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おばあちゃんの日 1話】 [sage] 2010/06/12(土) 19:29:40 ID:CyT7ZEuZ Be:
「ねえ、おばあちゃん。ちょっとお願いがあるんだけど。」
70歳ちょっと前と言った感じの女性…着物姿にきつめにならないていどにアップにまとめられた髪型がなかなか上品だ…が女性週刊誌に目を通している最中、その部屋に入ってきたのは、高校生…16,7歳だろうか…という年頃に相応しい快活な少女だった。
「あら、麻由美。お願いって…残念だけど、お小遣いはあげられないよ。」
「えと、それはそれで欲しいけど、今日は別のお願い。ねえねえ、この前やったアレ。またできない?」
「あれ…アレってあのことかい?おばあちゃんは、かまわないけど、麻由美はあんなことをまたしたいのかい。麻由美みたいな若い子がわざわざ自分からあんなことをしたいなんて、おばあちゃんちょっとピンとこないよ。」
「いいの。いいの。この前は、おばあちゃんのお願いをきいて、アレをやったんだから、今度はあたしのお願いで、アレをやってもいいでしょ。」
「その様子だと、この前の時に何か面白いことでもみつけたようだね。まあ、いいわ。おばあちゃんだって悪い気もしないもの。そうそう、お父さんもお母さんも今日は一日外出だからね…あ、もしかして麻由美はそのつもりだった?」
「えへ、分かっちゃったか。でもお母さん達が家にいたら、ちょっと大変なことになっちゃうでしょ。」
「それはそうだけどね。じゃあ、早速はじめるかい?」
「うん。」
「それじゃ、この前と同じに、ここに座って。」
祖母の言葉に従い、その前に向かう合う形で正座する麻由美。
「それじゃいくからね。」
「うん。おばあちゃん。」
静かに目をつぶる祖母。
5秒…10秒…何も起こらないのかと思い始めた頃、変化はまず麻由美の身体に目に見える形で現れた。
チュニックから覗く彼女の腕、特に細くもなく太くもないその腕、少々日に焼けているが、明るく健康的な腕の肌の色が次第にくすむように変わる始める。
最終更新:2010年07月12日 01:10