人民解放軍海軍とは、
人革連によって運営される海軍組織である。
近年規模が増大しており、凋落したユーク海軍に代わって扶桑海軍やオーシア海軍の
目の上のたんこぶ新たな悩みの種となっている。
概要
中国時代からの軍拡を引き継いで、外洋型海軍にまで発展した。以前はユーク海軍の艦艇をモンキーモデル版を購入したりライセンスの許可を得ていたりしていた影響かユーク艦の影響が強かったが、近年ではオーシアやユークの技術のデータをハッキングして参考にしつつ中国独自の艦艇を建造しており建造技術も飛躍的に向上している。
扶桑やユークのように海軍としての歴史は浅く、水上戦闘に関してもあまりいい思い出がないが、建軍以来の天才こと楊菲菲提督の登場により、艦隊全ての練度は急速に向上しており、オーシアと手痛い損害を受けたユークは非常に警戒している。
時代遅れとも言われている帝国主義的な外交政策の尖兵でもあり、軍事力と札束をちらつかせ恐喝し領土を租借する強行的な姿勢は国連でも問題視されているが、当の本人が常任理事国であるから尚更タチが悪い。さらに、オーシアの一国支配体制を快く思っていないユークと、ユークと同様の考えを持ちつつも対岸の火事として事態を甘く観ているエルジアが裏で協力しているため、東南アジアを巡る国際体制はややこしいことになっている。敵の敵は味方理論
歴史
1990年代に海軍の近代化を図った劉華清は、「列島線計画」を計画し、従来の沿岸海軍から外洋海軍にシフトチェンジしようと再軍備を開始した。
これは、ソ連崩壊後も依然として強い影響力を持つユークトバニア海軍や台湾海峡危機の際に台湾側を支援したオーシアといった超大国に対抗できる海軍の設立を目指したものであった。反オーシア・ユークの観点から利害の一致したベルカやエルジアといった大国から技術と軍艦の提供もあり、中国海軍は急激に成長していった。
また中国海軍は沿岸部を全て守り切ることは難しいことから積極的に外洋に進出して敵艦隊を撃滅するという「積極的防衛論」が唱えられ、扶桑の九州を起点に沖縄・台湾・フィリピン・ボルネオに至るラインを「第一列島線」、小笠原諸島を起点にニューギニアまでに至るラインを「第二列島線」と定め、中国海軍は次々と軍艦を就役させた。
2020年までに中国は戦艦21隻、空母22隻を保有する大艦隊を整備させた。しかしこうした海軍の軍拡は扶桑やユークは元より、オーシアやユージア、ベルカ、エルジアなどの列強国からも警戒されることになる。
戦術・戦略ドクトリン
以前までの中国海軍は「ユーク海軍の猿真似」「子供が玩具を見せびらかしているようなもの」と比喩されていたが、戦傷を負っているとはいえユーク太平洋艦隊を一時期再起不能なまでに壊滅させたことから周辺国は意識を改め警戒を強めている。
基本的な戦術は機動性を活かしてミサイル艇や水雷駆逐艦を四方八方から飽和攻撃することであるが、戦艦等の打撃部隊の運用も集中的に行なっている。相手の対空防御を上回る火力投射をし防御させる隙を与えないほどの密度の濃い戦闘を得意とする。
個々の能力は大したことないが、物量にモノをいわせた火力投下は驚異である。その反面、継戦能力が低いため艦隊決戦に持ち込めないと個々の能力の低さが仇となって一気に瓦解する脆弱性が近年専門家達から指摘されている。これはユーク海軍の戦術である潜水艦による敵戦力をじわじわと削り取り隙が出来たところで一気に火力投射する漸次戦法とは似て異なる。
また、ユーク同様に護衛駆逐艦(フリゲート)の整備には力を入れているが、ユークの自称フリゲートとは異なり位置づけ的には二等駆逐艦に分類されており、あくまで艦隊の補助戦力として認識されている。これは、ユークと違って扶桑とユーク以外に大規模な海軍を有している国家と隣接していないためであり、わざわざ詐称してまで大型化や防空性能に特化しなくても良くコストも安く抑えることができるという考えである。
艦隊編成
主要戦闘部隊は戦艦21隻、空母22隻、装甲巡洋艦18隻、巡洋艦34隻、防空駆逐艦180隻、水雷駆逐艦20隻、護衛駆逐艦188隻、護衛艦50隻、ミサイル艇88隻、強襲揚陸艦10隻、多目的支援艦12、揚陸艦31隻、中型揚陸艦31隻隻から構成されている。
常設の部隊が存在せず、各艦隊から状況に応じて任務部隊を編成し連合艦隊を形成する。
海軍直属第1艦隊
大規模な国家間戦争が勃発し連合艦隊を編成する際に本艦隊を中心に編成されるコア部隊。特定の管轄を持たず広範囲に活動することから、中国海軍将兵からは大洋艦隊と呼ばれている。
空母3隻、大型巡洋艦6隻、防空駆逐艦10隻、護衛駆逐艦12隻から構成されている。
扶桑海軍とユーク海軍の再建や中華連邦共和国(旧中華民国:台湾)のイージス艦の導入など周辺国の軍拡に人民解放軍海軍の中の人が危機を感じたため急遽編成された。オーシアの総艦隊のような組織。
艦隊決戦を主眼とした精鋭艦隊で最新鋭の武装を取り揃えている。各艦隊の艦隊決戦の補助戦力としての性質が強く後援用の補助艦艇が組み込まれていない。編成は一個序列艦隊程度の戦力しかないが、その内容は大型巡洋艦の名を冠した高速戦艦や最新鋭の北京型空母と同等以上の能力を持った中原型空母、400機近い海上航空戦闘団、オーシアの最新鋭イージス艦に匹敵する防空能力を持つ駆逐艦と護衛駆逐艦(当社比)等、配備されている艦はどれも攻撃的な編成となっている。
また、外国に砲艦外交親善訪問によく出動しており中国を代表する艦隊といっても差し支えない。
旗艦は中原型原子力航空母艦「中原」。
艦隊司令官は安同北大将。名前だけで何もかもがダメになりそうとか言ってはいけない
<中原><天朝><唐土>
<鎮東><鎮西><鎮南><鎮北><鎮中><鎮辺>
<盛京><大都><臨安><鎬京><大興><新京><高陽><唐山><平陽><天京>
<順天><邵陽><安西><天水><北海><武威><順天><楽山><瀘州><宣賓><閬中><温州>
巡洋艦や駆逐艦を中心に編成された機動艦隊。主に前線での攻撃任務が主任務であり最新鋭の駆逐艦・フリゲートが投入されている。水兵の練度も極めて高く、全盛期の扶桑第五水雷艦隊に匹敵するとも噂されている。
艦隊の切り込み部隊として常に前線で激戦を繰り広げ、その勇名を太平洋上に轟かせた。
防護巡洋艦6隻、防空駆逐艦14隻、護衛駆逐艦36隻から構成されている。
<肇和><龍湍><豫章><同安><甘泉><福龍>
<興京><瑞金><蔡州><長楽>
<燕京>遼陽><大名><臨潢><大定><析津><龍原><顕徳><鴨緑><南海>
<滁州><白銀><涼州><嘉峪関><隴南><随州><麗江><徳州><攀枝花><鉄嶺><義烏><衢州><荊門><甘州><棗荘><麗水>
<軒轅><帝丘><西亳><蒲阪><陽城><窮石><斟鄩><夏邑><老丘><西河><泜石><商丘><泰山下><宗周><成周><営丘><奄城><曲阜><襄平><上蔡>
北海艦隊
黄海、渤海湾の防備を担当する艦隊。ユーク極東艦隊及びユーク太平洋艦隊と対峙している。
人革連の首都である北京も含む東北中国部の沿岸からユーク軍の上陸を防ぐという重要な役割を持つため、打撃力の高い艦艇や原子力潜水艦が優先的に配属されている。
しかし東海艦隊や南海艦隊と違って戦闘経験は殆ど無く、式典参加や演習の披露を主な任務としている為、「お飾り艦隊」とも揶揄されていた。
艦隊全体の士気こそ高いものの、兵士達の実戦経験はほぼ皆無であり、ユーク軍との小競り合いではパブロヴナ提督に翻弄された。
しかし
北海道戦争終結直後では、極東艦隊の不備もあったもののユーク軍旅順泊地を強襲、続いてコリア管区を破竹の勢いで攻略し、コレーエツ自治共和国海軍を完膚なきまで叩いたことから、評価が見直されてきている。
続く第2次朝鮮戦争では、ユーク極東艦隊本隊を撃退し朝鮮半島の統一に大いに貢献した。
戦艦8隻、空母4隻、装甲巡洋艦3隻、巡洋艦5隻、防空駆逐艦35隻、水雷駆逐艦10隻、護衛駆逐艦35隻、護衛艦14隻、強襲揚陸艦5隻、揚陸艦7隻、中型揚陸艦9隻から構成される。
旗艦は北京型原子力航空母艦「北京」
艦隊司令官は楊菲菲中将。
青島基地(司令部)、烟台基地、威海基地、旅順基地、釜山基地
河北型戦艦
<河北><河西><吉林><青海>
陝西型戦艦
<陝西><四川><雲南><浙江>
002北京型原子力航空母艦
<北京><上海><重慶>
001遼寧型航空母艦
<遼寧>
開封型装甲巡洋艦
<開封><雄安><大連>
哈爾浜型巡洋艦
<哈爾浜>
深圳型巡洋艦
<智安><奉天><梅雪><天宝>
055南晶型駆逐艦
<常徳><紹興><建康><無錫><淮陰><鎮江>
052E瀋陽型駆逐艦
<瀋陽><恵州><浦東><浜海><長安><大台><旅順><西康><伊春><広西><清華><成慶><神鶴><高雄>
052D昆明型駆逐艦
<昆明><長沙><合肥><銀川><貴陽><憑祥><衡陽><西昌>
052B広州型駆逐艦
<広州><武漢><鞍山><撫順>
051C藩陽型駆逐艦
<藩陽><石家荘>
956E杭州型駆逐艦
<杭州><福州><泰州><寧波><黄石><蕪湖><濟陽><鳳陽><汾陽><蘭陽>
053江滬型フリゲート
<葫芦島><懐化><襄樊><綿陽><洛陽><伏波><安瀾>
054A江凱型フリゲート
<徐州><十堰><浜州><慶州><黄山><衡陽><運城><玉林><日照><咸寧><南通><徳陽><和竜><北安><穆棱><河津>
054B江凱型フリゲート
<哈密><楼蘭><呉忠><焦作><豊城><臨海><安慶><蓬萊><東山><衡南><武進><射陽>
056型コルベット
<大同><営口><威海><撫順><信陽><黄石><秦皇島><張掖><烏海><京兆><湖州><維陽><毘陵><京口>
079鳳凰山型多目的輸送艦
<太白山>
075天台山型強襲揚陸艦
<九華山><梧桐山><会稽山><玉龍山>
072玉亭Ⅲ型戦車揚陸艦
<天柱山><大青山>
072玉亭Ⅱ型戦車揚陸艦
<雁蕩山><黄崗山>
071崑崙山型揚陸艦
<林慮山><日月山><沂蒙山>
玉海型揚陸艦5隻
玉北型揚陸艦2隻
東海艦隊
戦艦6隻、空母6隻、巡洋艦4隻、防空駆逐艦33隻、水雷駆逐艦10隻、護衛駆逐艦33隻、護衛艦21隻、強襲揚陸艦7隻、揚陸艦9隻、中型揚陸艦12隻から構成される、台湾侵攻の要となる艦隊。
当初本拠地は上海にあったが、後に中国人民解放軍海軍への編入に伴って司令部を浙江省寧波に移した。
主な任務は台湾海峡、連雲港より南の東シナ海と黄海の防衛。
東海艦隊は起こるであろう人革連政府の台湾侵攻に重要な役割を持ち、
人民解放軍陸軍の上陸作戦を効果的にサポートするのが同艦隊の最重要任務の1つであるとされている。
また、最新鋭で信頼性の高い戦艦を6隻有するなど、水雷撃戦に強い編成となっている。
旗艦は広東型航空母艦「天津」
艦隊司令官は劉高衢中将。
寧波基地(司令部)、上海基地、舟山基地、福州基地
安徽型戦艦<安徽><湖南><湖北><江西><福建><貴州>
001B広東型航空母艦
<天津><澳門>
001A山東型航空母艦
<山東><山西><四川>
001遼寧型航空母艦
<海南>
哈爾浜型巡洋艦
<青島>
深圳型巡洋艦
<桂林><蘭祥><達芝><偉葉>
海天型巡洋艦
<海天><海圻><海容><海籌><海琛>
055南晶型駆逐艦
<南晶><丹陽><厦門><九江><南平><吉安><長治><茂名><宜賓><台州>
052E瀋陽型駆逐艦
<昌江><永順><平津><盧溝橋><錦江><廊坊><翁源><広安><菖香><有津><巌城><明泉>
052D昆明型駆逐艦
<南京><成都><鏡清><寰泰><東川><下関>
052B広州型駆逐艦
<南寧><西寧><自貢><北海>
956E杭州型駆逐艦
<舟山><滄州><迪化><武昌><承德><康定><海陽><淮陽><寧陽><宜陽>
053江滬型フリゲート
<淮北><銅陵><嘉興><連雲港><蒲田><三明><宜昌>
054A江凱型フリゲート
<益陽><常州><煙台><塩城><衡水><柳州><臨沂><岳陽><崇左><通遼><蘭谿><崑玉><韓城><原平><海城><涿州>
054B江凱型フリゲート
<安西><天水><北海><武威><温州><渡口><大梁><漳州><沐陽><東豊><武寧>
056型コルベット
<蚌埠><安吉><泉州><三門峡><株洲><宿州><銅仁><淮安><寧徳><保定><菏沢><鄂州><烏義><宣城><宜春><定州><景徳鎮><恩施>
079鳳凰山型多目的輸送艦
<大黒山><青城山><紫金山><三清山>
075天台山型強襲揚陸艦
<天台山><雲台山><関門山>
072玉亭Ⅲ型揚陸艦
<八仙山>
072玉亭Ⅰ型揚陸艦
<五峰山><霊岩山><洞庭山><賀蘭山><六盤山>
071崑崙山型揚陸艦
<龍虎山><五指山><羊台山><普陀山>
<嵊山><魯山><泥山><福山>
玉海型揚陸艦2隻
玉北型揚陸艦4隻
南海艦隊
司令部は当初広州におかれたが、後に湛江に移された。
任務は西沙諸島と南沙諸島を含む台湾海峡の西南海域の防衛。
人革連の造船工業はほとんど北方に集中しており、さらに北部方面の戦力増強により南方艦隊はおざなりとなっていたが、周辺国の間に西沙諸島と南シナ海の暗礁をめぐって紛争が発生したため戦力が大きく増強された。
特に、オセアニア方面に根強く展開するオーシア第7艦隊を仮想敵としているため、打撃力の高い艦艇が優先的に配備されている。
艦隊の大半の艦船は湛江海軍基地に駐留し、潜水艦はすべて海南島の楡林海軍基地に駐留している。艦隊はそのほかに広州、海口、三亜などに港を持っている。
戦艦5隻、空母8隻、装甲巡洋艦6隻、巡洋艦4隻、水雷駆逐艦4隻、防空駆逐艦34隻、護衛駆逐艦35隻、護衛艦18隻、強襲揚陸艦7隻、揚陸艦12隻、中型揚陸艦10隻から構成されている。
旗艦は北京型航空母艦「黒龍江」
艦隊司令官は孫汀洲中将。
湛江基地(司令部)、広州基地、海南省楡林基地
定遠型戦艦
<定遠><鎮遠>
威遠型戦艦
<威遠><康済><畝捷>
002北京型原子力航空母艦
<黒竜江><雲南><陝西><甘粛>
001B広東型航空母艦
<広東><香港><青海><河南>
経遠型装甲巡洋艦
<經遠><来遠><平遠>
開封型装甲巡洋艦
<庫倫><龍泉><東安>
深圳型巡洋艦
<湛江><珠海><崑崙><文西>
致遠型巡洋艦
<致遠><靖遠><済遠><広乙><広丙>
055南晶型駆逐艦
<金華><丹東><韶関><安順><昭通><臨汾><湘潭><吉首>
052E瀋陽型駆逐艦
<英徳><襄東><皖南><通州><賓陽><桂南><東海><中海><景安><東雄>
052D昆明型駆逐艦
<南充><開源><黄石><蕪湖><舟山><滄州>
052C蘭州型駆逐艦
<蘭州><海口><長春><鄭州><済南><西安>
052B広州型駆逐艦
<東莞><汕頭><江門><仏山>
956E杭州型駆逐艦
<鎮海><泰安><操江><湄雲>
053江滬型フリゲート
<飛雲><済安><元凱><瀛洲><江蘇><泰安><海安><馭遠>
054A江凱型フリゲート
<濰坊><三亜><黄岡><大慶><揚州><邯鄲><荊州><湘潭><安陽><許昌><侯馬><根河><漠河><永済><鳳城><北鎮>
054B江凱型護衛駆逐艦
<阜新><集寧><北票><邵陽><楽山><瀘州><宣賓><閬中><南城><漣水><靖安>
056型コルベット
<惠州><梅州><上饒><欽州>>百色><掲陽><清遠><蘆洲><潮州><宿遷><荆門><曲靖><六盤水><漢中<遂寧><広元><德陽><孝感>
079鳳凰山型多目的輸送艦
<千仏山><峨眉山><武当山><三峰山>
075天台山型強襲揚陸艦
<蒿里山><雨花台><梅里雪山>
072玉亭Ⅲ型揚陸艦
<華頂山><羅霄山><戴雲山><万羊山><老鉄山><雲霧山>
072玉亭Ⅱ型揚陸艦
<丹霞山><雪峰山><海洋山>
071崑崙山型揚陸艦
<崑崙山><井崗山><長白山>
<華山><嵩山><廬山><雪山><衡山><泰山>
玉海型揚陸艦3隻
玉北型揚陸艦1隻
東南アジア外洋艦隊
元は南海艦隊からの分遣隊。最近は分遣艦隊から小艦隊に格上げされ、さらに規模の拡大に伴い東南アジアの海域を担当する一大艦隊となり司令部もチャウピュに移設された。南沙諸島〜西沙諸島を中心に、インド洋や太平洋といった広範の海域で活動する。
一路一帯政策によって借金を抱えたスリランカのハンバントタ港を差し押さえ租借しており、ディエゴ・ガルシア島に駐留しているオーシア第5艦隊とインド海軍、またインドの軍港に駐留しているユーク軍に真っ向から喧嘩を売るスタイルを通している。
また、海軍力の低い国への代理として国防も担うようになっており、バングラデシュやミャンマー等は人革連の傀儡化が進んでいる。
戦闘の実力も相当高く、タイで中国共産党の傀儡政権と化したタイ政府に対しての軍事クーデターの際に紅美鈴提督率いる艦隊が鎮圧に出動、旧式とはいえ戦艦や正規空母、軽空母を有し駆逐艦も倍近くある部隊に対し空母もどきと駆逐隊1個部隊で無力化し一躍有名になる。
軽空母多目的輸送艦3隻と巡洋戦艦3隻、巡洋艦5隻、駆逐艦30隻、護衛駆逐艦30隻、ドック型揚陸艦5隻から構成されている。
チャウピュ基地(司令部)、ハンバントタ基地(バングラデシュ)、ヤンゴン港(ミャンマー)
079鳳凰山型多目的輸送艦
<鳳凰山><天目山><白玉山>
南韶型装甲巡洋艦
<南韶><大如><孝慈>
平安型巡洋艦
<平安><郝家荘><太平><孝慈><黒山>
055南昌型駆逐艦
<熱河><遼東><西廉><松江<綏遠><平原><遼西><察哈爾>
052E藩陽型駆逐艦
<寧夏><興安><西藏><連江><名浜><桃苑><彰義><住杵>
052D昆明型駆逐艦
<斉々哈爾><呼和浩特><太原><烏魯木斉><蒙古><新疆><承徳><新郷><錦州><牡丹江><帰綏><陝壩><包頭><周口>
054A型フリゲート
<江寧><金陵><中京><興邑><興隆><紫壇><鼓楼><応天><蘇州><姑蘇><閶門><仁清>
<陽江><順徳><南海><番禺><連江><新会><楡渓><鶴崗><畢節><邢台>濮陽><郴州><婁底><永州><朝陽><本渓><平涼><阜陽>
072玉亭Ⅲ型揚陸艦
