687 名前:牛アニ(前)[] 投稿日:2012/02/19(日) 14:22:17.48 ID:yQtOy+QA
流れも読まず、需要があるのかも鑑みず、
タイバニ女子発情シリーズ(?)の3
牛角×アニエスさんでラテンの二乗なやつ投下します。
リア充でイケてる牛角さんとかちょっとビッチなアニエスさんとか
「違う」って人はスルーお願いします。
688 名前:牛アニ(1/8)[] 投稿日:2012/02/19(日) 14:23:37.96 ID:yQtOy+QA
言っても誰も信じやしないだろうけれど、そうね、今となっては自分でも信じられないくらいなことだけど、少女の時代の私は地味で大人しい娘だった。
クラスの友達に比べて胸が大きいことがむしろコンプレックスで、人目を避けるようにことさら地味な服を着て少し猫背気味に歩いていた。
勉強が好きで、本を読むのが好きで、TVで報道番組と古い映画とネイチャー系のドキュメンタリーを観るのが好きだった。
初めて恋人ができたのは大学生の時。容姿に合う服を選び、自信を持って胸を張って歩くことを教えてくれた彼には、今でも感謝している。例え彼の目的が、連れて歩くのに見映えのいいセックスの相手を手近で得る事だけであったとしても。
だってもう顔だってろくに覚えていない彼のおかげで私は知ったのだから。大嫌いだった派手な顔だちや大きな胸、張った腰つき、褒め言葉で選べばセクシーと呼ばれるその全てが、ある種の武器になり得ることを。
マスコミ志望は就職の競争率が高かった。
就職してからの社内での競争も激しかった。
私は自分が有能なのを知っているし、仕事には自信があった。
だが実力だけではどうにもならない部分を、思わせぶりな態度や挑発、極稀には本当に体まで与えて補ってきた。雌犬と呼びたければ呼べばいい。性的な魅力は私に与えられた能力の一つであり、私はそれを有効に使ってきただけ。何が悪いというのだろう。
でもそれも昔の話ね。
今の私には実力に見合った職場での地位があり、誰に媚びなくても十分に仕事を楽しみ、更なる高みを目指すことができるのだから。
689 名前:牛アニ(2/8)[] 投稿日:2012/02/19(日) 14:24:37.29 ID:yQtOy+QA
元は報道志望だったから、娯楽要素の強いリアルタイムのドキュメンタリーである今の仕事は完全に希望通りではないにしろ、やりがいがあって毎日が充実している。
多忙なのもあって、暫らく男なんて必要ないと思っていた。だけど、そうね、いつだって男に与えているつもりでしかなかったベッドでの情事を、成熟した女の肉体もやはり欲していたということなのだろう。
体だけの関係を情事の相手に求めることに私は何の禁忌も持たない。何故ならいつだって、彼らが求めるのも私の肉体だけなのだから。
彼を選んだのは、彼が私に欲望を持っていることが明らかだったから。でも別にそれは彼に限ったことじゃない。少しトウが立った自覚はある今でも、私は男達に劣情の目を向けられているのに気付くことは珍しくない。
独身で身元も知れている彼はバーで出会う見知らぬ男達よりは安全な相手だし、小賢しいところがなくて扱いやすそうだ。同じ仕事の現場にはいるけれど部下でも上司でもない。手近で都合がいいとまで言ったら残酷だろうか。
でももっと正直に言えば、彼がセクシーだったからだ。
人気商売である彼のライバル達にはハンサムだのスマートだのと持て囃される者もいるが、あれは憧れの王子様として魅力的であるに過ぎない。
でも彼の逞しい肉体や男臭い少し癖のある容貌の方が、成熟した女に対してはるかにダイレクトな性的希求力を発揮しているように私は感じる。
「なあアニエスさん、その、今晩いっしょに飯でも食わな…いや、いかがですか?」
不器用に彼が私を食事に誘う。誘いたがっていた彼を私がそう仕向けたのだ。
「ええそうね、ご一緒するわロックバイソン。いいえ、アントニオと呼んでも?」
恋がしたい訳じゃないの。食事の後にベッドにも誘ってほしかっただけ。ええ本当に、それだけ。
でも私の承諾に驚いた後で喜び、そして更にその後で照れて見せる彼の笑顔は、まるで少年のようだった。
690 名前:牛アニ(3/8)[] 投稿日:2012/02/19(日) 14:25:39.87 ID:yQtOy+QA [4/9]
食事を済ませホテルのバーに誘うところまでは不器用なりにスムーズだった。
でも大きな手の中でバーボンの氷が溶けていくのに、彼は次の段階を踏むことができない。
「えっともう1杯飲むかいアニエスさん」
「アニエスでいいのよアントニオ。もうお酒は十分」
私はカクテルを2杯飲んで、これ以上お酒は欲しくない。私が欲しいのはもっと別のもの。それをあなたは今夜くれる気があるのかしら。
「そ、そうかい?」
それとも何度かデートしてお互いもっとよく知り合ってから?
