引用元:【突撃】須賀ズキッチン番外編【&ミンチ】
21 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Ka2dondon
先週は大星プロ、今週は番外編だっけ?
22 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
いやあ、先週は凄かったっすね
23 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
完全に大星プロ、ボコボコだったよね
24 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
同情するのよー
25 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
いいとこ見せようとすればするほど、須賀プロに女子力で負けるという
26 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
しかも、人の話を聞かないからな……
26 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MegeBara3
それでも出来上がった料理、残さず食べてあげるところがあの人凄いですわ
27 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
大星プロ、感動して涙目やったもんなぁ
28 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
そんなことない
29 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
ぐう聖スッガ。たらしだけど
30 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
かっこつけたがりだからな
31 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
そういえばこの二人、オフでもちょくちょく会ってるみたいですね
32 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SMSMHIMEko
ああ、プールとか。仲がよか
33 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ShingekiBIG
偶然って言ってたけど、それなら運命みたいだよねー
憧れちゃうよー
34 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
そんなことない
35 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
ええ……っ
36 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
須賀プロ、D以下に興味ないからそれはないやろ
ワイ将大勝利
37 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
そっかぁ……
38 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
そういえばそんな事言ってたって、何かの記事にあったね
39 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
あのバカ……言わんこっちゃない
40 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
うわぁ……
41 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
女の敵だと思……
42 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SBRSBRKH
どんな状況での言葉かもわかりませんし、そうやって風評を広めるのも…
43 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
は?ソース貼れよ
44 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
は?
45 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
火星にいなかったんだけど
50 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
壊れたアシモと変な闘技場があっただけでゴキブリとかいなかった
51 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
ごみ捨て場と間違えたんやないの?薬でも決めとったんか?
52 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAJYUYU3
で、今日は突発企画だったか
53 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:cockToo3
黒糖はよ
54 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
突撃隣の夕御飯かぁ……うちに来ることになったらどうしよう
55 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Daruidaly
作ってくれるなら来てほしい。あと掃除も
56 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SEraEgchi
あー、俺も手料理食いたいなぁ
57 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
今、ホモの気配がしたような……
グリーンティーしかないけどいいかな?
58 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Kananyanya
寧ろ食わせてやってもいいし!チビが喜ぶし!
59 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LeangleM1
プロ雀士チップスなら……
60 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
いつ来てくれてもいいんだよ☆
61 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ramenMGDV
ラーメンを……
62 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ARKWbjDrK
ぶぶ漬けなら出しますよーぅ?
63 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WAhakoromo
ワハハ、蒲鉾くらいなら……
64 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
い、いつでも待ってるよ?
65 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Ka2dondon
行きつけの店のカツ丼を……
66 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChachaNO
特製ちゃちゃのん焼き……じゃのうて、ちゃんちゃん焼きを
67 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
唐揚げなら
68 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
唐揚げやな
69 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
自分が焼き鳥になってればいいじゃん
人の家に行くなんて迷惑以外の何物でもないじゃん
85 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
あわわわわわわわわわあわわわわ
86 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SBRSBRKH
ひいっ
87 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
助けにいくべきでしょうか……
88 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
エンコヅメ?コンクリ?カニサン? ((((;゜Д゜)))
89 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
任せろ。こちらはスコープ付きのライフルだ
90 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
待ってて。今、助ける
91 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
ついにうちにも、命を燃やすときが来たんいうのか
92 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:mairuMMM
首ば置いてけよ。なぁ、なぁ。首ば置いてけ
93 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SMSMHIMEko
こん程度は北九州では日常茶飯事です
94 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WAhakoromo
ワハハ、ダンプカーなら任せろー
95 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sinSinMen
討ち入りと聞いて
96 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
これ……大丈夫なの……?
97 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
スニーキングならお任せっす
98 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
や、ヤクザさんとか……怖いよ、おねーちゃん
99 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
速く助けにいこう!
この世の理即ち速さだって、山で会った人が言ってたし!
100 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:DoMtroope
マッシュ、オルテガ呼んでくる
115 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
なんだこの黒人ども。邪魔だ
116 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
私の球が……打ち返された、だと?
117 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:mairuMMM
投げ込まれた手榴弾ば、とっといてよかとよ
118 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SMSMHIMEko
近所の倉庫にRPGばありました
119 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
ヘイ、ヘイ。大事なのはどうしたいか、だ
アラモだろうがどこだろうが、行ったろうじゃねえか
120 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
なんや、今日はやけに星が眩しいなぁ……北斗七星の横に星なんてあったっけ?
