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――その後。


誠子「ホント、すみません! すみません!」

誠子「元チームメイトとして、すみません!」

京太郎「いや、別にいいですって」

京太郎「亦野さんが常識的な人ってだけで、ありがたいっすから」

誠子「あー」

誠子「お互い苦労しますね」

京太郎「いや、ホントに……」


淡「きょーたろー! ねー、こっち向けってばー!」

淡「向かないとちゅーするぞー! ねー!」

菫「おい……だからな、聞いてるのか?」

菫「お前は私の技術を全部ものにしろ! ランクも上げろ! お前なら出来る!」

照「……京ちゃん」

照「手を離しちゃ駄目だから。京ちゃんが迷子になっちゃうから」

尭深「……くふ。くひゅ」

尭深「うひゅひゅひゅ……ふひゅひゅ」


誠子「なんだこれ」

京太郎「どうしてこうなったんですかね」

誠子「というか、3人も引きずって歩いて大丈夫なの?」

京太郎「鍛えてますから。サッカーと登山と雑用もろもろで」

京太郎「シュッ」


誠子(宮永先輩に左手を、弘世先輩に右腕を……)

誠子(大星に背中を使わせても平然としているなんて)

誠子(麻雀プロは凄い……改めてそう思った)


京太郎「あ、これ鍵なんでお願いします」

誠子「はいはい、っと……」

誠子「大丈夫なのか? こんな人数、連れ込んで」

誠子「週刊紙とか……」

京太郎「あー」

京太郎「メディア露出してるわりに、俺、影薄いんスよ」

京太郎「俺の知り合いでもない限り、間違いなく気付きませんね」

誠子「本当に?」


京太郎「本当っすよ」

京太郎「酷いときなんかは、『須賀プロ応援中』って飯屋に行って……」

京太郎「会計のときに、サインしましょうかって訊いたら」

京太郎「『え、どちらさま?』って」

誠子「うわー」

誠子「変装とか、してて?」

京太郎「してなくてっスよ……マジに」

京太郎「『もしかしたら不審者かもしれない』、『どうしよう』」

京太郎「あの目はそんな目だった。間違いなく」

誠子「うわー」

誠子「なんていうか、ドンマイ」


淡「きょーたろー、きょーたろー」

淡「暗いの怖いよ……やだよ」

淡「ね、どこー……?」

菫「研究するぞ、須賀」

菫「牌譜もちゃんと、用意してある」

菫「ちゃんと出来たときと駄目だったとき、両方な」

照「私に妹はいない」

照「京ちゃんを小枝で切りつけて鎖骨折った妹なんていない」

照「私から仮面ライダーBLACKを奪った妹なんていない」

尭深「お茶下さい、お茶。饅頭怖い」

尭深「ゆげ×茶柱の、茶柱生意気受け」

尭深「皮・お茶・唇によるあんこ総受けに見せかけた、あんこ×歯のあんこ鬼畜攻め」


淡「ねー」

淡「暗いところからゴキブリ出てきたらどーすんのさ」

淡「はーやーくー」

淡「想像したら怖いからさー。ねー」

菫「あれ……どこいったんだ……?」

菫「コピーしたのに……」

菫「……ま、いいか」

菫「ちゃんと、確認と検討は自分でしてるよな? プロなんだから」

照「『LESSON5』はこのために……!」

照「螺旋巻発条拳!」

照「マ・ワ・シ・ウ・ケ……」

照「京ちゃん。お姉さんに構いなさい」

尭深「ジョニィのジャイロへの想いはホモ。一巡前のシーザーはツンホモ」

尭深「愛を教えてヤる(意味深)」

尭深「正直克巳はホモ臭い」

尭深「ふひゅひゅ……んひゅっ」


誠子「……ああ、でも」

誠子「こっちは目立つな」

京太郎「そっす……ねえ」

京太郎「とりあえず、俺の部屋に上げちゃって貰えますか?」

京太郎「ここにグダグタいる方が不味いんスよね。多分」

誠子「りょーかい」

誠子「ほら、先輩方! 淡も!」

菫「ん、あー」

菫「わかった。わかったからら」

