京太郎「……うーん」
ショーウィンドウの前で考え込む。
……というのも、誕生日プレゼントの為だ。
ここからは怒濤の誕生日ラッシュ。迫り来る怒濤の婚期……は多分関係ない。
いや、だって……京太郎はついこの間に二十四歳になったばかりである。来年にならなきゃ二十五歳にならない。
まだまだ、多分結婚には早い。
というか相手いない。日々のスケジュールも空いていない。これじゃあデートどころじゃないので仕方ない。
なんもかんも政治が悪い。
あとプロデューサーも悪い。スポンサーも悪い。ディレクターも悪い。
山は死にますか? 川はどうですか? 僕は死にましぇん。
……考えすぎて頭が悪くなって死んでいたらしい。さながら、
鶴田姫子のように。
というか、あの痴女キャラなんなんだ?
ジョジョキャラで言うなら、アナスイぐらい変わってる。
性転換はしてないけど、別人のDISCブッ込まれたのかと思うぐらい高校からチェンジしている。
真(チェンジ)・鶴田姫子とでも言うつもりか。
やっぱりアレ、素なのか。真の人格なのか。あのビッチは。
京太郎(……憧に相談した方がいいかもなぁ。アイツ頼りになるし)
ちょっとメール送るべきか――と考え、やめる。
そういえばアイツも痴女である。酔ったとき限定だが痴女である。
なまじ相談して、それが憧の潜在意識に刻まれようもんなら、もうヤバいのである。
……今までの事件を思い返してみよう。
まず、いきなり耳をアマガミされて、「二人で抜けよっか?」と言われた。
また、飲んでる酒を一口くれと言ったらいきなり唇を奪われて、「はい、お・く・ち・で」と言われた。
またあるときには、唐突に膝の上に乗られた。それで、いきなりこちらに頭を預けて寝た。
またまたあるときには、唐突に首筋にキスをされた。「マーキング」だとか。
またまたまたあるときには、「バーニングラブ」とか叫ばれて抱きつかれ――そうになって憧が躓いて酒をかけられた。煙草に引火して京太郎の第一甲板は炎上した。
またまたまたまたあるときには、「ね、顔よく見せてよ。可愛い顔をさ……♪」と唇を奪われて、危うく腰砕け寸前にされた。
この間の大学の同窓会では、ソフトタッチで――。
京太郎(……やめた方がいいよな。悪影響にしかならないって、コレ)
京太郎(穏乃とのこと相談してたから、頼りになるとは思うんだけど……これはな)
どうしようもない痴女だ。
長らくの付き合いである京太郎だからいいものの……自分以外にやっていたらどうなることか。絶対勘違いされる。
それを想像すると――――、…………なんだかかなり胸糞悪くなるが、まぁいい。
とにかく、痴女に痴女関連の相談は不味い。
京太郎(……あれ?)
京太郎(というか、俺の回りって……)
鶴田姫子――――それは、紛れもなく、痴女さ。
荒川憩――――本人はそんなことないが、無意識の言動が痴女。
小瀬川白望――――悪女系痴女その2。「正直排卵する」ってなんだ一体。
高鴨穏乃――――流石にジャージ生パンは不味いと思うの。ワイシャツ生パンやったけど。
京太郎(やだ、痴女多すぎ……!?)