121 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
契約すれば、助けられるの?
122 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ShingekiBIG
ぽぽぽぽ
123 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
ふんぐるい、むぐるうなふ、いあ!いあ!
るるいえ、くとぅるふ、うな、ふたぐん!
124 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:cyborg008ch
すてがまりなんですよー
薩摩の血が騒ぐんですよー
126 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KUGYUUUU
お前ら落ち着け
127 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAJYUYU3
なあ……これは、録画だぞ?
128 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Guito893
ここといい……なんだか今日は物騒だな
鉄球が投げ込まれるとは心底驚いた
129 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
私としたことが……申し訳ありません
130 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
えっ……なーんだ、よかった
131 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
えっ、もっと早く知らせて欲しかったんですけどそれは……
空気でも読めない限り見つかりっこ……えっ?
132 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
放送してるってことは、大丈夫なんだよね?
◇ ◆ ◇
京太郎「さて……今週のキッチンは」
京太郎「突発企画、突撃隣の夕御飯でございます」
京太郎「私、
須賀京太郎がダーツを放った場所に移動して」
京太郎「そこで目に付いた場所にお邪魔させていただく、という企画なのですが……」
目の前に広がるのは、どう見てもそちらの方の家。
塀で囲まれた家を彩る監視カメラが、物々しさを醸し出す。
車庫の前に佇むシャッターは、普段なら何の変哲もないのだろうが……ほかと組み合わさると恐ろしい。
京太郎(……どうみても、ヤーさんのお家じゃねーかコレ!!)
京太郎(ヤクザって、放送していいのか? 大丈夫なのか、なあ)
京太郎(さすがに行かせたりは――しますよねー。知ってた)
京太郎(クッソ、いい笑顔しやがって……クッソ)
京太郎(行けばいいんだろ、行けば!)
スタッフの無茶振りにも馴れた。というか、諦めがついた。
人間、あまりにもどうにもならない事を学習するのである。犬もである。
学習された無力感という奴である。
学習といえば、小学校では学習帳とかあったのである。
その表紙に落書きするのは、男なら誰でも通る道なのである。
なんて考えていても、やることは変わらないのである。
などと思っていたら、丁度よく男が出てきたのである。
京太郎(今までのバイト経験から、角刈りは2パターン……)
京太郎(普段はにこやかでヤバい奴か、普段からヤバい奴だ)
京太郎(よし、行くしかねえ……! よし、行くぞッ)
容赦もねえ、呵責もねえ、こっちの安全考えてねえ。
情けもねえ、欠片もねえ、配慮に遠慮があるわけねえ。
胃薬ねえ、バファ○ンねえ、優しさ半分入ってねえ。
俺はこんな番組嫌だ。俺はこんな番組嫌だー。
大会に出たいんだ……。涙が出る。
涙が出ちゃうのは、どうして、いつもディスコチックなんだろうね。
無敵の『星の白金(スタープラチナ)』で何とかして下さいよォォォォオ~~~~~~ッ!
京太郎「あのー」
角刈り「……」
京太郎「SUGA's キッチンって番組なんですけど……夕御飯に突撃していいですか?」
角刈り「……」
京太郎(だから、この沈黙が怖えーんだよ!)
京太郎(……あ、俺終わった)
無敵のスタンド使いがごとき沈黙を保つ角刈りの前で、にこやかに振る舞うことどれぐらいだろうか。
彼が立ち止まってる様子に、異変を感じたのだろう。
表れるヤクザ=サンたち。
とりあえずは、ちゃんと挨拶してみた。
京太郎「ドーモ、ヤクザ=サン。オカルトスレイヤーです」
そのまま繰り出されるステレオスラング。
ザッケンナコラー! スッゾコラー! テメッコラー! ダッテメッコラー! シャッコラー!
アッコラー! ナッコラー! ナンコラー! ナマッコラー! チェラッコラー! スッゾスッゾスッゾコラーーー!!
ドグサレッガー! ヴォラッケラー! ドッソイオラー! ワッドルザナックルァー!
ワドルナッケングラー! ダッテンジャネッゾコラー! ワメッコラー! ソマシャッテコラー!
チャルワレッケオラー! ザッケンナコラグワーッ! ルルァックァラー!
ウルルァッカラー!? ズラッガー!? ダァー!? ダマラッシェー! ズガタッキェー! ヒカエオラー!