淡「やだやだ、きょーたろーの膝に座るの!」

照「……」

照「京ちゃんには膝枕をしてあげるから」


  ◇  ◆  ◇


誠子「お邪魔しまーす、と」

京太郎「そんな、畏まらなくていいですって」

誠子「いや、だけどさ……」

京太郎「亦野さん」

京太郎「あの3人……いや、4人を見て下さい」


淡「家捜しじゃー!」

照「おー!」

菫「狙い撃てば、いいんだろう?」

尭深「むしろ京セラ本を隠して目覚めさせる」


京太郎「ね?」

誠子「……いや、ホントごめん」

誠子「言い訳する訳じゃないけどさ」

誠子「今までも色々酷かったことはあるけど……」

誠子「ここまでの酔っ払いの惨状は初めてなんだよ」

誠子「いや、申し訳ない」

京太郎「ま、逆に言うなら……」

京太郎「偶々のそんな惨状に俺が居合わせられて、知り合いのフォローができた」

京太郎「そう考えれば、俺も幸せっスよ」

誠子「おおー」

誠子(流石、気遣いのプロだな)



誠子(ま、どう考えてもこの惨状の原因は須賀プロなんたけどなぁ……)


京太郎「まったく」

京太郎「酔っ払いどもは……」

誠子「いやあ……」

京太郎「でも……亦野さんは、あんまり酔ってらっしゃらないですね」

誠子「そんなことないよ。流石に酔ってるって」

誠子「そういう須賀プロこそ、普通そうに見えるけど」

京太郎「俺っスか?」

京太郎「いやあ、仲間内で一番立場が下でしたし……」

京太郎「凄い酒強い先輩と、酔うと色々不味い同級生が居たんで」

京太郎「『なんとしても俺は起きてないと』って思ってたら、いつの間にか……」

誠子「強くなってた、と」

京太郎「そんな感じっス」

京太郎「いや、でもやっぱり……そういう亦野さんも、お強いっすね」

誠子「私?」

誠子「あー、まあ、学生時代にロシアに遊びに行ったりしてたから」

京太郎「ロシアっすか?」

京太郎「そりゃまた、凄いっすね……面白そうで」

誠子「面白かったよ。色んな人と知り合えて」

誠子「強面スキンヘッドなのにお茶目系のグラサン男とか」

京太郎「なにそれ、スゲー気になる」




照「これは……」

照(これが、ハギヨシさんか……)

淡「あれ、これ……?」

淡(阿知賀の高鴨穏乃だよね……?)

菫「おっ、これは……」

菫(麻雀部の写真か……懐かしいな)

尭深「これ……」

尭深(須賀くん、やっぱり巨乳好きなんだ……)




誠子「……いいのか、あれ」

京太郎「ああ……別にもう、大丈夫です」

京太郎「あの手の酔っ払いには……」

京太郎「餌あげとけば基本静かになるんで、それで……」

誠子(やっぱ、酔っ払いで苦労してんだなぁ)

京太郎(シロさんとか、酔うとみょんなくらいにからかって来たからなぁ)

京太郎(ぬぼーっとしてんのに)

京太郎(和も説教タイプだったし、うん……)

京太郎(憧もアレな感じだったし……)


京太郎「ところで……」

京太郎「亦野さんは、ロシアで何をやってたんですか?」

誠子「ん?」

誠子「PMCだけど」

京太郎「……」

京太郎「……もう一度お願いします」

誠子「PMC」

誠子「Private Military Company」

京太郎「……」

京太郎「え」

京太郎「なにそれは」

京太郎「え……志願して、傭兵になったんですか……?」

京太郎「大学生のときに?」

誠子「驚いてくれると思ったよ」

誠子「就活でも、このネタは受けがよかったし」

京太郎「じゃあ、嘘っすか?」

京太郎「なーんだ。マジ、驚きましたよ! こいつはグレートだって」

誠子「ハハハ」

誠子「半分マジ」

京太郎「……は?」




照「仲良さそう……」

照(やっぱり京ちゃんは、ハギヨシさんの事を……)

淡「えっ、あ、こっちにもいる……」

淡(なんでツーショットが多いの?)

