アットウィキロゴ

オープニングフェイズ

  • Side:レオン
生まれ故郷のロックハンドで、家族や友人たちと慎ましく生きていた。いつものようにライドと共に森の奥に立ち入ると、偉業の怪物の屍骸を見つけてしまう。彼の日常はこの瞬間、雪で固めた城が溶けるように瓦解していく。
壊れたスノーモービルを見つけたライドを伴って異形の屍骸の在り処へ戻るが、骸は既にそこには無かった。

  • Side:世界安全調停局
幅広い情報網を持つ調停局は、「ロックハンドでエミュレイター同士の小競り合いが起きている」と言う情報を入手する。
実働部隊隊長のアンは影心、アクス、セイナらを招集して調査に当たる。バックアップスタッフのジョンの支援も有り、彼らは「作家の取材旅行」と言う名目でロックハンドに派遣された。

  • Side:絶滅社
絶滅社北欧支部・第八支局の統括者セドリック・コーデュロイは、ジェラルド・ブリッジス特務三佐とオーランド・スミス二尉をロックハンドに派遣する。半年前に取り逃がした正体不明の魔物使い“ブラックメイル”の目撃情報がもたらされたからだ。ブラックメイルはノアに協力するウィザードであるため、正義感の強いジェラルドは奮起する。

ミドルフェイズ

調停局から派遣されたアクス達は、村の子供であるタカキ・ホドを紹介される。ロックハンドに伝わる伝承を彼から聞き出すと、思わぬトラブルに見舞われた。彼の妹であるフウカ・ホドがお使いから帰ってこないのだ。
タカキの親友であるレオンとライドの助けもあり、フウカを見つけた一行。しかし、そこには絶滅社のウィザードであるオーランド・スミスの姿があった。フウカを詰問するオーランドを叱責するアクス。そこに仲間たちと村の子供、そしてジェラルド・ブリッジスが駆け付けた事により、事態は収束した。非礼を詫びたジェラルドはオーランドを伴ってその場を去る。

未だかりそめの平和が形を保っている頃、レオンは将来について思い悩む。タカキとライドは、目指すべきものを既に定めているが自分には無い。祖母の為にも故郷に残らねば、と語るレオン。しかし、サクラはそんなレオンに対し外の世界を見るべきだ、と諭す。村の兄貴分であるオルガ・バトロックの後ろ暗い過去に触れながらも、レオンは外の世界へ旅立つ決意をする。

一方、アクスらは拠点である町のホテルで今後の方針を話し合う。翌日の取材では、村を出て半年前に戻ってきたというオルガ・バトロックのもとを訪ねることにした。
そして明くる日、タカキとレオンの案内でオルガが普段寝泊まりしている麓の小屋を尋ねるが、彼の姿は無い。立ち往生していると、山の方から爆発音が聞こえる。アクスらウィザードは月匣の出現も知覚した。後も先も無く駆け出したレオンをセイナが追うがはぐれてしまう。セイナに影心とアクスが追い付くと、三人は侵魔召喚師と黒い鎧の剣士が対峙している現場を目撃する。剣士は隙をついて離脱し、あわや召喚師との戦闘になると思われたが、彼も矛を収め撤退していった。

同じ頃、レオンはノアと名乗る謎の青年に遭遇する。今の世界が薄氷の平和の上に成り立っていることを聞かされたレオン。彼から差しのべられた手を取りそうになるも、すんでのところでガンナーズブルームに跨るアンが介入。ノアは撤退し、レオンは雪山に入った時からの記憶をアンの魔法によって奪われる。

山の出入り口でオルガ・バトロックと出会ったが、彼は今日中に訪れる猛吹雪を理由に取材を断る。村の住人に不信感を与えないためにも一時撤退したアクス達。レオンも自宅で療養するようにタカキとオルガから強く勧められ、彼らはそれぞれの家に戻っていく。

タカキの家に一泊することになったアクス達。街で待機しているジョンの助けを借りて、ブラックメイル、それと対峙していた召喚師ギュンターの素性にたどり着く。先の戦闘は、ノアの一派による裏切り者の粛清だとあたりをつける。しかし、そんな彼女らに更なるアクシデントが襲い掛かった。部隊長のアンがノアの一派と繋がっていると容疑をかけられ、調停局、絶滅社の双方から追われる身となってしまう。
電話で知らせたジョンの安否も定かではなくなった上に、再び雪山で月匣が展開された。影心は雪山へ、アクスとセイナはジョンのもとへ急行する。

その頃、レオンはフウカからオルガの苦悩と彼の所業を断片的に知らされた。一人で自身の責任、そして罪と戦い続けてきたオルガが、以前と変わらぬ笑顔で子供たちと村を守ってきたことを知るレオン。そんな彼の下へ、ライドがオルガの手紙を持って駆け付ける。今生の別れが記された手紙を読んでいくうちに、アンに上書きされた記憶を取り戻していくレオン。彼がふと見た山上では、赤い月が爛々と輝いていた。ライドが修理したスノーモービルを駆り、レオンもまた運命の地へと赴く。

  • Side:ジェラルド
その頃、ジェラルド・ブリッジスは調査の中断と足止めを喰らっていた。支局長であるセドリックの差配により、彼は増援部隊が来るまで待機を命じられる。勇み足のジェラルドを、同行していたオーランドが制す。貴族としての名誉と、ジェラルドの父、妹を引き合いに出すことで彼をその場に足止めすることに成功する。オーランド、セドリックはノアの一派と繋がっており、その計画が妨害されぬようにジェラルドを足止めしたのだ。