<虎邱山><玄墓山><鉄網山><大別山><太行山><武夷山><徂徠山><五台山>
オセアニア外洋小艦隊
扶桑皇国の盟邦であるブリタニア連邦や世界で一二を争う
三枚舌パンジャン紅茶野郎大海軍国家の中央ユージア連合王国の東洋艦隊に対する抑止力として急遽東南アジア外洋艦隊から抽出された少数の艦によって構成された小艦隊。政治的配慮から最新鋭の装備ではない上に大規模な編成ではないが、中有戦争や
中台戦争、中泰戦争など数多くの戦場を生き抜いてきた猛者達が集う。
駆逐艦10隻、護衛駆逐艦12隻から構成されている。旗艦は003中原型原子力航空母艦「関中」。
艦隊司令官は鳳敏少将。
003中原型原子力航空母艦
<関中>
052E藩陽型駆逐艦
<四平><延吉><佳木斯><漢口>
052D昆明型駆逐艦
<滑州><韶山><許州><曹州><西蔵><亳州>
054A型フリゲート
<肇慶<通化><中山><敦化><赤峰><晋江><普寧><蒼南><慈渓><滕州><潁州><陳州>
インド洋小艦隊
アフリカのジブチ保障基地を拠点とする小艦隊。
ジブチは、スエズ運河への入り口にあたり、北西側に紅海、南西側にアデン湾と隔てるバブ・エル・マンデブ海峡に位置する戦略的重要な地域である。
中国人民解放軍海軍はこの基地を拠点にソマリア沖での海賊対策任務を行っており、真珠の首飾り戦略のキーストーンの一つとみられている。
オーシアやユージア、エルジア等の周辺の軍事国家との軋轢を避けるために、表向きは二等級の駆逐艦及びフリゲートしか配属されていない尚、実際は近代改修でガチガチに強化されておりオーシアやユージア海軍とも対等に渡り合えると当艦隊司令官は自負している。
駆逐艦4隻、フリゲート8隻から構成されている。
艦隊司令官は凰鈴音大佐が務めている。
052CG蘭州型駆逐艦
<武陵><盤錦><朗州><貴港>
053G江海型フリゲート
<江陰><南陽><鄧州><慈渓><邳州><温嶺><如皋><宜興>
旧ユーク海軍コレーエツ自治共和国区海軍を母体に編成された艦隊。史実でいうヴィシーフランス海軍のような存在。中国直轄の艦隊ではないが、いざという時には集団的自衛権が発動し人民解放軍海軍の指揮下に入るため、実質的に中国海軍である。艦艇の多くはユーク艦であるが、相互に連携を取りやすいように高句麗全負担で全ての艦艇が中国軍仕様に変更されている。所詮は弾除け後衛が満足にできれば問題ないとされ中国海軍は特に気にしていない。
一説には高句麗海軍が反乱を起こした場合簡単に鎮圧できるよう戦力が意図的に低下させたと言われている。
大型巡洋艦3隻、防空駆逐艦12隻、汎用駆逐艦24隻、護衛駆逐艦30隻、護衛艦56隻から構成されている。
<羅津><楽園><琵琶串>
<瑠璃明王><東明聖王><大武神王><好太王>
- 白頭山型防空駆逐艦(元アドミラル・グリゴロヴィチ級フリゲート)
<白頭山 ><金剛山><妙香山><九月山><妙香山><雪岳山><智異山><太白山>
- 長白型汎用駆逐艦(元アドミラル・ゴルシコフ級フリゲート)
<長白><元山><咸興><平壌><順川><新義州><沙里院><開城><安州><金策><亀城><价川><新浦><松林><徳川><熙川>
<端川><定州><会寧><恵山><海州><満浦><文川><羅先>
30隻
<鴨緑江><豆満江><大同江><清川江><北漢江><臨津江><長津江><赴戦江><禿魯江><南大川><北大川><銀波川><普通江><成川江><礼成江><西頭水><漢灘江><昭陽江><洪川江><漢江><南漢江><錦江><万頃江><東津江><栄山江><蟾津江><洛東江><琴湖江><黄江><南江>
56隻
[[人類革新連盟]]海上保安機構東南アジア方面諸連合艦隊
非常に長ったらしい名前が特徴的な艦隊。
東南アジアにおける海賊討伐と航路の安全確保を目的とした東南アジア諸国による連合艦隊、といえば聞こえはいいのだが、その実態は中国の東シナ海方面艦隊の後衛組織。
高句麗人民軍海軍と同じく集団的自衛権が発動し、東南アジア外洋艦隊の指揮下に入る。一応、高句麗人民軍海軍も海上保安機構の加盟組織であり、こちらは「
[[人類革新連盟]]海上保安機構極東アジア方面艦隊」となっている。
中台戦争後、台湾に直接手を出しにくくなった中国が東海艦隊・南海艦隊・外洋艦隊の代理としてちょくちょく圧力をかけるようになっている。
なお、所属しておる艦の多くが中国海軍が輸出用に建造した既存艦のモンキーモデルであり、旧国軍時代の艦艇は一隻もない。
駆逐艦26隻、フリゲート44隻
パキスタン人民海軍
駆逐艦7隻、フリゲート12隻
<イスラマバード><バローチスターン><カイバル・パクトゥンクワ><パンジャーブ><シンド><アザド・カシミール><ギルギット・バルティスタン>
<カラチ><ファイサラーバード><ペシャーワル><ラーワルピンディー><クエッタ><ムルターン><ラホール><グジュラーンワーラー><ムザファラバード><オカラ><ラーワルピンディー>
バングラデシュ革命海軍
フリゲート12隻
<ウマル・ファルーク><アブ・バクル><アリ・ハイダー><ハーリド・ビン・ワリード>
<ダッカ><クルナ><チッタゴン><ラジシャヒ><ボリシャル><シレット><ロンプール><マイメンシン>
インドシナ=シャム人民軍海軍
駆逐艦19隻、フリゲート20隻
<ドイ・インタノン><ペッチャブーン><ダンレック><チャーン><ドイ・ルワン>
<チャオプラヤー><メコン><メクロン><バーンパコン><コック><クウェー><ノーイ><パーサック><モエイ><ナーン><ヨム><サルウィン><ピン><ターピー>
<バンコク><アユタヤ><ノンタブリー><ナコーンパトム><パーククレット><コーンケン><チェンマイ><ウボンラーチャターニー><ハジャイ><ランシット><サコンナコーン><ラムパーン><チエンラーイ><テーサバーンナコーン・ウドーンターニー><ナコーンパトム><パッタヤー><ピサヌローク><ソンクラー>
艦艇一覧
戦艦
同型艦 |
同型艦 |
河北 |
河西 |
4隻 |
吉林 |
青海 |
性能諸元 |
基準排水量 |
63,100t |
全長 |
288.0m |
全幅 |
42.0m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
330型410mm3連装砲 |
4基 |
820型155mm連装速射砲 |
8基 |
730型30mm高性能CIWS |
6基 |
GJB 5860-2006型 対空VLS |
2基96セル |
YJ-82 対艦ミサイル4連装発射機 |
6基 |
630mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
扶桑やユークの戦艦整備の後を押されて中国時代に建造された人革連初の大型戦艦。
初期の設計では八一二艦隊の中核戦艦として計画された。しかし、建造は他の艦の建造が優先された為遅れ、実質的な建造開始は蘇岩礁事変後となった。そして実際の建造は、蘇岩礁沖海戦により従来の設計の戦艦の防御力に強い不信感を持つようになった中央委員会は旧本型には満足せず、建造を一時延期し設計を扶桑海軍の大型戦艦に匹敵する戦闘艦艇として設計を新たにして可能な限り変更を加えて建造が再開された。
当初搭載予定であった46cm砲から41cm砲に変更されたが、空いた分を装甲の増強に費やしており、51cm砲搭載艦とも至近距離で撃ちあえる、強力な防御力を持つ重戦艦として完成した。
この41cm砲は長砲身のため、51cm砲と同等のレンジで砲撃することが可能であり、連射性も高いため、このクラスは北海艦隊では重宝された。
海の変態兵器トハチェフスキー級の前には無力であるが、中距離砲撃では最強の戦艦として名を馳せている。
同型艦 |
同型艦 |
陝西 |
四川 |
4隻 |
雲南 |
浙江 |
性能諸元 |
基準排水量 |
68,100t |
全長 |
304.0m |
全幅 |
45.2m |
最大速度 |
29.5kt |
武装 |
330型410mm3連装砲 |
5基 |
820型155mm連装速射砲 |
4基 |
GJB 5860-2006型 対空VLS |
2基96セル |
HHQ-10短SAM発射機 |
6基 |
730型30mm高性能CIWS |
6基 |
YJ-82 対艦ミサイル4連装発射機 |
8基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
4機 |
純粋な砲撃型戦艦として建造された大型戦艦。
これまでの戦艦とは、砲塔が一つ多くその分船体が長い程度しか外観上の違いははかったが、装甲の配置方法など本来の八一二艦隊基本形となる戦艦である。
このため設計に手間取り、同時に計画された河北型に比べ着工時期がずれ、建造開始は蘇岩礁事変勃発後となった。従来の戦艦に重大な損害を受けた事から建造を一時延期し、船体延長、装甲の強化など可能な限りの改正がなされて急ぎ完成された。
だが完成したその要目は、初期計画時の河北型戦艦と酷似したものとなり、一部の財務官僚などからは、設計変更でよけいに予算がかかった事から、これならば建造を中止し河北型を建造した方がましだったと言われている。
しかしその設計改正のおかげで、バランスのとれた高速戦艦として就役でき、運用実績も良好で艦隊側からは好評だった。
実戦においても、改設計が有効であったことを存分に示し、その後の戦争においてまで第一級戦艦として新型戦艦に混じり、ベテランとしての貫禄を見せつつ活躍している。
同型艦 |
同型艦 |
安徽 |
湖南 |
6隻 |
湖北 |
江西 |
福建 |
貴州 |
性能諸元 |
基準排水量 |
84,800t |
全長 |
334.0m |
全幅 |
45.9m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
400型460mm3連装砲 |
3基 |
820型155mm連装速射砲 |
6基 |
GJB 5860-2006型 対空VLS |
3基124セル |
HHQ-10短SAM発射機 |
6基 |
730型30mm高性能CIWS |
4基 |
YJ-82 対艦ミサイル4連装発射機 |
6基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
人革連が主力戦艦として建造された超大型戦艦。八一二艦隊で計画された陝西型をタイプシップにして設計が行われた。当初7万tクラスの戦艦として誕生するはずだったが、時代の趨勢に合わせて集中防御方式に改良を加えて、航空攻撃に対応するため艦全体を防御する重防御方式も採用し、さらに扶桑の次期主力戦艦が30ノット以上の高速を発揮するとの情報に合わせて機関出力・速力も強化された。そのため排水量が人革連では初めてブロック工法と電気溶接を大々的に使用した戦艦にもかかわらず、当初の計画よりも5,000tも超過し、8万tクラスの艦へとなっている。
本艦クラスの最も大きな特徴は、50口径46.0cm砲3連装3基門搭載するということと、それを可能とするだけの雄大な艦型にあった。満載排水量9万tにも達する巨体は周辺国海軍の戦艦にも引けを取らず、建造数の多さもあり、ユークは非常に警戒している。
同型艦 |
同型艦 |
威遠 |
康済 |
4隻 |
畝捷 |
高遠 |
性能諸元 |
基準排水量 |
86,800t |
全長 |
349.0m |
全幅 |
48.0m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
390型455mm3連装砲 |
4基 |
38型155mm連装速射砲 |
8基 |
HHQ-10短SAM発射機 |
4基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
128セル |
730型30mm高性能CIWS |
8基 |
YJ-12 超音速対艦ミサイル4連装発射機 |
6基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
元々は戦時計画で安徽型戦艦の7番艦建造が予定されていたが、第二次世界大戦の終了による軍縮で建造が中止となり、その後の整備計画で代艦的な位置づけとして建造された重戦艦。
海軍は、計画当初から安徽型戦艦に搭載された50口径46cm砲の効果を主砲発射速度、砲門数、単位時間当たりの投射弾量などの点から疑問視しており、当初は安徽型戦艦をストレッチしたような艦になるはずだったものを、新開発の55口径45cm長砲身砲という化け物を搭載する事となった。
こうして本型は、口径の増加による威力増大と発砲システムの自動化により6発/分という高い発砲速度を誇っていた。また、この当時主砲弾の改良が進み比重の大きな専用の砲弾を持つ事となり、それと相まって単位時間当りの弾薬投射量は安徽型戦艦の2倍近くに達していた。
特に、単位時間当たりの弾薬投射量の多さは、軍令部も運用側の艦隊でも好意的に受け入れられた。
また、対空装備においても新型が装備され、新型の速射砲はもちろん、その射撃システムにおいて格段の進歩が見られており、多少強引な射撃方法を選択すれば、全ての速射砲が単体で敵を追尾する事ができた。また、戦艦としては人革連で初めて艦隊防空システムを装備しており、それらと相まって、従来の戦艦の数倍、なみの防空巡洋艦以上の防空能力も持っていた。
さらに、見た目は安徽型をストレッチしたような艦形をしているが、全長に相応しい幅も持っており、そして防御方法は極力排水量を減らす為に改良が加えられており、従来の防御方法に加えて航空機に対する間接防御に重点を置いて設計されている。このため、当初7万tクラスとして収まるはずだったものが、大きく超過し、8万tクラスの戦艦として完成する事となった。
こうした贅沢な艤装は、実戦でも大きくその効果を発揮し、圧倒的な攻撃力で敵を粉砕しつつも近距離からの高初速の18インチ砲弾に耐え抜く強靱さをみせており、建造目的の正しさを証明する事となった。
ただ、艦の規模が大きくなりすぎたので、安徽型との共同行動を行う機会は少なく、またその攻撃力をかわれて水上砲戦部隊へと配備され、第三次世界大戦ではその戦闘力を誇示する事となる。
同型艦 |
同型艦2隻 |
定遠 |
鎮遠 |
性能諸元 |
基準排水量 |
218,000t |
全長 |
396.0m |
全幅 |
74.0m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
890型630mm3連装砲 |
3基 |
811型203mm連装速射砲 |
8基 |
HHQ-10短SAM発射機 |
8基 |
730型30mm高性能CIWS |
12基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
6基128セル |
YJ-12 超音速対艦ミサイル4連装発射機 |
8基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
6機 |
国家の見栄と威信によって、亡命ユーク人が持ってきた、かの最狂戦艦「トハチェフスキー」のデータを参考に全ての戦艦を圧倒するために建造された超大型戦艦。
スペック的には本家に近いが、オーカ・バーバヤガの恩恵を授かっていないためスペックは格段と落ちている。
本クラスがこれほど巨大になったのは、過剰な戦艦を建造する傾向にある扶桑・ユークならともかく、オーシア・ユージアですら軍拡の原則に従い超大型戦艦の整備を進め、ベルカ・エルジアですら5万トンクラスの大型戦艦を建造している事を受けて建造が決定したものである。そのため、多数の敵を抱える事となった中国海軍の焦りがこの法外な能力を決定させたと言われている。
その最大の特徴は、新開発の61口径63cm砲、つまり25インチ砲で、これを3連装砲塔で3基、9門も装備する重武装である。他の新型戦艦同様ヘビーシェルを用いると、一斉射あたりの弾薬投射量は、何と65トン近くに達する。
もちろんこれは、同様の戦艦を建造してきたであろうユーク戦艦よりも大きな数字を目指したもので、実際上も世界最大の弾薬投射量である。
また満載29万トン以上という巨大な船体には、この主砲を防御できるだけの防御力と過剰とも思える程の防御火器が装備されており、全身針鼠のような姿は、現在の人革連の精神状態をよく表していると表現するものもいる。
ただ、当初計画なら鋼鉄を加工するプレス機の能力的な限界から22インチ砲が選択される予定であったが、無理矢理25インチ砲を搭載したため、砲の寿命は数回の海戦を行うだけで使い物にならなくなると言われている。
そして、この技術の限界に挑んだ事が2番艦の就役に大きく影響し、就役年が大きくずれる予定が立てられた。
そして攻撃力ばかりが大きく誇張されているが、それを表すかのように防御力は必ずしも十分とは言えない。ダメージコントロールこそ非常に優れているが、砲撃戦で死命を分けると言われる直接防御力は、同クラスの戦闘艦を相手にした場合は必ずしも十分とは言えていない。その点は過剰防御を施す傾向にある扶桑やユーク系戦艦との違いと言える。そして、これは本来なら重防御を伝統とする中国戦艦らしくない設計であり、ここでもプレス機の能力の限界がそうさせたのだと予想されている。
空母
同型艦 |
2隻 |
遼寧 |
海南 |
性能諸元 |
満載排水量 |
56,000t |
全長 |
304.5m |
船体幅 |
35.5m |
発着甲板幅 |
70.5m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
1130型CIWS |
3基 |
HHQ-18 SAM 18連装発射機 |
2基 |
搭載機 |
J-15戦闘機 |
24機 |
Z-18J早期警戒ヘリ |
4機 |
Z-18F対潜ヘリ |
8機 |
Z-9C捜索探査ヘリ |
4機 |