驚きの痴女率。
穏乃はただ、羞恥心がなかっただけだが……なんだこれは。なんだこれは。
痴女と痴女と痴女が被ってしまったな、うーん。
忘れてたけど、
大星淡も痴女と言える。ベッド見たら裸の女が枕抱えて寝てるとか笑えない。
ベジータじゃなくても笑わない。
……ちなみにお互いベジータ好きということで話は合う。「たった一人の最終決戦」以外の映画は“ない”ということで話は着いた。
……なんて話はいい。わりとどうでも。
年頃の女性が、男に対して嬉々としてバストの話振ってくるとかどうなってんだ。世も末か。マッポーか。
一年半以上それってなんなんだ。全く男として意識されてないのか。
京太郎「……別に、痴女を生み出すフェロモンとか出してないよな」 スンスン
照「……京ちゃんの匂いしかしない」 スンスン
京太郎「ですよね、別に変な匂いなんて……」
照「痴女にはならない……ただ、排卵する」
京太郎「なにそれ……………………って、アイエエエエエ!? ナンデ!? テル=サンナンデ!?」
照「京ちゃんの匂いを辿ってきた」
京太郎「アイエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ――――!?」
ちじょ は なかま を よんだ。
ちじょB が あらわれた。
「あはっ、手錠にする? 目隠しにする? それともバ・イ・ブ?」
ちじょC が あらわれた。
「ね、京太郎の顔見てると……変な感じに、なっちゃうのよ。……駄目?」
ちじょ D が あらわれた。
「正直排卵した。生むことになるかと思った…………」
ちじょE が あらわれた。
「キングスライムとおねーちゃんのおもちを比べても、揉み心地はおねーちゃんが上だよ!」
ちじょF が あらわれた。
「ボクもいるよ!」
ウォーズマン が あらわれた。
「コーホー」
照「……嘘。こっちから、おかしの匂いがした」
京太郎「匂いって、……警察犬か何かですか?」
照「特技は利きシャンプー」
京太郎「え……? 珍しい特技ですね、ソレ」
照「……本当」
京太郎「俺は何も……」
照「……本当。本当だから、信じて?」
京太郎「いや、誰も疑っては……」
照「……判った。今、実際にやってみて証明するから」
京太郎「会話成り立ってない!?」
いいから、と抑え込まれる。
抑え込まれ――。
抑え込まれ――。
抑え込まれ――。
照「……しゃがんで」
京太郎「……はい?」
照「しゃがんで、京ちゃん」
京太郎「……」
照「届かないから、早く」
京太郎「アッハイ」
照「よしよし」
そのまま、頭を撫で付けられる。まるで大型犬になったように。
……でも、なんだかどこか懐かしい。
昔こうして、誰かから――――頭を撫でられるかのように。
京太郎「……」
京太郎「……照さん」
照「なに、京ちゃん」
京太郎「あの、その…………証明は?」
照「……………………………………………………」
照「麻雀って楽しいね」
京太郎「脈絡ないっスよ!?」
凄いテンションの差。話題転換の差。
ホテルに読んだ風俗嬢が早乙女博士だったときの流竜馬並みのチェンジ度。
承太郎さんなら、「ついていけないのはこいつの和了のスピードじゃなくて、こいつの思考だぜ」と言うレベルのチェンジ。
キックホッパー並みのチェンジ速度。マスクドフォームがないから、チェンジ音声同時なんだよな。
ちなみに初代仮面ライダー1号は変身中の〇.〇五秒の隙に絶対零度を叩き込まれると変身出来なくなる弱点。
なお、V3の死の弱点は全部明かされてない――――――と、話が逸れた。
照「……?」
これが一位とか信じられない。
ぬぼーっとして、ぼーっとして、ぼけーっとしてるのに。
でも実際、一位である。M.A.R.S.ランキング一位である。
照「……」
照「……私は美しい愛(おかし)に呼ばれただけ」
京太郎「なんです、いきなり」
照「――もう大丈夫。“一位(わたし)”が来た」
照「人類の最高技術『鉄球』を携えた、人類の最高戦力は、京ちゃんの味方」
京太郎「その味方からメダパニダンス喰らってるんスけど」
