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**乃亜Ⅰ型様からのご依頼品 イズナの独白 ~または、イズナの勇気~ 作:1100230 玄霧弦耶@玄霧藩国 /*/ 始まりは何時だって唐突だ。 戦争の始まりも同じだ。いつも唐突に始まりやがる。 『大地を這う稲妻』と呼ばれる俺でも始まりだけは察知できない。 そういうのはお偉いさんがやるものだ。 …まぁ、何が言いたいかというとだ。 本当に「始まりってヤツはいきなりすぎる」ってことだ。 /*/ エノラ嬢が小声で呼んでいる。 応じてみれば、乃亜の行動はいかんらしい。 それにハリー氏の家庭の事情も絡んでるとか。 やれやれだ。こういうのに首を突っ込むのは苦手なんだが… 俺がさてどうしたものか、思案していると 「勇気ある?」 と、エノラ嬢。 あぁ、勿論だ。勇気が無けりゃドンパチなんかやってられん。 俺は自信に満ち溢れた笑みとサムズアップを見せつけ 「I=Dの中では人一倍!!」 …そう、『大地を這う稲妻』と呼ばれる俺もI=Dに乗ってないと流石に常人以下なのだ。 しかし、エノラ嬢には正確に伝わらなかったらしい。 にっこり笑うエノラ嬢。 上がる悲鳴。 何故か泣いているエノラ嬢。 ハリー氏に睨まれる俺。 そして割れるグラサン、ふっ飛ぶ俺。 とりあえず、吹き飛びつつも状況を理解したんだが。乃亜、先に状況確認が必要だと思うんだぜ…? そのまま意識を失いかけた俺をハリー氏が引きずっていく。 途切れる寸前、エノラ嬢がすまなそうに小さく手を振っているのが見えた。 了解、とジェスチャーを返したところで、俺の意識はどこかに行った。 /*/ 目を覚ましたとき、俺は警察(というか、交番)に居た。 俗に言う事情聴取と言うやつだ。と言っても、ドラマでよくある感じではなく、交番の一角だ。 そういう訳で勿論、後にハリー氏がいる。 なんというか、重い沈黙が痛い。 「あー…で、強○罪でしたか」 「違うっ!」 断じて違う。流石に色々不味い。取りあえず伏字にしなきゃいけない罪状は不味い。 「…コチラの法律はよくわからんが、わいせつ罪等に相当するだろう」 と、ハリー氏。 実際は断じて誤解なのだが、この場合否定すべきなのか否か。 というか、何故に俺が尻を触ったことにされたのだろうか。 状況は理解できたが理由を理解できない以上、ココで否定するわけにも・・・ 「困るんですよねぇ、こういうの。ただでさえ色々事件があるんですから…」 「…そんなに、治安が悪いのかね?」 「いえ、ココ最近爆発事件や傷害事件が相次いでおりまして。中でも来賓扱いの方の…」 一先ずは収まったようですが、と言いながら調書をかく警官。 確かに最近の小笠原はきな臭い。 (※12月6日現在) この先何があるのだろうか… 「聞いてますか?えーと、イヅナさん?」 「イズナです」 「あぁ、失敬。ですから、昨今の現状を鑑みまして。少しでもそういう犯罪はなくしていただきたいと…」 ※数分後 「あー、えーと・・・ともかく、今回が初犯という事で、大目に見ますけど。次はありませんからね?」 流石にこってり絞られてげっそりしたのを察知したか、なんともしまらない締めで説教を終える警官。 その後、「あぁ、コチラにもご協力を」と渡されたポスターには指名手配、の文字と少年や怪物のような絵の他に とても、そう、とてもよく見た顔と「エロリスト」の一文が。 思わず、ハリー氏と同じ顔になってしまった。 /*/ 「中々危険な国のようだ」 戻って開口一番。ハリー氏の感想。 違うんですよハリーさん。決してナニワアームズが危険なのではなく極々一部の… ともあれ、コチラから言うべきことでもないし。ヤレヤレだな。 エノラ嬢が『ごめんね』のサインを送っている。 …ま、こういうのもたまにはありかな。ドンパチだけが人生じゃないさ おっと、どうやら乃亜が取り繕ってくれてるらしい。 いや、あれはどっちかというと俺のためじゃなくエノラ嬢を連れて行かれないようにだな。 