菫「あー、懐かしいなぁ」

菫(久しぶりに、同窓会でも開いてみるか? 麻雀部で)

尭深「……」

尭深(こっちも……)

尭深(やっぱり、弘世先輩に紹介されてからしばらくの視線は……気のせいじゃなかったんだ)

尭深(……)




京太郎「あの……」

京太郎「訊いちゃ駄目系の話題でした……?」

誠子「いや、全然?」

誠子「ただの笑い話だから、むしろ聞いて欲しいぐらい」

京太郎「あ、じゃあお願いします」

誠子「いやさ、折角の大学生なら色々やりたいと思うだろ?」

京太郎「思いますね」

京太郎「時間は無駄にあるし……」

京太郎「金も、稼ごうと思えば高校生とは比べ物にならないくらい稼げますし」

誠子「だよなぁ」

誠子「社会人になって、あの頃はよかったって思うよ」

誠子「学生の頃そう言われても、ピンとこなかったのに」

京太郎「そうっすよねー」

京太郎「あの頃は色々フリーダムに遊べましたから……」

誠子「女の子とも?」

京太郎「……ノーコメントで」




照「京ちゃんと、このハギヨシさんの距離……」

照(間違いない。お互いを激しく思いやっているために、逆に隔たりができてる感じだ)

照(きっと、今もお互い敬語のままで接してるんだろうな……)

淡「むー」

淡「うー」

淡(近い! こっちの女も! 胸とか押し付けて! きょーたろーもデレデレして!)

菫「あー」

菫「あのときの私は、まさか将来魔法少女になるとは思ってなかったろうなぁ……」

菫「須賀も、プロの上位ランカーになるなんて……」

尭深(……須賀くん、ああ見えても包容力あるし)

尭深(アウトドア嫌って言ったら、落ち着いてインドアでも一緒に過ごしてくれそう)

尭深(逆に、アウトドアのときは凄いリードして楽しませてくれるんだろうなぁ……)




誠子「んで、ボランティアやってみようと思ったんだよ。ボランティア」

京太郎「あー」

京太郎「鉄板ですね。ボランティアとか」

誠子「紅茶専門店とか、喫茶店でバイトとか」

京太郎「バーテンダーとかなんかも」

誠子「鉄板だよなぁ」

京太郎「鉄板っスねー」

誠子「あと、あの塾講の多さ」

京太郎「あるある」


誠子「で、さあ」

誠子「海外行ってみようと思ったわけですよ」

誠子「海外」

京太郎「あるある」

京太郎「ありますね。こう、ローカル線で全国回ったり」

誠子「自転車とかバイクで、本州一周したりな」

京太郎「無駄に通学に使ってる電車で途中下車して、飯屋さがしたり」

誠子「特に欲しいものないのに古本屋巡ったり、図書館かよったり」

京太郎「あるなぁ……あるある」

誠子「いやー、話が合うなあ」

京太郎「俺、そこらへんで釣りを始めたんスよ」

誠子「淡水? 海水?」

京太郎「淡水から入って、磯ですね」

京太郎「あの、魚との読みあいが楽しーんスよね」

京太郎「流れがこう。深さはここらへん。群れはこんなって……」

誠子「いいねえ、いいねえ」

誠子「鮎の友釣りとかはどうよ」

京太郎「あー、やってみたくはあるんですけどね」

誠子「今度行く?」

京太郎「オッケーっす。予定判ったらメールするんで、メアド交換しましょう」

誠子「オッケー」




照「……」

照(お姉さんだから、京ちゃんの応援しないと)

照(……)

淡「むー」

淡(んっ。私だって……結構あるよね?)

