岩崎藍子 (Iwasaki, Aiko)
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ずいぶん昔に卒業したような気がするのですが、性懲りもなく舞い戻ってきてしまいました。
寒いのは苦手なのに北海道が好きで困ります。 今年こそ冬を越せないかも。。 |
研究紹介
「東北地方太平洋沖地震の岩礁潮間帯生物群集への影響:効果サイズによる評価と原因・波及効果の解明」
東北地方太平洋沖地震は大規模な津波と沈降を伴い、それらは沿岸生態系に影響を及ぼしたと考えられます。そこで私は岩礁潮間帯において地震が生物群集に及ぼす影響を明らかにするために、どのような種がどのような影響を受けたか、さらにその原因と波及効果を明らかにすることを目的としています。
岩礁潮間帯には垂直方向に環境勾配が存在し、そこに生息する固着性の生物は物理的環境条件や生物的環境条件により、垂直方向に数10cm
の幅で分布しています。津波は直接的な物理的インパクトや漂流物の増加などを通じて生物の剥離や流出を引き起こします。また沈降は岩礁潮間帯においてこれらの物理的環境・生物的環境を変えることで、固着生物の分布や生物量に影響を及ぼすものと考えられます。
これまでに地震の影響や影響が現れるタイミングが種ごとに異なることがわかりました。このような特定の生物の分布と生物量の変化は、食物連鎖や競争関係を通じて他種に影響する可能性があります。また沈降の影響はこれからも時間差を持って現れる可能性があるため、さらに長期にわたる調査が必要です。今後も時間を追って地震の直接的・間接的な影響とその原因・波及効果を明らかにすることを目指します。
最終更新:2013年06月13日 13:40