必死になってまぁ…そういや前科持ちだったな。前は大阪氏か。 「エノラ…ナニワアームズなどという危険で破廉恥な国を棄てて、夜明けの船に戻らないか」 奮戦空しく、エノラ嬢を連れ戻そうとする、と。 エノラ嬢は慌ててフォローしているが… さて、どうする。このままでは俺は前科持ちになったまま何も意味が… 「乃亜嬢も」 …え? あぁ、乃亜も同じ反応してる。 あ、赤くなった。青くなった。また赤くなった。 どういうことだと思う?とエノラ嬢を伺おうとしたが、向こうもビックリしたのか固まってる。 ・ ・ ・ ま、なんだね。 なにかの始まりってのは、何時だって唐突って訳だな。 友情も、愛情も、また、然り。だ。 ---- **作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) - すごく格好良い上に、非常~に面白い作品に仕上がっていて、感激しています。大変ありがとうございました!イズナさんとおまわりさんの掛け合いの辺りが、楽しくて特に気に入っております(イズナさん、ごめん・・笑泣)。お願いできて、ラッキーでした。 -- 名無しさん (2008-01-02 11:07:51) #comment(,disableurl) ---- ご発注元:乃亜Ⅰ型@ナニワアームズ商藩国様 http://cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=304;id=gaibu_ita 製作:玄霧弦耶@玄霧藩国 http://cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=611;id=UP_ita 引渡し日:2008/ ---- |counter:|&counter()| |yesterday:|&counter(yesterday)|
**乃亜Ⅰ型様からのご依頼品 イズナの独白 ~または、イズナの勇気~ 作:1100230 玄霧弦耶@玄霧藩国 /*/ 始まりは何時だって唐突だ。 戦争の始まりも同じだ。いつも唐突に始まりやがる。 『大地を這う稲妻』と呼ばれる俺でも始まりだけは察知できない。 そういうのはお偉いさんがやるものだ。 …まぁ、何が言いたいかというとだ。 本当に「始まりってヤツはいきなりすぎる」ってことだ。 /*/ エノラ嬢が小声で呼んでいる。 応じてみれば、乃亜の行動はいかんらしい。 それにハリー氏の家庭の事情も絡んでるとか。 やれやれだ。こういうのに首を突っ込むのは苦手なんだが… 俺がさてどうしたものか、思案していると 「勇気ある?」 と、エノラ嬢。 あぁ、勿論だ。勇気が無けりゃドンパチなんかやってられん。 俺は自信に満ち溢れた笑みとサムズアップを見せつけ 「I=Dの中では人一倍!!」 …そう、『大地を這う稲妻』と呼ばれる俺もI=Dに乗ってないと流石に常人以下なのだ。 しかし、エノラ嬢には正確に伝わらなかったらしい。 にっこり笑うエノラ嬢。 上がる悲鳴。 何故か泣いているエノラ嬢。 ハリー氏に睨まれる俺。 そして割れるグラサン、ふっ飛ぶ俺。 とりあえず、吹き飛びつつも状況を理解したんだが。乃亜、先に状況確認が必要だと思うんだぜ…? そのまま意識を失いかけた俺をハリー氏が引きずっていく。 途切れる寸前、エノラ嬢がすまなそうに小さく手を振っているのが見えた。 了解、とジェスチャーを返したところで、俺の意識はどこかに行った。 /*/ 目を覚ましたとき、俺は警察(というか、交番)に居た。 俗に言う事情聴取と言うやつだ。と言っても、ドラマでよくある感じではなく、交番の一角だ。 そういう訳で勿論、後にハリー氏がいる。 なんというか、重い沈黙が痛い。 「あー…で、強○罪でしたか」 「違うっ!」 断じて違う。流石に色々不味い。取りあえず伏字にしなきゃいけない罪状は不味い。 「…コチラの法律はよくわからんが、わいせつ罪等に相当するだろう」 と、ハリー氏。 