UNIX

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UNIX - (2008/10/11 (土) 16:36:09) の1つ前との変更点

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#contents() *UNIXの種類 UNIXには様々な種類がある.大まかに分けるとsolarisなどのsystemV系,FreeBSDなどのBSD系,UNIXライクなOSであるLinuxである.このなかで,私達エンドユーザが利用しやすいデスクトップ環境を用意してくれているのはFreeBSDとLinuxである.ここではそれぞれの長短を述べる. **FreeBSDの特徴 UNIXライクなLinuxとは異なり,実際にUNIX(BSD)の血を継ぐ由緒正しいOSである.それでいながら,Linuxのエミュレーション機能を搭載するなど,デスクトップ用途にも使えるよう配慮されている.ports/packageシステムによるパッケージ管理にも定評がある. :長所|・自由度の高いLinuxとは異なり,UNIX OSである4.4BSD-Liteをベースに組み上げられているため,一度身につけた知識は他のBSD系UNIXでそのまま活かすことができる. :|・雑多なディストリビューションで溢れかえっているLinuxとは異なり,FreeBSDは単一のフィロソフィーに従って設計されているため,一度慣れればバージョンが変わっても設定の仕方が大きく変わることはない. :|・厳格なパッケージ管理システムを持っているので,パッケージ間の整合性を保ったままシステムをアップグレードすることが容易である.-> サーバ用途に向く. :|・ソフトウェアのアップデートが迅速であり,セキュリティも高く,安定している. :短所|・新しいソフトウェアに対する取組みは比較的慎重で,最新のソフトウェアへの対応がLinuxに比べ遅れてしまいがちである.それゆえに,個人ユーザーの数も少なく商用パッケージの対応もされないことが多い.(Linuxエミュレーション機能でカバーしているが限界もある.) :|・Linuxに比べると書籍や情報が少なく,またインストーラも取っつき辛いので,初心者に対する敷居は高い. **Linuxの特徴 フィンランドの当時大学生であったリーナス・トーバルズ氏がUNIXをモデルに開発をおこなったUNIX互換OSである.正確にはOSのカーネル部分だけがLinuxであり,このLinuxカーネルにGNU Projectのソフトウェアや、X Window Systemなどを加えたものがLinuxディストリビューションとして配布されている.その生い立ちから,様々なディストリビューションが開発され,雑多なLinuxで氾濫している. :長所|・商用・非商用を問わず,ソフトウェアの動作確認はLinuxでおこなわれることが多く,対応ソフトウェアが多い. :|・デバイスの認識率が高い. :|・多くのディストリビューションが厳格なパッケージ管理システムを持っているので,パッケージ間の整合性を保ったままシステムをアップグレードすることが容易である.-> サーバ用途に向く. :短所|・多くのディストリビューションが氾濫しており統一感がないため,一度身に付けた使い方(設定方法)を他のディストリビューションで適用できない場合が多い.ディストリビューション毎に異なる点を具体的に挙げると以下のものがある. +kernelとglibc,X Serverのバージョン&br()(ほとんどのディストリビューションで独自パッチが当てられている.) +ディレクトリ構造&br()(ライブラリの認識に影響を与える.) +ディストリビューション独自の設定ツール&br()(GUIによる設定を前提にしているディストリビューションでは,エディタによる古来からの設定方法が無効化してしまうものも多い.) +パッケージ管理方式の違い ※ 上記のとおり,ディストリビューションによってそれぞれ特色があるが,OSの大まかな特性はLinuxカーネルとglibcライブラリ,X Serverのバージョンによって決まる. *Slackware Linux(Plamo Linux)のすすめ Slackware Linuxはインストーラが親切ではなく,簡単なパッケージ管理システムもないことから,手間がかかることで有名である.しかし,私が思うに,クライアントユースではSlackware Linuxが一番とっつきやすいのではないだろうか.Slackware LinuxにはWindows95のような親しみやすさがある.その理由は次のとおりである. &bold(){・設定がブラックボックス化されていない} &bold(){・厳格なパッケージ管理システムがない} これは一見すると,マイナス要素のように見える.確かに,厳格なパッケージ管理システムがないとパッケージ間の整合性を保ったままアップグレードすることが困難であるから,保守性の高さが求められ,利用する機能も限られるオフィスやサーバー用途の場合にはマイナスであろう.