【コウサイ/ニセ恋】
で、前年末にそんなことやあんなことがあった翌年。
今年の運勢はどうなるかな――と引いた御神籤は小吉で、そのときにはまた例のごとく
大星淡と一緒になっていて、そのあと流れでカラオケに行き、
翌日、
小走やえと改めて初詣に行って、
夢乃マホに改めてプロの世界を説明して、龍門渕から形としてはスカウトした感じになったマネージャーと中野に行き、
極めて有能なんだけど時々向けられる目線に生理的・根元的な恐怖を抱き、これって彼女の趣味が趣味だけに自意識過剰なんだろうかと悶々とし、
まあ、色々あったある日。
京太郎「それじゃあ、行ってきます」
智紀「楽しんできて。あと、プロだってことは……」
京太郎「大丈夫ですよ。そもそも、普段の俺に気付くような人は居ませんから!」
ステルス京の独壇場だ、とあの知り合いに乗っ取って言ってみる。
智紀「……次それ言ったら、生まれてきたことを後悔するぐらいの辱しめを与えるから」
京太郎「アッハイ」
智紀「尻に」
京太郎「……アッハイ」
例のごとく、バイクに跨がりイグニッション。
あんまりフォーマル過ぎても困ると言われたが、あんまりカジュアル過ぎても困ると言われた。
取り合えずスーツも用意してはいるが、いつも通りの格好で良さそうだ。
京太郎「……さすがにライダースジャケットは不味いか」
これじゃあ、間男や前の彼氏が花嫁を拐いに来た感じになってしまう。『卒業』みたいに。
・
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京太郎「どうもです」
親戚に――花嫁姿の女性とその両親に、頭を下げる。
途中、包んで貰った花束も忘れずに。
「あ、京太郎くん……来てくれたんだ」
京太郎「そりゃあ、――姉さんの為なら、地球の裏側にだって」
「あはは……残念だったわね。もう、あの人一筋だから」
京太郎「それはよかったです」
京太郎からそんな気障な台詞が飛び出すとは思ってはいなかったのだろう。
二三度、目をしばたたかせて――それから悪戯っぽい笑みを浮かべた。
それに、京太郎も小さく笑いを溢す。
「あらあら、すっかり京太郎ちゃんも大人っぽくなっちゃって」
京太郎「どうも、――叔母さん。――叔母さんも益々お綺麗で」
新婦の母親が、あら嫌だと手を振った。
それから隣に並ぶ新婦の父親に「聞きました? 綺麗ですって。あの京太郎ちゃんが」と、朗らかな笑顔を向ける。
子供の頃から――厳めしくてどこか苦手だと思っていたその人は、相も変わらずの仏頂面を京太郎に向けて、
「その、元気でやってるようで……何よりだ」
そんな風に、ぶっきらぼうな物言いをして、顔を背けた。
新婦の母は、「もう、お父さん」と口を尖らせたあとに、新婦の父を置き去りに京太郎へと向き直ると、
「この人ね、京太郎ちゃんのファンなのよ。いっつも、京太郎ちゃんが打ってるところを見てるの」
なんて、言った。
彼女の父はそれに、居心地が悪そうに咳払いをしてそっぽを向いてしまう。
意外なことはあるものだ――――と、それだけで、これまでの苦手意識が暖かい気持ちになっていくのを京太郎は噛み締めた。
益々――――負けるわけにはいかないだろう。
元より、たとえ世界中でたった一人になったとしても戦い続けるつもりであったが、こうして後ろに人がいるなら、尚更だ。
幸いにして、手酷い負けというのは殆どなくなっていた。
これからは、そんな風にファンを裏切ることも少ないだろう。ないのが、一番だが。
「……あ、京兄」
京太郎「よっ、元気か?」
「今度、レギュラーになるんだ。サッカー部の奴らには、京兄の親戚だって自慢してるよ」
京太郎「レギュラーか……頑張ったな!」
京太郎「なんなら、応援に行こうか? 差し入れかなんか持ってさ」
「本当!? でも……できれば、清水谷プロが一緒だと皆喜ぶかも」
