のまくら(野間内蔵ノ介)のほーむぺーじ内検索 / 「『日本人のための憲法原論』小室直樹」で検索した結果
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書評.etc/一般書籍
...の構造』柄谷行人 『日本人のための憲法原論』小室直樹 -
書評.etc/一般書籍/『日本人のための憲法原論』小室直樹
知人に勧められて読んでみた。 冒頭で日本国憲法はすでに『死んでいる』と宣言し、その理由を西洋近代史から説き起こす。 カルヴァンの予定説から『神の前の平等』の観念が生まれ、民主主義を生み出す。 また、『行動的禁欲』観念が資本主義を生み出す。 ロックの社会契約説は、両者を元に近代社会の理念を生み出すが、そこには聖書由来の契約概念が影響している。 日本の明治政府は、近代文明の基軸たるキリスト教に、あらたに『天皇教』の創設をもって対峙する。 それはある程度成功して、立憲君主制、大正デモクラシーを生み出すが、最後は日中戦争の中で議会は自殺してしまう。 戦後、GHQは善意から『天皇教』を排除するが、結果として日本人はアノミー状態から金儲けに走るようになる。 骨太の議論が、読みやすくまた興味深くまとめられていて、500ページ近くを一気に読み切ってしまった。 歴史上の印象深い出来事... -
書評.etc/その他/神戸・新長田の鉄人28号像
震災の街、神戸。 中でももっとも激甚な被害を被った町、新長田。 そこの駅前に、鉄人28号の巨大な像が、雄々しく立っている。(KOBE鉄人PROJECT) 地元出身の横山光輝にちなむものだが、遅々としてしか進まぬ震災復興に対して、祈願と励ましを与えるためのものという。 この鉄人の造形は、実に見事だ。 シンプルなフォルムの中に、不退転の気魄があふれている。 (写真より実物がいい。) 日本のおたく文化の中に、アニメキャラクター等のミニフィギュアというジャンルがあるのだが、それに親しんだ目から見ても、これは最高水準に達している。 先日京都に行くことがあって、東寺や三十三間堂で国宝に指定された仏像数十点を鑑賞してきた。 その帰りに新長田で降りて、鉄人を見た。 鉄人の方が、ずっと胸を打つものがあった。 千年前の仏像にどのような祈りが込められて... -
論文
ここでは、のまくらの考えた思考のうち、基本的なものを集めていきます。 基礎原理というか、原論というか、ずっと推敲を重ねて、死ぬまで磨き上げたいようなそういうものです。 エホバ信仰 エホバ信仰/カナンの地はどこにあったか エホバ信仰/普遍宗教としてのユダヤ教 弁証法の論理 心のパースペクティブ 日本の起源 現代の革命 資本主義の転回 資本主義の転回/資本過剰 -
自己紹介/影響を受けた人物
宗教 釈迦 空海 桐山靖雄 キリスト 『易経』 偉人・英雄 カエサル 勝海舟 織田信長 曹操 劉備 諸葛孔明 哲学・思想・評論 ニーチェ ヘーゲル マルクス シュタイナー 二クラス・ルーマン 吉本隆明 廣松渉 橋本治 栗本慎一郎 上野千鶴子 小林よしのり 宮台真司 政治・経済 ドラッカー 長谷川慶太郎 大前研一 副島隆彦 歴史 司馬遷 梅原猛 古田武彦 白川静 塩野七生 文学・芸術 ゲーテ レオナルド・ダ・ビンチ 柿本人麻呂 紫式部 葛飾北斎 武術・身体技法 松田隆智 甲野善紀 肥田春充 野口晴哉 増永静人 高岡英夫 佐川幸義 大山倍達 アントニオ猪木 桜井章一 小説 小松左京 半村良 平井和正 田中芳樹 荒俣宏 酒見賢一 京極夏彦 西尾維新 有川浩 ... -
論文/日本の起源
日本という国は、いつからどのようにしてできたのでしょうか? 九州王朝説 記紀の編纂 -
論文/エホバ信仰/普遍宗教としてのユダヤ教
ユダヤ教は、「選ばれた民」ユダヤ人の民族宗教であると、普通には思われているようです。 ユダヤ人は血統を重視し、外部にほとんど布教することをしません。 でも、有史以来そうであったかというと、実はそういうわけでもありません。 ローマ帝国時代にはユダヤ教コミュニティが各地に見られ、この多くはユダヤ人以外の改宗者と目されています。 初期キリスト教が発展する上での母体ともなりました。 キリスト教が覇権を取って以後は、ユダヤ教は布教を禁じられてしまうのですが、それ以前や、キリスト教覇権の外部では、結構普遍宗教として拡大をしていたようです。 『ユダヤ教の起源』では、3つの大きな例が挙げられています。 ローマ帝国時代後期のイエメンのユダヤ教国家。 北アフリカのベルベル人の改宗。 中央アジアのハザール帝国。 ベルベル人の改宗者は、イスラムがイベリア半島に攻め込んだ... -
書評.etc/一般書籍/『14歳からの社会学』宮台真司