しかし,様々な(新しい)ソフトウェアを利用したいと考えているエンドユーザーにとっては,どうであろうか.逆に同システムが足枷となる.メンテナー(ディストリビューター)がパッケージをリリースするまで所望のソフトウェアを自由にインストールすることが難しいからだ.できたとしても,パッケージ管理システムのDBを壊しかねない.Slackware Linuxならば,このような悩みとは無縁である.&font(blue){壊しながら,作り替える}という面白さがSlackware Linuxにはあるのである. ※正確にはtgzというパッケージが存在するが,これもただ単に「&font(blue){指定のパッケージが,どんなファイルをどこにインストールするのか(したのか)}」を管理しているに過ぎない. そこで,Slackware Linuxの登場である.Slackware Linuxには厳格なパッケージ管理システムが存在しない.正確にはtgzというパッケージが存在するが,これもただ単に「&font(blue){指定のパッケージが,どんなファイルをどこにインストールするのか(したのか)}」を管理しているに過ぎない.依存関係などまったく考慮していないのだ.それゆえに,全パッケージ間の整合性を保ったままシステムをアップグレードすることは至難の業である.しかし,そもそも整合性を保とうとするシステム自体が存在しないのだから,&font(blue){パッケージ間の整合性を無視して,今,使いたいアプリケーションに合わせてシステムを組み替えていける}というメリットがある.個人ユースの場合は,この方がかえって都合が良いのではないだろうか.新しいソフトウェアを導入したことで昔のソフトウェアが使えなくなってしまっても問題はない.使えなくなったソフトウェアをまた使いたくなったら,インストールしなおせば良いだけである(バックアップを取っておけば良い). &font(blue){&bold(){Slackware Linuxならば,独自の設定ツールも限られており,ブラックボックス化されたプロセスや設定がほとんどない.}(他のディストリビューションの場合,GUIツールの利用を前提に作られていることが多いため,設定方法がディストリビューションに依存する.)}また,ディレクトリ構造もBSD風にしてあるので割とシンプルである. Slackware Linuxはインストーラが親切ではなく,自分で一からシステムを組み上げていく手間がかかる.しかし,一度インストールさえ終えてしまえば,自分が一番良く理解しているOSとして末永く利用できるのである. **Plamo Linux on VMware on Windows XP ***VMXファイルの設定 -cd -audio -bridge接続 -サンプル -作成ソフトウェア ***時刻の同期 VMwareにはホストOSがサスペンドしている間、時計が止まるという問題がある.そこで,cron を使って1分ごとにPlamo Linuxの時計をコンピュータの時計に合わせるよう設定する. % su - # cd /var/spool/cron/crontabs/ # mv root root.000 <-- バックアップの作成 # cp root.000 root # emacs root & 次の一行を書き加える。 0-59 * * * * /sbin/hwclock --hctosys > /dev/null ***VMware Toolsのインストール VMware Toolsをインストールすると,ホストOSとゲストOSの間をマウスで自由に行き来できるようになる.これをインストールすることによって,ゲストOSを全画面表示したときに,マウスが画面の端付近で止まってしまうというバグ(?)も解決される. VMware Toolsのパッケージはlinux.isoの中に含まれる.linux.isoは,VMwareをデフォルトでインストールしていると,C:\Program Files\VMware\VMware Player\にある.なので,まずはこのファイルをゲストOS側でCDとしてマウントできるようVMXファイルを編集する. ide0:1.filename = "C:\Program Files\VMware\VMware Player\linux.iso" ide0:1.deviceType = "cdrom-image" ide0:1.autodetect = "FALSE" これで,ゲストOS側で mount cdrom とすれば,/mnt/cdromにlinux.isoがマウントされる.ここからVMwareTools-6.0.5-109488.tar.gzを取り出し展開する. このパッケージをインストールするためには,現在用いているカーネルのソースファイルとヘッダーファイルがが必要である.あらかじめ,公式サイトのバイナリツリー(ftp)からパッケージを取ってきておこう.ファイル名はkernelsrc-2.6.22.9_plamoSMP-noarch-P1.tgzである.このパッケージをインストールしたら,管理者権限で,以下のコマンドを入力する. # ./vmware-install.pl 途中いくつか質問が出てくるが,基本的にデフォルトで良い. 以上でVMware Toolsのインストールは終了である.これで,ホストOS−ゲストOS間のマウスの移動,コピー&ペースト,ファイルの共有ができるようになった. ***タイトルバーの消し方 ゲストOSを全画面表示したとき,上部にタイトルバーが残っているので非常に煩わしい.この消し方を紹介する. ***ファイルの共有 *X Window System &font(blue){ユーザーとの入出力を司るX Server}とクライアントプログラムを分離した
