初めてのハント 1


「ク、ク、クックよこ~い♪」
ぐりこが陽気に歌いだした。
その歌は取ってもうまく、聞いてて飽きない。
木々が生い茂るだけの密林をただただ歩く二人にとってはいい気分転換になった。
密林は広く、水辺やモンスターが水飲み場に利用する池も存在する。

かれこれ30分は歩きまわっていた。

何か探せるすべはないかと考えながら歩いていたその時
「そうだ!!!!」
私は、大長老の言葉を思い出した。
「ん?」

「合図だぉー!ア・イ・ズ!」



~気球に合図をすれば道が開かれるだろう~



私は気球に手をめいいっぱい振って合図を送った。

(気づいてー!!!!!)

その瞬間気球から、飛行機雲のようなきれいな色の煙を西の方向にはかれた。

「のば、グッジョブ♪こっちのほうみたいだな♪」
グリコと喜びながら煙の向かう方にかけていった。




 -さて・・・・そのころ-

「木!木!木!!!」
たかっちが見あきたように叫んだ。
確かにこう同じ景色だと飽きるのは当然だ。
「しかも見つからないしね~・・・」
アトレも深いため息を吐いた。

「ぶらぶらしてても仕方ないから、食糧がてら肉焼こうぜ!」
「どういう発想だ。」
「まー、焼いてみたかったということでw」

二人は、初めてハントの肉焼き機に手を差し伸べた。
どうやって使うのか試行錯誤で焦げ肉ばかりできる。

「うまく焼けねー!!!!」
とぼやくたかっち。
「居酒屋の力見せてみなよ~」
アトレがツッコミを入れる。
「うっせ~なぁ。俺はホールなんだぅよおw キッチンはグリコ!チキンでkyなグリコだ!!」
「kyって・・・。どっちがだw」


肉を焼き、焼き、焼き続けて、こんがり肉がいっぱいになったところで、草の茂みから

カサカサ・・・・。

何か音がした。



最終更新:2008年07月14日 15:02