実際は断じて誤解なのだが、この場合否定すべきなのか否か。 というか、何故に俺が尻を触ったことにされたのだろうか。 状況は理解できたが理由を理解できない以上、ココで否定するわけにも・・・ 「困るんですよねぇ、こういうの。ただでさえ色々事件があるんですから…」 「…そんなに、治安が悪いのかね?」 「いえ、ココ最近爆発事件や傷害事件が相次いでおりまして。中でも来賓扱いの方の…」 一先ずは収まったようですが、と言いながら調書をかく警官。 確かに最近の小笠原はきな臭い。 (※12月6日現在) この先何があるのだろうか… 「聞いてますか?えーと、イヅナさん?」 「イズナです」 「あぁ、失敬。ですから、昨今の現状を鑑みまして。少しでもそういう犯罪はなくしていただきたいと…」 ※数分後 「あー、えーと・・・ともかく、今回が初犯という事で、大目に見ますけど。次はありませんからね?」 流石にこってり絞られてげっそりしたのを察知したか、なんともしまらない締めで説教を終える警官。 その後、「あぁ、コチラにもご協力を」と渡されたポスターには指名手配、の文字と少年や怪物のような絵の他に とても、そう、とてもよく見た顔と「エロリスト」の一文が。 思わず、ハリー氏と同じ顔になってしまった。 /*/ 「中々危険な国のようだ」 戻って開口一番。ハリー氏の感想。 違うんですよハリーさん。決してナニワアームズが危険なのではなく極々一部の… ともあれ、コチラから言うべきことでもないし。ヤレヤレだな。 エノラ嬢が『ごめんね』のサインを送っている。 …ま、こういうのもたまにはありかな。ドンパチだけが人生じゃないさ おっと、どうやら乃亜が取り繕ってくれてるらしい。 いや、あれはどっちかというと俺のためじゃなくエノラ嬢を連れて行かれないようにだな。 必死になってまぁ…そういや前科持ちだったな。前は大阪氏か。 「エノラ…ナニワアームズなどという危険で破廉恥な国を棄てて、夜明けの船に戻らないか」 奮戦空しく、エノラ嬢を連れ戻そうとする、と。 エノラ嬢は慌ててフォローしているが… さて、どうする。このままでは俺は前科持ちになったまま何も意味が… 「乃亜嬢も」 …え? あぁ、乃亜も同じ反応してる。 あ、赤くなった。青くなった。また赤くなった。 どういうことだと思う?とエノラ嬢を伺おうとしたが、向こうもビックリしたのか固まってる。 ・ ・ ・ ま、なんだね。 なにかの始まりってのは、何時だって唐突って訳だな。 友情も、愛情も、また、然り。だ。 ---- **作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) - すごく格好良い上に、非常~に面白い作品に仕上がっていて、感激しています。大変ありがとうございました!イズナさんとおまわりさんの掛け合いの辺りが、楽しくて特に気に入っております(イズナさん、ごめん・・笑泣)。お願いできて、ラッキーでした。 -- 名無しさん (2008-01-02 11:07:51) - (失礼しました。名前の記入忘れです・・・。) -- 乃亜Ⅰ型 (2008-01-02 11:09:05) #comment(,disableurl) ---- ご発注元:乃亜Ⅰ型@ナニワアームズ商藩国様 http://cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=304;id=gaibu_ita 製作:玄霧弦耶@玄霧藩国 http://cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=611;id=UP_ita 引渡し日:2008/ ---- |counter:|&counter()| |yesterday:|&counter(yesterday)|

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