挨拶の魔法とかねーのかよ。
挨拶したんだから、挨拶返せよ。社会人だろお前ら。
スッカリと周囲を取り囲まれて、怒鳴りつけられる。
いや、向こうが正しいってのは分かってる。いきなり訳分からんこと言われてるんだからな。
いきなり突撃とかどう思う?
誰だってムカつく。俺もムカつく。相当苛立っている。
これは、八つ当たりかもしれない。
だけれども、こう、色々フラストレーションが溜まってるところに、ヤクザ=ステレオ=ジツである。
益々、気分が滅入ってくるのだ。
そんなイライラが、顔に出た。そのまま笑ってみる。
麻雀を打っているときと、同じ笑みになった。
ヤクザの動きが止まる。そのまま――
智葉「騒がしいと思ったら……お前か、須賀」
京太郎「あ、お久しぶりです……辻垣内先輩」
京太郎(今日はサラシなしで晒してるんですねやったー)
智葉「お久しぶりも何も、この間打っただろう」
京太郎「そういえば、そうでしたね」
素の速度で負けて、おまけに張ったかと思っても負ける。
どうしろと言うのだろうか。
幸いなのは、スタミナが故にそのオカルトを多発できない事だ。
もしそうでなかったら、彼女は
宮永照に勝利しているだろう。
というか、それでは誰も勝てない。
まあ、食い下がれはした。京太郎以外のメンツが、強力だったから。
彼女も、そちらの対処をせざるを得なかったのだ。
その間京太郎は、消極的に立ち回った。
ときには、敢えて彼女の狙い通りに、“妨害役”として稼がせて貰う。
思うところはあったが……そうして、トップ圏内と付かず離れずを狙わせて貰ったわけだ。
結果は、結局三位。
但し、原点返しのウマありでも、マイナスにならなかったのでよしとしよう。
悔しいが。
智葉「それよりお前、物騒な顔してるな」
京太郎「いやー、先輩仕込みっすよ」
智葉「知ってるよ」
絡まれたとき、どうしようか。
大学時代、そんな話をしていたときだ。
――どうせなら、そいつと卓を囲んでいるつもりになれ。
というアドバイスを貰ったのだ。
弱そうだから舐められる。なら、一筋縄ではいかない凄味を出せばいい。
やはり、麻雀は勝負事。集中力や、真剣みが違う。
眼力や、威圧感が普段とはまるで異なるのだ。獰猛な笑みと言われるのは、伊達ではない。
智葉「それで、今日はどうした?」
京太郎「いやー、実は番組の収録で……」
なんやかんや、今回の撮影が外でやることになったこと。
そこの家の晩御飯に突撃するようになったこと。
その先が、この家であったこと。
それらを、できるだけ簡潔に伝えて完結させる。
智葉「……まだそんなことやってるのか、お前」
帰って来たのは、呆れ声。
どこか、残念がるような響きが含まれているのは、うぬぼれだろうか。
思えば、大学時代から色々と言われていた気がする。
京太郎「お仕事ですから」
京太郎「それに……こういう形からでも――どんな形でも麻雀に興味を持って、やり始めてくれたら……」
京太郎「それは凄く、嬉しいんじゃないかって……俺は思ってます」
京太郎「やりがい、ありますよ」
智葉「……相変わらずだな」
やれやれと、世を向けられた。
また、呆れさせてしまったのだろうか。
まあ、こうして面白おかしく実家が日の元に晒されるのは、彼女も本意ではないだろう。
プロに、表舞台に立つ以上覚悟はしている――なんて、言ってたけど。
智葉「家でよければ、上がれ」
京太郎「先輩……」
智葉「カメラはなしだけどな」
京太郎「了解っす」
肩越しにかけられた声を追って、屋敷に入る。
なお、さっきの殺気はよかったから組に入らないかと親爺ギャグで問いかけられたが、丁重にお断りした。
その後、偉そうな人から「オジョーにチャラ男近付けるのかコラァ、ルァー」と殴られてた。南無。
・
・
・
京太郎「――ロン」
京太郎「5200は、6200です」
ダッコラーという声と共に、点数が差し出された。
点棒は綺麗に整えられていた。身内が麻雀プロなだけあって、その辺りには気を遣っているのだろう。
百点一本を残して、角に寄せる。
パンチ「はー」
パンチ「やっぱり、プロだけあって強いんだな……兄ちゃん」
京太郎「今日は引きがいいみたいっすね」
京太郎「なんなら、接待用でも打ちますか?」