京太郎「そりゃ、お前が自慢したいだけじゃないのか?」
「あちゃー、バレちゃった?」
京太郎「そりゃ、心理読みのプロだからな」
新婦の弟が、気の抜けた笑いを漏らした。
サッカー部に所属していて、親戚同士の集まりでは、京太郎と一緒に抜け出してサッカーに興じたりした。
十以上歳の離れた姉弟で、彼らの間にいると、京太郎が次男のようなものだった。
京太郎より新婦は三つ歳上で、弟は京太郎の八つ年下。
あの時の小学生がこうも大きくなるなんてな……と、なんだか感慨深い。
京太郎「――姉、結婚か。寂しくなるな」
「……うん。まあ、それより京兄の結婚の方が心配かも。部でも、『
須賀京太郎は麻雀と結婚してる』とか言われてるし」
京太郎「しようと思えばいつでもできるし、いいんだよ。それに……男は、アラサーからが本番なんだからさ」
「でも京兄、今、彼女いないんでしょ?」
京太郎「……」
「俺はいるけど」
京太郎「……負けた」
「へへっ、京兄に勝った!」
京太郎「……。どうせなら、サッカーで勝ってから言えよ」
「……そりゃ、うん。いつかは京兄に勝つからさ!」
京太郎「おう、その意気だぜ!」
笑って、そこで別れる。
皆に見せたいからと、写真を撮られた。一応は、SNSなどには流すな――その心配はないだろうが――と伝えて。
それから、持っていた伊達眼鏡を取りだし、装着。
ターコイズブルーのソフトフレーム。簡易的な変装用。
元々、プロとしてのオーラがないと言われる。何故だか子供には、オカルトスレイヤー(番組)だとバレることはあっても。
その状態ですら、知人でなければ気付かれない。
更に眼鏡をかけてしまったら、須賀京太郎だと気付く人間は、親しい人間を除いてほぼ皆無。
挙げ句、眼鏡前とも同一人物であると思われない時もある。
ある意味、自分のこのステルス性は見上げたものだ。画面に映ってないとでも、言いたげなほどに。
だから――まあ、スピーチの出番があるまで、こうしていればいいだろう。
もし仮にでも、須賀京太郎だと露見して騒がれようものなら、式の主役に迷惑をかけてしまうのだから。
……。
見知った――姉のような人が結婚とは、なんとも複雑な気分である。
それこそ三つ上では、京太郎より一足先に中学に上がり、高校に上がった。
少年の時分の京太郎が、そんな会う度に大人びていってしまう彼女に、どこか憧れのようなものを抱かなかったと言ったら嘘になる。
年月とは、判らないものだ。
……まあ。
取り合えず、普段の関係は抜きに、昔の――この懐かしい関係や空気に浸るのも、悪くないだろう。
折角の休日なんだし――――。
淡「あ」
……あ。
淡「……なんで須賀がここにいるのよ」
京太郎「……そりゃ、俺の台詞だからな」
しかも、関係者控え室の廊下の方に。
新郎の知り合い――友人であるとは、俄には信じられない。
なんだかんだと、そつなく人と付き合いそうな淡ではあるが……。
懐いているのは旧白糸台メンバーくらいで、他は楽しく話すことはあっても、ここにくるぐらい親しくするとは思えない。
昔の男――という筋は、なんだかんだありそうだ。
そういう当て付けのようなことをやりかねないのが大星淡だと、須賀京太郎は思っている。実際はどうだか知らないが。
まあ、あとは……。
京太郎「もしかして……」
淡「須賀も……」
京太郎「……親戚かよ」
神様は、なにか須賀京太郎に恨みでもあるのか。
そろそろ、前世からの因縁と言われてもおかしくないレベルに大星淡とエンカウントしている。
仮面ライダーに於けるゴローちゃんの中の人が準レギュになっているのより、よく見かける。
お祓いにいった方がいいのかもしれない。
淡「でも、まあ……」
京太郎「ん?」
淡「ちょーどよかった! ね、ね! お願いがあるんだけど――」
京太郎「……お断りします」
淡「まだ何も言ってないじゃん!」
京太郎「ジャック・クリスピン曰く……」
淡「んー、誰それ?」