宮台真司には、かなり前から注目してきた。 いろいろな影響を受けてきたといってもいいのだが、実のところ彼が本当に言いたいことが何であるのか判然としていなかった。 この本を手に取ったのは、彼の本音をわかりやすくまとめたものであることを期待してのことだ。 じっくり読んでわかったのは、この本はある意味彼の人生の総懺悔のような、信条告白のような、本音にあふれたものであるということ。 あと、彼は話の進め方が必ずしもうまくなくて、高度な話題や印象的なトピックが出てくる度に本筋がわからなくなってしまうということだ。 1章【自分】と【他人】 幸せに生きるためには、「自由」が必要。 自由に振る舞うためには、「尊厳」が必要。 尊厳を持つためには、他者からの「承認」が必要。 2章【社会】と【ルール】 社会の「共通感覚」が崩れてきていて、そこは新しい「ルール」で補っていくのもやむを得... -
論文/エホバ信仰/カナンの地はどこにあったか
カナンの地というのは、いわゆるユダヤ人の約束の地です。 神がユダヤ人に与えると契約し、出エジプト後ユダヤ人が武力で奪い取った地です。 ダビデ王が建国し、ソロモン王の栄華があったとされる地です。 古代イスラエル王国はその後分裂し、アッシリア、バビロニアに相次いで滅ぼされ、住民はバビロン捕囚として連れ去られたといいます。 その後、解放されたユダヤ人が戻ってきたときには、すっかり荒れ果ててしまっていたことが旧約聖書に書かれています。 従来、ここは現在のイスラエルがあるパレスチナの地であると考えられてきました。 ところが、最近の考古学成果によると、上記のような事跡を証明する遺跡は全く出てこないようです。 『ユダヤ人の起源』では、上記の話は後世の文学的想像であろうとあっさり切り捨てています。 『聖書アラビア起源説』ではこれに対し、旧約聖書の物語の舞台はパレスチ... -
書評.etc/その他
さまざまなコンテンツ、場所、その他、思わず論じざるを得ないような、優れものたち。 神戸・新長田の鉄人28号像 -
書評.etc/コミック
爛熟する日本のコミック文化は、人類の至宝とも言えます。 身近すぎて、親しみ易すぎて、かえって真価を見失いがちなこの文化の可能性を、さまざまな側面から切り出していきたいと思います。 -
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論文/エホバ信仰
世界の約半分は、一神教の文明、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の影響下にあります。 この3つの宗教は、実はユダヤ教から枝分かれしたものであり、同一の神(エホバ、イスラム的にはアラー)を信仰しています。 日本・中国・インドなどは、多神教文明の影響下にあるといっていいでしょうが、こちらでは宗教は、わりと扱いが緩い。 でも、一神教文明では、宗教の話題は実にシビアな問題をはらみ、うかつに論じることができません。 そのせいもあって、妙にねじくれたわかりにくいテーマが多々あります。 カナンの地はどこにあったか 普遍宗教としてのユダヤ教 -
エッセイ/血液型占いの真実
血液型性格分析といわれるものがある。 人によっては迷信だと切り捨てられることもあるが、多くの人によって事実として受け入れられている。 血液型というものが、生化学的にどういう意味を持つのか調べたことはないのだが、かなり基本的なレベルに関与しているものではあるらしい。 血液型によって、特定の病気に感染しやすいことは統計的に証明されているとのことである。 人間の性格を4種類に分類しようというのは、たしかにおおざっぱな話ではある。 ただこれは、何十種類もの物差しがある中で、血液型という物差しを用いれば4種類に分かれるということであれば、別におおざっぱという話ではない。 血液型という物差しは他の物差しに比べて、客観的で紛れが少ないものであろうから、科学的な土俵に人間の性格という曖昧で複雑な対象を持ち込むときの、良き切り口になり得るのではないだろうか。 そもそも人... -
書評.etc/一般書籍/『世界史の構造』柄谷行人
この書物はマルクス主義の唯物史観を現代的観点から再生させることを目的としているように思える。 骨太で刺激的論点が満載された画期的とも言える著作である。 現代社会に対する問題意識を持って歴史を振り返るときに、こういう理論的書物が存在することは実にありがたい。 すべての議論に賛同するわけでないにしても、議論の叩き台として高い水準の出発点を与えてくれる。 社会構成体(氏族社会・国家・近代国家)の歴史を交換様式(A 互酬、B 略取と再分配、C 商品交換、D X)の分析から読み解いていく。 各構成体はそれぞれA、B、Cが主たる交換様式として対応している。 最終的に、世界共和国への期待が語られるわけだが、そこで主たる交換様式は名付けられていないDである。 この書物への評価は、最終的にはこの交換様式Dの分析にかかるといっていいはずなのだが、残念なことにこの部分は充実しているとは言い難... - @wiki全体から「『日本人のための憲法原論』小室直樹」で調べる