合計 |
40機 |
遼寧とは、人民解放軍に所属しているいろんな意味での練習空母である。人革連の鳳翔さん史実とは異なりヴァリヤーグはユーク海軍に属しているため、本型は中国時代にソ連からクズネツォフ級を基に発注した廉価版輸出空母となっている。
なお、ユーク名は「リューリク」及び「コサック」。
中国初の航空母艦として2012年に就役したが、正規戦力の航空母艦として本格的な運用はまだまだ問題が山積みである。
遼寧は『練習空母』であり、中国が空母運用ノウハウを手に入れるために作った空母である。中国が空母のノウハウを完全に手に入れ、さらに空母護衛用艦艇の戦力も十分揃えるのにはまだ時間がかかると考えられている。
しかし、中国は遼寧と遼寧以前に手に入れたいろんな空母のデータを元として国産空母の建造をすでに始めており、現在はともかく将来においては、これらの国産空母が周辺諸国の脅威となると考えられている。
艦載機を引っかけて止めるアレスティング・ワイヤー……というよりワイヤーを『適度に』引っ張って航空機とパイロットを安全に着艦させる油圧装置はきわめて高度なシステムであり、実用に成功したのは現在扶桑とオーシア、ユークしかない。なお扶桑、オーシア両国からの購入は絶対無理であり、比較的売ってくれそうに見えるユークも中国が兵器を無断コピーして安く売りさばくため警戒しており、現在売る事も技術供与も拒否している。
しかし現在では、レサス経由で手に入れたアレスティング・ワイヤーを購入・運用している。
多数の装備を搭載した艦載機を発艦させるにはカタパルトという装置を使い急加速させて発艦させるのが望ましい。だが航空機用蒸気カタパルトは現状では扶桑やオーシア、ユークなど限られた国でしか実用化して製造していない。当然それらの国々がカタパルトを中国に売却する筈がなく、現在スキージャンプ、つまり上り坂に飛行機を登らせて発艦させる方式で航空機を発艦させている。その為陸上発進時に比べると艦載機の搭載量が劣る。(ただしCTOL機運用空母であることは変わりなくVTOL空母よりも遥かに有力な戦力である。)
しかし中国は、1985年にオーレリアから中央ユージア製の正規空母メルボルン(当然カタパルト付き)を購入して解体した経験があり、調査もその時に行われている。また、現在は蒸気式カタパルトの次世代といわれる「電磁式カタパルト」を独自に開発しているらしい。開発はオーシア、ユークが先行しているが、F-35同様にユーク側のデータが中国に渡っている疑惑が出ているため、実用化される可能性はある。
動力については、リューリクが中国に売却された際に、ユークは船のエンジンである蒸気タービンの重要な部品を取り付けていない状態で引き渡した。
そのため機関に際しては元の機関の本来の詳しい仕組みが分からない状態で試行錯誤を重ねつつ、足りない部品は独自に製作して調達しなければならなかった。このため、オリジナルの蒸気タービン機関本来の性能まで再生されたかは不明で、またメンテナンスには独自部品を使っている事などを考えると、手間と費用が余計にかかったと予想される。
現在は、かなりの困難を伴いながらも、長期間かけてなんとか使用可能な状態に再生させた事が明らかにされている。また一時期ディーゼルエンジン搭載という情報があったがこれは誤りであった。もともと中国はソヴレメンヌイ級でユーク製蒸気タービンの運用ノウハウがある。
艦載機はJ-15艦上戦闘攻撃機を搭載。ただしこれはユーク・スホーイ社のSu-33試作型であるT-10Kのコピー品(!)と言われており、今のところ中国自慢の完全オリジナル戦闘機であるJ-10の艦載型を開発中である。
だがJ-15には「J-11B」に準じた装備が成されているため、本家Su-33と同等の性能を持つとされている。
艦載機のパイロットについては、20世紀後半には陸上の空母訓練施設を設置していて訓練しまくっており、こちらは言うほど苦労はないと考えられている。扶桑やオーシア、ユーク、ユージア以外では屈指の空母運用ノウハウを持つレサス海軍の協力が大きいといわれている。
同型艦 |
3隻 |
山東 |
山西 |
四川 |
性能諸元 |
満載排水量 |
67,330t |
全長 |
315.5m |
船体幅 |
36.5m |
発着甲板幅 |
75.0m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
1130型CIWS |
4基 |
HHQ-18 SAM 18連装発射機 |
6基 |
搭載機 |
J-15戦闘機 |
36機 |
Z-18J早期警戒ヘリ |
6機 |
Z-18F対潜ヘリ |
10機 |
Z-9C捜索探査ヘリ |
6機 |
合計 |
58機 |
大雑把に言えば、遼寧のコピー版。しかし、遼寧は元々ユークで製造された艦であり、中国初の国産空母という点では異なっている。本家クズネツォフに匹敵する能力を持つとされている。
また、基本的な構造の部分は同じであるが、遼寧の運用データを基にした改良点も多々あり、能力は大幅に向上している。
甲板はスキージャンプ式甲板を用いており、遼寧から継承されている発艦方式である。ジャンプするための傾斜つきの坂が伸びている。カタパルト型の空母に比べると発進スピードに差があり、戦闘機の積載量にも難があるという指摘が出ている。しかし、平坦な空母から発進するよりも傾斜がある方が揚力を得られて風や波の影響を受けない事、カタパルト技術を持たない国でも容易に生産ができる事、カタパルトと比べてコストを抑えられる事などの利点がある。
1980年代のフォークランド紛争では中央ユージアが実戦に投入していてスキージャンプ甲板の有用性を証明しており、ユージアで現在建造中の空母やユークの現役空母にも採用されている、長年の実績ある飛行甲板である。
また、通信設備としては本家に準じて艦橋の分離と変更が成されている。
空母は戦闘機を発着させる母艦としてだけでなく、他の艦船に守られる艦隊の中核戦力でもあることから、艦隊を指揮する司令部が置かれる。
遼寧ではユークとオーシアの策略により艦橋が一階層しかなかったが、山東型では航海用の艦橋、司令部用の艦橋の二階層に分離されたため、それぞれ独立して機能するようになっている。加えて航空指揮室/管制室も大型化されている。
さらに、構造物の変更と収容力を強化されている。
これは、遼寧の頃よりも艦橋を小型化することで戦闘機の発着スペースの確保を行っている。また、発艦時に戦闘機を捕まえるのに使用するアレスティング・ワイヤーを削減している。
船体は遼寧の頃より大型化されており、遼寧の戦闘機収納数を上回る。
同型艦 |
6隻 |
広東 |
天津 |
澳門 |
香港 |
青海 |
河南 |
性能諸元 |
満載排水量 |
105,670t |
全長 |
345.5m |
船体幅 |
39.5m |
発着甲板幅 |
79.0m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
1130型CIWS |
4基 |
HHQ-18 SAM 18連装発射機 |
6基 |
搭載機 |
J-20戦闘攻撃機 |
60機 |
Z-18J早期警戒ヘリ |
6機 |
Z-18F対潜ヘリ |
18機 |
Z-9C捜索探査ヘリ |
6機 |
合計 |
90機 |
元ネタは空母いぶきの山東号より。山東型がクズネツォフ級のパクリなら、広東型はウリヤノフスク級のパクリもとい参考に建造された。
前型の山東型ではあくまでもクズネツォフ級からの流れを汲んだ艦橋構造や艦影だったのに対し、本型では完全新規の艦橋構造になっている。どことなくウリヤノフスク級と似たような艦橋であるが気のせいである。ユークより設計図がハッキングされたという噂もまことしやかに流れているが
全長も大幅に増え330mを超えている。また、全体的にステルス性が考慮されており艦橋も小型化されている。レーダーは国産の346A型多機能レーダーを採用しておりXバンドとSバンドを組み合わせたデュアルバンドレーダーとなっている。
艦載機は全長が増しているため前型の最大60機から、90機に増えている。
本型計画の背景には緊迫する南シナ海などの中国の重要なシーレーン防衛などが念頭に置かれ、より多機能により多くの艦載機を搭載し、海域防空の中枢としての活躍も期待されている。
同型艦 |
性能諸元 |
満載排水量 |
164,000t |
全長 |
412.5m |
船体幅 |
55.5m |
発着甲板幅 |
88.0m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
1130型CIWS |
4基 |
HHQ-18 SAM 18連装発射機 |
6基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
2基48セル |
搭載機 |
J-20戦闘攻撃機 |
40機 |
J-31制空戦闘機 |
80機 |
KJ-600 早期警戒機 |
6機 |
Z-18F対潜ヘリ |
18機 |
Z-9C捜索探査ヘリ |
6機 |
合計 |
156機 |
中国海軍が誇る最新鋭の超大型航空母艦。ユークトバニアのアドミラル・ツァネフ級に匹敵する能力を持つとされている。
設計の簡略化と造船技術の進歩によって、建造費用は山東型とほぼ同程度である。その巨体と能力に比して超大型艦であるにも関わらず、これまで建造された空母の中でも8隻と最多の建造数を誇る。
元々は対ユーク戦において数的にも質的にも劣っていた中国軍の海上航空戦力を補完するために建造されたものであったが、対ユーク戦役で想像以上に使い勝手がよかったため、南洋方面に展開するオーシア第3艦隊や第7艦隊と対峙するために、本型の改良版が4隻ほど南海簡単に配備されている。
ユークからパクったと思われるリニアカタパルトが搭載されており、単純計算で8分間で全ての航空戦力を投入できるほどの作戦展開能力を持つ。
また、
北海道戦争の戦訓からか防御に関しても力を入れており、鳳凰山型に用いられた戦術共同ネットワークシステムを導入、僚艦とデータを共有することで、限定的ながらも単独で中〜近距離の防空を055型駆逐艦と同程度の能力で防衛することが可能。これにより僚艦の負担が減り水上戦闘に集中することができる。
また、扶桑海軍の46cm砲弾と同等の破壊力と質量を持つKh-35超音速対艦ミサイルを被弾しても問題としないほどの復元性を持ち、当たりどころがよければ8発までなら運用に支障はないという防御力を誇る。
これ程の巨艦をいとも容易く量産してしまう中国の造船能力の巨大さと技術力は、他国に懸絶していたと言えるだろう。
重巡洋艦
同型艦 |
同型艦 |
開封 |
大連 |
6隻 |
雄安 |
庫倫 |
龍泉 |
東安 |
性能諸元 |
基準排水量 |
43,100t |
全長 |
254.0m |
全幅 |
33.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
330型355mm3連装砲 |
4基 |
210型100mm単装速射砲 |
4基 |
730型30mm高性能CIWS |
6基 |
HHQ-9 対空VLS |
1基48セル |
YJ-82 対艦ミサイル4連装発射機 |
4基 |
630mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
中国海軍が近隣諸国の重巡洋艦や大型巡洋艦の出現に対抗して、それらの軍艦を圧倒できる軍艦として建造された大型巡洋艦の一種。戦艦もどきとも。
蘇岩礁沖海戦の影響で建造が一時中断され、その後可能な限り防御力を強化して完成するよう改定がなされた。
戦艦としての重防御、高速力など従来同様の建造方針を重視しつつも、大型戦艦を投入する程でない場合の艦隊中核戦力として運用することを目的としており、そのため強力な通信指揮設備も搭載している。そして対ユーク戦争では機動部隊、水上打撃部隊、揚陸部隊などあらゆる任務に活躍している。
しかし、本型はとかく戦艦と比較されており、その事から「巡洋戦艦」だと評価した。だが、海軍側はこの呼称を復活させることは余り気に入らず、その代わりに他国の大型巡洋艦と差別化するために「装甲巡洋艦」という艦種で呼称させた。
近代改装後、発砲間隔を短縮した新型砲塔を搭載し圧倒的な弾薬投射量を誇るようになり、また強力な機関に換装し巡洋艦並の速力を得た事から付いたニックネームは『巡洋艦殺し』である。そして実際戦場に投入された本級は、コリア沖で中型戦艦を初めとするユーク側艦艇を多数撃沈破する功績を持っており、その称号には恥じない活躍をしている。
同型艦 |
同型艦 |
經遠 |
来遠 |
3隻 |
平遠 |
性能諸元 |
基準排水量 |
55,420t |
全長 |
268.0m |
全幅 |
33.8m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
335型355mm3連装砲 |
4基 |
210型100mm単装速射砲 |
6基 |
730型30mm高性能CIWS |
6基 |
HHQ-9 対空VLS |
1基48セル |
YJ-82 対艦ミサイル4連装発射機 |
6基 |
630mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
開封型の純粋な拡大発展型として建造された装甲巡洋艦。予算枠的には、超大型汎用巡洋艦となる。
その運用目的は、水雷戦闘を重視しつつもあらゆる任務に投入される事を前提としていた開封型から少し変化し、旗艦護衛任務を重視しつつも、黒姫型やユジノサハリンスク級等の同クラスの撃破が高い優先順位とされた。
そのため、より強力な攻撃力が求められ新型の14インチ砲を採用した事から排水量も増大、旧式戦艦の排水量と戦闘力を持つに至っている。
このため、大型巡洋艦と戦艦の意味を失わせてしまったとも言える艦となっている。または、新時代の巡洋戦艦と言えるかも知れない。
事実、対ユーク戦役では敵中型戦艦と砲火を交え、特に接近戦においては互角の戦いを演じる程の戦闘力を見せ付けている。
これは、十分な防御力を付与されていた事が大きく、そうした意味では成功した艦となっている。
同型艦 |
同型艦 |
|
|
3隻 |
|
性能諸元 |
基準排水量 |
59,930t |
全長 |
298.0m |
全幅 |
35.5m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
390型410mm3連装砲 |
4基 |
210型100mm単装速射砲 |
6基 |
730型30mm高性能CIWS |
6基 |
HHQ-9 対空VLS |
1基48セル |
YJ-82 対艦ミサイル4連装発射機 |
6基 |
630mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
3機 |
経遠型の拡大発展型。高速巡洋艦や大型巡洋艦などと言われているが、実態は巡洋戦艦か高速戦艦である。
もともと経経遠型は敵主力艦隊の排除や駆逐隊の旗艦として艦隊を率いることを目的としており、また、その機動力を活かして空母機動部隊や揚陸艦隊の護衛や、主力艦隊の補佐戦力としての活躍を想定した艦でもある。
しかし、対タイ王国海軍との戦闘で大きく劣るとはいえ中型戦艦に対して有効打がなかなか与えられなかったことが問題視され、これまでの装甲巡洋艦のコンセプトであった中型戦艦と同等の戦力から、機動力はそのままに大型戦艦に匹敵する火力を有する巡洋艦の建造が求められた。
主砲は山西型のと同等の口径を持つ新規のものを搭載しており、主砲に似合った装甲を持たせようとしたり、艦尾の延長をしたりと、主砲に似合った形に近づけようと建造中に強引に設計を変更し、他の艦とは違った仕様となっている。
また、装甲もその大半が新型の装甲材に換装され、これにより同じ厚さながら20%以上の直接防御力の向上を実現し、バイタルパートの一部は45口径46cm砲すら耐えうるものとなった。
それに併せて、重量増加にも対応でき本艦が率いるべき従属艦艇の速力向上にも対応できるような高出力機関への換装や、防御力のさらなる改訂などが行われ、全く別物と言っても過言ではないぐらいの改装が施されることになった。
このため、改装終了後はまるで新造艦のようであり、多くの将兵が間違えたと言われている。
そして、当然と言うべきか、列強からは新時代の「標準戦艦」と揶揄され、その脅威が取りざたされた。こと、太平洋中に新型大型艦が出現した事は大きな脅威で、その声は大きなものとなり、オーシアや扶桑の大艦巨砲主義をより促進させ、幾多の新型戦艦を生み出す事にもつながっていく事になる。
巡洋艦
同型艦 |
同型艦 |
哈爾浜 |
青島 |
性能諸元 |
基準排水量 |
19,910t |
全長 |
205.0m |
全幅 |
27.0m |
最大速度 |
28.0kt |
武装 |
203mm3連装速射砲 |
4基 |
730型30mm高性能CIWS |
4基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
3基64セル |
YJ-86 4連装SSM発射機 |
2基 |
18連装多目的ロケット砲 |
4基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
4基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
艦隊決戦を主眼に置いた、中国最新鋭の巡洋艦。
その基本スタイルは、かなり重厚ながら重巡洋艦としては、オーソドックスな配置をしているが、外見の重厚さを裏切らない重武装、重装甲が施されている。その内容は、主に装甲防御という点で初めてと言っていいぐらいの対20cm砲装甲が施されており、人革連が建造した唯一の本格的重巡洋艦と言える防御力を持つ。主砲塔の装甲も前面203mmを始め、完全な8インチ砲防御がされており、砲塔一つの重さも自動砲塔と言う事もあり300tに達している。