どうせダンスならメガザルダンスにしてカピバラを甦らせて欲しい――っと、メガザルって使用者がヤバいのか。
ならハッスルダンスにして欲しい。
……って、憧が二人で乗ったガラガラの終電でポールダンスしたの思い出した。
「ふふ……映画でこういうのあるわよねー」じゃねえよ。孕ませるぞ、バカ。あれは正直エロイ。
京太郎「……あの、で、何をしに」
照「何か、京ちゃんが困ってそうな気配がしたから」
京太郎「まあ、たった今困ってますけどね」
照「なら良かった」
京太郎「……」
京太郎「いや、ほんとに気配だけで、ここを……?」
照「……あと淡に、『今日遊びに行くならどこがいいか』を訊いたよ」
京太郎「なんでそれで俺の行く場所と的中するんだよ!?」
あのバカと思考パターンが同じとか屈辱過ぎる。
なんだろう。呪いか。呪いなのか。
照「……冗談。たまたまだよ(鉄球だけに)」
京太郎「……」
照「たまたまだよ(鉄球だけに)」
京太郎「小声で言ってる“鉄球だけに”は聞こえてます」
照「……むぅ」
なんなんだろうか、この人。
猫を被って普通の笑顔も出来る(当人曰く「いつもそう思ってることを言っただけ」)のに、これは。
余程の面倒臭がりなのだろうか。
まあ、オンとオフの差を付けるというのは一流のアスリートとして大事だと思うが……。
照「京ちゃんが、冷たい」
京太郎「いや……そりゃ、そんな態度で来られたら普通にそんな扱いになるというか」
照「……?」
京太郎「マスコミとかファンとかには、ぐうたらじゃない態度もできますよね?」
京太郎「俺にも、そうしてくれたら違いますけど……」
それから急に、押し黙る。
照「……」
京太郎「……照さん?」
照「……」
京太郎「もしもし?」
照「……京ちゃんの前でだけは、絶対にやらない」
京太郎「え?」
照「そう……決めてる」
なにそれ。
ヒャッハー! 家畜には家畜の扱いで十分だぜー!
とか、そんなつもりなのだろうか。
酷い話だ。……なんて時代だ。せめて、愛玩動物並みの扱いをして欲しいと哀願したい。
……。
「きょ、きょ、きょきょきょ……京太郎が――――、い、い、い、い…………………犬ぅぅぅう…………!?」とか、
「お、お、お、おにーさんの犬に……!?」とか変な声が聞こえた気がするけど気のせいだろう。
共学化した女子校に通った覚えはない。
……女子校の文化祭に顔を出したことはあるが。(
園城寺怜に連れられて)
イケメンと言われたのは素直に嬉しいが、やっぱり誰もプロと思ってくれなかったのは悲しい。
……別にいじけてないもん。
京太郎「……はあ、まあ、いいですけど」
照「……」
京太郎「照さん?」
照「京ちゃんがそんなにして欲しいなら、してあげる」
京太郎「は? いや、あの、別にそこまでは……」
照「いえ、別に構いませんよ。番組でお世話になっている須賀プロの頼みなら、よろこんで」
京太郎「――」
照「どうしたんですか、須賀プロ? 体調でも悪いんですか? 体には気をつけなきゃいけませんよ?」
京太郎「――」
おおう。
京太郎「……ごめんなさい」
照「どうしたの、須賀プロ? いきなり謝ったりして……」
京太郎「俺が悪かったです」
照「嫌だな。別に、須賀プロは何も悪いことなんてしてませんよ?」
京太郎「あの、なんていうか本当にすみません……あの」
照「謝る必要なんかないのに。だって、私が迷惑かけてるのは本当だよね」
京太郎「いや、その……頼みますから、あの」
照「どうしたんですか、須賀プロ」
……何かは判らないにしても、とにかく盛大に地雷を踏んだというのは確かだ。
確かにしばしば彼女のだらけきった態度には辟易していたが――これは、その、なんていうか違和感しかない。
落ち着かないのである。
照「私がどうかしたのかな?」
……確かに、この行動に腹いせや意趣返しという意味は多分に含まれているだろう。
それについて、何も思わない訳ではないが――――それ以上に、ショックが大きい。
やはり何だかんだ、
