初めてのハント3
「うっし!4人いるなら勝てるぞ!!!」
グリコもアトレも戦闘態勢に入った。
私は楽譜が分からずどうしたらいいのかおろおろと困っていた。
「のば!いいから適当に吹いて覚えろ!!!」
たかっちの声で気合いを入れた。
「うい!!!!!!!!」
天に運を任せて吹いた。
エリア全体を響き渡すような聞こえやすい音色。その音により、
ギルド戦士たちは活気が上がり、旋律によっては岩より硬いボディーを手にいれ、岩をも砕く力を手にし、今まで以上の力を発揮する。いろいろな能力を引き立たせるこの笛はギルドの中で重宝されている。
ボーンホルンは、
攻撃力up小・スタミナ減少無効小・風圧軽減がふけるのだが…
「なかなか吹けないよー::」
「頑張れのば~」
3人が応援してくれている。
「こうかな?こうかな?」
悪戦苦闘しながら私は笛を縦に吹いてみたり、横にも押してみたり前に出してみたりした。
ピロロロ~♪
その時、スタミナ減少無効小が吹けた。
「おw スタミナ減らない」
「ありがとうのば♪」
ガードをしながらチクチクと攻撃しているアトレが言った。
ガードというのは、盾を体の前にだし敵の攻撃を防ぐものだが、どうしても気張らなければ防ぎようがない。
そうすると脚腰、腕のスタミナは下がり、耐えきれなければガードができなくなってしまう。
そこにスタミナ減少無効を狩猟笛で吹いてあげれば、活気が上がるのでスタミナも上がり仲間に嬉しがられるのである。
「その調子だ♪」
なんとか楽譜も覚えてきたころ、イヤンクックの耳が粉々になった。
「ひゅ~ww 俺って天才☆」
そう言ってたかっちは、矢をイヤンクックの耳に100%命中させている。
「意外な才能が・・・」
グリコが大剣でタメの恰好をしながら言った。
「ダーツは得意だったんよぉ~。グリコ!アトレ!後は攻撃あるのみ!!」
「ういお!!!!」
3人で攻撃し、私は笛を吹きつつちくちくと攻撃する戦法をとった。
下手をすると、慣れていないため笛を立て振りにしてアトレとグリコの邪魔をしてしまう。
5,6分戦い続けただろうか、ようやくイヤンクックの耳が垂れた。
「うっしw 瀕死になったよん♪」
弓を構えながらイヤンクックが吐く火をうまくかわしながら顔を狙うたかっちが言った。
「楽勝だな♪がんばろうぜ♪」
陽気にグリコが言った。
イヤンクックが脚の耐性がなくなり倒れ込んだ瞬間、アトレが突進攻撃を入れた。
「いけ!アトレイシア~~~~~~~~ン」
その時イヤンクックは倒れ込んだ。
イヤンクックはびくともしなくなった。
「かったぞぉ!!!!」
4人とも嬉しくてキャッキャと喜びあった。
「はぎとって帰ろ~」
こうして
初めてのハントは終了した。
帰ってから大宮殿の大長老に会いに行き、ハンター資格ギルドの称号を無事もらうことができた。
最終更新:2008年07月27日 21:18