クライマックスフェイズ

Side:アクス、セイナ
ジョンの安否を確かめに街の方へ急ぐアクスとセイナ。そんな二人を拘束するため、絶滅社のウィザードが立ちふさがる。戦いを避けることは出来なかった。アクスが傷を癒し、セイナの剣術で活路を切り開くことに成功する。拘束されていたジョンを救出し、絶滅社のウィザードが乗っていたバギーを奪って彼女たちは赤い月の真下を目指す。

Side:レオン
オルガを救うため、山に侵入したレオンとライド。しかし、猛吹雪の中での運転は困難を極める。オルガと対峙していたギュンターに衝突した事で、逃げる隙を生み出したかに見えたが・・・。
スノーモービルから投げ出され、気を失ったライドと、ウィザードに覚醒したばかりのレオンを連れて撤退しようとするオルガ。しかし、彼の背をギュンターの凶弾が穿つ。辛くもレオンとライドを伴ってその場から離れるが、オルガの命はもはや風前の灯だった。
ノアに利用され、ロックハンドに封じられた魔王級エミュレイター“タイラント”の封印を解き、その身に宿したオルガは、ノアの計画を遂行する尖兵として戦うことになった。愛する“家族”のために始めたことが、逆に彼らを危険に晒していると知ったオルガ。罪の意識を内に秘め、ついにはノアの一派から離れ、村に戻ったことをレオンに明かす。
もはやこのままでは助からないと悟ったオルガは、自分が守るべき子供・・・レオンに、古の魔獣を託すという悲壮な決意を下す。
彼から黄金のライターと、黒い怪物の力を受け取ったレオンはギュンターの下へ赴く。

Side:影心
使い魔を連れたギュンターを発見した影心。不意を打ち、速攻で勝負を決めるべくギュンターに躍り掛かるが、一歩及ばずに逆に窮地に立たされてしまう。しかし、そこへウィザードとして完全に覚醒したレオンが現れ、戦局は好転し始める。本丸であるギュンターを戦闘不能に追いやるが、待っていたのは意外な結末だった。

暴走、決戦

ノアの狙いは最初からレオンであると語るギュンター。彼らは、オルガからレオンへタイラントの力が継承されるように仕向けていたのだ。タイラントは蝿の女王の本体の一部を取りこんでいる。ギュンターは契約した蝿の女王からタイラントの制御方法を聞き出しており、それによってタイラントと一体化したレオンを支配下に置こうとする。
しかし、レオンとタイラントは制御術式により暴走。異形の怪物と化したレオンはギュンターを亡き者にしようと牙をむく。無駄な殺生を良しとせず、レオンと対峙する影心のもとにアクスとセイナ、そして絶滅社のジェラルドが駆け付ける。
辛くも暴走したレオンを無力化することに成功したが、突如発生した雪崩に彼らは呑み込まれることになる。

エンディングフェイズ

Side:絶滅社
雪崩に飲まれた影心、アクス、セイナ、ジェラルドは駆け付けた絶滅社の増援部隊によって救助され、一時的に拘束される。ジェラルドの裁量により、三人は拘束を解かれ自由の身となる。彼らは助かったが、オルガの遺体は見つからず、レオンとアンも行方知れずとなった。ギュンターは重要参考人として拘束されたが、セドリックの預かりとなる。
セイナもまた絶滅社本部の京上司郎の下につくことになった。一時日本に帰国し、彼の下で訓練を受けることに。

Side:???
絶滅社支部を出た影心とアクスの前に、見知らぬ男が現れる。一之瀬良太と名乗るその男は、二人に対してアンとレオン捜索の協力を申し出る。素性の知れない男は、カミーユ・カイムンのフロント企業である「トリニティ」の肩書を持っていた。

Side:アン
見知らぬ廃墟で目覚めたレオンの傍には、アンの姿があった。先の雪崩に埋もれたレオンを引っ張り上げ、彼を連れて身を隠していたのである。アクスの機転により九死に一生を得たレオン。全てが夢ではないと確信した彼を、アンは厳しく叱責する。その上で、今回の事態はアン自身の責任であるとし、それに対する償いとしてレオンを鍛え上げることを提案する。村に戻る事も出来ず、全てを失ったレオン。しかし、彼の心の内に秘めた決意は燻ってはいなかった。
己の決意に火をつけるように、レオンはアンの煙草に火を“貸し”た。大切な人から“借りた”黄金に輝くライターでもって。





GMの総評
駆け足で開始し、駆け足のまま二日でエンディングまで到達できたことをただただ感謝するばかりです。
一本道のシナリオでしたが、各々のキャラクターが生き生きと動いていたので大満足。クライマックスフェイズでの
別行動など、予想外のアクションに実は肝を冷やしていましたが、想定してたシナリオよりもずっとドラマチックな展開になりました。

一人のキャラクターがウィザードに覚醒するまで、をここまで丁寧に描写したのも初めての試みでした。なので準備中は「レオンの出番が多すぎたかな・・・他のPC大丈夫かな・・・」と言うビミョーに的外れな心配もしてました。杞憂でした。

タイトルの「内に潜むもの」の意味は、色々なところにかけたつもりです。ウィザード組織の内部にあるノアの一派、オルガが秘めていた罪の意識、ロックハンドに封じられていたタイラント、レオンの中で燻っていた(?)将来への思い、村長などなど。最終的に、アンとレオンが追われる身となり、「潜むもの」になったのも、最初から想定していました。ほんとうです。しんじてください。

第二話の準備も着々と進めています。次回も付き合っていただければ幸いです。
最終更新:2017年01月09日 00:00