京太郎「……。……小説に出てたんだ。咲の読んでた」
淡「ふーん?」
まさか、そこに突っ込まれるとは思わなかった。
言い切らせろよ、と思うが……自分に
鷺森灼のような有無を言わさぬ迫力がないのが悪いのか。
どちらにしても、阿呆相手にはお約束は通じないのだ。ある意味お約束のように、“偶然ばったり外で出会う”ということを繰り返しているが。
多分もう、二十回を越える。天文学的確率だ。単純接触効果があるんなら、付き合っていてもおかしくない。
淡「小説とか、あんまきょーみないんだよね」
京太郎「読めよ。星新一とか面白いぞ?」
淡「んー、今度買い物に付き合ってくれる?」
京太郎「ああ、そうだな。予定あけとく」
京太郎「……で、なんの話してたんだったっけ」
淡「……あ」
淡「んー」
淡「ダーリン♪」 ダキッ
京太郎「は?」
淡「いいから、合わせてよ」
パタパタと、足音が聞こえた。
飛び出してきたのは、人の良さそうな女性。恰幅が良いというほどではないが、どこか丸みを帯びている。
人が見ている場所で――しかもこんなところで、抱き付かれるなど論外であると引き剥がそうとするが……。
それ以上に、腕に回された淡の力の方が強い。
そのまま、腕に胸を押し付けられる。或いは、胸に腕を押し付けてしまっているのかは知らないが。
こちらを見るなり、「淡ちゃん」とその女性は言った。
つまり――――
京太郎(なあ、なんのつもりなんだ?)
淡(っ、耳もとで喋んないでよっ! ばかっ)
ああ、そういえばコイツもそうだっけ。
新子憧もそうだったけど。
まあ、程度の差はあれ、耳元が得意である人間などいないだろう。かく言う京太郎も、鷺森灼に弄られたクチである。
まあ、ともかく――、
淡「その……この人が、今お付き合いしてる人なのっ」
京太郎「どうも、よろしくお願いします」
取り合えず、頭を下げた。
事情は、判るような判らないような……一応、合わせて置けば良いだろう。
須賀京太郎が、須賀京太郎だと気付かれることは殆どあり得ないのだから。
ほら。
「あら、そうなの! その、あなた……お名前は……?」
現に、こうなったのだから。
京太郎「あー……」
京太郎「みなみ……いや、鏡光太郎です」
東横桃子と一緒に、ストリートバスケをしたときに名乗った偽名だ。
その辺に落ちてた鏡を見てインスピレーション。あとは、昔憧れていたヒーローの名前。
掲示板でのバッタ変身コラには、実は静かに胸を踊らせていたりするのだ。
他にも、偽名としては須賀田三四郎とか須走良太郎とか須川翔太郎とか須賀原承太郎とか色々。
「あらあら、こんな人が……」
値踏みされるように――というより、完全に値踏みされていた。
職業柄それが多いから平然と受け止められるが、されてあまり気分がいい目線ではない。
この、淡の知人であろう中年女性が初対面で、大星淡が隣にいて、その手の目線に京太郎が慣れていなければ、苦笑の一つでも溢すほど。
あんまり、得意なタイプではない。
「淡ちゃんとは、どこで?」
淡「仕事上でですよ……ね?」
「っていうと、メディア関係の方かしら?」
京太郎「あー、一応教員免許を持ってます」
このままだと根掘り葉掘り聞かれそうなので、京太郎が舵を取った。
嘘を吐くときのポイントは四つ。
『吐くことで得られる利益とバレた時の不利益を考慮しろ』。
『嘘を吐くな。バレにくい嘘を吐け。本当を言わずに誤解させろ』。
『嘘の数は最小限か、突拍子もないぐらいの最大限を』。
『バレなきゃ嘘じゃない』。
――と、かつての師匠・
竹井久は言っていた。全く、碌でもない。
「あらあら、先生なの!?」
京太郎「教えるのが、好きでしてね」
「じゃあ……仕事上って、淡ちゃんとはどこで?」
京太郎「子供向けの麻雀教室を、淡さんもやっていますね」
別に嘘は一つも言ってない。
京太郎はただ事実を呟いているだけで、真実を答えてはいない。