「ねえアントニオ、お酒はもう要らない。でも私は今夜まだ帰りたくないの。この意味がわかるかしら?」
彼はまた驚きを隠すことができない。自分から誘うような女には萎えるタイプだとしたら残念だけど、その時は自分の選択の誤りを認めて大人しく帰るしかない。
「ああ、わかる。わかるよアニエスさん…いや、アニエス」
幸い彼は紳士で大人だった。女に恥はかかせない。
「実はもう、部屋はとってあるんだ」
そして思ったよりは悪い男であるらしい。少し照れてはいるけれど、悪戯っぽく笑って見せる顔はうっとりするほど男臭くてセクシャルだ。
部屋は上層階の眺めのいい部屋で、豪華とはいえないが充分に上等だ。
情事の前にはシャワーを浴びない方が好みなのも趣味が合う。でもそんなことを一々口に出して確認するのは興醒めで、ちょっと拗ねた気分になった私は彼に背を向けて窓硝子に向かってブラウスのボタンに手をかけた。
硝子に映って、彼が後ろから来るのは見えていた。妙に真剣な表情なのがおかしい。脇から両腕が回され、大きくて無骨そうな手が私からボタンを外す作業を奪う。
振り返り気味に顔を上げると唇がふさがれる。ヒールを履いたままの私よりも彼はまだ背が高いのが判って、なんだか嬉しいような気分になる。厚い舌が絡められる。バーボンの香りが快い。
舌の動きは拙く感じるほどに情熱的で、なのに相反して指の動きは繊細で器用だった。ブラウスもスカートも気付かないうちに床に落ち、背中のホックも外されて彼の手が私の乳房を弄い始める。
無骨そうな大きな手の太い指が乳房を掴み、軽く揉み上げながら捏ねるように優しく乳首を刺激する。それだけで腰の奥からぞくぞくと快楽が湧き上がり熱い潤いが股間に満ちてくる。
久しぶりだからだろうか。彼のもう片方の手がガーターベルトを過ぎてレースと絹でできた最後の1枚を剥ぎ取ろうとする。
立っているのが辛い。唇を離し、この先はベッドで…と告げるよりも先に彼の腕が私を抱え上げ、一瞬の酩酊の内にシーツの上に運ばれていた。
691 名前:牛アニ(4/8)[] 投稿日:2012/02/19(日) 14:26:26.64 ID:yQtOy+QA [5/9]
私の股間で、乳房で、脇で、舐め上げ捏ね回し摘んだり摩ったりと、彼の舌と指は彼の外観の印象に似合わず繊細で献身的だった。
性的に興奮した彼の体臭は獣臭いようで荒い息の音も大型の猛獣を思わせるのに、扱われ方の優しさとのギャップが面白いくらいで、それが私を煽っていく。
「私にもさせて…?」
「…あ」
彼も上半身は脱いでいたが、下はまだベルトも外していない。それが不満で彼の股間に手を伸ばそうとすると、妙に気弱な声を出して彼が身を引いた。
「なあに、私には触らせてくれないの?」
むっとした声が出てしまった。せっかくいい具合にとろけていた肉体が少し冷めるくらいの気持ちになる。
「すまない…そういうつもりじゃなくて」
