犬猫おもいで秘宝館 (仮)内検索 / 「146ロッドss2」で検索した結果

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  • 146ロッドss2
    ロッド@ビギナーズ王国様からのご依頼品 その日、ミズキ・ミズヤは不機嫌だった。 正確には数日前から続く不機嫌の真っ直中である。そしてその原因は、ロッドだ。少なくともミズキは、そう思っていた。ロッドは確かに約束を違えることなく自分に会いに来た。来たが、しかし。 「……帰ってくるって、言ったのに」 不満げに頬を膨らませるミズキ。いまだに夜明けの船に顔を出さないロッドのことを考えて、水槽に掌と頬を当てる。 物憂げな表情、溜め息ひとつ。 「………アイツが気にいらない…」 低音で絞り出された声と一瞬で変わった表情に、水棲BALLSが無表情のまま震える。 ミズキ・ミズヤ、良くも悪くも一途な乙女であった。 /*/ その日、ミズキ・ミズヤは上機嫌だった。 正確にはその日の午前、ロッドが夜明けの船に来ると知らされた時点からの上機嫌である。 ...
  • 146ロッドSS1
    ロッド@ビギナーズ王国様からのご依頼品 波に乗るように、追い越すようにボートが、青い照り返しの中を滑るように進んでいく。ボートの上には少女が一人。ボートは通常ではありえない速度で突き進んでいるのに、彼女の顔にあるのは恐れでは無く嬉しそうな笑顔であった。  だが、彼女を知っている人ならそれを聞いても、さもありなんと思うだろう。彼女の名はミズキ・ミズヤ。かの名高き火星独立の立役者の中心となった夜明けの船の搭乗員にして、後世に歴史学者たちに絶大な人気と苦笑をもたらす少女である。  ミズキが急いで向かう先。そこには一人の少年が居る筈であった。  彼の名はロッド。ビギナーズ王国に所属する移動者の一人にして、ミズキ的には・・・まぁ、他人がとやかく言うのも野暮と言うものである。ただ、誰の目から見てもはっきりしているのはロッドと会うことをミズキが楽しみにしている、ということであ...
  • 146ロッド1
    ロッド@ビギナーズ王国様からのご依頼品 ご依頼ありがとうございました~。 バージョンアップした夜明けの船は、凄そうですね ミズキちゃんがスピードを出すタイプだったとは…。 無事に船に辿り着けてよかったです(笑) 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 146ロッド2
    ロッド@ビギナーズ王国様からのご依頼品 お疲れ様です。完成しましたので提出します よろこんでいただけたら幸いなんですけども; ではではありがとうございましたー! 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 147あおひとSS2
    No.147 あおひと@海法よけ藩国様からのご依頼品 今宵、ベッドの上で /*/ あたりはすっかりと日が暮れて夜がやって来ようとしていた 先ほど放たれた秘密戦艦の主砲 これを祝砲にしてしまう蒼の忠孝、あおひと夫妻 二次会、三次会と祭りは続いてもいずれは終わりがやって来て… /*/ 何次会までやったか覚えてないぐらい楽しい時間がすぎてやっとキミ達の部屋に帰ってきた。部屋の鍵を開けるとそこにはよけ藩国からの贈り物がでんっと置かれて物があった。 それは『キングサイズのダブルベッド』シーツはすでに綺麗に整えられていてその上には花びらが飾られていた。 キミ達はまっさらの綺麗なベッドに腰をかけて今日の事をどちらかと言う事無く話しし始めた。 「ほら、あの時の忠孝さんたら…」 「いえ、あれは奥さんが…」 「そんな事ありません!!そんなこというなら えい...
  • 46はるss2
    地を吹き払う、ほどの拳足の風が、砂塵を巻き起こしていた。 びょうびょうと裏路地に吹き込むビル風にも似た強力なそれを、轟と拳が砲弾ほどにも太く突き破った。地を、震、と踏みしめる。そこに裂帛の気合いはない。ただ、動きの型を確認しているだけだ。 街中で大剣を振り回すわけにもいかず、さりとてそれではどこで振り回せるのかというと、言ってしまえばなんだが所詮小さな島国であるところのレンジャー連邦に、そんな剣呑の許される場所はなかった。国民に開放されたスポーツセンターはおろか軍の訓練施設だって彼の本気のトレーニングに耐えうるような設備は用意してないだろう。 日に焼けた肌。風俗に従い剥き出しにされたへそのある、野太いほどの胴。薄い衣は彼の逞しい肉体の稜線を覆うには到底役者が不足しており、まるきり分厚い壁が、そこに立っているような存在感が、見た目の大きさだけでも発揮されていた。 谷...
