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かおかえっコ 第3話

482 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/01(日) 22:43:05.67 ID:H3DQYn5d Be:
    【かおかええっコ】3話
    「おばあちゃん待っているから急いで急いで。」
    恵里子に手を引っ張られる形で、彼女の祖母の住む離れに連れて行かれる深雪。
    「あら、恵里子、それに深雪ちゃんだったわね。おはよう」
    「あ、お、おはようございます。」
    何度も来てはいるが、日本家屋らしからぬ調度品で飾られた恵里子の祖母の部屋にはどうにも慣れることができない深雪はどうにも落ち着かない返答をかえす。
    「ね、ね、おばあちゃん、深雪ちゃんが泳ぎ苦手なことなんとかすることできるんでしょ。どうするの?」
    「おちついてね。えりちゃん。色々ややこしいこともあるから、まず深雪ちゃんにも説明しないとね。」
    「や、ややこしいことってなんですか?」
    話をもちかけてきたのは恵里子だっただけに冗談半分で気軽に考えていた深雪だったが、不思議な雰囲気をもつ祖母の介入もあって、不安に思う部分も増えてくる。
    「安心して深雪ちゃん、特に危ないことはないから。でも、ちょっと驚くかもしれないから、その辺は多少分かっていてもらっていた方がいいと思ってねえ。」
    驚く?
    どちらかといえば気が弱い深雪にしてみればそれだけにも充分すぎるほど不安だ。
    「でも、おばあちゃん。おばあちゃんの言うとおりにすれば、今日の水泳、深雪ちゃんが25メートル泳げるから万々歳なんでしょ?」
    「確かに、今日の受業だけは問題ないかもねえ。本当はこういうズルはよくないんだけど。」
    「でも、深雪ちゃんは全然泳げないわけじゃないし、20メートルぐらいは泳げるんだよ。それに、夏休み中は一緒にプールにいって練習すれば同じ事でしょ。」
    「まあ、それならまだいいかもねえ。じゃあ、時間もないことだし。」
    そう応えつつ、恵里子の祖母は、奥の戸棚から、瓶を取り出すと、小さな湯飲み2つにそれぞれ中身を次ぎだした。
    怪しげな瓶にちょっとびくついた深雪だったが、注がれた内容は、薄オレンジ色の液体…ジュースに見えないこともない。
    「さ、2人ともこれを飲んで。」
    湯飲みを突きだして勧める祖母。

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最終更新:2012年04月18日 18:08