一応、職業の方に突っ込まれても問題はないのだが。憧から、色々と話は聞いているのだから。
淡の突拍子もないあの行動の裏も――まあ、読めた。
人の心理や行動パターンを読むのは得意なのだ。
だから、そちらの知識が十分整っているからというだけでなく――教師という“手堅いイメージの職業”を選択した。
「淡ちゃん、いい子でしょう? 淡ちゃんの、どんなところが気に入ったの?」
京太郎「ええ……まあ、その……」
京太郎「まず、明るいところですね。一緒に居て、こっちも元気づけられるところとか」
京太郎「でも、ただ明るいだけじゃなくて――仕事にも熱心というか、何事にも真剣でそれを楽しみながらできる人なんだなって」
京太郎「淡さんは思いの外博識で、一緒に遊びに行くと勉強になることも多いですね。そういうのも、楽しかったり」
京太郎「あとは、意外に甘えたがりで繊細なところとか。可愛いと思います」
京太郎「甘いものが好きだったり、そういうところも女の子らしくて可愛いと思いますね」
京太郎「それと、彼女といると落ち着くんですよね。お互いの間柄がはっきり判っているというか……食事の趣味なんかも、一緒なのがいいです」
京太郎「他には――」
「あ、あらそう……その、あ、淡ちゃんとは中々、いいお付き合いしているみたいね」
捲し立てる京太郎の熱意に圧されたのであろう。そのまま、そそくさと立ち去って行った。
ああいう手合いを追い払うには、逆に圧倒すればいいのだ。相手の土俵で。
実にシンプルである。
この程度の読みなど、実に容易い。伊達や酔狂で、運もないのにオカルトスレイヤーなどと嘯いてはいないのだ。
京太郎「……よし、もう行ったぞ」
淡「――」
京太郎「淡――――いや、大星?」
淡「う、うっさいばか! ばか須賀!」
……何故、怒られたんだろうか。
この追い払い方が――まあ、後々彼女にとって面倒を呼ぶこともありえるので――――そのときは、それに関しては済まないと思う。
でも、助けたのにこの扱いは酷くないだろうか……。
京太郎「ほい。これでよかったか?」
淡「うん。ありがと」
カップのコーヒーを手渡す。
冬だけど、ちゃんとアイスに。大星淡は猫舌なのである。
ちゃんと、砂糖とミルクの量も、彼女好みに。伊達に何度も顔を合わせてはいない。この程度は掌握済みである。
淡「親戚の人なんだけどさ……」
京太郎「……ああ、さっきの人」
淡「やれ、恋人がどーとか……結婚がどーとか……仕舞いには、お見合いがどーとか言っちゃってたし」
京太郎「……いるよなー、そういう人って」
淡「一応、無視しちゃうって訳にもいかないし……」
面倒だったと、両手をカップに当てて大星淡が呟いた。
ソファに腰を下ろした淡のウェーブがかった金髪は、今日は密編みに。更には、赤いフレームの眼鏡が。
どうやら、須賀京太郎と違って今日はお忍びモードらしい。
淡「いちおーは、判ってるから恋人がいるとか言いふらさないとは思うけど……」
淡「すっごく、面倒だったんだよね。本当」
京太郎「……っぽいなぁ」
淡「……」
淡「ね、須賀」
京太郎「どうした?」
淡「その、さ……」
淡「……」
淡「あとで、なんでもしたげるから……。ね……?」
淡「今日だけ――――私の、恋人のフリ、してくれない?」
京太郎「おう、判った」
淡「軽っ!?」
淡「……ねー。なんか、軽くない?」
京太郎「さっきの人に色々言われるのが面倒だから……だよな?」
淡「うん」
京太郎「じゃ、仕方ないんじゃないのか? 俺も…………悪いけど、ちょっと『うっ』ってなったし」
京太郎「オフくらい、静かにしたいよな?」
淡「……うん」
京太郎「じゃあ、任せとけって! 伊達にドラマに出てねーからな!」
淡(うー)
淡(なんかコイツ……手慣れてる感じがして、モヤモヤする)
淡(別に須賀が手慣れてようが何しようが私にはぜんっっっぜん関係ないし!)