また攻撃力においても、一見従来の重巡洋艦とあまり変わりない艤装が施されているが、新型の203mm砲は、口径をあげ発射装置を自動装填方式にすることで全く次元の違う攻撃力を持っていた。単位時間当たりの弾薬投射量は、従来の重巡洋艦の三倍に達しており圧倒的な砲撃が可能で、対空射撃こそ不可能だったがその性能は列強随一と言える。
しかし、時代は砲撃を重視した艦よりも防空力を重視した艦を求めるようになっており、優秀な能力を持ちながら不遇をかこつことになる。
同型艦 |
同型艦 |
致遠 |
靖遠 |
5隻 |
済遠 |
広乙 |
広丙 |
性能諸元 |
基準排水量 |
18,110t |
全長 |
205.0m |
全幅 |
27.0m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
155mm連装速射砲 |
4基 |
730型30mm高性能CIWS |
4基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
4基128セル |
18連装多目的ロケット砲 |
2基 |
HHQ-10短SAM発射機 |
4基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
中国海軍が初めて量産した防空巡洋艦。多数の対空装備とそれを制御する多数の高射指揮システムを搭載するのが最大の特徴だが、同時に量産効果を期待するために哈爾浜型と艤装が違うだけで他は全く同じ仕様となっているのも大きな特徴となっている。
このため、外観は哈爾浜型とよく似たものとなっているが、艦隊決戦型巡洋艦として建造された哈爾浜型と比較するとその性格は大きく異なり、艦隊全体の防空戦闘と若干の対潜戦闘のみしか考慮されていない、極めて限られた能力しか与えられていない。
しかし、同時に16つの目標を狙える対空射撃装置を持ち、他にも多数の単SAM、30mmCIWSを搭載しており、多層にわたる重厚な防空火力を形成できる能力を持つ。
特に5隻全てを揃えた対空射撃は、航空攻撃は不可能とすら言われる弾幕を形成した。
初陣は満州奪還作戦だったが、空母の直衛艦として十二分にその任務を果たし、ユーク軍艦載機を寄せ付けない圧倒的な火力を披露した。
この効果を確認した海軍も、その後防空艦の多数整備に力を入れるようになったり、既存の巡洋艦の防空艦化を促進させるのに大きな役割を果たしたという点からみれば大いに成功作と言えるだろう。
そして、この後さらに簡易構造を採用した戦時増産型の深圳型型巡洋艦へとつながっていく事となる。
026B深圳型防護巡洋艦
同型艦 |
同型艦 |
深圳 |
智安 |
12隻 |
奉天 |
遵義 |
蘭祥 |
桂林 |
湛江 |
珠海 |
達芝 |
偉葉 |
梅雪 |
天保 |
崑崙 |
文西 |
性能諸元 |
基準排水量 |
15,110t |
全長 |
188.0m |
全幅 |
24.0m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
127mm単装速射砲 |
3基 |
730型30mm高性能CIWS |
3基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
4基128セル |
18連装多目的ロケット砲 |
2基 |
YJ-83 対艦ミサイル4連装発射機 |
4基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
哈爾浜型の装備を省略しつつ、対艦ミサイルを16発動時に発射できるなど万能性を高めた巡洋艦。
哈爾浜型で問題とされた対空能力の不備を最初から考慮に入れて設計されたため、哈爾浜型よりはるかにバランスのとれた艦となったが艦隊側からは攻撃力が不足すると不評だった。
だが、主に艦隊旗艦として運用する事を目的としていたので、この問題はあまり考慮されなかった。むしろ防御力に重点が置かれたことは各方面で高く評価されている。
また、哈爾浜型よりも余裕のある排水量があったために、ヘリ格納庫が2機分増設されている。
また、多数の同型艦が輸出用として多数建造され、中国海軍最多の建造数を数える巡洋艦でもある。
攻防バランスのとれた巡洋艦で運用実績も良好で、その後の汎用巡洋艦の見本とされた。
性能諸元 |
5隻 |
海天 |
海圻 |
海容 |
海籌 |
海琛 |
性能諸元 |
基準排水量 |
16,090t |
全長 |
175.0m |
全幅 |
23.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
155mm単装速射砲 |
3基 |
730型30mm高性能CIWS |
3基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
4基128セル |
18連装多目的ロケット砲 |
2基 |
YJ-12 超音速対艦ミサイル4連装発射機 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
巡洋艦の旧式化のため、旧来艦の代艦として計画された次世代型の防空艦隊旗艦用巡洋艦。
扶桑軍の戦艦が超高速を発揮するとの情報を入手したことで、哈爾浜型では速力が不足だと判断されたため、当初計画を大きく変更し建造された。その性格上、強力な対空装備と通信指揮能力を持つ。また、哈爾浜型と違い無理な性能要求はなされず、その能力に見合った兵装を搭載したバランスのとれた艦でもある。
また、圧倒的な速力を持つため巡洋艦とは別に機動巡洋艦とも呼ばれる。
性能諸元 |
基準排水量 |
16,090t |
全長 |
290.0m |
全幅 |
36.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
355mm3連装速射砲 |
3基 |
730型30mm高性能CIWS |
4基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
4基148セル |
HHQ-10短SAM発射機 |
6基 |
18連装多目的ロケット砲 |
2基 |
YJ-83 対艦ミサイル4連装発射機 |
4基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
中国最大の防空巡洋艦。ないし機動部隊直衛艦。
当初、新型高射砲を搭載しただけの平凡な拡大型防空艦として建造される予定だったが、それでは軽巡洋艦型の防空艦と大差なくコスト面で引き合わないとして、今までの戦訓を徹底的に研究して誕生した新艦種。
そして紆余曲折の研究の結果、装甲巡洋艦の船体の図面を流用した大型巡洋艦となった。
装甲巡洋艦との違いは、装甲巡洋艦比べ直接防御力と砲撃力を若干犠牲にして、その大きな船体、浮いた排水量の上に強力な防空能力、若干の対潜能力を付与する事にあった。
こうして、極めて有力な大型護衛艦艇として建造され、機動部隊の最後の盾として期待され就役した。
装備の特徴は、新型の主砲と副砲で、主砲は従来の大連型に搭載されていたものをさらに改良し、砲弾の発射速度を上げ、分発8発というスピードを実現し、単位時間あたりの弾薬投射量を従来の大連型とそれ程劣らないものとしている。
目玉となる対空装備に関しては、単独でもアーセナルシップ並みの対空ミサイルを有し、電子機器も極めて優れているため高い対空能力を発揮するが、防空艦隊の旗艦として僚艦とネットワークを共同することで鉄壁と評されるほどの防衛能力を発揮することになる。
名称こそ違え、時代に即応した汎用巡洋艦であるが、このような贅沢な艦を建造する中国の国力を見せ付ける存在と言えるだろう。
同型艦 |
鎮東 |
鎮西 |
6隻 |
鎮北 |
鎮南 |
鎮中 |
鎮辺 |
性能諸元 |
基準排水量 |
57,100t |
全長 |
265.0m |
全幅 |
33.7m |
最大速度 |
32.0kt |
武装 |
370型410mm3連装砲 |
4基 |
820型155mm連装速射砲 |
4基 |
730型30mm高性能CIWS |
4基 |
GJB 5860-2006型 対空VLS |
2基128セル |
YJ-16 対艦ミサイル4連装発射機 |
6基 |
630mm 3連装長魚雷発射管 |
4基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
4機 |
戦艦部隊の補助戦力や機動部隊の護衛戦力として建造された大型の巡洋艦。
巡洋艦と銘打っておきながらも中国海軍初の戦艦である河北型に匹敵する戦闘艦であり実態は巡洋戦艦か高速戦艦に分類される代物。
ちなみに防護巡洋艦(ミサイル巡洋艦)に分類された理由は、敵の主力戦闘艦との対峙を想定して建造された装甲巡洋艦(重巡洋艦)と違って対空戦闘が主任務であるためであり、装甲は上記の大型巡洋艦と比べて薄くなっている。しかし対空防衛能力は折り紙付きで、南シナ海で行われた海軍大演習ではその巨体に恥じぬ防空中枢艦としての機能を如何なく発揮した。
駆逐艦
同型艦 |
同型艦 |
杭州 |
福州 |
20隻 |
泰州 |
寧波 |
黄石 |
蕪湖 |
舟山 |
滄州 |
迪化 |
武昌 |
承德 |
康定 |
濟陽 |
鳳陽 |
汾陽 |
蘭陽 |
海陽 |
淮陽 |
寧陽 |
宜陽 |
性能諸元 |
基準排水量 |
8,320t |
全長 |
174.0m |
全幅 |
20.5m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
230型155mm連装速射砲 |
2基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
3基96セル |
YJ-82 対艦ミサイル4連装発射機 |
4基 |
630mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
水上戦闘における切り札として、ユーク海軍のソブレメンヌイ級を基に建造された大型駆逐艦。
中国海軍の駆逐艦の中では最も高い対艦火力を持ち、本家譲りの重火力を以って水雷艦隊の主幹を成している。
また、敵艦隊に突っ込むために装備された高い個艦防空能力は健在で、ミサイルを跳ね除けながら有効射程距離まで接近する本型は、敵側からすれば恐怖の対象である。
同型艦 |
同型艦 |
藩陽 |
石家荘 |
性能諸元 |
基準排水量 |
5,800t |
全長 |
155.0m |
全幅 |
17.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
130mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
6基48セル |
HHQ-10短SAM発射機 |
1基 |
YJ-83 対艦ミサイル4連装発射機 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機(甲板のみ) |
第3次台湾海峡危機の際に、オーシア海軍の圧倒的な能力を見せつけられた中国人民解放軍海軍は、国産駆逐艦の性能限界を痛感した。これを受けて、1999年から2000年にかけてユーク製の956E型駆逐艦(ソヴレメンヌイ級)2隻を急遽導入(2005年より956EM型2隻を追加配備)するとともに、空母整備計画も視野に、優れた対空戦能力を有するミサイル駆逐艦の整備が計画されるに至った。
1990年代中期のDDG整備計画着手直後は、多艦級の少数建造方針が採択されており、本級の建造もこの一環となっている。まず、956E型の就役開始と同年の1999年、956E型と同系列の中距離艦対空ミサイル・システムを搭載した広州型駆逐艦が起工された。続いて2002年には、国産の長距離艦対空ミサイル・システムであるHHQ-9を搭載した蘭州型駆逐艦も起工された。しかし、広州型は保守的な設計を採用していた一方、蘭州型のシステムは諜報活動も含めて開発が進められていたことから、性能面では未知数な部分が多かった。このことから、広州型のバックアップおよび比較検討のため、ユーク製の長距離艦対空ミサイル・システムを搭載した国産DDGとして建造されたのが本級である。なお、HHQ-9の開発進展を受けて、広州型や蘭州型の本格的な生産体制に入ったため、本級の建造は2隻で打ちとめられている。
設計面では、おおむね051B型(旅海型)の発展型となっているが、ステルス性への配慮は導入されていない。
ユーク海軍の艦隊防空ミサイルであるS-300FフォールMと輸出型であるリフーM長距離ミサイルを搭載し、現在のソヴレメンヌイ級並みの艦隊防空戦闘が可能とされている。火器管制レーダーとしては、起倒式・全周旋回式のフェーズドアレイ・アンテナを用いた多機能レーダー30N6E(NATO名「ツーム・ストーン」)を後部上部構造物上に備えているこの他に、3次元レーダーとして、中国版フレガートMAE-5といえる382型レーダーを後檣上に、また低空警戒/対水上捜索用として364型レーダーをレドームに収容して前檣上に、それぞれ備えている。
同型艦 |
同型艦 |
広州 |
武漢 |
12隻 |
鞍山 |
撫順 |
南寧 |
西寧 |
自貢 |
北海 |
東莞 |
汕頭 |
江門 |
仏山 |
性能諸元 |
基準排水量 |
5,320t |
全長 |
154.0m |
全幅 |
16.5m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
210型100mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
HHQ-9 対空VLS |
8基48セル |
YJ-82 対艦ミサイル4連装発射機 |
4基 |
630mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
乱暴な言い方をするとソヴレメンヌイ級駆逐艦のコピー、正確には「中国既存の駆逐艦の延長になる船体にソブレメンヌイ級の兵装を乗っけたもの』
」。
中国は未知の艦種であるミサイル駆逐艦を運用するにあたり、
1.現在最新の艦体を建造してみる(051B型)
2.最新のミサイル駆逐艦を実際に購入してみる(956型ことソヴレメンヌイ級)
3.その兵装を1.で作った船の知見を反映させた自分とこの船体に載せ運用してみる(052B型)
4.最新の電子機器使った艦を作って運用してみる(052C型)
5.本命の主力艦を量産(052D型)
とまぁ、20年ぐらいかけて段階を踏みつつ最新の技術を徐々に掌中に収めていったのである。
広州級はユーク製対空ミサイルシステム「3K90」を導入。前述の通りソヴレメンヌイ級の対空システムそのもので、9M317対空ミサイルは射程50㎞まで対応する。ソヴレメンヌイ級との最大の差は対艦ミサイルで、対艦ミサイルは狂気の超音速SSM 「3M80モスキート」ではなく国産の「YJ-83」。射程180㎞はハープーンに劣る(220㎞)が、その搭載数、実に16発(オーシアの護衛艦のちょうど倍)。その背中にドーンと乗った4連装SSMランチャー4基は壮観である。
広州級は12隻建造されたが、3K90対空ミサイルシステムをフリゲート級にのっけた054型、更に兵装を改善した決定型ミサイルフリゲート、054A型ミサイルフリゲートの建造が決定したため以後はより強力な052C型へ建造を移行した。
同型艦 |
同型艦 |
蘭州 |
海口 |
10隻 |
長春 |
鄭州 |
済南 |
西安 |
武陵 |
盤錦 |
朗州 |
貴港 |
性能諸元 |
基準排水量 |
5,320t |
全長 |
154.0m |
全幅 |
17.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
210型100mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
HHQ-9 対空ミサイル垂直発射機 |
8基48セル |
YJ-62 対艦ミサイル4連装発射機 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
そのスタイルから中華イージスの異名を持つミサイル駆逐艦。
1980年代より中国は自分の国の艦艇が他国に対し劣りすぎていることに危機感を抱いていた。特に対空能力が周辺諸国に対しあまりにも劣っていた。というか1980年代って多数の航空機に対する対処能力を持ったタイコンデロガ級やらソヴレメンヌイ級やらスラヴァ級やらキーロフ級が出現した時代なんですが。
で、とりあえず1996年にソ連崩壊後金がないユークからソヴレメンヌイ級駆逐艦を10隻買い求める(後にもう10隻追加購入)。その後ソヴレメンヌイの対空兵装を搭載した国産駆逐艦、広州型(052B型)を建造した。
が。
実はソブレメンヌイ級&広州級の対空ミサイルは射程50kmの「9M38M2シュチーリ」。西側諸国で言えばスパローに毛が生えたくらいの射程であり、余裕で100km越えのスタンダードミサイルにはかなわない。そもそも、現在の万能なソヴレメンヌイ級からは想像も出来ないが、初期型のソヴレメンヌイ級は防空駆逐艦といっても艦隊の近距離防空を担当する艦。そこで長距離対空ミサイルを運用できる本格的防空艦を広州型の船体をベースに建造することにした。こうして蘭州型は建造された。
アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦をパクったかのような艦橋直下に斜めに設置された4面のフェーズドアレイレーダーが特徴的……
( `ハ´)<失礼アル! それを言うならユークの防空艦だって似たようなデザインアル!
