同じ認識らしいと確認できたので記述を変更しておきます。

敵探知・広域敵探知の総則

 敵探知・広域敵探知は「呪文範囲内にいる術者に敵意を抱く生命体を探知する」というものです。

1.術者とその仲間に敵意を抱いている。もしくは害を為す意図がある。
2.生命体である。
この両方に一致しない対象はこの呪文で知覚出来ません。

 本来敵探知で発見できるのは「術者」に対して敵意を抱いているものだけですが、本キャンペーンでは「術者および術者が呪文防御でカバーできる仲間」に対して敵意を抱いているものも発見できるとします。
 戦闘中以外では呪文防御の宣言を(プレイヤーは)忘れがちでしょうから、「カバーできるなら」で構いません。

敵意・害の定義

 「敵意」、「害」という言葉は客観的曖昧さを持つのですが、ここでは「術者の主観で敵意/害と考えられる」として構いません。文字通り術者を傷つけたり捕縛したりするつもりならばそれは「敵意」ですし、仮に「更正させる目的で補導しよう」とか「現世での救いはありえないからポアしよう」等と善意が動機であっても術者から見て「大きなお世話」ならそれは「敵意」とみなして構いません。
 小さな昆虫や細菌などは「生命体」ですが、術者に対して敵意・害意を抱くわけではないでしょう(彼らの視点はよりミクロなもののはずです)から、「敵意」には含まれません。しかしながら魔法などで操られ、明確に術者を狙っているならそれは「敵意」とみなす事が出来ます。

生命体の定義

 これで揉める事はそうそう無いと思いますが、「生命体」は我々が直感的に「生命体」と認識するものです。
 特殊なケースにおいては、対象が「生命体か否か」の判断はGMが決定します(ここは生命探知と定義が異なると考えて下さい)。
 仮にプログラムであっても、「データ生命体」と呼ぶに相応しいとGMが判断し、術者に敵意を抱いているなら敵探知の呪文で発見する事ができる場合もあるでしょう。
 しかしながらプレイヤー側が「これは生命だろ?」とGMを言いくるめにかかるような事がないようにして下さい。決めるのはあくまでGMです。
 ついでながら、基本ルールの範囲内で用意された装備・IC群には、どれほど高いレーティングのものがあるとしても、「データ生命体」は存在しません。

具体的なケース

例1:

 「誰でもいいから殺してやりたい」と考えている男が術の効果範囲内にいたとしても、敵探知で見つけ出す事は出来ません。
 男は確かに生命体ですが、条件1「術者に敵意を抱いている」には合致しないからです。男が敵意を抱いているのは「誰でもいい誰か」であり、術者を明確に敵視している訳ではないのです。
 しかしながら、男が術者を発見し、たまたま術者にターゲットを絞ったなら、敵探知の呪文は男の存在を術者に伝えます。男は依然「誰でもいい」とは考えているものの、その中でたまたま術者を「殺してやりたい」対象に定めたからです。
 ただし、術者が「逃げ惑う犠牲者」の中の一人で、たまたま一番近くに来たから一時的にターゲットに定めた、というなら敵探知は機能しません。

例2:

 ランナーチームの侵入に気づき、アンブッシュを仕掛けようと潜んでいる兵士がいるとします。兵士はランナーチームの存在には気づいていても、術者が透明化の呪文で姿を消していて知覚されていないなら、兵士は術者に敵意を抱いていませんが、チームメイトには敵意を抱いています。術者がチームメイトを視界内に捉えている(呪文防御でカバーできる)なら、敵探知で発見する事が出来ます。

例3:

 ドローンのセンサーが術者を捉え、攻撃が許可されているエリアに入るのを待って攻撃しようと待ち構えているとします。この場合敵探知の呪文は機能しません。ドローンは生命体ではなく、単にプログラムに従って術者を攻撃しようとしているだけだからです。
 しかしながら仮にドローンを操縦するリガーが呪文の効果範囲内にいるなら(そしてリガーが術者を攻撃するつもりなら)、敵探知はそれを術者に知らせます。

例4:

 ボスの命令で、ギャングの一団が物影に潜み、「ここを通る奴を皆殺しに」しようとしているとします。
 術者が仮にそこを通るつもりならば当然ギャンガー達は術者を攻撃してくるでしょう。しかし彼らは、まだ見ぬ術者をどうこうしようとは思っていませんので、敵探知の呪文は機能しません。

例5:

 術者はホールドアウトを撃退したものの、下ろしたての一張羅に穴を開けられたので、お返しにホールドアウトの額にも穴を開けてやる事にしました。
 ホールドアウトが手近にあった廃墟に逃げ込んだので、術者は敵探知を使ってホールドアウトの所在を割り出そうとします。
 ホールドアウトが戦意喪失し、どうにか生延びようとだけ考えているなら、敵探知は機能しません。しかしながら彼が退路を失い、腹を決めて術者に反撃を試みるなら敵探知は機能します。
 ホールドアウトはたまたま術者をターゲットに据え、特に恨みも怒りも抱いていないとしても、得意な場所に術者を引き込んで術者に一撃加えるつもりがあるならば、敵探知は機能します。仮にホールドアウトが術者の所在を見失っていてもです。

旧記事

 ルール追記というよりは、確認しておいた方がいいと思ってこのトピを立てました。
 擦り合わせが出来次第、それにあわせて記述を変更しましょう。

 敵探知、広域敵探知の呪文は「待ち伏せ、不意打ちをしかけている敵は探知できる」とありますが、その場合当てはまる敵は「術者を知覚しており、個人的敵意を抱いているかどうかはともかく、不意打ちを仕掛けるタイミングを見計らっている」相手という事でおk?
 それとも「術者を知覚しているかどうかはともかく、特定の条件下に合致すれば術者に不意打ちを仕掛けるかもしれない」相手という事でしょうか?

  • >「術者を知覚しており、個人的敵意を抱いているかどうかはともかく、
    >不意打ちを仕掛けるタイミングを見計らっている」
    どうみても敵対的行動なので対象にあてはまります。

 おそらくリューサンの言いたいことは、パトロール中の警備員や、
 監視カメラ映像を監視してる警備員に効果があるのか?
 と思いますが、答えとしてはノーです。PCに気づいていなければ、
 この魔法には感知しません。
 -- Kzy  (2007-08-20 09:16:00)
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最終更新:2007年08月20日 23:12