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 都内某所に存在する、巨大な学園。

 近年若年層に増加してきた、超能力――オカルト能力者を保護、監察、監督し、

 その特異な能力を、停滞しがちな近年の人類の先進とすべく育成する――。

 ここはそんな彼らの生活の基盤となる、学園都市であった。


 新たなる風を、世界に送るために日夜能力に磨きをかける生徒たち。

 しかし、光があるところに闇がある。

 人のいる場所には、摩擦が生まれ、やがてそれは軋轢となる。

 未来を目指す超能力を、今の欲望を叶えるために利用する。

 そんな――所謂超能力犯罪も存在していた。


 法になき悪は、法では裁けない。


 ときの内閣によって制定された、

 『精神感応によって引き起こされる超常現象(以外超能力)とそれに伴う不当事由に関する法』は、

 未だその詳細は定まらず、十分な判例が存在せず、リベラリストの弁護士の手により、半ば形骸化していた。


 だけれども――法のあるなしは問題ではない。

 法では涙を拭えない。法では人を癒せない。

 誰かの心を助けるのは、いつだって人間の手によってなされるもの。


 闇があれば、光もある。

 実際オカルトじみた超能力者たちとは異なる、孤高のヒーロー。

 『魔法使い』が――このまちには存在する。


京太郎「貴女の思い出は、俺が取り返してみせる」

京太郎「俺が、貴方の最後の希望になる」


京太郎「さあ――ショータイムだ!」



 強力であるが1つの力しか使えない超能力者に対して――。

 『魔法使い』となる主人公は、4つのフォームを使い分けて対抗する。



 ――炎を操る、フレイムフォーム。


京太郎「マジカル☆ファイヤーが利かない……?」

京太郎「だったら、マジカル☆フレイムスパローの出番だな」

京太郎「なるほどな……随分と、数を揃えやがって」

京太郎「いいぜ」

京太郎「こうなりゃ、召喚魔法だ」

京太郎「マジカル☆スライム(モロトフカクテル)!」

京太郎「マジカル☆ゴーレム(ガソリン入りドラム缶)!」



 ――光と電気を操る、『シャイニングフォーム』。


京太郎「スタンロッドよし、スタンガンよし」

京太郎「テーザーガンよし、塩水よし、裸二股コードよし」

京太郎「スタングレネードよし! 軍用フラッシュライトよし!」

京太郎「フォームチェンジ完了!」



 ――気体と風を操る、『ストームフォーム』。


京太郎「マジカル☆ハバネロスプレー!」

京太郎「マジカル☆圧縮水素ガスベアリングガン!」

京太郎「マジカル☆釘打ち機!」

京太郎「強敵だったな……」

京太郎「まさか、俺に……マジカル☆一酸化炭素ガスを使わせるなんて」



 ――そして、固体を司る『グランドフォーム』。


京太郎「いつから……魔法使いが、素手じゃ何も出来ないと錯覚していた?」

京太郎「マジカル☆マーシャルアーツ!」

京太郎「マジカル☆フリーランニング!」

京太郎「マジカル☆鉄山靠!」

京太郎「マジカル☆崩拳!」

京太郎「マジカル☆劈拳!」

京太郎「マジカル☆カウロイ!」

京太郎「マジカル……えーっと、リバーブロー!」

京太郎「マジカル☆キドニーブロー!」

京太郎「マジカル☆ストマックブロー!」

京太郎「マジカル☆コークスクリュー!」

京太郎「マジカル☆スープレックス!」

京太郎「マジカル☆パイルドライバー!」

京太郎「マジカル☆テキサスニーホールド!」

京太郎「んううう、うううう!(マジカル☆毒霧!)」


京太郎「マジカル☆シャイニングウィザードからの――」

京太郎「マジカル☆轢き逃げアタック!」



 そして……。


京太郎「全ての魔法が通用しない……だと?」

京太郎「なら、これを使うしかないな」

京太郎「師匠直伝……マジカル☆古代超能力カラテを」


京太郎「この街にいる以上、俺だって超能力者だ」

京太郎「普通にやってたら、野球ボールを50キロで飛ばす事もできない」

京太郎「そんな、落ちこぼれだけどな……」

京太郎「力がないなら、技を磨けばいい!」

京太郎「ひとつひとつがちっぽけなら……繋ぎ合わせればいい!」


京太郎「全身の関節を超能力でフル稼働!」

京太郎「ひとつひとつを、40キロで動かせば――」

京太郎「末端の速度は、音速を超えるッ!」

京太郎「これが俺の最終奥義!」

京太郎「マジカル――真・マッハ・拳ッ!」


京太郎「でも殴ると痛いから、ボールを投げるぜ!」

京太郎「喰らいな……」

京太郎「マッハ5の、マジカル☆レーザービームを、なッ!」


 ――オカルトスレイヤーKYO。

 ――毎週土曜深夜32時、放送予定!



京太郎「あんたら、ちゃんとした超能力者は――この世界の希望なんだ」

京太郎「俺とは違って、いくらでも人を助けられる力があるんだ」

京太郎「なんでそれが……絶望を生み出しちまってんだ」

京太郎「超能力が絶望を生むなら――」

京太郎「俺が、魔法が……希望を取り戻してやるよ!」


京太郎「俺は魔法使い……人の笑顔を守る魔法使い……」

京太郎「正しい人間関係は、正しい挨拶から生まれる」

京太郎「俺は、挨拶の魔法使いだ!」

京太郎「サヨナラ! ハイクを読む暇なんて与えない!」


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やえ「あのバカ……これでスタントなしだなんて」

やえ「手に怪我でもしたら、どうするのさ」

菫「……いや」

菫「いいんじゃないか、魔法使い」

菫「リアル……邪道ものの魔法少女に、勧善懲悪のヒーローものを加えたんだろう」

菫「アリと言えばアリだ」

やえ「……は?」

菫「これで、ファンが増えるかもしれないし……」

菫「あいつもランカーになったんだから、二つ名が必要だろう」

菫「オカルトスレイヤーKYO……オカルトスレイヤーでいいな」

やえ「……」

菫「あいつのスタイル的にも、実にぴったりでいいんじゃないか!?」

菫「なあ!」

やえ「……」

やえ「……それでいいんじゃないの、もう」

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最終更新:2013年09月19日 21:25