須賀京太郎もあんな宮永照の態度を心地いい――とは思わずとも、それが平常と思っているのだ。
……多分。
彼女もそんな関係を気に入っていたからこそ、ここまで露骨な変化をしたのだろう。
そう思うと、軽はずみであったと思う。
彼女の妹である
宮永咲のように、軽口を叩いても受け入れられるほど打ち解けてはないという訳だ――――或いはその逆かも知れないが。
京太郎「やっぱり、いつもの照さんがいいです」
照「どういう意味か説明してくれないかな、須賀プロ?」
京太郎「その――――、いつもの照さんが好きです!」
照「排卵した」
京太郎「――――切り替えはえーな、オイ!?」
なんなの、これは。
全盛期のクリスティアーノ・ロナウド以上の切り返しなんだけど。
全力でクライフターンどころか、「喰らえ負担」なんだけど。
全力フェイントの所為でアンクルブレイクじゃなくて、アングルがブレイクなんだけど。カメラさん混乱してんだけど。
照「京ちゃんにはいつもの私のありがたさを知って欲しかった」
京太郎「それは判りましたけど……、排卵は関係ないですよね? まさかいつも排卵してるんですか?」
照「……」
照「京ちゃんに押し倒されたらいつでも排卵するよ?」
京太郎「いつもの照さん、痴女キャラじゃないでしょ!?」
なんだろう。
やっぱり、痴女を量産するフェロモンでも出てるのか。そうなのか。
自分では判らないが、変な体質に目覚めたのか。
…………人類の平和の為に死ぬべきなのかも知れない。
照「……シャンプー当てついでに、確かめてあげる」
京太郎「いや、ちょ、照さん!?」
照「匂いだけで妊娠したら責任とってね、京ちゃんが」
京太郎「キリストもビックリですよ!?」
処女懐胎の真実ってそうだったのか……たまげたなぁ。
どうでもいいけど……。
よく考えたらアレ、人間としての夫のヨセフさんからしてみたら完全にNTRでしかないんだけど、四文字マジ邪悪すぎるだろ。
やっぱり宗教って酷いわ。
あと……本当の本当にどうでもいいけど、携帯の予測変換で「処女解体」とか「処女買いたい」とか「処女飼いたい」とかが、「処女懐胎」より前でした。
どうしようもない畜生な携帯だ。
スマートフォン畜生形態って書くと、なんか仮面ライダー555っぽいよね。(スマートブレインや激情態的な意味で)
閑話使徒再生。
京太郎「……っ」
京太郎「照さん」
照「なに、京ちゃん」
京太郎「……手、熱いんですけど。ひょっとして熱あります?」
照「……」
照「……恋の病?」
京太郎「いや、真面目に……」
照「……」
京太郎「そういえば今日は、一人で何をしに?」
照「……あ」
照「寒くて、汗が出て、視界がぼーっとするから……服とタオルと眼鏡を買いに来た」
京太郎「それは風邪です」
……で。
京太郎「失礼します」
照「……は、恥ずかしいな」
京太郎「……いや、排卵発言の方が恥ずかしいっスよ」
ところ変わって、宮永照のマンション。
それなりに……まぁ、散らかっては居ない。実に意外だけど。
あの場に残ろうとする照を引き摺り、ここまで来た。
淡から訊いたとか偶々偶然だとか何とか言ってたが――――そもそも、あの妹にしてこの姉アリの宮永照だ。
仮に京太郎を目的としても、このある種の方向音痴の女性が簡単に辿り着く自体が異常なのだ。
咲は道を見失うが、照は目的を見失う。
咲は純粋に思い込みと早とちりで訳が判らない方向に進み、照は思い付きと寄り道と目移りで明後日の方向に向かう。
宇宙刑事もビックリ。
光の速さでも一足先に明日にしかいけないのに、まさか明後日とは。
京太郎「……よし」
照「?」
京太郎「弘世先輩と、大星と、誠子さんに連絡しました」
京太郎「マネージャーの渋谷さんも連れてきてくれるみたいなんで……大人しく、寝てて下さい」
正直、
弘世菫か又野誠子のどちらかでいい気がしなくもない。
ただ、一人で看病というのは大変だし……菫と誠子と尭深だけ呼んだことを、大星淡が後々知ったら「何故呼ばなかった」と煩いだろう。
あんなのでもきっと、宮永照の癒しにはなる…………と思う。きっと。