淡(どーせこいつバカだから、恋人のフリとかもてきとーに考えてるっていうかあの手の奴のしつこさを知らないっていうかお気楽だし)
淡(それに、私の緊張も――――)
淡(って、別に緊張してないからっ! なんで須賀相手にきんちょーなんてしなきゃいけないっての!)
淡(ふん。このスケベ男! どーせ、女から恋人のフリして欲しいって言われたら、誰彼構わずやっちゃうんでしょ!)
淡(けーはく! しきじょーま! ばか須賀!)
淡(ううう……べ、別に須賀が女相手にすぐ恋人のフリをする奴だからって、私には関係ない! そんなの知らない!)
淡(だってコイツ、バカなんだからっ)
淡(……で、でもやっぱりムカつくよねっ。須賀のくせにちょーしに乗って、余裕ーって顔してくれましてからに)
淡(そうだ! 懲らしめてやる!)
淡(簡単に恋人のフリだなんて引き受けると、すっごい恥ずかしいことになるって教えてやるんだからっ!)
淡(だって、コイツが余裕なんて癪だよねっ!)
淡(確かにー、助かったよ?)
淡(やっぱあーいう感じにすぐにフォローとかしてくれるとこは流石に頼りになるって……)
淡(頼りにならなくもなくもなくもないかなって思ってあげなくもないけど!)
淡(でーもー、やっぱなんかムカつくっ! ムカつくのっ!)
淡(だーかーらー、二度とこーゆーことしないように辱しめたげるからっ! 別にいいよね?)
淡(だって、確かにムカつくけど……こーゆーことしてたら、いつか須賀が大変なことになるかもしんないし――――)
淡(って違う! 違うから!)
淡(須賀がやっぱムカつくから、私が懲らしめてやるんだから! それで終わりっ!)
淡(……で、でもでもここまでしてくれたのに、なんかそれって須賀に失礼っていうか恩知らずみたいだし)
淡(さっき言ってくれたのって、演技っぽくなかったし本気なのかな? だ、だったら少しくらい手加減してあげても――――)
淡(って、別に言われても嬉しい訳ないじゃん!)
淡(うー)
淡(と、とにかく負けないからっ! その余裕そうな顔、いつまでも保ってられるとか思わない方がいいよー?)
淡(こっからは、私も本気で恋人のフリ、しちゃうからっ)
恋人のフリ、所謂ニセのコイビトか。
懐かしいなと、京太郎は……黙りこくり悩んだり怒ったり笑ったり怒ったり悩んだりの百面相を晒す大星淡を眺めつつ思う。
前にも、こういうことがあった。
京太郎(懐かしいな。望さん、元気にしてるのか?)
京太郎(憧のことが心配で様子を見に来て――で、憧は姉に心配をかけたくないからって、恋人のフリを頼まれたんだよなぁ)
京太郎(色々――いや、かなり色々あったよな。あのとき)
京太郎(『男がいないって主張すると、逆に姉に見せられないような変な男に引っ掛かってると思っちゃうかもしれないから』)
京太郎(……だったっけ)
京太郎(うーん、懐かしい)
京太郎(あのときみたいに……まあ、無理なく自然な恋人の感じにすればいいよな?)
京太郎(結局……やりきれなくて、バレたけど……)
京太郎(よし! 今回は、もっと完璧にやってやるぞ! あのときみたいに、バレても大丈夫とは限らないからな!)
この後――――
なんやかんや色々あったり、色々あったりした末に、ウェディングドレス姿の大星淡と写真をとることになるとは……。
神ならぬ二人には、気付けない。
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【大星淡の好感度が上昇しました!】
【沢村智紀の好感度が上昇しました!】
最終更新:2014年02月08日 15:29