……失礼しました。ちなみにレーダーが曲面状に見えるのはかまぼこ型カバーがかけられているだけっていうのは有名な話。052B型の船体の設計を丸々流用し、対空システムをウクライナの企業と共同開発した346型アクティブ・フェーズドアレイレーダーを四基搭載している。目玉の対空ミサイルはパトリオットミサイルをパク……
( `ハ´)<失礼アル! ユークのS-300を元に自主開発したHHQ-9(海紅旗9型)アル!
……だそうです。射程120kmとのこと。発射装置はVLSでコールドランチ式、つまり最初は圧搾ガスでミサイルを放り投げてから点火する形をとる。
対空ミサイルをユークの対空ミサイルS-300をバラして参考に開発したHHQ-9Aに変更している。射程120km、正確な性能は不明だが地上型SAMであるHQ-9が6つの目標を同時攻撃が可能とのことなので、4面のレーダーで単純計算するなら最大24目標を攻撃可能ではないかと思われる。ちなみにイージスシステムは10個以上の目標を同時攻撃が可能(※正確な数は非公開らしい)。
対艦ミサイルは広州級と同じくYJ-83、ただし搭載数は8発に減った。
実際のところは、多分対空は一級品(?)、対潜水艦は……orz
- フェーズドアレイレーダーの設置位置が低すぎて対艦ミサイルに襲われた際の対処能力に問題がある(?)。これは設計した人自ら中国国内の軍事系雑誌で暴露している。
- そもそもHHQ-9が低空目標の迎撃が苦手。いやあんたハープーンって水面すれすれ飛んでくるんですが。
- HHQ-9の搭載数は最大48発。これで個艦防空(自分自身を守ること)も艦隊防空もするってのは少なくね?
- 対潜能力貧弱。艦載対潜ミサイルを積んでない(というより積めない)上対潜ヘリコプターの能力が貧弱。
- 艦橋から真横が見えない。港の接岸が大変(!)。ちなみに横を見るための潜望鏡が設置されている。
対空については確かに問題あるのかもしれないが、こんなことぶっちゃけてもその雑誌が廃刊に追い込まれたとか発言者が粛清されたとかの話は聞かないので恐らく設計者は不満だけど実用には問題ないレベルなのではないだろうか。
そっちより問題なのは対潜能力。対潜ロケット発射機がチャフ/フレアー発射機と共用って、西側じゃコルベットですがな。脚注にあるように、対潜ヘリは問題ありな上、これは中国艦艇全般に言えるのであるがソナーもそんな信用あるものなんか導入されていない。現在の中国でのソナーの技術は1980年代にエルジアから購入したソナーが元らしいのだが、買った物が輸出向けソナーのため比較的低スペックになってしまう。というかエルジアとかベルカ製のソナーなんて基本近沿海向け。70年前の殺し合い、そして太平洋の大海原で互いに魚雷を撃ちあわないだけのガチな戦争をやり続けていたオーシアやユークのソナー技術や対潜戦ノウハウは、一朝一夕で手に入るようなもんではないのである。結論として、現在のところ蘭州型というか中国艦艇はオーシア/ユークに挑もうものなら、ロサンゼルス級やキロ型にハァハァされるのがオチと考えるのが自然であろう。あくまでも今のところは、であるが。
とはいえ、純国産装備で外国特許に縛られず自由に作れる上、性能もまぁ妥当というメリットは大きいらしく、蘭州型は現在10隻が建造されている。そのうち4隻が空母遼寧のいる南海艦隊に配属、要するに空母直衛艦ですな。
052C型は10隻で建造を終了。以後は次に述べる052D型に製造を移行した模様。
同型艦 |
同型艦 |
昆明 |
長沙 |
40隻 |
合肥 |
銀川 |
貴陽 |
憑祥 |
衡陽 |
西昌 |
南京 |
成都 |
鏡清 |
寰泰 |
東川 |
下関 |
南充 |
開源 |
黄石 |
蕪湖 |
舟山 |
滄州 |
斉々哈爾 |
呼和浩特 |
太原 |
烏魯木斉 |
蒙古 |
新疆 |
承徳 |
新郷 |
錦州 |
牡丹江 |
帰綏 |
陝壩 |
包頭 |
周口 |
滑州 |
韶山 |
許州 |
曹州 |
西蔵 |
亳州 |
性能諸元 |
基準排水量 |
5,670t |
全長 |
156.0m |
全幅 |
17.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
130mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
2基64セル |
HHQ-10短SAM発射機 |
1基 |
18連装多目的ロケット砲 |
4基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
蘭州型の改良型、いわばパーフェクト蘭州級。蘭州級を運用する上で見つかった不都合を克服した決定版というべき船である。現在1番艦『昆明』が就役している。お値段は約570億円とのこと。
対空レーダーを冷却能力をあげた新型の346A型に交換のうえ、レーダーの設置位置も上げる。
艦載砲をユークのAK-130連装速射砲をパクった相当の新型130mm砲に変更。最新型戦闘情報共有システム『JIDS』搭載。艦艇だけでなく陸軍や空軍、第二砲兵(戦略ミサイル軍)と情報共有が可能とのこと。
同じく最新型戦闘指揮システム『H/ZBJ-1』を搭載。プロヴォールヌイ級中期生産型に匹敵する防空能力を持つとされ、イージスシステムやFCS-3A並みに危険度の優位を自動判定して攻撃できるとのこと。
ミサイル発射機は各ミサイル専用発射機をやめ統一規格VLS『GJB 5860-2006』に変更、西側のMk41相当とされ、64セル搭載している。その反動か艦載ヘリは1機に減った。
GJBは対空ミサイル、対艦ミサイル、対潜ミサイル、対地巡航ミサイルのどれでも搭載可能、かつコールドランチ式のほかホットランチ式ミサイルの搭載・発射が可能という汎用性の高さが売り。
ホットランチ式ミサイルが積めるので054型フリゲートに採用されている対空ミサイル『HQ-16』を搭載可能。泣き所であった低空を飛ぶ目標も対応出来るようになった。
また対空ミサイルも改良型『HQ-9B』に変更、対艦ミサイルも新型の『YJ-10』を搭載したとのこと。GJB5860-2006の採用によりこれらの数を増減しながら混載が可能になり非常に柔軟な運用を可能にした。
VLS搭載により待望の対潜ミサイル『YU-8』を搭載可能となった。YU-8は射程30㎞以上と言われており、扶桑の07式VLAに匹敵する高性能USMである。遠くの潜水艦でも殺れるぜ!
近接対空能力も進歩した。CIWSを従来の730型2基から艦首側の1基に減らし、艦尾側はオーシア艦が搭載するRAMに相当するHQ-10の発射機に変更した。空母『遼寧』にも搭載されたこれは一つの発射機に実に24発(※RAMの発射機は21発、簡易型のSeaRAMなら11発)ものミサイルを搭載している。CIWSについては9番艦以降は珍兵器狂気の11連装ガドリング砲、1130型に変更されている。
052D型は中国海軍DDGの決定版という位置づけで上記の通り10隻配備予定(さらに2隻建造予定とも)なんだとか。艦隊のワークホースたる054級フリゲートと共に強力な防空のかさを空母と艦隊に提供するとされている。ユークでは、プロヴォールヌイ級防空駆逐艦に相当するきわめて強力な艦艇である。……まぁ、ミサイルの搭載数が少ないんじゃないかとか艦首ソナーの性能が相変わらずアレとかまだ突っ込みどころがあるが、中国としては次期駆逐艦として開発中の055型(噂では排水量12000tの巨艦になるとか……)でこれらを解決するつもりらしい。
同型艦 |
同型艦 |
瀋陽 |
恵州 |
48隻 |
浦東 |
浜海 |
長安 |
大台 |
昌江 |
永順 |
平津 |
盧溝橋 |
錦江 |
廊坊 |
翁源 |
広安 |
英徳 |
襄東 |
皖南 |
通州 |
賓陽 |
桂南 |
寧夏 |
興安 |
西藏 |
西康 |
旅順 |
連江 |
伊春 |
広西 |
清華 |
成慶 |
神鶴 |
高雄 |
菖香 |
有津 |
巌城 |
明泉 |
東海 |
中海 |
景安 |
東雄 |
名浜 |
桃苑 |
彰義 |
住杵 |
四平 |
延吉 |
佳木斯 |
漢口 |
性能諸元 |
基準排水量 |
6,890t |
全長 |
160.0m |
全幅 |
17.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
130mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
2基96セル |
HHQ-10短SAM発射機 |
1基 |
18連装多目的ロケット砲 |
4基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Z-20対潜ヘリ |
2機 |
052D型の改良型であり、色々と不安要素があった052D型の欠点をできる限り少なくした決定版。外見はより一層アーレイ・バークに近づいている。
後部のヘリ格納庫と飛行甲板がヘリ2機運用が可能なほど大型化され、船体中央の八木アンテナ式レーダー等の電子装備もフェイズドアレイレーダー形状に変更、VLSは96セルと後継艦である055型駆逐艦に匹敵する重武装艦となっていた。
中型ヘリコプターのZ-20の導入に備えるため、フライトデッキがストレッチされ、従来艦と比べて全長が4mほど長くなっている。
52D型とは電子装備がいくつか変更点されており、また、対戦ヘリの能力向上に合わせて、新型の曳航アクティブソナーH/SG-311を採用し、ASW能力のさらなる強化を図っている。
同型艦 |
同型艦(F型) |
盛京 |
大都 |
10隻 |
臨安 |
鎬京 |
大興 |
新京 |
高陽 |
唐山 |
平陽 |
天京 |
同型艦(G型) |
燕京 |
遼陽 |
10隻 |
大名 |
臨潢 |
大定 |
析津 |
龍原 |
顕徳 |
鴨緑 |
南海 |
性能諸元 |
基準排水量 |
8,420t |
8,530t |
全長 |
172.0m |
175.0m |
全幅 |
21.3m |
21.6m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
H/PJ38 130mm単装速射砲1基 |
H/PJ40 150mm単装速射砲2基 |
730mm型30mm高性能CIWS1基 |
GJB-5860-2006型対空VLS2基96セル |
HHQ-10短SAM発射機1基 |
530mm 3連装魚雷発射管2基 |
搭載機 |
Z-20対潜ヘリ2機 |
中国海軍の防空駆逐艦として大量生産されてきた052型系譜のハイエンドモデル。主に海軍直属艦隊の主力艦として設計されており、その性能現実世界のまや型の防空能力にアーレイ・バーク級並の対地攻撃能力を与えたものに匹敵する。
F型/G型それぞれ10隻ずつ建造されており、オーシアやユークの最新鋭駆逐艦に引けを取らない。
本級は052C型や052D型をベースに、機器や武装などの飛躍的な向上を果たしつつ、民生品の活用など主に取得コストの低減を企図して設計されている。
本型で大きく変更された点として、推進機関の方式を052E型のCOGAGに代えてCOGLAG方式を採用している。COGLAGは同時期に建造されている054B型と同じ方式であり、低速時の燃費の向上と航続距離の延伸が図られている。推進方式変更に伴い4基あったガスタービンのうち2基を推進電動機に換えたため、前級では同じ大きさであった前後2基の煙突のうち、後部の第2煙突が小型化され、後方の346C型多機能レーダーを阻害しずらいスリムな形になった。
また目立たないが、船体各部や上構に傾斜のついたブルワークやカバーが追加され、一層のステルス性向上も図られている。
対空性能は346B型から最新の346C型に切り替えられており、オーシアのSPY-1D(V)に匹敵する性能を有していると言われている。これによって弾道ミサイルの迎撃任務中に対艦ミサイルの同時迎撃も可能となっており、ユーク海軍が得意とする飽和攻撃にも十分対処が可能となった。
また、中国版イージスシステムともいえる艦隊防空ネットワークJSIDLS「天下」やJY10G搭載艦との共同交戦能力を有すようになっており、これによって本級とデータリンクすることで離れた海域にいる052型とも共同してBMD任務に対応することができるようになった。
F型は対空性能強化型で、近距離におけるミサイル迎撃能力を格段に向上させたタイプで、517C型対空捜査用レーダーと364B低空警戒・対水上用レーダー、更にXバンドのイルミネーターである366対艦ミサイル照準用レーダーを組み合わせた統合射撃管制装置を搭載しており、これを上記の346C型AESAレーダーと組み合わせることで鉄壁と評されるほどの対空性能を手に入れた。
G型は対艦・対地攻撃能力強化型で、現代の駆逐艦には珍しい重徹甲弾を採用している。ちなみにG型が搭載している130mm砲弾は駆逐艦サイズなら一発で戦闘不能、巡洋艦〜重巡洋艦サイズでも立て続けに被弾したら再起不能になる程の威力を持っており、そんなとんでもない砲弾を毎分30発の速度でばら撒いてくる。さらに射程は80km ~100km、GPS誘導機能も持っており下手な重巡洋艦よりも恐ろしい対艦能力を持つ。更には巡航ミサイルを16発搭載可能で核搭載能力も一部で囁かれている。
同型艦 |
同型艦 |
南晶 |
丹陽 |
34隻 |
建康 |
無錫 |
常徳 |
紹興 |
淮陰 |
鎮江 |
厦門 |
九江 |
南平 |
吉安 |
長治 |
茂名 |
宜賓 |
台州 |
金華 |
丹東 |
韶関 |
安順 |
昭通 |
臨汾 |
湘潭 |
吉首 |
熱河 |
遼東 |
西廉 |
松江 |
綏遠 |
平原 |
遼西 |
察哈爾 |
興京 |
瑞金 |
蔡州 |
長楽 |
性能諸元 |
基準排水量 |
12,000t |
全長 |
183.0m |
全幅 |
23.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
H/PJ38/H/PJ40 130/155mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
1基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
2基114/128セル |
HHQ-10短SAM発射機 |
1基 |
18連装多目的ロケット砲 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
055型駆逐艦とは、人民解放軍海軍が建造した中では最新鋭かつ中国海軍中最強の防空性能を誇る駆逐艦である。ただし、その標準排水量は一万トンを超え、通常の駆逐艦に比して巨大である。尤も、現代海軍において駆逐艦と巡洋艦の区分は曖昧である。例えば、オーシア海軍のズムウォルト級は055型よりやや大きい。ちなみにその防空性能は中国軍の全ての巡洋艦をも凌ぐとも言われている駆逐艦とは一体…?。
オーシアの軍事専門家の分析によるとその性能はアーレイ・バーク級とほぼ同等であり、ユークの主力防空駆逐艦であるプロヴォールヌイ級を一部凌駕している可能性もあると見られている。一方、ステルス性能や防空システム、レーダーシステムの面でズムウォルト級には流石に劣る。
外見は052D型駆逐艦やアーレイ・バーク級駆逐艦より一層大型の艦体を持つ。マストは塔型で短艇搭載部にはシャッターを有するなど、ステルス性を重視した艦体となっている。
装備は主砲として052D型駆逐艦と同じH/PJ-38 130mm単装速射砲を搭載している。近接防空システムは、CIWSとしては001型航空母艦と同じH/PJ-11(1130型)艦橋前に、HHQ-10近接防空ミサイル発射機を格納庫上に備えている。
ミサイル垂直発射装置(VLS)は052D型と同じGJB 5860-2006型で、SAM・SSM・CM・SUM全てが使用可能な万能型特筆すべき点はユークのP-700/800やオーシアのASM-3超音速ミサイルに匹敵する超音速対艦ミサイルYJ-12を搭載していることであり、400kmを優に超える射程を持ち、マッハ2.5で飛来するこのミサイルはオーシアの空母打撃群の壊滅を目的としたものであり、高性能ミサイルをぶつけるという戦法はユークから受け継がれた伝統とも言える。
ちなみに1番艦名の由来である江西省の省都南昌は、1927年8月1日に中国共産党が武装蜂起(南昌起義)を起こした場所である。この蜂起は失敗に終わったが、同日が人民解放軍の建軍記念日とされるなど軍にとっては政治的に極めて重要な意味がある。このことからも、軍が055型にかける期待は並々ならぬものがあることが分かると言えよう。
性能諸元 |
基準排水量 |
20,430t |
全長 |
230.0m |
全幅 |
32.0m |
最大速度 |
33.0kt |
武装 |
155mm単相電磁砲 |
1基 |
H/PJ 130mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
1基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
2基116セル |
HHQ-10短SAM発射機 |
1基 |
18連装多目的ロケット砲 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
2機 |
読んで字の如し中国海軍が建造した次世代装備運用のための試験艦。
フリゲート
同型艦 |
同型艦 |
安慶 |
淮南 |
32隻 |
淮北 |
銅陵 |
嘉興 |
連雲港 |
蒲田 |
三明 |
宜昌 |
葫芦島 |
懐化 |
襄樊 |
綿陽 |
洛陽 |
伏波 |
安瀾 |
飛雲 |
済安 |
元凱 |
瀛洲 |
江蘇 |
泰安 |
海安 |
馭遠 |
鄧州 |