意外に、なついている相手には甲斐甲斐しく世話をしそうだし、真面目勢だと却って不便かもしれなかった。
……結局は。
弘世菫の、「……独りぼっちは寂しいからな。ちゃんと、私は誘ってやるよ」の鶴の一声だったが。
そういう問題なんだろうか。…………まぁ、いいか。
京太郎「じゃ、俺はこれで……」
照「えっ」
京太郎「いや、女性の部屋に俺が居ても…………着替えとか手伝えませんし」
いや、大学時代憧のは手伝った覚えがある。
憧が風邪引いたのに、誰も捕まらない日だった。
京太郎「皆、すぐ来るって言ってますから……大丈夫ですよ」
照「……」
京太郎「あ、飲み物はここにあるんで……」
照「……一緒にいて」
京太郎「大丈夫ですよ、本当にすぐ皆来るって言ってるんで……」
照「……やだ」
京太郎「やだ、って……言われても俺が居たら着替えできないし」
照「……」
照「……だって」
京太郎「え?」
照「だって京ちゃん、『大きくなったら俺が照おねーちゃんを守ってやる』って言ったのに」
京太郎「は?」
照「だから、おねーちゃん……京ちゃんの前だと力抜いてるのに……」
照「京ちゃん、今日意地悪なこと言った」
京太郎「……あの、なにかと勘違いを」
照「……」
照「……京ちゃん」
京太郎「あの……」
照「……」
照「……判った。もういい」
京太郎「まぁ――」
京太郎「――判りました。とりあえず、そこまで熱があるなんて……心配だから、一緒に居ますよ」
照「……」
京太郎「……こんなになるまで、我慢するなんて」
京太郎「……」
京太郎「無茶しないで下さいよ、照さん。いくらチャンピオンだから……って」
照「……」
京太郎「まぁ、頼りないかもしれないっスけど……俺が傍にいますから」
――――泣かないでくれよ、照ねーちゃん。別にちょっと擦りむいただけだって……。
――――いや、だってさ……。
――――……うん。
――――大丈夫だよ、照ねーちゃん。
――――俺、麻雀とかそんなのでねーちゃんのこと“さべつ”しない。
――――俺にとって、照ねーちゃんは照ねーちゃんだからさ。
――――だから、頼りないかも知れないけど……今日みたいに何もできねーかも知んないけど。
――――ねーちゃんのこと苛める奴がいたら、俺が助けにくるから。
――――だから、泣かないで。照ねーちゃん。
照「……ふふ」
京太郎「え……ど、どうしました?」
京太郎「えっと、辛いっスか? どっか、痛かったり……」
照「京ちゃんは、やっぱり京ちゃん……」
京太郎「……は、はぁ」
このあと、立ち上がろうとしてよろけた宮永照に押し倒され、たまたまそこに白糸台ズが来た。
……全員呼んでおいて良かった。
多分コレ、誰か一人でも欠けたら盛大な勘違いをされただろう――――って、ああ、弘世菫には前科あるんだった。
あのときは、まぁ……ヤバかった。危うく憧と、アリもしない仲を勘繰られるとこだったのである。
……うん。
憧『もしもし、京太郎? どうしたの?』
京太郎「あのさ、憧」
憧『なーにー?』
京太郎「風邪を伝染されてないのに……超頭痛くて、超腕痛くて、超背中痛いのってなんなんだろうな」
憧『……筋トレのし過ぎじゃないの?』
憧『……』
憧『……お見舞い行ってあげようか? そっちに用事あるし――』
京太郎「え、お見合いの用事?」
憧『だ、誰もあんたとお見合いしてから結婚して一杯子供作りたいなんて言ってないわよっ!』
京太郎「アッハイ」
スゲーなあの風邪。
電話越しでも伝染るらしい。……いや風邪引いてないけど。
……うん、勘違いは避けられた。
意味もなく胸ぐら掴まれたり発勁喰らったり釣られたり射られたり腐らされたりはしなかった。
ただし――
京太郎「あのさ、憧」
憧『……オホン。で、なに?』
京太郎「五人ほどが熱出て倒れたときって、どうすればいいんだ?」
憧『…………………………………………………………………………………………は?』
小ネタ【ゴムの日を後ろに外すとこどもの日になるって作為的だよね】
――了。
最終更新:2014年05月10日 16:14