パンチ「おう、吠えるなぁ」
パンチ「……が、こいつはどうだ? ――リーチ!」
豪快に笑いながら、パンチパーマの男が牌を曲げる。
自分の手牌を見る。河を見る。使われている牌をカウントする。
それから、残りの局数を見る。点差を見る。
ドラの枚数を見る。ドラ側を見る。出来上がる可能性が低いメンツを考える。
切り出していたときの様子を思い返す。ツモの速度を思い返す。視線を思い返す。
切り出し位置を思い返す。目線移動を思い返す。今までの傾向を思い返す。
それを、全員分行う。
相手の待ちが、およそ半分まで絞られた。打点もしかり。
どうせなら、と手牌を組み換える。遠回りになるが、放銃するよりはいい。
相手がツモるより先に、出来上がるかが問題だ。
京太郎「……っと」
京太郎「ツモのみです」
パンチ「っと、なんだよ……俺の待ち三枚が殺されてるじゃねえか!」
パンチ「くそー、ツイてるなぁ……兄ちゃん!」
悔しげに唸りながら、手牌を崩すパンチパーマ。
それでも、惜しいと思っているのだろう。まだまだだと、ノリ気である。
智葉「……違うな」
智葉「こいつは、強いんじゃなくて上手いんだ」
パンチ「お嬢……」
それから智葉が、京太郎がどういううち回しをしていたのか解説する。
所々、京太郎がどういう判断をしていたか、確認しながら。
どんな理屈だったのか。それを説明するたびに、パンチパーマが関心したように声をあげた。
もちろん、あんまりにもしち面倒くさく推理したところは、省いているが。
パンチ「なるほどなぁ……」
パンチ「ただ、運だけかと思ってたけど……そういう理屈みたいの、あるんだな」
京太郎「まあ、七割は運のゲームですけどね」
パンチ「いやあ、やっぱりプロはちがうな……勉強になる」
パンチ「ただ強いってんじゃ、ねえ……これかやっぱ、プロらしいプロか」
悔しそうにしながらも、どこか晴れ晴れとした様子で呟かれる。
京太郎が勝つことに、喜んでいる風でもあった。
そうしている内に、バラバラの手牌が配られた。
ダメ元国士で、チャンタと混老頭七対子に構えながら、手を進める。
他家からリーチがかかったので、素直にオリを決める。
彼への現物を打っている間に、また他家からリーチ。
共通安牌を落としつつ、新たに晒される現物をカウントする。
結局、流れた。
その間智葉は、無言である。
パンチ「ツモッ!」
パンチ「リーチツモチートイ赤1、裏裏でインパチだ!」
パンチ「よし、捲ったな!」
京太郎「……捲られましたね」
オーラス、可能なら速攻で流したかった。
が、それも叶わない配牌。
オタ風と、①筒のトイツを残して、バラバラだった。
ペンチャントイツ、リャンカンチャンと孤立牌。
手が重く、安い。攻めるには難しい。
パンチ「なんだかんだあったが……ツイてるなぁ」
京太郎「なら、レートを倍にしますか?」
パンチ「それも……いや、勘弁してくれ。お嬢が怖い」
◇ ◆ ◇
京太郎「やっぱり、ああいうのが麻雀っすよね」
京太郎「最後まで分からないっていうか、奥が深いって言うか」
京太郎「読みと運の組み合わせが、絶妙のゲームですよ」
智葉「……大学時代も、ああだったな」
京太郎「あー」
京太郎「結構、同学年の奴と打ちに行くと言われましたね」
京太郎「『麻雀部なんだから全勝しろ』とか」
あのあと、幾人かと卓を囲んだ後に、軽く夕食をご馳走になり。
そんな、帰り道。
無意味な放銃はしなかったし、無駄な攻撃や臆病な防御もなかった。
それでも勝ちきれないのだから、麻雀は面白い。トータルでは1位だったが。
智葉「そう言えば、仁美が最年少で市長になったらしい」
智葉「なんというか、驚きだな」
京太郎「……あの人、本当に政治家になろうとしてたんですね」
言い出したときは、そうも就活がままならないかと、呆れたものだったが……。
どうやらそれから下積みを重ねて、政界に躍り出たらしい。
その突拍子のないガッツに、驚きを禁じ得ない。
智葉「……須賀」
智葉「お前、麻雀――楽しいか?」
暫く、学生時代の話を続けている中。
そこから急に、智葉が切り出した。
急な話題の転換に、少し呆気にとられこそしたものの……京太郎は――即答した。