観念した彼を仰向けにさせてベルトを外しジッパーを下ろす。下ろす前から彼の躊躇いの原因は布地の盛り上がりで見当は付いていたが、下着から取り出してみると予想以上のそれに、私の咽がごくりと鳴った。
彼は体が大きい。相対的にそこも大きいのは当然なのかもしれないが、それにしてもこれは、フェラチオをしたら顎が外れてしまいそうな気さえする。
「俺はその、必ずしも入れなくてもかまわないんだ…」
私が怯んだと思ったのか、彼が遠慮がちな声を出す。
「どういう意味?」
とりあえず軽くキスをして、掌でその砲身を磨き上げるようにしてみる。熱い。
「俺のは、ちょっと…でかすぎるからって玄人でも嫌がる子がいて、その場合は腿を使わせてもらったり」
「あら、あなたでも女を買ったりするのね?」
「あ。いやその…若い頃…」
「でも私は玄人じゃないわ。素股で済ませるって?冗談でしょ?これだけの物を見せられて、それじゃあ私が収まる訳ないじゃないの」
まったく恐くないといえば嘘になる。これほどの逸物は私も初めてだ。だけど壊れるなら壊れてしまえ。私はこれが欲しかったのだ。
舌でその根元から先端までを舐め上げる。この熱い塊こそ私が欲しかったものなのだ。
692 名前:牛アニ(5/7)[] 投稿日:2012/02/19(日) 14:27:41.30 ID:yQtOy+QA
彼が私の両足を抱え上げる。蕩けきった私のそこは彼の遠慮がちな侵入を受け入れる。
ああ、すごい、私の内臓が押し広げられる。犯される、という言葉を私は改めて理解する。ゆっくりと、本当にゆっくりと彼が入ってくるものだから、私は余計に彼の大きさを、熱さ、硬さを感じることができる。
「ふっ…」
「…ぁはぁ…」
知らずに息をつめていたらしい。彼が奥まで納まると私は彼と共に息を吐いていた。
「…痛くないか…?」
まだ少し心配そうに彼が訊いてくる。
「大丈夫よ…好きにし…ぁ、あ、あ…!」
言い終わらないうちに彼が動き始めた。ああ、巨大な塊に体の中心を犯されたまま、私の体が大きく揺すり上げられる。
「あ、すごい、すご…あ、ああ、おおう、おぁっ・・・」
声が言葉にならない、獣のように私は鳴きはじめる。私の声に煽られるように彼の動きは更に激しくなる。
大きく広げられた私の股間で、熱い鉄塊のような物が暴れている。押し入る時は小陰唇もクリトリスとも内側に引きずり込まれるように、引く時には子宮も膣壁も外に引きずり出されるように感じる。
彼の右手が私の頭の上にあるのを感じる。ベッドヘッドにぶつけないように庇ってくれていたのだが、その時の私にはそこまで理解できない。
だがそこを支えられることで何か安心感を与えられていたのは確かで、また、それによって私の体は完全に彼の体に同調させられてもいた。
乳房が千切れそうに揺れる。走ると揺れて痛いから、胸の大きい女は走るのが嫌いなのよ、知ってる?
なのに今、揺さぶられるこの振動は乳房からすら私に強い快楽を与えてくる。ああ、たまらなくて私は自分の乳房を掴む。ああ、いい、よすぎてイけない…あまりに快楽が強すぎて、どこが頂点か解らない…!
