ミヤコワスレ


作詞:GAiA
作曲:cosMo(暴走P)
唄:鏡音リン

夜の国から還った少女
=鬩(せめ)ぐ境界を退ける灯(きぼう)
精霊(アカリ) 契りを交わし
窮す都の救い手となった

心奪う霧の 恐怖と焦燥が
少女を神の殿上へ

近く遠い地下(じげ)
霧が無ければ名も無き花となり共に咲ける

少女に 守りたい 場所ができた

月精霊(ツキアカリ)剣を授け

「霧を打ち払えば 貴女は人になれるのでしょう。」

平穏と同胞(はらから)という
当然の幸福望み

夜の世界に飛び込んだ

夜の住人の王
=惑いの霧を生み出す魔物
望まれぬ灯(ひかり)は人の子
優しき心は 赤子を抱いた

人の姿容姿(かたち)
=異形なる獣(けだもの)

「蔑むべき←→王の寵愛」

夜の住人たち 歪む思い抱き
彼女との距離 見失った

いつしか 少女は 霧の中で 独り

夜深山(やみやま)に 似合わぬ閑雅

可憐な少女
森の闇より暗い 寂しさ纏う

「その生は此処には無い」と

郷愁(おもい)を 全て消し去り

正しき場所へと還した...

---黒茂る森の奥 いつの日か愛した姿 眼の前に---

血の流れぬ結末を望み

「死して世界が変わらなければ...」と

幻想は刹那 無数の声が呼ぶ

無垢な灯火(ひかり)を  掻き消せと叫び猛り哭(な)く

夜の王には 守るべき 世界があった

双(ふたつ)牙 泉を作り
赤の鏡に映るものは
頬伝う銀の雫

悲しみが 衝動が
慟哭と化し闇生み

精霊(アカリ)の世界飲み込んだ
最終更新:2009年05月29日 02:52