報道






おれたち

■北田暁大 (東京大学助教授)
 2ちゃんねる情報をそのまま受け取る人すらいますからね。
 「2ちゃんねるを見てはじめて韓国の人間はヒドイ奴らであることが分かった」
 と、大マジメにいう学生を見たときはビックリしましたね。
 そういう学生が、たとえば「メディア批判」の大切さとか言う。
 2ちゃんねるを素で受けてる人がそんなこと言うなよって。
 まずは2ちゃんねるを「嗤う」リテラシーを身につけなくてはならない。

■香山リカ(精神科医)
 「2ちゃんねる」に書き込んでいる人のなかには、
 一般社会では発言権がないからああいう場で発散している人もいるわけで、
 そういう意味では彼らこそ社会的に弱者だったりマイノリティの立場
 だったりするはずなのに、なぜ石原さんが好きなのか理解に苦しみます。
 石原さんはあんたたちのこと嫌いだよ、と思うんですけどね。

■浅田彰(京都大学助教授)
 右傾化した若い人たちは「サヨ」を嘲ってさえいれば
 自分がひとかどの「国士」として公論を述べているかのような錯覚を持てる。
 実際はひきこもりの「ネットおたく」に過ぎないとしても、
 たまたまネットという媒体が与えられたため、自分が「政府高官」にでもなって
 「国益」を論じているかのような妄想が膨れ上がってくるんでしょうね。

■宮台真司(首都大学東京准教授)
 「2ちゃんねる」的な掲示板に引きこもって脆弱なプライドを温存する結果、
 とても人前に出せない、それこそ掲示板の世界に永久に引きこもっておいて
 もらうしかないような勘違い野郎が急増しています。






テレビをつけると

テレビをつける。

アリコが朝から晩までオウムのように何度も何度も・・
金融がかわいい犬をエサにし
吉本が声を張ってギャーギャー騒ぎ
ジャニも負けじとお笑いきどってギャーギャー
五輪感動放送ギャーギャー

おまけに誰かがフォーフォー
気が狂いそうなのでスイッチ消した。
ジャングルから脱出した。







恵まれた人種

でも、結果的に偏差値就職になってるんじゃないの?
同期30人くらいいるけど、東大、京大、一橋、早稲田で20人超えるもの。
残りも名古屋、東北、大阪、慶應…どう考えてもおかしい。
もっと笑えるのが、同期と飲んで高校時代の話をしてたら、ほとんどZ会の旬報の常連だった。
やってなかったの1人だけで、そいつが「おまえら、気持ち悪い」と言ったのがすごく印象的。
たぶん財務省や経済産業省や三菱商事でも同じような人材構成になるのかもしれないが。
「全部足すと、Z会何段?」とかね、なんかこう、同世代の上積みの1%くらい?
理系がスッポリ抜けてるから3%くらいのとこかな、その部分が集中してるんじゃないかと思う。
みんな裕福な家庭の人が多い。
片親とか親が肉体労働者なんて奴は一人もいない。
苦学した奴もいない。
せいぜい一浪したくらい、それも代ゼミ特待生で授業料免除みたいな人。
大学で運動部、大学でバンドやってた、デモに参加したことがある、青年海外協力隊で発展途上国に行ったことがある、
そんな程度、あと、なんか外務省のお手伝いみたいなので海外の大使館にいたのが1人いる。
たぶん、ものすごく恵まれた人間の集団だと思う。
組織として、これでいいんだろうか?







ジャナリズムて

オレはどっちかというと前者かな。就職偏差値なんてのに興味は無かったし、
はっきり言って新聞記者なんて給料もらいすぎだと思う。諸外国の新聞記者
と比べたら、日本の記者って倍くらいもらってるケースが多い。
テーマに取り組めない失望とか、鬱積みたいな、業界に対する不満もあるけど、
同時に、「クラブ制がジャーナリズムをだめにする!」って思ってたくせに、
クラブがあることで取材が楽になってる現実に甘んじてる自分に対する不満も
あると思う。
そういうもろもろと、生活の質の低さ、実際のジャーナリズムの質の低さ、
会社内のばかげた古臭い体制・・・






記者って

「インターネットが新聞を殺す」ってのは、つまりそういうことなんじゃないの?
このスレよりも、自分でHPやってる椰子やblogにいろいろ書いてる椰子が増えてきて、新聞記者の中身がわかり始めてる。
同世代より幼稚だし、自分の担当以外のことは無知だし、実は権力志向だし、人事と出世のことしか考えてない椰子が過半数だし。
自分のことだけじゃなくて、社内でコソコソ話されているような類の話まで書いてるのもいる。
そうすると新聞の権威(なんて無いほうがいいんだけど)が堕ちる。
当然それは販売や広告にもはね返ってくるから会社は抑制しようとする。
個人情報保護法に乗じてというのは卑怯だと思うけど。
「記者の質が落ちた」、「支局での教育が問題」とかいろいろうちでも言ってるが、
世の中が変わってきて、俺たちも透明性を求められてるんじゃないかね。
アメリカの地方紙で、記事がほとんど署名記事で、それがHPに掲載されていて、
その記事に対して読者が意見をガンガン書いてるのがあるけど、
あれが求められてる新聞像なんじゃないかと最近思う。
もの凄く辛らつな批判が並んでて読んでいてかわいそうになることもあるけど、
やりがいがあるというか、鍛えられるというか、何のために取材するかを毎日考えることができるんじゃないかと思うんだけど。

長々、書いてスマン。短くまとめると、「読者は記者の人間性を問題にしている」、
しかし、「会社は記者に生産性を求めている」ということだわ。
最終更新:2007年08月26日 10:33