彼が体位を変える。身を起こし、私の体を自分の上に乗せるように抱え上げる。
腕をとられて引き上げられる瞬間、彼の顔も快楽に歪んでいるのが見えた。体が縦になると接合したそこから脳天に向けて爆発するような感覚が突き抜ける。
私は自分の口から獣の咆哮を聞く。ああ、深い、まだ私の体にこんな深奥が隠されていたなんて…まだこんな…私は彼にしがみつき、その肩口に歯を立てる。
いい、すごくいいわ、と伝えるために。
693 名前:牛アニ(6/7)[] 投稿日:2012/02/19(日) 14:28:24.24 ID:yQtOy+QA [7/9]
最後の方はもう何がどうなったのかよく憶えていない。気が付いたら私達は並んで横たわってぐったりと荒い息をついていた。
股間からあふれ出す彼の精液を拭う力もない。男を切らしている時期でもピルはずっと続けているし、彼は職業柄ヘルスチェックは常に受けている。中で出すことを許したのは私だ。
否、中で出してほしかった。熱い彼の奔流を体の奥で受け止めたかった。そして彼は私の望んだままにたっぷりと注いでくれたのだ。
「…大丈夫か…やっぱり、痛かったんじゃ」
「…いいえ?…」
何故そんなことを訊くのだろうといぶかしむと、彼の指が私の目尻とそっと拭った。
「あら…感じすぎて涙が出るなんて、都市伝説だと思ってたわ」
彼が驚いたような顔をする。
「あなた、すごく良かった…こんなの初めてよ」
照れたように彼は微笑み、優しい目で私を見つめる。
「あんたも最高だった。俺もこんなに自由に動いたの初めてだよ。まるであんたは…」
言いかけて口をつぐむので先を促すと、あんた怒るよと言う。私のあそこが人より緩いとでも言いたいのだろうか。それぐらいじゃ今更怒らないからと更に促すと、ちょっと目を逸らして白状する。
「まるで俺の為に用意されたような体だって…思ったんだ」
「アントニオ、あなた…」
自分に似合わない、少しはにかんだような表情になってしまっている自覚がくすぐったい。
「…馬鹿ね…」
「う…よく言われる」
本当に馬鹿。
くすくすとひとしきり笑って、私はシャワーを浴びるために体を起こす。でも足に力が入らなくて、彼がバスルームまで運んでくれた。
694 名前:牛アニ(7/7)[] 投稿日:2012/02/19(日) 14:29:54.95 ID:yQtOy+QA [8/9]
シャワーを浴びるのを手伝ってくれたのはいいけれど、化粧がない顔もきれいだとか彼が言い出して、結局私達はバスルームでもう一度お互いの体を貪ってしまった。拒まない私も馬鹿なのかもしれない。
でもバスタブに縋って腰を突き出し、後ろから思うさま彼に突かれるのは私の中の牝を完全に狂喜させた。私の獣の声がバスルームに反響する。私は鳴いていた。泣いていた。官能の喜びに泣き叫んでいた。
私の肉体は、本当に彼の為に用意されたのかもしれない。でもそれならば彼の肉体もまた、私の為に用意されたのだろう。
それでもう完全に疲れきって、私達は眠るために再びベッドに横たわる。
情事の後、男の胸で眠るなんていつ以来だろう。初めてかもしれない。少なくとも、こんなに満たされて、安らいで眠るのは初めてだ。
さっきまであんなに私を興奮させ駆り立てていた彼の体臭が、今はほのかにボディシャンプーの香りを帯びてあやすようにゆっくりと私を眠りに誘っていく。
まるで子供時代に抱いて寝たぬいぐるみであるかのように、彼の胸元の体毛に私はうっとりと頬を寄せる。
彼はもう先に寝息を立てていて鼓動も穏やかだ。
もしかしたら私は。彼には言わないけれど。男と寝たくて彼を選んだのではないかもしれない。
もしかしたら、彼と眠りたくて発情したのかも…そうね、絶対彼には告げない。でも。
また誘ってね。それぐらいは言ってもいいだろう。そんなこと言わなくてもきっと彼は誘ってくれるけれど。
毎回ホテルの部屋を用意しなくても、彼の部屋でもいいわ。コーヒーくらいは出るんでしょう。
私の部屋に呼ぶのは駄目よ…だってあなたと眠るには、ベッドが小さすぎるから…
最終更新:2012年10月03日 01:26