阪口勝行 (SAKAGUCHI, Masayuki)
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元々別の大学で分子生物学を専攻しておりタンパク質の立体構造についての研究をしていたのですが、自分はインドア派じゃない!アウトドア派だ!フィールドワークがやりたいんだ!という事で、大自然を感じながら研究をする為に北海道にやって来ました。 残り1年ですが、悔いのないよう頑張りまっせ!! |
研究紹介
東北太平洋沖地震がフジツボ類のメタ個体群動態に与えた影響:幼生の加入過程に注目して
2011年3月11日に発生した東北太平洋沖地震は、東北地方全域に津波や地盤沈下をもたらしました。その為、地震は岩礁潮間帯の固着性生物の個体群動態に対して、分布の変化や個体数の減少など、なんらかの影響を与えたと考えられます。また、岩礁潮間帯の固着性生物の多くは、成体期は底生性、幼生期は浮遊性という生活史を持っており、浮遊幼生期間を介したメタ個体群を形成しているといえます。この為これらの生物の個体群動態を理解する為には、幼生や胞子の加入と成体の関係を理解することが重要です。
そこで私は、地震前から継続的に取得している三陸岩礁潮間帯生物のデータを用いて、フジツボ類をモデル生物に、地震が個体群動態に与えた短期的な影響(個体数や分布の変化)と、長期的な影響(幼生の加入過程やその重要性の変化)の評価を試みています。
最終更新:2013年05月16日 19:23