  • No.141~No.150の依頼
    No.141~No.150の依頼 No141 東西 天狐@akiharu国さんからの依頼 SS悪童屋@悪童同盟 三つ実@アウトウェイ No142 アポロ@玄霧藩国さんからの依頼 ss藤原ひろ子@FEG 黒崎克哉@海法よけ藩国 No143 かすみ@FEGさんからの依頼 ss黒霧@玄霧藩国 守上藤丸@ナニワアームズ商藩国 No144 紅葉ルウシィ@紅葉国さんからの依頼 SS黒霧@玄霧藩国 yuzuki@ビギナーズ王国 No145 奥羽りんく@悪童同盟さんからの依頼 SS悪童屋 四季@悪童同盟 SSうにょ@海法よけ藩国 橘@akiharu国 カヲリ@世界忍者国 No146 ロッド@ビギナーズ王国さんからの依頼 カヲリ@世界忍者国 黒崎克那@海法よけ藩国 SS刻生・F・悠也@フィーブル藩国 SS高神喜一郎@紅葉国 No147 あ...
  • 935龍樹・翡鹿・ボーランドウッドSS
    龍樹・翡鹿・ボーランドウッド@土場藩国さんからのご依頼品 [あなたとわたしの冒険の日々]  ちょっと冒険行くか。そう思ったのは、古い映画館で古い冒険物映画を見た直後の事だった。  いちいちシートについて見に行かなきゃならない映画館っていうシチュエーションにもレトロすぎて興奮したが、ぺらっぺらの映画もできの良さには感動した。スコップ。ロープ。爆発。  これだ、これだ。膝を打つ。うほーっ。きたきたきた! 客が居ないのをいい事に立ち上がった。画面で炎が巻き上がる。バーニング。めらめらと荒野に猛る炎。  その中で揺れる、一際巨大な漢の影。  まさに。これからやつが作り上げようかという伝説を歌い上げるように、エンドロールが流れ始める。 「おーっし。いっちょ俺もやるか」  両手をぐっと握りしめ、全身の筋肉を緊張させて、きらきらする目で画面に食い入る一人の漢。 ...
  • 140悪童屋ss2
    NO.140 悪童屋@悪童同盟さんからの依頼  言霊と言うものがある。  言霊。文字通り「『言』に宿る『霊』」の意である。  この言霊と言うものは扱いの大変難しいものである。  使い方を間違えれば間違いなく相手の気分を害し、時に残酷に傷つける代物だが、使い方さえ誤らなければ、相手に対し、希望の光を与えるものである。  これは、大事にしまっていた言霊を、使うまでの閑話である。 /*/  悪童屋は執務室にいた。  砂漠の風は、熱を含んで暑い。  窓から吹く熱を帯びた風を受けながら、一心に仕事をしていた。  いつものように、下から上がってくる業務連絡に目を通し、確認をし、検閲印を押し、間違っているものは指摘して下に返す。  いつものように、その作業に没頭していた。  この所、スイトピーとは連絡が取れていなかった。  悪童屋にとって、彼女は何者に...
  • 646松井SS2
    松井@FEG様からのご依頼品  「じゃ、ここにサインをお願いします」  「はーい」とお兄さんの差し出した宅配伝票に、胸ポケットに差してあるノック式のボールペンで名前を書き込みます。「モカ」…っと。うん、上手く書けました。  愛想のいい笑顔を残し、トラックで去っていく配達員のお兄さん。そして、私の側に残されたのはダンボールに詰まった喫茶店の食材とナプキン等の消耗品でした。ちょっとした山です。  いつもは特に配送品に対し特別な感慨を抱くことは無いのですが、今日は別です。何故ならば、店長の代わりに今日はこの山を全て1人で店内に運び込まなければならないのです。  本当は「受け取りまででいい」とは言われているものの、これを一人で全てこなせればモカの評価が鰻登りになるビックチャンスなのです! ぎゅっと握りこぶしを胸元で2つ作って、自分に気合を入れてみたりします。 ...
  • 148嘉納SS2
    嘉納@海法よけ藩国様からの依頼より 船着場に1組の男女がいる。 男の名は嘉納。海法よけ藩国の摂政である。 長い髪を後ろで1つに纏めた独特な髪型に、ラフな服装というこの眼鏡青年はにっかーと女性に笑いかけた。  嘉納:「うーいす、今日は旅行っす、この前は大変でしたから二人でだらだらしましょう!」 裏表のない彼の笑顔を向けられた女性、名を純子と言う。 なんでも鍋の国の摂政の娘さんだとか? ある者は彼女の周りには風が吹いていると感じると言う。 春の爽やかな…そよ風のような風を。それは彼女の発する雰囲気なのかも知れない。 純子はにこにこと笑っている。いつものように屈託のない笑みで。 そしてふと、上を見た。視線の先には黒い雲…久しぶりにまとまった雨が降りそうな天気のようである。  嘉納:「あ~、雨降りそうかな?一応、傘でも買いに行っときます?」 嘉納の言葉ににこにこと笑...