京太郎「――わかりません」
京太郎「まだ、俺……楽しいとか楽しくないとか言えるほど、麻雀のこと、分からないんですよ」
京太郎「さっきみたいな、不公平な公平で、先が分からない楽しさがある」
京太郎「その一方で……」
京太郎「大星たちと打つときみたいに、分かり切ってるのに分からない理不尽な苦しさがある」
京太郎「その、どっちが麻雀なのか、俺には分からないんです」
ちりんと、風鈴の音がなった。
じきに、インターハイだろう。
京太郎「でも、あれは最悪的に苦しいけど……あれはあれで、面白いんです」
京太郎「自分の読みが合ってるのか。合ってても、また勝てるのとは別問題」
京太郎「俺の全部を積み上げて、作り上げて――あとは俺の手が届かないところ」
京太郎「裏切られるかもしれないし、なんの意味もないかもしれない」
京太郎「でもその分、勝ったら――――きっと、凄く達成感があるんだと思います」
京太郎「一生に何度、そうなれるのか……それとも一生かかっても無理なのか」
京太郎「多分、無理だとスゲー悔しいんでしょうけど……」
京太郎「こいつのために、一生をかけてやってもいいかなって……思ってます」
智葉「まるで、目がない相手への告白だな」
京太郎「……かも知れないっすね」
京太郎「でも――俺は、それぐらいこいつが好きです」
京太郎「振り向いてくれないなら、意地でもこっちを向かせてやろうって……思うくらいには」
智葉「……そうか」
京太郎「ところで……」
京太郎「どうしたんですか、そんないきなり聞いてきて」
智葉「……いや」
智葉「てっきり、麻雀のことを投げ出して……タレントに現を抜かしてないかと、思った」
京太郎「そんなことないっすよ!」
智葉「……大学時代、一度やらかして私たちに迷惑をかけておいて?」
京太郎「うげが……! 忘れて下さい、どうぞ」
あれは黒歴史だったと、頭を振る。
原村和に胸への視線を気付かれていた事を告白される以上に、忘れたい。
過去はミミズのように這い出てくると、染谷先輩が言っていた。
智葉「まあ、いいか。それなら」
智葉「今の半タレント業についても……」
智葉「どうせ堅苦しく、青臭く思い詰めてるんだろう?」
京太郎「……ええ、まあ」
自分自身、人にできる技術の大抵は身に付けたと思う。
でも、足らない。
自分は、強者足り得ない。
“魔物(ジョーカー)”でなくとも、エースにはなりたかった。
だけど――その為の、華がないのだ。
だから。
自分と同じ、異能非ざる打ち手で。自分と違い、華がある打ち手に。
自分の持つ技術を、伝えたかった。
いるかも知れぬ相手。巡り会うかも分からぬ打ち手。有り得るか不明な邂逅。
そんな誰かに、伝えたいのだ。
そして、示してほしい。
麻雀に絶対はないのだ、と。
越えられぬ壁を前にする凡人には、そんな壁は蹴り砕けるのだと。
逃げられぬ囲いに覆われる異能者には、不可能はないんだと。差があっても皆一緒なのだと。
そう示して、真の意味で、麻雀を楽しんで欲しい。
だから、どんな形でもいいから興味を持たれるように。
そういう、眠っている人間に巡り会えるように。
いつか皆が、麻雀の奥深さを笑ってくれるように。
京太郎は、自分なりのやりがいを持って仕事にあたっていた。
(……勿論、単純に多くの人と関わるのが楽しいというのもある)
京太郎「だからまあ、先輩に心配されるようなこと……ないっすよ」
京太郎「それで迷惑かけちゃったなら、すみません」
ぺこりと頭を下げて、玄関のドアを掴む。
クルーたちには、とりあえず目立たないように待機して貰っている。
カメラが入れないなんて、そもそもこんな試み自体が企画倒れなんだよなぁ……と思った。
智葉「……須賀」
京太郎「はい?」
智葉「悪いと思うなら、たまには顔を出せ」
智葉「それじゃあな」
そう笑うと、閉じられる扉。
外に出たら、スタッフが「『オカルトスレイヤー VS 格闘技』、いけませんかね?」などと話していた。
……うん。やっぱこの仕事、時々うんざりするわ。
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最終更新:2013年09月22日 17:14