#contents() *UNIXの種類 UNIXには様々な種類がある.大まかに分けるとsolarisなどのsystemV系,FreeBSDなどのBSD系,UNIXライクなOSであるLinuxである.このなかで,私達エンドユーザが利用しやすいデスクトップ環境を用意してくれているのはFreeBSDとLinuxである.ここではそれぞれの長短を述べる. **FreeBSDの特徴 UNIXライクなLinuxとは異なり,実際にUNIX(BSD)の血を継ぐ由緒正しいOSである.それでいながら,Linuxのエミュレーション機能を搭載するなど,デスクトップ用途にも使えるよう配慮されている.ports/packageシステムによるパッケージ管理にも定評がある. :長所|・自由度の高いLinuxとは異なり,UNIX OSである4.4BSD-Liteをベースに組み上げられているため,一度身につけた知識は他のBSD系UNIXでそのまま活かすことができる. :|・雑多なディストリビューションで溢れかえっているLinuxとは異なり,FreeBSDは単一のフィロソフィーに従って設計されているため,一度慣れればバージョンが変わっても設定の仕方が大きく変わることはない. :|・厳格なパッケージ管理システムを持っているので,パッケージ間の整合性を保ったままシステムをアップグレードすることが容易である.-> サーバ用途に向く. :|・ソフトウェアのアップデートが迅速であり,セキュリティも高く,安定している. :短所|・新しいソフトウェアに対する取組みは比較的慎重で,最新のソフトウェアへの対応がLinuxに比べ遅れてしまいがちである.それゆえに,個人ユーザーの数も少なく商用パッケージの対応もされないことが多い.(Linuxエミュレーション機能でカバーしているが限界もある.) :|・Linuxに比べると書籍や情報が少なく,またインストーラも取っつき辛いので,初心者に対する敷居は高い. **Linuxの特徴 フィンランドの当時大学生であったリーナス・トーバルズ氏がUNIXをモデルに開発をおこなったUNIX互換OSである.正確にはOSのカーネル部分だけがLinuxであり,このLinuxカーネルにGNU Projectのソフトウェアや、X Window Systemなどを加えたものがLinuxディストリビューションとして配布されている.その生い立ちから,様々なディストリビューションが開発され,雑多なLinuxで氾濫している. :長所|・商用・非商用を問わず,ソフトウェアの動作確認はLinuxでおこなわれることが多く,対応ソフトウェアが多い. :|・デバイスの認識率が高い. :|・多くのディストリビューションが厳格なパッケージ管理システムを持っているので,パッケージ間の整合性を保ったままシステムをアップグレードすることが容易である.-> サーバ用途に向く. :短所|・多くのディストリビューションが氾濫しており統一感がないため,一度身に付けた使い方(設定方法)を他のディストリビューションで適用できない場合が多い.ディストリビューション毎に異なる点を具体的に挙げると以下のものがある. +kernelとglibc,X Serverのバージョン&br()(ほとんどのディストリビューションで独自パッチが当てられている.) +ディレクトリ構造&br()(ライブラリの認識に影響を与える.) +ディストリビューション独自の設定ツール&br()(GUIによる設定を前提にしているディストリビューションでは,エディタによる古来からの設定方法が無効化してしまうものも多い.) +パッケージ管理方式の違い ※ 上記のとおり,ディストリビューションによってそれぞれ特色があるが,OSの大まかな特性はLinuxカーネルとglibcライブラリ,X Serverのバージョンによって決まる. *Slackware Linux(Plamo Linux)のすすめ Slackware Linuxはインストーラが親切ではなく,簡単なパッケージ管理システムもないことから,手間がかかることで有名である.しかし,私が思うに,クライアントユースではSlackware Linuxが一番とっつきやすいのではないだろうか.Slackware LinuxにはWindows95のような親しみやすさがある.その理由は次のとおりである. &bold(){・システムがブラックボックス化されていない} &font(blue){&bold(){Slackware Linuxならば,独自の設定ツールも限られており,ブラックボックス化されたプロセスや設定がほとんどない.