淡(たかみ先輩ほどじゃないけど……他の皆よりは大きいし)

菫「よかったなぁ……須賀」

菫(この頃のお前の努力は、確かに報われるんだ……)

菫(酔うと、どうにも湿っぽくなるな)

尭深(――)

尭深(危なかった……もう少しで、腐り人として駄目な領域に突入するところだった)

尭深(これが須賀くんの破壊力か……皆が夢中になるわけだ)




京太郎「……あ」

京太郎「で、ロシア。ロシアの話っすよ」

京太郎「どんな感じだったんですか、ロシアは」

誠子「あー、そうだった。そうだった」

誠子「あんまり期待するほどじゃないんだけどな」

京太郎「いやいや、ここまで来てそれはなしっすよ」


誠子「いや、そんなに面白い訳じゃないんだけどさ」

京太郎「いやいやいやいや、それはないっスよ」

京太郎「さっき、言ってたじゃないっすか」

京太郎「就活のときもウケた。掴みオッケー。文明の利器スゲーって」

誠子「そこまでは言ってないんだよなぁ」

誠子「ま、話すけど」

京太郎「きたきたきた。来ましたね」




照(そういえば、同性愛者はあまり女っぽくない人と付き合うこともある)

照(そんな話を、聞くこともある)

照(だから誠子とああも熱心に話してるってことかな……?)

照(……)

照(応援したいけど……複雑な気持ちだ)

淡(むー)

淡(こっち向け、きょーたろー)

淡(ほら、きょーたろーの大好物だよ? 着痩せするけど、高校の頃ときよりも大きくなってんだよ?)

淡(きょーたろー)

淡(……つまんないよ、きょーたろー)

菫(ああ……これは、PAD事件のときか)

菫(思い出しただけで腹が立ってくる)

菫(白望の奴の静かなドヤ顔。同類だと思ってた智葉は逆にサラシ)

菫(別に入れててもいいだろうが。その方がイメージにあってるって言われたんだし)

菫(いいんだよ。大きいと弓を引けないから……フン)

尭深(……)

尭深(誠子ちゃんも、よく見たら男っぽい)

尭深(竿……漁師の荒々しさ……海でのトラブル……解放感……)

尭深(……やめよう)

尭深(友達でやったら、おしまいだ)




誠子「こう、学生ボランティアをやってみようと思ったんだよ。やってみたんだよ」

誠子「しかも海外で」

京太郎「あー、一挙両得的な」

誠子「そうそう。どうせなら一括で」

京太郎「ありっすね。楽しそうで」

誠子「絶対楽しくなると思ってたんだよなぁ」

誠子「いや、不安もあったけどさ」

京太郎「なんだかんだ、海外ですからね」

誠子「海外だからなぁ」


誠子「で、着いてみたらさ」

誠子「受け入れ先の団体、いないのよ」

京太郎「なにかトラブルとか?」

誠子「あったんじゃないかな……わからないけど」

誠子「ムカついて、それ以上関わろうと思わなかったからさ」

京太郎「そりゃ、無理もないっすね」

誠子「メール来たのがさ、到着一日前だったんだよ」

誠子「しかも、パソコンにメール」

誠子「こっちはもう飛行機乗って、列車乗り継いでるとこ」

誠子「スマホでも、海外だと通信料別個だったんだよね」

京太郎「あー」

京太郎「PCメールとか、見れるわけないですね」

誠子「そうなんだよ」

誠子「で、到着しました。予定通りに」

京太郎「したら、いない」

誠子「いないんだよ。ホント」

誠子「『あれ? 私、現地時間間違えたかな』って」

誠子「『実は地名が同じ別の場所だったのか』って」

京太郎「まず、そう思いますよね」




照(……)

照(……京ちゃんは、昔遊んだこと忘れてるのかな)

照(あんな大怪我したら、無理もないか)

淡(いいよーだ。ベット占領しちゃうもんねー)

淡(……あ、これ。きょーたろーの匂い)

淡(んっ……)

菫(暫く、PADネタで弄られ続けた)

菫(固有武器『PAD』とか……部長に絡めて『PAD長』とか)