慈渓 |
邳州 |
温嶺 |
如皋 |
宜興 |
性能諸元 |
基準排水量 |
2,370t |
全長 |
112.0m |
全幅 |
12.1m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
H/PJ26 76mm連装速射砲 |
1基 |
730型130mm高性能CIWS |
1基 |
HHQ-10 8連装短SAM発射機 |
1基 |
YJ-16 SSM4連装発射機 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
人民解放軍海軍で運用されているフリゲート。
原型艦は1963年に就役し、技術の進歩や任務の拡大に対応して改良を重ね、2005年までに40隻前後が建造された。
1980~1990年代に退役した053型および053K型以外は、現在でも中国海軍の主力哨戒艦艇として多数が現役で、輸出もされている。
その中でも053H型は対艦戦闘に特化したタイプで、053H3は最終改良型となっている。
対空装備は貧弱で杭州型に護衛してもらわないといけないが、反面対艦ミサイルは強力で、10,000t以下の艦艇なら一発で戦闘不能にできるYJ-83ミサイルを8発搭載している。しかし小柄な船体のため、予備弾薬は搭載していない。
同型艦 |
同型艦 |
馬鞍山 |
温州 |
88隻 |
徐州 |
十堰 |
浜州 |
慶州 |
黄山 |
衡陽 |
運城 |
玉林 |
益陽 |
常州 |
煙台 |
塩城 |
衡水 |
柳州 |
臨沂 |
岳陽 |
濰坊 |
三亜 |
黄岡 |
大慶 |
揚州 |
邯鄲 |
荊州 |
湘潭 |
日照 |
咸寧 |
安陽 |
許昌 |
南通 |
徳陽 |
和竜 |
北安 |
穆棱 |
河津 |
蘭谿 |
崑玉 |
韓城 |
原平 |
海城 |
涿州 |
侯馬 |
根河 |
漠河 |
永済 |
鳳城 |
北鎮 |
江寧 |
金陵 |
中京 |
興邑 |
興隆 |
紫壇 |
鼓楼 |
応天 |
蘇州 |
姑蘇 |
閶門 |
仁清 |
陽江 |
順徳 |
南海 |
番禺 |
連江 |
新会 |
楡渓 |
鶴崗 |
畢節 |
邢台 |
濮陽 |
郴州 |
婁底 |
永州 |
朝陽 |
本渓 |
平涼 |
阜陽 |
肇慶 |
通化 |
中山 |
敦化 |
赤峰 |
晋江 |
普寧 |
蒼南 |
慈渓 |
滕州 |
潁州 |
陳州 |
性能諸元 |
基準排水量 |
3,450t |
全長 |
134.0m |
全幅 |
15.0m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
76mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
1基 |
HHQ-16 キンジャール対空VLS |
1基32セル |
HHQ-7短SAM発射機 |
1基 |
YJ-83 4連装SSM発射機 |
2基 |
87式6連装多目的ロケット砲 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
054A型ミサイルフリゲートとは、人民解放軍海軍が保有する主力フリゲートの艦級である。いわゆる汎用フリゲートであり、高い防空能力と程よい対艦火力を有する。中国海軍最多の建造数を誇る。
本級は従前の053H3型から兵装はほぼ変わらないものの、船体は大型化し、航洋性能が高まった。また人民解放軍海軍として、初めてステルス性が意識された設計となっている。NATOネームは江凱型。
また、HQ-7(クロタル)ミサイルがVLS発射のHQ-16ミサイルに換装されていることから、対空能力が向上している。HQ-16は短距離対空ミサイルであるHQ-7の射程を大幅に上回っている。またHQ-16では超低空から飛来する目標や、ポップアップ式対艦ミサイルに対する迎撃能力が重視されている。
22隻が就役している。また現在でも年間2隻程度のペースで就役が続いている。このため、今後しばらくの間、054型は中国フリゲートの中核をなしている。
上記の大量建艦から、054A型は一定の成功を収めているが、対潜能力の低さが指摘されている。
まず、第一に水上戦闘艦としては、異例のオールディーゼル推進を採用しているため、騒音が煩く対潜戦に不安がある。ただし、オールディーゼルによって航洋性は安定しており、本級はしばしば海外派遣任務に投入されている。
またこれは、本級固有の問題ではないのだが、搭載ヘリコプターの不足が指摘されている。人民解放軍海軍が保有する艦載対潜ヘリコプターは、2017年現在30機にも満たないとみられる。
対潜能力の低さと、海軍航空の規模の小ささは人民解放軍海軍全般に指摘される問題である。また、対潜ヘリコプターの不足という問題では両者は関連している。その問題が図らずも、というよりも必然的に本級にも現れてしまったと言えよう。
また、30番艦以降の054A型はパキスタン海軍向けに建造した054AP型を基に改良されている。こちらはAⅡ型と呼ばれており、AESAレーダーやYJ-12 SSMの搭載など性能が向上している。
同型艦 |
同型艦 |
順天 |
南充 |
60隻 |
華東 |
建業 |
応天 |
大梁 |
汴州 |
平城 |
華北 |
雲中 |
安康 |
渡口 |
哈密 |
楼蘭 |
呉忠 |
焦作 |
漳州 |
豊城 |
臨海 |
安慶 |
蓬萊 |
阜新 |
集寧 |
北票 |
邵陽 |
安西 |
天水 |
北海 |
武威 |
楽山 |
瀘州 |
宣賓 |
閬中 |
温州 |
東山 |
衡南 |
武進 |
射陽 |
沐陽 |
東豊 |
武寧 |
南城 |
漣水 |
靖安 |
滁州 |
白銀 |
涼州 |
嘉峪関 |
隴南 |
随州 |
麗江 |
徳州 |
攀枝花 |
鉄嶺 |
義烏 |
衢州 |
荊門 |
甘州 |
棗荘 |
麗水 |
性能諸元 |
基準排水量 |
5,060t |
全長 |
143.0m |
全幅 |
15.9m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
130mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
5860-2006 対空VLS |
1基48セル |
HHQ-10 18連装短SAM発射機 |
1基 |
YJ-18 4連装SSM発射機 |
2基 |
87式6連装多目的ロケット砲 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Z-20対潜ヘリ |
1機 |
054AⅡ型を基に拡大発展したタイプ。
本級は054A型よりも大型化しており、継戦能力や巡航能力が飛躍している。
054B型の船体、推進システム、動力装置は欧州の多目的護衛艦(FREMM)に近い設計となっているが関連性は不明。
船体は一体化総合マストを搭載し054A型よりもステルス性が高く、またヘリ格納庫及び甲板を延長することによって対潜ヘリを2機標準搭載することが可能となった。
また、主機方式には054A型のディーゼルエンジンではなく、ディーゼルハイブリッド動力装置を採用し従来の巡航性を損なうことなく対潜戦闘に支障が出ないほどの静粛性を手に入れた。
さらに本級は電力推進システムを採用しエネルギーの利用率が向上するだけでなく、海中騒音の低減にも繋がっている。
武装面に関しては、730型CIWSが前部艦橋に2基とヘリ格納庫上部に短SAM1基、48セルもの垂直発射システムを搭載し対空戦闘能力が大幅に強化されている。艦砲76mmから130mmと口径を大型化しており駆逐艦並みの砲火力を有している。対艦ミサイルは新型のYJ-18を16発携行している。これは射程距離は180kmとYJ-83比べてやや短いものの、ユークのオーニクス対艦ミサイルに匹敵するほどの速度と巡航時に回避行動を行うことで敵対する艦が迎撃しにくいミサイルとなっている。
複数の軍事専門家によると、中国海軍は054B型護衛艦を「空母編隊への同行、対潜・対空・対艦作戦任務の遂行が可能なもの」と位置付け、中でも遠洋対潜能力の高さを強調している。
同型艦 |
20隻 |
軒轅 |
帝丘 |
西亳 |
蒲阪 |
陽城 |
窮石 |
斟鄩 |
夏邑 |
老丘 |
西河 |
泜石 |
商丘 |
泰山下 |
宗周 |
成周 |
営丘 |
奄城 |
曲阜 |
襄平 |
上蔡 |
性能諸元 |
基準排水量 |
6,100t |
全長 |
146.7m |
全幅 |
16.4m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
130mm単装速射砲 |
1基 |
5860-2006 対空VLS |
2基64セル |
HHQ-10 18連装短SAM発射機 |
1基 |
YJ-18 4連装SSM発射機 |
2基 |
87式6連装多目的ロケット砲 |
2基 |
530mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Z-20対潜ヘリ |
2機 |
コルベット
性能諸元 |
基準排水量 |
1,500t |
全長 |
89.0m |
全幅 |
11.6m |
最大速度 |
35.0kt |
武装 |
76mm単装速射砲 |
1基 |
730型30mm高性能CIWS |
2基 |
HHQ-10 10連装短SAM発射機 |
1基 |
YJ-83 4連装SSM発射機 |
2基 |
324mm 3連装魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Ka-28/Z-9対潜ヘリ |
1機 |
053型(江滬型)系統のフリゲートや旧式ミサイル艇の代替として、大量に就役が行われている。2017年9月現在、34隻が就役し、それに加えて9隻が進水している。最終的な建造数は60隻とも言われている。
053型系統と比べると、ステルス性を考慮した船体など各種現代化が行われているのは本級が新型艦なので当然である。注目に値するのは、053型系統と排水量がさほど変わらないのに乗員が六〇名にすぎないことである。一方の053型系統は二〇〇名もの乗員を要していた。これは、武装を軽いものにとどめ、かつ省略化を実施することで実現した。
本級の航続距離は3,500海里であり、3,800海里の054型フリゲートに比べるとやや短い。また、空母遼寧が太平洋上へと訓練のため移動した際、本級の一隻が東シナ海まで随伴していた。しかし、太平洋上では確認されなかったので、本級の作戦海域は東及び南シナ海と推測されている。
また一部の艦は対潜作戦のため曳航ソナーを搭載しており、056A型と呼称される。対潜作戦関連で言うと、本級にはヘリコプター甲板が後部にあるものの格納庫はない。
これらの性質から、本型は基地守備隊に配備されている。
ミサイル艇
性能諸元 |
満載排水量 |
220t |
全長 |
43.0m |
全幅 |
12.0m |
最大速度 |
50.0kt |
武装 |
730型30mm高性能CIWS |
1基 |
HHQ-10 10連装短SAM発射機 |
1基 |
YJ-83 4連装SSM発射機 |
2基 |
人民解放軍海軍の真の主力艦。
022型ミサイル艇は2005年の一番艇就役からわずか4年間の間に56~81隻という大量建造が行われた。平時としては異例の量産ペースであるが、これは当時、中国との関係が緊張していた台湾の民進党政権と、台湾有事に際して介入の可能性があるオーシアを牽制する狙いが存在した。大量建造された022型は、台湾に対しては洋上封鎖手段として、オーシアに対しては有事のリスクを上げることで介入を抑制する「A2/AD(接近阻止・領域拒否)戦略」のユニットとして機能することが期待された。
結果として台湾海峡の緊張が有事に転ずることはなく、2010年代に入ると中国海軍の戦略の変化、域外任務の活発化に伴い、艦艇の調達方針も外洋での活動を重視したフリゲートや駆逐艦の整備に移行。沿岸防衛用艦艇についても、ミサイル艇や哨戒艇よりも大型で領海警備や対潜哨戒など多様な任務に対応可能な056型コルベットが重点的に調達されるようになった。そのため、022型は現時点では中国海軍が調達した最後のミサイル艇となった。とはいえ、大量建造された022型は、海軍沿岸防衛部隊のYJ-62A(鷹撃62A)地対艦ミサイルや海軍航空隊のJH-7/JH-7A戦闘爆撃機等と共に、中国の近海防衛戦力の一翼を担っているのは間違いない所である。
船体はウェーブピアーサーと呼ばれる独特なものをオーレリア監修のもと行なっており、復元性と積載量を犠牲に異常なほどの速力を得ている。
主兵装は4連装長距離対艦ミサイルであるが、予備弾倉を確保するだけのスペースがないため、基本的に一撃離脱が主となる。
揚陸艦
同型艦 |
10隻 |
崑崙山 |
井崗山 |
長白山 |
沂蒙山 |
龍虎山 |
五指山 |
羊台山 |
林慮山 |
日月山 |
普陀山 |
性能諸元 |
満載排水量 |
17,600t |
全長 |
220m |
船体幅 |
28m |
最大速度 |
22.0kt |
武装 |
1130型CIWS |
4基 |
AK-176 76mm単装速射砲 |
1基 |
HHQ-10 10連装短SAM発射機 |
1基 |
搭載機 |
Z-8輸送ヘリ |
2機 |
搭載艇 |
726エアクッション揚陸艇 |
4隻 |
LCVP |
2隻 |
搭載能力 |
海軍陸戦隊 |
500-800名 |
05式水陸両用戦車 |
15-20両 |
崑崙山級揚陸艦とは、人民解放軍海軍が運用しているドック型揚陸艦である。
ちなみに崑崙山とは中国の伝説上の山で実在しないが、地名としての崑崙山『脈』ならある。
元々人民解放軍は正しい意味での国を守るための装備・運用を是とし、揚陸戦とはイコール『台湾に上陸して国民党の残党を駆逐』と考えていた。そのため揚陸艦を多数所有していたものの、それらは数はあっても小さいものばかりで兵士とせいぜい軽装甲車両しかつめないものばかりであった。
一方装甲車両はどんどんメタボもとい大型・高重量化。最新の99式戦車は60トンを超えてしまいとうとう乗せられる船がなくなるという事態までなった。
そこで中国では現在の趨勢にあわせた近代的な揚陸艦を開発することとした。こうして崑崙山級揚陸艦は生まれた。
オーシア海軍のサン・アントニオ級によく似た近代的なドック型揚陸艦であり、大型戦車を搭載できる、こちらも新開発のエアクッション艇を最大4隻、兵員は最大800名を運ぶことが可能。船の規模が意外に小さい割りに多くの人員・機材を運べるが、その秘密は船体が商船構造をとっているためスペース効率がいいからといわれている。縦横比7対8と揚陸艦としては比較的細長く、高速発揮に有利な船体形状を採用している。船体はステルスを考慮した傾斜した外形を持ち外見は軍艦ぽい。砲塔もあるし。船体中央部には艦橋や煙突、ヘリコプター格納庫と一体化した上部構造物が配置され、2本の煙突は左右舷側に寄せられている。船体、上部構造物ともにレーダー反射率低減に配慮した設計が施されており、ステルス性の向上が重視されたことが窺える。
武装は76.2mm砲と対空ミサイル8連装発射機、CIWSとして30mm砲4基と意外に重武装。ヘリは常用2機、最大5機運用可能。
主船体には車輌甲板とウェルドックが配置されている。船体中央部側面にはサイド・ランプが設置されており、車輌の搭載や物資搬入に使用される。車輌甲板の後部にあるウェルドックは艦の全長の3分の2に達しており、新開発の726型エアクッション揚陸艇もしくは改良型の726A型を最大4隻搭載する。
非常に数が多い中国海軍の主力揚陸艦。中国国産のLST型揚陸艦で、072-II型は072型に所定の設計変更を施した改良型。中国ではそれぞれ「072型」、「072-II型」と異なる型式名が付与されているが、西側では変更箇所が少ないため同型艦と判断され両級ともに「玉坎型」と認識している。
中国海軍は創立以来、中華民国からパクった戦車揚陸艦を多数保有していたが、船体の設計上十分な速力が得られず、台湾に陣取った叛徒共や北の修正主義者共を成敗するには不十分であった。
そこで中国海軍指導部は大型かつ速力が高い国産の戦車揚陸艦の建造を急がせた。船体はWWⅡ時のオーシアの揚陸艦を参考にしつつ試行錯誤し1978年に一番艦「雲台山」が就役し以後爆発的な速度で同型艦が建造される。
艦の前後にランプが設置されており、艦内の車両甲板は全通式。バウ・ドア、艦首と艦尾の揚陸用ランプの操作には油気圧式を採用しており、良好な操作性を発揮している。
また海上でバウ・ドアを開き水陸両用戦車や装甲兵員輸送車を発進させることも可能。艦後部のランプは耐荷重制限は前部ランプの半分以下の20tであり、水陸両用戦車などの展開に使用する。機関出力も従来の艦よりも強化されているため、ビーチングや海岸からの離脱に際しても有利である。
072型と072-II型の最大の相違点は、その兵装である。072型は66式57mm連装機関砲4基、61式25mm連装機関砲4~6基という比較的強力な近接火器を搭載している。これに対して、072-II型では、66式57mm連装機関砲を艦首部の1基に減らし25mm機関砲は全廃、新たに61式37mm連装機関砲3基(艦橋直前に2基、煙突後方に1基を配置)を搭載している。
072Ⅲ型は072型戦車揚陸艦(ユカン型/玉坎型)の拡大改良型というべき揚陸艦であり、基本的な配置やデザインはタイプシップと類似している所が多い。大きな変更点としては、艦後部にヘリコプター発着甲板が新設された事が挙げられる
甲板強度はZ-8クラスの大型ヘリコプターの着艦が可能。ただしヘリコプター格納庫は備えていないため、艦固有の艦載ヘリを搭載する事は出来ない。
