況、それだけで十分だにゃ。
 人生に大きな影響を与えるほどの出来事だったんだにゃ」
「じゃ、お願いします」
「にゃ、にゃにを言ってるんだにゃ?」
「いや…だから…ずっと一緒にいてください。お願いします」
「お前バカだにゃ? お前には彼女がいるにゃ?」
「う~ん、じゃあ三人で仲良く?」
「そんなことできるわけにゃい………にゃ?……ご主人様は喜んでるみたいだにゃ……」


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最終更新:2010年01月02日 08:35
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