オクジョーデス
「何 万 回 殺 し て も 、何 万 回 弔 っ て も 、何 万 回 死 ん だ っ て 、
手 に 入 れ ら れ な い 、 モ ノ が あ りま す 」
ストーリー
―――特に、コレと言って大々的な理由というものは見付からないのだけども。
何となく、自分という存在が無意味なものに思えた。
何となく、それが苦しくて。
何となく、仕方ないから―――死のうと思った。
そうやって、何となく駆け上った放課後の屋上。
夕焼けで紅く染まるその索漠とした世界に、先客が、2人。
彼音という先輩は言った。
「君が死んだら…その死体、食べて良い?」
其方という少年は言った。
「内臓ぐらい、頂けないでしょうか。人間の、は持って無いんです。」
ぼくという人間は―――
…もはや、沈黙するしか無かった、と思う。
―――…何かもう、ホント死のうかな…。
そんな想いが、溜息と共にこぼれた。
そんな、紅い、放課後。
登場人物
詳細
[[その他]]
最終更新:2008年05月21日 22:07