484 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/01(日) 22:50:16.63 ID:H3DQYn5d Be:
【かおかえっコ】5話
「鏡?これがどうしたの?」
水泳と鏡、どういう関係があるのか分からないまま、それを覗き込む2人。
「えー!?」
「きゃー!?」
2人が悲鳴同然の声をあげたのは無理もない。
鏡に映っていたのは、見慣れている…毎日洗面所やお風呂や学校のトイレでみている自分の顔ではない。、
いや、これを顔といっていいものだろうか?
なぜなら、鏡に映っていたのは、目も鼻も口もない…ついでといえば眉すらもない、文字通りのっぺらぼうといってかまわない人の頭だったからだ。
「いやー!」
「そそ、そんな…」
自分の顔が映っていて然るべき場所に、目鼻口がない頭が映っていては驚くなと言う方が無理というものだ。
「はははは、やっぱり2人とも驚いているみたいだねえ。じゃあ、これをみてごらん。」
祖母の声に、視線の先を鏡から、彼女の方へと向ける深雪と恵里子。
目がないのにモノが見えて鼻がないのに息ができて口がないのに声が出せるというのも不思議なことだが、それに気づくだけの余裕は今の2人になかった。
祖母の手にぶらさがっている物体に気づく深雪と恵里子。
左右の手に1つずつ。
ぶらさがっているそれは、一瞬ビニール袋のように見えたがそれではない。
「え。」
「それって、」
ビニール袋らしからぬ肌色のその物体。
そこには、黒やらピンク色らしい装飾も見える。
それもそのはず、そのぶら下がっている物体に描かれているのは、紛れもなく人の顔そのものだったからだ。
だが、それが人の顔に過ぎなければ2人もここまでは驚かなかっただろう。
深雪と恵里子が驚いた真の理由…それは、そこに描かれていた顔が、2人の顔そのものだったからだ。
最終更新:2012年04月18日 18:09