菫(クソッ、なんて時代だ)

尭深(あー)

尭深(楽しそうだね)

尭深(眠……い……)




誠子「で、連絡あるかもしれないから……」

誠子「泣く泣くスマホ使うか」

誠子「それとも、パソコン借りるかな……って」

京太郎「借りる……ですか?」

誠子「大学で、ロシア語やってたからね。日常会話なら、なんとか」

京太郎「凄いっすね。ロシア語話せるなんて!」

誠子「でなきゃ、ロシアにボランティアには行かないよ」

京太郎「あー、確かに」


誠子「で、受信ボックス確認したらさ」

京太郎「ごめんなさいメールが来てた、と」

誠子「ごめんなさいなんて、一言もなかったけどさ」

京太郎「あー、そりゃあ、腹が立ちますね」

京太郎「でも、それ以上に……」

誠子「そうなんだよ」

誠子「『帰りの便、1ヶ月後なんだけど……』」

誠子「『1ヶ月も泊まる金持ってないんだけど』」

誠子「『異国の地で一人、どうするんだよ』って」

誠子「絶望感、ハンパなかった」

京太郎「今だから笑えるけどってとこっすね」

誠子「そうそう」

誠子「完全に顔面蒼白だったよ」


照(……眠くなってきた)

照(眠い)

照(ベッドは……淡か)

照(眠い)

淡(んっ……)

淡(からだ、あつくなってきちゃった……)

淡(ベッド、ふかふかだし……)

淡(すっごく、眠……)

菫(PADぐらい、いいじゃないか)

菫(別に、私はまな板じゃないんだ)

菫(平均的にはあるんだよ。無を有にしたわけじゃないんだ)

菫(だからいいじゃないか、別に)


京太郎「……で、大丈夫だったんですか?」

誠子「それがさぁ……」

誠子「パソコン貸してくれた、イワン君がさ」

京太郎「如何にもロシア人っぽい名前ですね」

誠子「でも、ゴツくないんだよ。傷があるけどイケメン系で」

誠子「その、ちょっと子犬系みたいなイワン君がさ」

誠子「『だったら、うちの会社で働きませんか?』って」

誠子「『せっかくロシアに来たのに困ってる人、放っておけませんよ』って」

京太郎「スゲーいい人じゃないですか」

誠子「いい子だったんだよ」

誠子「で、『外国人だし旅行者で短期だからバイト代はあんまり払えないけど』」

誠子「『訓練受けてる間は衣食住は保証される』って……」

京太郎「PMCで働いた、と」

誠子「そうなんだよ」


誠子「いや、面白いとこだったなぁ」

誠子「訓練は厳しかったけど……」

京太郎「ボランティア行って、まさかのPMCっすからね」

誠子「ホント、まさかだよ」

誠子「髭の凄い爺さんとか、ハゲグラサンとか」

誠子「凄い愉快な面子だった」

誠子「ハゲなのに雨降ったら、『酸性雨だと……困るな』とかね」

京太郎「ハゲなのに」

誠子「既にハゲなのに」

京太郎「手遅れなのに」

誠子「もう、手遅れなのに」

誠子「『あ、ファッションじゃないんだ』って」

京太郎「ガチハゲだったんだ、って」

誠子「面白かったなぁ」




照(ソファー……いや)

照(布団、探そ)

照(ふかふかだ……太陽の匂いがする)

淡(服……脱ご)

淡(んへへへ)

淡(マーキング~♪)

菫「ふぁ……」

菫(眠くなってきたな)

菫(ソファー借りよう)