}UNIXの伝統的な設定方法がそのまま適用できる.(他のディストリビューションの場合,GUIツールの利用を前提に作られていることが多いため,設定方法がディストリビューションに依存する.)}また,ディレクトリ構造もBSD風にしてあるのでシンプルである. &bold(){・厳格なパッケージ管理システムがない} これは一見すると,マイナス要素のように見える.確かに,厳格なパッケージ管理システムがないとパッケージ間の整合性を保ったままアップグレードすることが困難であるから,保守性の高さが求められ,利用する機能も限られるオフィスやサーバー用途の場合にはマイナスであろう.しかし,様々な(新しい)ソフトウェアを利用したいと考えているエンドユーザーにとっては,どうであろうか.私はむしろ,足枷にしかならないと考える.同システムがあると,メンテナー(ディストリビューター)がパッケージをリリースするまで所望のソフトウェアをインストールすることが難しくなるからだ.できたとしても,パッケージ管理システムのDBを壊しかねない.Slackware Linuxならば,このような悩みとは無縁である.間違えて(もしくは新しいソフトウェアをインストールするために)依存関係を壊してしまったとしても,使いたくなったときに,またインストールしなおせば良いだけである.&font(blue){壊しながら,作り替える}という面白さがSlackware Linuxにはあるのである. ※正確にはtgzというパッケージが存在するが,これもただ単に「&font(blue){指定のパッケージが,どんなファイルをどこにインストールするのか(したのか)}」を管理しているに過ぎない. **Plamo Linux on VMware on Windows XP ***VMXファイルの設定 -cd -audio -bridge接続 -サンプル -作成ソフトウェア ***時刻の同期 VMwareにはホストOSがサスペンドしている間、時計が止まるという問題がある.そこで,cron を使って1分ごとにPlamo Linuxの時計をコンピュータの時計に合わせるよう設定する. % su - # cd /var/spool/cron/crontabs/ # mv root root.000 <-- バックアップの作成 # cp root.000 root # emacs root & 次の一行を書き加える。 0-59 * * * * /sbin/hwclock --hctosys > /dev/null ***VMware Toolsのインストール VMware Toolsをインストールすると,ホストOSとゲストOSの間をマウスで自由に行き来できるようになる.これをインストールすることによって,ゲストOSを全画面表示したときに,マウスが画面の端付近で止まってしまうというバグ(?)も解決される. VMware Toolsのパッケージはlinux.isoの中に含まれる.linux.isoは,VMwareをデフォルトでインストールしていると,C:\Program Files\VMware\VMware Player\にある.なので,まずはこのファイルをゲストOS側でCDとしてマウントできるようVMXファイルを編集する. ide0:1.filename = "C:\Program Files\VMware\VMware Player\linux.iso" ide0:1.deviceType = "cdrom-image" ide0:1.autodetect = "FALSE" これで,ゲストOS側で mount cdrom とすれば,/mnt/cdromにlinux.isoがマウントされる.ここからVMwareTools-6.0.5-109488.tar.gzを取り出し展開する. このパッケージをインストールするためには,現在用いているカーネルのソースファイルとヘッダーファイルがが必要である.あらかじめ,公式サイトのバイナリツリー(ftp)からパッケージを取ってきておこう.ファイル名はkernelsrc-2.6.22.9_plamoSMP-noarch-P1.tgzである.このパッケージをインストールしたら,管理者権限で,以下のコマンドを入力する. # ./vmware-install.pl 途中いくつか質問が出てくるが,基本的にデフォルトで良い. 以上でVMware Toolsのインストールは終了である.これで,ホストOS−ゲストOS間のマウスの移動,コピー&ペースト,ファイルの共有ができるようになった. ***タイトルバーの消し方 ゲストOSを全画面表示したとき,上部にタイトルバーが残っているので非常に煩わしい.この消し方を紹介する. ***ファイルの共有 *X Window System &font(blue){ユーザーとの入出力を司るX Server}とクライアントプログラムを分離した

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