072-III型は前級072/072-II型の運用実績を踏まえて開発された手堅い設計の戦車揚陸艦であるが、中国海軍の揚陸艦艇としては初めてヘリコプター発着甲板を設置するという新機軸が導入されている。格納庫は装備されておらず運用には限界があるものの、兵員の空中機動やヴァートレップ式物資輸送といったヘリコプターを使用した各種任務を実施し得るようになった。
艦首には観音開き式のバウ・ドアが設置されており、その内側に水密構造を兼ねた折畳み式ランプが設けられている。艦尾にもランプを有しており、艦内の車輌甲板は全通していると見られる。揚陸の際には海岸にビーチングした上でランプを展開、車輌や部隊を上陸させる。また海上でバウ・ドアを展開して水陸両用戦車や上陸用舟艇を発進させることも可能。
072-III型戦車揚陸艦(ユティンI型/玉亭I型)の改良型であり、基本的な艦の構造、主要性能や輸送能力(戦車10輌と揚陸部隊250名)は大きな変化は無いが、艦橋構造物が拡大されるなど各部に設計変更が施されている。
艦幅は072-III型戦車揚陸艦より0.4m拡大され、主船体の乾舷も高められていると見られる。艦後部のヘリコプター発着甲板は上甲板と同じ高さとされ、相互に行来が出来る様に艦橋構造物中央にトンネルが設けられている。艦橋構造物自体も大型化しており、舷側一杯に拡大されて船体と一体化した船楼を形成している[5]。艦首には観音開き式のバウ・ドアが設置され、その内側に水密構造を兼ねた折畳み式ランプが設けられている。艦尾にもランプを有しており、艦内の車輌甲板は全通していると見られる。揚陸の際には海岸にビーチングした上でランプを展開、車輌や部隊を上陸させる。また、海上でランプを展開して水陸両用戦車や上陸用舟艇を発進させる事も可能。
同型艦 |
10隻 |
天台山 |
九華山 |
蒿里山 |
梧桐山 |
雨花台 |
雲台山 |
会稽山 |
関門山 |
玉龍山 |
梅里雪山 |
性能諸元 |
満載排水量 |
42,000t |
全長 |
260m |
船体幅 |
48m |
最大速度 |
22.0kt |
武装 |
1130型CIWS |
4基 |
HHQ-10 10連装短SAM発射機 |
4基 |
搭載機 |
Z-8輸送ヘリ |
12機 |
J-31VTOL制空戦闘機 |
6機 |
Z-18F対潜ヘリ |
9機 |
Z-9汎用支援ヘリ |
8機 |
Z-10航空支援ヘリ |
6機 |
搭載艇 |
726エアクッション揚陸艇 |
4隻 |
LCM |
12隻 |
搭載能力 |
海軍陸戦隊 |
1,800名 |
99式戦車 |
4両 |
04A式歩兵戦闘車 |
10両 |
05式水陸両用戦車 |
15-20両 |
装甲輸送車 |
80両 |
中国が開発した、本格的な強襲揚陸艦。どこのワスプ級だ
1,800人近い海軍陸戦隊と戦車を含む各種装備を積載しそれを港湾施設を使うことなく上陸させる能力に加え、輸送用大型ヘリコプターだけなら最大40機以上、制空仕様の編成ならJ-31最大20機を運用できる能力を持った『空母』としての顔を持つ軍艦である。
全長260m、全幅48mの船体には右舷中央部に備えた艦橋構造物を持つ全通式の飛行甲板から外観上は『空母』としか言いようがないが艦尾には喫水線ギリギリまでウェルドックを防護する大型扉があるので素人から見ても小型船を発進できる軍艦という推察は出来る。
そんな本級を動かす機関は基本、7万馬力の蒸気タービンで最大速力は22kt、航続距離は18ktで9,500海里と北京型や随伴する戦闘艦艇と比べると遅いが世界的に見ても揚陸艦の最大速力はこの程度である。
同型艦 |
12隻 |
鳳凰山 |
武当山 |
天目山 |
太白山 |
大黒山 |
青城山 |
千仏山 |
紫金山 |
峨眉山 |
三清山 |
三峰山 |
白玉山 |
性能諸元 |
満載排水量 |
65,000t |
全長 |
280m |
船体幅 |
48.6m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
1130型CIWS |
4基 |
HHQ-10 10連装短SAM発射機 |
4基 |
GJB-5860-2006型対空VLS |
2基48セル |
YJ-8 4連装巡航ミサイル発射機 |
4基 |
搭載機 |
J-31VTOL制空戦闘機 |
36機 |
Z-8輸送ヘリ |
8機 |
Z-18F対潜ヘリ |
6機 |
Z-9汎用支援ヘリ |
6機 |
Z-10航空支援ヘリ |
4機 |
搭載艇 |
726エアクッション揚陸艇 |
2隻 |
LCVP |
4隻 |
搭載能力 |
海軍陸戦隊 |
1,400名 |
04A式歩兵戦闘車 |
5両 |
05式水陸両用戦車 |
10両 |
装甲輸送車 |
30両 |
強襲揚陸艦という名の軽空母もどき。
表向きの発表としては、東南アジアなど台風の被害が多い国に対しての迅速な人命救助であるが、実態は人革連の尖兵として暗躍している。
重武装の言い訳としては、「扶桑・ユーク間の大規模戦争に代表される国際情勢の悪化等伴う任務の多様化に対応するため」とのこと。
本来の用途としては、防御力の低い揚陸艦を即座に展開できない場合に緊急展開し、単艦で敵勢力を鎮圧することを主眼としている。
そのため、強襲揚陸艦としては驚異の30kt越えの速力を有し、他国からは軽空母として見なされている。
また、任務の性格上巡航ミサイルをユーク艦並みに搭載しており、空母と呼ぶにしても歪な存在である。
昆明型と同等のデータリンクシステムを搭載し、他艦と相互データリンクをすることで当時対処能力を向上させることが可能であり、個艦防空の他に限定的ながら艦隊防衛もこなすことができる。
艦体自体もステルス性が考慮された構造になっており内火艇やドライカーゴ装置等は普段シャッターや扉で閉められている。
正規空母に匹敵する規模の船体を持ちながら揚陸艦としての機能を持ち合わせたため中途半端な艦となっているが、中国が本型の使用を想定する国は扶桑やオーシア、ユークを除き大した海軍力を持っていないため、特に問題ないとされている。
むしろ、砲艦外交においてはこれほどうってつけの艦はなく、弱小国相手に棍棒外交を行なっている。
最も、オーシアなどの一部有識者からは、「中途半端な軍艦を惜しげもなく量産している本級は、人革連の経済力を誇示できる有能な艦である」と皮肉られている。他国からおもちゃの兵隊と呼ばれていたユーク海軍は閉口
高句麗人民軍海軍艦艇
巡洋艦
同型艦 |
羅津 |
楽園 |
琵琶串 |
性能諸元 |
満載排水量 |
15,760t |
全長 |
189.0m |
全幅 |
19.2m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
255mm連装速射砲 |
5基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
2基 |
5860-2006艦対空ミサイル用VLS |
64セル |
YJ-83 4連装SSM発射機 |
6基 |
87式250mm6連装対潜ロケット発射機 |
2基 |
324mm3連装短魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
駆逐艦
同型艦 |
4隻 |
東明聖王 |
瑠璃明王 |
大武神王 |
好太王 |
性能諸元 |
満載排水量 |
11,230t |
全長 |
165.0m |
全幅 |
17.3m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-26 76mm単装速射砲 |
2基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
2基 |
5860-2006艦対空ミサイル用VLS |
128セル |
YJ-83 4連装SSM発射機 |
4基 |
87式250mm6連装対潜ロケット発射機 |
2基 |
324mm3連装短魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
同型艦 |
8隻 |
白頭山 |
金剛山 |
妙香山 |
九月山 |
漢拏山 |
雪岳山 |
智異山 |
太白山 |
性能諸元 |
基準排水量 |
6,535t |
全長 |
148.5m |
全幅 |
15.3m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-26 76mm単装速射砲 |
2基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
2基 |
5860-2006艦対空ミサイル用VLS |
64セル |
YJ-83 4連装SSM発射機 |
2基 |
87式250mm6連装対潜ロケット発射機 |
2基 |
324mm3連装短魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
元ユーク海軍のアドミラル・グリゴロヴィチ級フリゲート。コレーエツ自治共和国海軍時代の代物を、高麗連邦から無理矢理奪ったものを武器・電子システムを全て取っ替えて中国ナイズしたもの。
鹵獲したグリゴロヴィチ級やタルワー級、ゴルシコフ級の諸性能は人民解放軍の主力フリゲートである054A/B型を全て上回っており、研究者はユークとの技術格差に絶句したとかしていないとか。
ユークでは防空フリゲートに分類されているが、高句麗海軍屈指の防空性能から二等防空駆逐艦に分類されている。
同型艦 |
16隻 |
長白 |
元山 |
咸興 |
平壌 |
順川 |
新義州 |
沙里院 |
開城 |
安州 |
金策 |
亀城 |
价川 |
新浦 |
松林 |
徳川 |
熙川 |
性能諸元 |
基準排水量 |
6,320t |
全長 |
145.5m |
全幅 |
14.9m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-26 76mm単装速射砲 |
2基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
2基 |
5860-2006艦対空ミサイル用VLS |
68セル |
YJ-83 4連装SSM発射機 |
2基 |
87式250mm6連装対潜ロケット発射機 |
2基 |
324mm3連装短魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
元ユーク海軍のアドミラル・ゴルシコフ級フリゲート。ただし本国製の22350型ではなく輸出型の22356型。
白頭山型と区別するために汎用駆逐艦に分類されているが本家譲りの極めて高い防空能力は健在で、高句麗海軍の主力駆逐艦として活躍している。
同型艦 |
8隻 |
端川 |
定州 |
会寧 |
恵山 |
海州 |
満浦 |
文川 |
羅先 |
性能諸元 |
基準排水量 |
6,340t |
全長 |
147.0m |
全幅 |
15.0m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-26 76mm単装速射砲 |
2基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
2基 |
5860-2006艦対空ミサイル用VLS |
64セル |
YJ-83 4連装SSM発射機 |
2基 |
87式250mm6連装対潜ロケット発射機 |
2基 |
324mm3連装短魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
コレーエツ時代にユークから購入したタルワー級防空フリゲート。
発展型アドミラル・ゴルシコフ級といった性能であるため、嚮導駆逐艦として駆逐艦隊の旗艦として活動している。
フリゲート
同型艦 |
30隻 |
鴨緑江 |
豆満江 |
大同江 |
清川江 |
北漢江 |
臨津江 |
長津江 |
赴戦江 |
禿魯江 |
南大川 |
北大川 |
銀波川 |
普通江 |
成川江 |
礼成江 |
西頭水 |
漢灘江 |
昭陽江 |
洪川江 |
漢江 |
南漢江 |
錦江 |
万頃江 |
東津江 |
栄山江 |
蟾津江 |
洛東江 |
琴湖江 |
黄江 |
南江 |
性能諸元 |
満載排水量 |
3,070t |
全長 |
124.7m |
全幅 |
13.5m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-26 76mm単装速射砲 |
1基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
2基 |
5860-2006 対空VLS |
32セル |
FM-90A 8連装短SAM発射機 |
1基 |
C-802 4連装SSM発射機 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
中国海軍から古くなった053型護衛駆逐艦を無理やり押し付けられ全額実費で最新鋭の装備に変換したフリゲート。
安価ながらもそこそこの対空性能と優れた対潜能力、高い対艦火力有しており、扶桑海軍やユーク海軍、高麗海軍の潜水艦封じが期待されている。
コルベット
性能諸元 |
満載排水量 |
3,070t |
全長 |
124.7m |
全幅 |
13.5m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-26 76mm単装速射砲 |
1基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
1基 |
FM-90A 8連装短SAM発射機 |
1基 |
C-802 4連装SSM発射機 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
輸出艦
パキスタン海軍用
同型艦 |
7隻 |
イスラマバード |
バローチスターン |
カイバル・パクトゥンクワ |
パンジャーブ |
シンド |
アザド・カシミール |
ギルギット・バルティスタン |
性能諸元 |
満載排水量 |
5,990t |
全長 |
155.0m |
全幅 |
17.2m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-38 130mm単装速射砲 |
1基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
2基 |
5860-2006艦対空ミサイル用VLS |
64セル |
YJ-83 4連装SSM発射機 |
2基 |
87式250mm6連装対潜ロケット発射機 |
2基 |
324mm3連装短魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
中国海軍が052C型を基に建造した新型防空駆逐艦。
能力は052C型と同等か少し向上する程度と言われているが、これまでまともな防空戦力を有していなかった東南アジア諸国および人革連機構海軍にとっては重大な防空戦力だと認識されている。
052C型との大きな変更点は単装速射砲の大型化やVLSの新型化及び増加に伴う船体の大型化であり、対艦兵装も輸出用とはいえYJ-62からYJ-82相当のC-802対艦ミサイルに変更されている。
C4ISRは特に言及されていないが、052C型相当のものであると推測されている。
同型艦 |
12隻 |
カラチ |
ムザファラバード |
ファイサラーバード |
ペシャーワル |
ラーワルピンディー |
クエッタ |
ムルターン |
ラホール |
グジュラーンワーラー |
ムザファラバード |
オカラ |
ラーワルピンディー |
性能諸元 |
満載排水量 |
2,980t |
全長 |
123.0m |
全幅 |
12.1m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-26 76mm単装速射砲 |
1基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
1基 |
FM-90A 8連装短SAM発射機 |
1基 |
C-802 4連装SSM発射機 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
053型H3フリゲートを基に建造されたフリゲート。中国共産党の傀儡政権と化した祖国から亡命した際に持ち逃げされた旧海軍のズルフィカル級の代わりとして新たに建造された。船体は053型のものを踏襲しているが、船体各部にレーダー波反射率の低減を図った設計となっておりズルフィカル級と同等かそれ以上の性能を持つとされている。
なお、当初希望していた054A型の調達は叶わなかった模様。
追記:リベリオンやユージアとの関係悪化を契機に054AP型が配備された。
バングラデシュ海軍用
同型艦 |
4隻 |
ウマル・ファルーク |
アブ・バクル |
アリ・ハイダー |
ハーリド・ビン・ワリード |
性能諸元 |
基準排水量 |
1,600t |
全長 |
103.0m |
全幅 |
11.0m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-26 76mm単装速射砲 |
1基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
1基 |
YL-200 輸出用艦対空ミサイル用VLS |
32セル |
C-802 4連装SSM発射機 |
2基 |
87式250mm6連装対潜ロケット発射機 |
2基 |
324mm3連装短魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