  • 218神室想真SS2
    No.218 神室想真@紅葉国様からのご依頼品 エミリオをバッドの拳が振りぬく。 紅葉ルウシィのキックが、蒼燐のダブルキックが飛ぶ。 ソーニャは叫んだ「やめて!」 「うちがそんなものつかうか!」バッドは転がっていくエミリオを叱りつける。 /*/ それは当初は、平和な小笠原の一ページとなるはずであった。 /*/  風呂あがり、浴衣に着替えた紅葉ルウシィ以下一行は、 リワマヒ国の蒼燐が配るコーヒー牛乳を楽しみつつ、 花火を見物に天文台まで向かった。 能動式レーザー天体望遠鏡「たんぽぽ」は、 小笠原の天文台にて放置されている巨大レーザー砲だ。 人類史上最大最高の出力を誇るそれは元来、黒い月を観測するために 建造されたものであったが、今はその放熱板を広げ、一行が花火を見るための 露台となっていた。 「落ちて怪我...
  • 131まきss2
    まき@鍋の国様からのご依頼品 記憶 「忘れないから……」 まきは必死に抵抗する。 「忘れないから」 大切なモノを消さないように 「忘れるもんか」 記憶という名の、宝物を。 「忘れない!」 そして、フォールダウン。意識は闇に落ちる。 『絶対に!』 忘れたくない日々。忘れられない日々、彼と過ごした全ての記憶はこうして封じられた。 完全に上書きしなかったのは、いったい彼の中のどの部分がそうさせたのだろうか。 真相は……いつか明かされるのだろうか。これは、その前の、ほんの短い時間のお話。                  /*/ 記憶 -memory-                  /*/ 「ここでいいんだよな…時間も大丈夫…だよなぁ」 ハンガーへ連なるトンネルの中、呟きが漏れた...
  • 149花陵ss2
    花陵@詩歌藩国様からのご依頼品 ~夕焼け小焼けで~ /*/ 握った手は暖かかった。 顔は、、どんな顔してたかな。 絶対赤くなってたな私っ。 夕焼けのせいと言う事で、ごまかそう。 「ゆう~やけこやけで、ひがくれて~。」 歌に出すと、絶対そうなるんだからね! /*/ 日は遡って朝。 ヤガミは待ち合わせ場所で帽子をいじりながら人を待っていた。 実は、昨日いろいろな店で帽子を眺めていた姿があったのは秘密だ。 トレッキング用の登山帽など、そこら辺の店(小笠原内)にはあるはずが無く、相当探していたのも秘密だ。 (これで多分、格好では勝っているはずだ。) そう思っているヤガミのそばに花陵がやってきた。 始終、帽子を気にしていたせいで、気づくのが少し遅れた。 「こんにちは。」 「あぁ。」 先手を取れなかったのは...
  • 578小宇宙SS2
    小宇宙@キノウツン藩国様からのご依頼品 注・文中の発言、設定は筆者の独断と偏見、または妄想によるものです 実際のPLの発言、思考とは一切関係ありません。 / * / 腕章を付けた人間達が延々と整列するホール、通称・体育館。 壇上で一人背を向けて、オルガンを弾く白い制服の男。 天井には見取り図が映され、それが次々と青く染め上げられていく。 「小笠原分校、作戦失敗。共和国への介入は成功。実質的な管理は成功です」 「コスケ寮、家賃未払いの67%を回収しました。3名程、店子が粘っていますが、じきに集金します」 「学校要塞を制圧しました。今後、各藩立学校の校長との接触を開始します」 「めぞんツン国は、どうした。めぞんツン国は」 「…なおみ」 「…めぞんツン。管理失敗です」 「どういうことだ」 「…申し訳あ...
  • 246影法師SS2
    影法師@ながみ藩国さんからのご依頼 /*/ 芝村:登校した瞬間に休校になったよ。 芝村:みんな。えーという感じだ。 芝村:あなたは朝から下校することになる。 /*/ グルグルしながら登校したら休校だった。 「まさかの展開……」 一瞬呆然とした。見れば周りの学生達も一様に驚いている、どうやら今日になって急遽休校が決まったらしい。 「いや、まあ、いいか。こういう場合ってすでに織り込まれてんのかな」 切り替えは早かった。影法師はもっと早くに連絡しておいて欲しかったなぁと考えながら、校門までさっさと戻る。 そこにはアララがいた、しかもデカイ鎌を持って、妙に嬉しそうな笑顔で・・・・ とても素敵な笑顔なのだが、嫌な予感しかしないのは何故だろうか? 「………おはようございます」 色々と考えた結果鎌に関しては見なかった事にした。触ら...