誠子「あとやっぱさ、ロシア人酒強いんだよね」

誠子「件のイワン君がさ」

京太郎「いい子のイワン君が」

誠子「訓練後に、ウォッカを持ってきた訳ですよ」

京太郎「訓練後に……すげえ」

誠子「そしたら」

誠子「『運動後の老人に、アルコール飲ませるのか』的な注意をしたんだよ」

京太郎「当然っすよね」

誠子「で、次に言ったんだよ」

誠子「『せめてビールにしなさい』って」

京太郎「ビールはアルコールじゃないんだ」


京太郎「ロシア面白そうだなー」

京太郎「行ってみてーなー」

誠子「いや、ホント面白かったよ」

京太郎「いいなー」

京太郎「おさげのお姉さんいいなー」

京太郎「密編みいいなー」

誠子「おさげ好きなの?」

京太郎「いや、何故かわからないんですけどね」

京太郎「……っと」




照「きのこ族を……粛清……」

淡「んっ……ぁ、は、むにゃ……ゼロノス……エターナル……」

菫「スライダー……ICBM……」

尭深「おらのハーベストは……無敵だど……」




京太郎「皆、寝てますね」

誠子「寝てるなぁ」

京太郎「じゃ、俺……外の漫喫に行ってきますよ」

京太郎「基本、好きに使ってください。この部屋」

誠子「ああ」

誠子「女性だけのとこに、男が混じるのは……的な奴か」

京太郎「寝起きの顔は、おいそれと見ていいもんじゃない……って」

京太郎「知り合いに言われましたからね」

誠子「ほほう」

誠子「須賀プロのそこらへんの話、気になるな」

京太郎「それこそ、あんま面白くないっすよ?」

誠子「いや、いいからいいから」

京太郎「……はぁ」

京太郎「じゃあ、飲み直しますか」

誠子「釣りの話とか、どう?」

京太郎「いいっすね」

京太郎「じゃ、出ますか」

京太郎「結構遅くまで空いてる店、あるんですよ」

誠子「オッケー」


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おまけ



淡「……ん」

淡「ここ、どこ……?」

淡「えっと、私……」

淡「――」

淡「なんで、服着てな……」

淡「このTシャツ……誰の?」

淡「それに、これ……って」

淡「えっ」

淡「どーしよ……」

淡「どーしよ……」

淡「昨日、大丈夫だったっけ……?」

淡「どうしよう……」

淡「どうしよう……またなにも、覚えてない」

淡「どうしよう……!」

淡「うぅぅ……どうしたらいいの、これ」

淡「どうしよう……マズイよ、これ」

淡「助けて……テル。助けてよ……」


照「呼んだ?」

照「卵焼きおいしい」

淡「えっ」


誠子「あー」

誠子「いつものことだけど、やっぱり記憶飛んでるかー」

淡「えっ」


尭深「お茶……おいしい」

尭深「おはよう、淡ちゃん」

淡「えっ」


ウォーズマン「コーホー」

淡「えっ」

淡「なんだ、テレビか」


菫「おい……」

菫「響くんだ……静かにしろ」

淡「えっ」


京太郎「よ、淡」

京太郎「珈琲と紅茶とお茶、どれがいい?」

淡「えっ」

淡「ええええええええええええ!?」


菫「大声は、よ……せ……」

菫「響いて……気持ち、悪……」

菫「……!」

菫「っ……」

尭深「あっ」

誠子「弘世先輩が吐いた!」

照「この人でなし」



淡「うー」

淡「変態! クズ男! 強姦魔!」

京太郎「いや、お前が勝手にベッド占領して服脱いで寝てただけだろ」

京太郎「シャツかけたの、誠子さんだし……」

淡「うるさい!」

淡「口答えすんな!」

淡「お前って言うな!」

淡「あと、気安く名前で呼ぶな!」

京太郎「ふーん」

淡「にやにやすんな! 腹立つ!」

京太郎「そうだな」

淡「うぅぅぅ……!」


照「京ちゃん」

照「おかわり」

京太郎「はいはい、ちょっと待って下さい」

照「おいしい」

照「京ちゃんは主夫になれる」

京太郎「考えといてもいいっすよ」

淡「えっ」

淡「『京ちゃん』」

淡「えっ」

淡「ええええええええええええええええええええ!?」


尭深(……あ)

誠子(大声は……)

菫「やめろォォォォォォォォォォオオ!!」

京太郎「OH MY GOD...!」

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最終更新:2013年09月22日 17:28