基準排水量1,600t型の小型フリゲートとして建造された多目的フリゲート。元はF-16Uという輸出用のフリゲートとして販売されていたが買い手がつかなかったため、都合の良さそうな舎弟亡命艦隊のせいで艦隊戦力が大幅に減少したバングラデシュ海軍にぼったく価格同然で売り払われた。
ディーゼル機関を搭載し最高速力は30kts。船体はそれまでの中国艦艇には見られない本格的なステルス対策が施されている。対レーダー・ステルスのために傾斜船型とし、上部を逆に傾斜させるため、艦首から艦尾まで全通するナックル・ラインを設けている。さらに、舷側にはレーダー波収集板が最低8ヶ所に装着されている。F-16Uの主船体、上部構造、マストなどのステルス対策のための形状処理は、後に建造された054型の設計に大きな影響を与えている。
性能諸元 |
満載排水量 |
2,980t |
全長 |
123.0m |
全幅 |
12.1m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-26 76mm単装速射砲 |
1基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
2基 |
FM-90A 8連装短SAM発射機 |
1基 |
C-802 4連装SSM発射機 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
F-28B型フリゲートは、中国がパキスタン向けに開発したF-22P型フリゲートをタイプシップとしてバングラデシュ海軍の要求を盛り込んで開発された。
基本的なレイアウトは、タイプシップとなったF-22P型を踏襲しているが、上部構造物は舷側と一体化させた中央船楼型に変更されており、一見すると中国海軍の054型フリゲートの小型版のような艦形をしている。船体各部の設計にはレーダー波反射率の低減を図るための傾斜が取り入れられ、搭載艇や短魚雷発射管を艦内収納にするなどステルス性への配慮がF-22P型よりも高められている。排煙の赤外線ステルスを改善するため、煙突を廃して排気は舷側から排出する方式が採用されたが、これは中国のフリゲートクラスの水上戦闘艦艇では初の試みとなる。
タイ王国海軍用
同型艦 |
5隻 |
ドイ・インタノン |
ペッチャブーン |
ダンレック |
チャーン |
ドイ・ルワン |
性能諸元 |
基準排水量 |
4,500t |
全長 |
140.0m |
全幅 |
16.0m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-26 76mm単装速射砲 |
1基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
2基 |
YL-200 輸出用艦対空ミサイル用VLS |
32セル |
C-802 4連装SSM発射機 |
2基 |
87式250mm6連装対潜ロケット発射機 |
2基 |
324mm3連装短魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
2機 |
中国海軍が急速に配備を進めている054A型をタイプシップとしたミサイル駆逐艦。
船体は本格的な対ステルス対策を施されており、対レーダー・ステルスのために傾斜船型とされている。上部構造物は逆方向に傾斜させるため、艦首から艦尾まで全通するナックル・ラインを設けている。
船体中央に中央船楼部を設けているのは054A型と共通であるが、上部構造物はいくつか変更がある。
054A型では煙突と一体化していた後部マストをヘリコプター格納庫直前に移動。また、前部マストと煙突の間にSSMがあったが煙突と後部マストの間に配置換えしている。
730型CIWSの位置は上部構造物中央部の左右両舷に配置されていたが、本級は艦橋直前の第二甲板とヘリコプター格納庫上部に配置。CIWSの迎撃可能範囲が拡大し、特に艦前部からの飛来目標に対しての対応能力が向上している。
同型艦 |
14隻 |
チャオプラヤー |
メコン |
メクロン |
バーンパコン |
コック |
クウェー |
ノーイ |
パーサック |
モエイ |
ナーン |
ヨム |
サルウィン |
ピン |
ターピー |
性能諸元 |
基準排水量 |
3,420t |
全長 |
135.0m |
全幅 |
15.3m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-26 76mm単装速射砲 |
1基 |
H/PJ-13 730型30mm高性能CIWS |
2基 |
YL-200 輸出用艦対空ミサイル用VLS |
32セル |
C-802 4連装SSM発射機 |
2基 |
87式250mm6連装対潜ロケット発射機 |
1基 |
324mm3連装短魚雷発射管 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
054A型をタイプシップとして建造したフリゲート。3,700t級フリゲートの基本的レイアウトはタイプシップである054A型を踏襲しているが、艦型や装備に少なからぬ変更が加えられている。D-45T型と比較して装備が簡素化されているが基本的な能力はほとんど同じ。
船体設計では054A型よりも対レーダー・ステルス対策を強化しており、特に艦橋正面は楔形に整形され、正面からのレーダー波を逸らすようになっている。054A型と同じく、対レーダー・ステルスのために舷側はV字型に傾斜しており、上部構造物は逆方向に傾斜させるため、艦首から艦尾まで全通するナックル・ラインを設けている。054A型では艦首にブルワークを設けていたが、これは廃止され舷側からの逆V字型の傾斜を連続させている。
乗員数は110名と、200名近い乗員を要する054A型に比べると大幅に減少しており、自動化・省力化が図られている。
同型艦 |
18隻 |
バンコク |
アユタヤ |
ノンタブリー |
ナコーンパトム |
パーククレット |
コーンケン |
チェンマイ |
ウボンラーチャターニー |
ハジャイ |
ランシット |
サコンナコーン |
チエンラーイ |
ラムパーン |
テーサバーンナコーン・ウドーンターニー |
ナコーンパトム |
パッタヤー |
ピサヌローク |
ソンクラー |
性能諸元 |
基準排水量 |
2,000t |
全長 |
105.0m |
全幅 |
11.2m |
最大速度 |
30.0kt |
武装 |
H/PJ-26 76mm単装速射砲 |
1基 |
H/PJ-15 150型30mm単装機関砲 |
1基 |
FM-90A 8連装短SAM発射機 |
1基 |
C-802 4連装SSM発射機 |
2基 |
搭載機 |
Z-9対潜ヘリ |
1機 |
必要最低限の対空武装に強力な対艦ミサイルを積んだ、タイの台所事情に考慮された設計の小型フリゲート。
積極的にステルス性に配慮した平面を多用した設計を取り入れているのが特徴。
対レーダー・ステルスのため舷側はV字型に傾斜しており、上部構造物は逆方向に傾斜させるため艦首から艦尾まで全通するナックル・ラインを設けている。
船体は中央船楼型を採用しており、上部構造物周囲はレーダー波反射を抑えるためブルワークで覆われている。艦橋構造物直後の塔状マスト頂上のボックスには多機能レーダーが内蔵されているが、この方法は近年各国で開発されている水上戦闘艦艇でも採用例が増えているもので、レーダーアンテナを内蔵することでレーダー反射率の低減を狙っている。
人民解放軍海軍人物一覧
楊菲菲(ヤオ・フェイフェイ)
人民解放軍中将。北海艦隊の司令長官で、満身創痍であったユーク極東艦隊及び太平洋艦隊にとどめを刺した張本人。フェイフェイダヨー
中有戦争では、未だに戦力としては整っていたユーク太平洋艦隊をパブロヴナとメドヴェージェフ不在とはいえ、航空兵力運用の第一人者であるザハルチェンコ率いる残存艦隊相手に、規模の小さい兵力で拮抗し、朝鮮戦争ではユーク極東軍とコリア連合艦隊相手に寡兵で連勝、ウラジオストク・ペトロパブロフスク基地と並んで難攻不落と謳われた釜山基地を損害ゼロで陥落させたことから、「無敵の名将」「戦場の覇王」「国士無双」と言われる。彼女が率いる艦隊は一度の敗北もないことから「常勝艦隊」とも。
戦略及び戦術作戦立案能力、用兵能力は中国海軍最強を誇り、所謂「武人」の意識が欠落している為逃走する事に一切躊躇わず、補給線を重要視し、時に奇計・妙計の限りをつくして質量共に劣る北海艦隊を何度も救出してきた。
戦機を計ることにとても長けており、また、膨大な情報から有用な部分を抜き出し活用する分析能力も高く、傍から見れば不透明な情報源の中で的確な判断を下しているなど、もはや神業としか思えない手腕で艦隊を指揮し、そして勝利を掴んできた。
その実力から如月提督やパブロヴナと並ぶ第三の天才とまで言われている。
反面私生活は自堕落的であり、現政権に不満を持っていても特に行動することはなく、地位や名誉にも無頓着であったことから、長物扱いされていた。
能力面のモデルはヤン・ウェンリー提督ではなくブルース・アッシュビー提督。
紅美鈴(ホン・メイリン)
人民解放軍中将。東南アジア外洋艦隊の司令長官であり、人民解放軍きっての苦労人。
水雷科上がりの提督で、駆逐艦「広州」の砲術長から艦長を経て東南アジア外洋艦隊の司令長官となった。
戦闘のスタイルは、速攻性と機動性を重視する電撃戦を好み、「非常識」とも「芸術的」とも評される 不規則な艦隊運動で敵を翻弄する。無謀と呼ばれる艦隊運動を可能とする要因としては「部下との厚い信頼関係」であり、東南アジア外洋艦隊所属の将兵のほとんどは中有戦争〜朝鮮戦争を共に戦い抜いた者ばかりである。
安同北(アン・トンベイ)
人民解放軍大将。連合艦隊直属艦隊の総司令官であり中国海軍総司令部作戦参謀長も兼任している。楊菲菲とは同期。中の人曰く強くなりすぎた中国海軍の大幅なデバフ要素。
海軍士官学校を首席で卒業したエリートであるが非常に尊大で傲慢な性格をしており、何かにつけて相手を見下した態度で接する。
艦隊指揮能力はお世辞にも高いとは言えず並の下であり、そんな彼が総司令官職につけたのも軍内での激しい出世競争を勝ち抜くだけの強かさを持っているためである。しかし前述した通り艦隊司令官としての資質は一切なく、軍内政争を勝ち抜いた強かさは戦闘には一切反映されない。
菲菲評「上司のごますりと自己保身の天才」。
なお、名前の由来は銀河英雄伝説のあの人で、日本語で音読みすれば何となくモデルになった人物が思い浮かぶはずである。
劉高衢(リィウ・ガオシィー)
人民解放軍中将東海艦隊司令長官。
孫汀洲(スン・ティンゾゥ)
人民解放軍中将南海艦隊司令長官。
劉汉娜(リィウ・ハンナ)
人民解放軍海軍少将。
仁有鎭(ジン・ヨウチン)
人民解放軍少将。
林朱尼(リン・ジューニー)
人民解放軍少将。
王志強(ワン・ヂーチャン)
人民解放軍少将。北海艦隊主席幕僚であり政治委員である。素行不良の問題児が多い楊菲菲艦隊のお目付役を務めた。別名「歩く叱言」。
秀才型の軍人で独創的な戦略・戦術の持ち主ではないが高い実務処理能力と緻密さに裏付けされた判断力の持ち主である。しかし、菲菲自身は参謀いらずだったために、彼女の苦手とする緻密な作業管理を必要とする索敵計画の立案を行なったりして彼女を支えた。
劉長龍(リォウ・チャンロン)
人民解放軍大佐。空母「北京」艦長にして海軍航空隊の司令長官。
菲菲曰く「航空運用の名人」であり、敵を翻弄したのちに防御が薄くなったところを一気に火力を集中投下し瓦解させることを得意とする。
姜暁岩(シャン・シァオヤン)
空母北京の戦闘航空団のエースパイロット。
初陣となる中有戦争で乱戦の中ユーク軍機を7機撃墜しており、続く第二次朝鮮戦争ではカリェーア自治区空軍機を26機も撃墜するなど非凡な才能を誇る。
番外編
オルガ・パブロヴナ
「
常勝の天才」とまで謳われたユーク海軍きっての麒麟児。
北海道戦争で受けた負傷を理由に現在は一線を退き、ユーク太平洋艦隊の名誉教授を務めていた。
しかし、アジア方面の情勢悪化に伴い新設されたユーク極東艦隊の司令長官に再び任命されている。
長い間前線から離れていたが超人的な艦隊指揮能力は以前健在で、人革連北海艦隊に睨みを効かせている。
アンナ・カディロヴナ
北海道戦争にて戦死したカディロフの孫娘。パブロヴナと同期であり唯一無二の親友。温和な性格で、時として苛烈になりがちなパブロヴナを諫言できる数少ない人物。バルト海艦隊総司令長官勤めていたが、人革連との戦争を契機にパブロヴナの幕僚長に任命された。
海軍学校時代のあだ名は「ミセス・パーフェクト」で、人格だけでなく戦闘能力、軍事的指揮力にも大変優れている。その手腕は彼女と対峙した人物から「まるでパブロヴナ提督がもう一人いるようだ」と評されている。
ウラジミール・メドヴェージェフ
ユーク海軍のドクトリンを大きく変えた第一人者で「生きる伝説」といわれた老練の提督。
北海道戦争後に査問委員会に太平洋艦隊の損失について問われるも、これまでの功績とクーデター政権と関わりがなかったこと、人革連海軍が大きくなりすぎたこと、そして現場の将兵の懇願によって司令長官職を続けることになった。
ニコライ・ザハルチェンコ
「ユーク海軍航空戦の第一人者」と呼ばれる太平洋艦隊航空参謀長でメドヴェージェフの片腕的存在。
アナスタシア
元ユーク海軍のエースパイロット。
北海道戦争の遠因となった張本人であるが、秘密裏クーデター政権の悪事が暴露されてからマーシャルノフ大統領復帰後に恩赦された。
現在は軍から離れて駐在武官兼
扶桑皇国との関係修繕を図る親善大使を務めている。
前戦争の経歴からSVR(対外情報庁)に目に留まり退役後はSVR工作員として暗躍、第2シーズンでは人革連の動向を扶桑に教えている。
おまけ
ユークトバニア新生極東艦隊直属艦隊
戦艦1隻、駆逐艦8隻
<ピョートル・バグラチオン>
< スタラーヌイ><ハロードヌイ><チュジェースヌイ><アジノーキイ><ミスチェーリイ><シャースチイ><スタラーヌイ><ダスチジェーヌイ>
ユークトバニア新生極東艦隊第1艦隊
空母1隻、戦艦13隻、重巡洋艦3隻、巡洋艦2隻、駆逐艦12隻、フリゲート16隻
1隻
<ガルダリケ>
<レフ・トロツキー>
<レフ・カーメネフ>
<フセヴォロド・ルードネフ>
<グリゴリー・ジノヴィエフ>
<ゲオルギー・セドフ>
<ゲオルギー・ジューコフ>
<イワン・コーネフ>
<アレクサンドル・ヴァシレフスキー>
<アンドレイ・エレメンコ>
<グラジュダニン>
<ヴォーリャ>
<レヴォリーツィア>
<デモクラツィア>
<ウスリースク><オブニンスク><ザライスク>
2隻
<ゲネラル・アレクセーエフ><ゲネラル・コルニーロフ>
12隻
<プローチヌイ><ジヴォーイ><ローヴヌイ><プラチジェーヌイ><プリミネーヌイ><ウルチシェーヌイ><パドニアーツァ><プローヴァバチ><プラシィパーツァ><ウスカレーヌイ><モードヌイ><アスヴァバジジェーヌイ>
8隻
<アドミラル・アリストフ><アドミラル・リガノフ><アドミラル・スツェルコフ><アドミラル・ヴォイチェコフ><アドミラル・ヴォルギノフ><アドミラル・クレチェフ><アドミラル・アレンスキー><アドミラル・ヴァヤツキー>
8隻
<スポソーブヌイ><スムィシュリョーヌイ><ブレスチャーシチイ><ブィヴァーリヌイ><スヴェードゥシイ><ヴィズィヴァーユシチイ><スムィシュリョーヌイ><ベススレードヌイ>
10隻
<プラメンヌイ><ナポリスティ><ヴィジヴァユシュチイ><ヴェスキイ><ヴドノヴェンヌイ><ヴォズムシュチオンヌイ><ヴォズブズディオンヌイ><ヴリヤテルヌイ><ヴィデルジャンヌイ><
ユークトバニア新生極東艦隊第2艦隊
空母1隻、重巡洋艦5隻、駆逐艦24隻、フリゲート22隻
<ユースキー>
2隻
<アドミラル・ネブゾロフ><アドミラル・ブラギンスキー>
3隻
<コロムナ><アレクサンドロフ><ノギンスク>
<オルジョニキーゼ>
9隻
<ベツァロステニィ><ヴネザプニィ><ベツァヴェテニィ><ピルキィ><ヴィラヅィテリヌィ><ヴォレヴォイ><スプラヴェドリーヴイ><ベスポコイニィ><ボエヴォイ>
5隻
<スポコイヌイ><ブルニヴィイ><プラメンヌイ><スペシュンヌイ><スヴェトリイ>
9隻
<ベドーヴイ><プロゾルリーヴイ><ネウロヴィームイ><ネウデルジームイ><ネウクロチームイ><レコールドヌイ><ヴェーチュヌイ><スプラヴェドリーヴイ><ビスカニエーチナシチ>
6隻
<ヴドフノヴェーンヌイ><ブルリーヴイ><ヴォズムシチョーンヌイ><ブラゴロードヌイ><デヤテルヌイ><ナポリーストィイ>
16隻
<スヴェトリイ><スペシュヌイ><スクロムヌイ><スヴェドゥシュチイ>< スミシュリオヌイ><スクリュトヌイ><ソズナテルヌイ><スプラヴェドリヴィ><ネソクルシミイ><ナホドチヴイ><ナストイチヴイ><ブレスチャシュチイ><ビヴァリイ><ベススレドヌイ><ブルリヴィ><ブラゴロドヌイ>
ユークトバニア新生極東艦隊第3艦隊
駆逐艦10隻、フリゲート20隻
6隻
<スヴャトスラフ><ガヴリイール><セラファイール<<ウリイール>~ヴァールナ><ヤグジイール>
4隻
<フラーブルイ><デールスキイ><ブラゴナメレンヌイ><スミールヌイ>
12
<オストヴァシュニイ><ブリリヤント><ザシートニク><ザバストーフシク><アクラバート><ア夕クーユシイ><サスチザーニイ><タレアドール><バクスィオール><フェフタバーニイ><ルイバールカ><ストリリバー>
8
<メルクーリイ><プロカーズニ><ザビヤーカ><ペテルゴフ><フィロクテート><クヒヴィネツ><シュピツベールゲン><エジノローク>
最終更新:2020年05月14日 22:26