  • 161華ss2
    華@土場藩国様からのご依頼品 もっふもふにしてやんよ!  -絢爛世界における猫知類のケンカ売るときの決めぜりふ /*/ 土場藩国 慰安旅行SS 外伝 ないすぼーと /*/ 華は悩んでいた。 目の前にあるのは扉。 「ヤガミ置き場」 そんな風に書かれている扉である。しかもご丁寧に鍵までかかっていた。 「鍵・・あれ?夜明けの船って鍵ないはずなのに・・」 舞踏子の力をもってすればこじ開けることはわけないだろうが、 修理中の船を壊すのは気が引ける。 「どうしよう・・ばれたら怒られるよねぇ・・」 壊すことはできても直せないのだから、ばれるのは時間の問題でもある。 華は迷った結果、この船で最も信用できる親友に声をかけることにした。 「MAKI-」 優しく声が響く。すると、聞きなれた声が降ってきた。 ...
  • 49高渡ss2
     保健室に風が入ってくる。カーテンが揺れ、緩やかなダンスを踊る。それを気にもせず、 ベッドの傍らで静かに時を過している晋太郎が居る。  視線の先にはベッドで寝入る高渡の姿がある。時折まぶたがぴくりと動くが、目覚める 兆候はなかった。  「あれ…しんたろう…さん?」  何度目かのまぶたの震えの後、高渡が目を覚ます。その顔は心なしか、青ざめている。  「そんなに長ネギが嫌いなのに、無理をしたのか」そう思い、晋太郎の胸に微痛が走る。 無理なら無理と言って欲しかった。好意を寄せてくれる相手に嘘を吐かれた事が、ただた だ悲しかった。  自分から彼女との距離を取っていることが、更に己を苛む。彼女の行動に腹を立てる権利 は自分には無い。彼女は自分を心配させたくなかっただけ。人と上手く付き合う為に仮面を 被る自分と何が違うのか。  「調子が悪いな...
  • 565古島三つ実SS2
    古島三つ実@羅幻王国様からのご依頼品  秋の園にて漢が二人  天晴れとも言うべき晴天の下。  二人の漢が秋の園を歩いていた。  筋肉隆々な二人の漢は、兄はセイ、弟はファイと言った。  真の漢はこの筋肉の素晴らしさを背で語るものであり、隠すなど言語道断。故に、この兄弟は褌で歩いていた。 「ほーっっ」  兄弟は歓心して辺りを見回していた。  秋の園の名物は紅葉。赤の深いグラデーションが彩る道は何とも言えず風流なものであった。  真の漢というものは、価値の分かるものの事を言う。  さらさら。 「む?」  兄弟が音のする方向を見た。  川が流れていた。  川の水は美しい。時々流れる川は岩に当たり、水しぶきを上げる。 キラキラキラキラ。 「おお、あそこがいい!」 「うむっっ!!」  兄弟は喜んで川の方向まで走っていった。 /*/ ...
  • 47川原雅SS2
    川原雅様からのご依頼品 晋太郎は一人で家に帰っていた。日差しが照りつけていたが、それも気にならないようだった。 先ほどの出来事のことで、彼は怒っていた。 晋太郎は学校で高渡たちと一緒にパスタを作った。ネギが入っているごまだれ冷やしパスタだった。 高渡(晋太郎が好き)はネギがだめだった。自分の分のネギを川原にこっそり処分されようと試みられるほどだった。 現場は晋太郎に抑えられ、ネギは高渡の手元に舞い戻ってきた。 高渡ははんなきだった。 結局、ネギが嫌いと言うことを晋太郎に告げることができずにネギ入りパスタを平らげた。 そして、倒れた。 わざとではない。高渡はそれほどまでにネギが嫌いだった。 晋太郎にネギが嫌いなことを言わなかったのは、高渡が晋太郎を好きだからだった。 そして、高渡は保健室で晋太郎と二人きりになった。気をきかされたのかもしれない。...
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  • 04はるss2
    NO.04 はるさんからの依頼 言葉は不便なものである 人は言葉に頼るが故にその思いを正しく伝えられない事がある その人にとって大事な時ほど、可能性は高い -E・ハガネスキー 浅田物語 少女の名は浅田という。名前は今は無い。 普段はキノウツン藩国というところで藩王付きのメイドをやっている猫耳少女である。 知り合いに誘われて彼女は小笠原へと旅立った。 ここは学校、今は昼休み。授業の緊張感が過ぎ去り空気が弛緩している。 浅田は同郷のはると連れ立って教室を出る。上履きをペタンペタン言わせつつ二人は屋上へと足を向けた。 階段を上がるたびに昼食の入ったコンビニ袋がかさかさとこすれる音を立てる。 「似合わんな、確かに。まあ、谷口の言うとおりだとしても。浅田ならどうとでもするさ」 そういったはるが加齢メイクを落とした顎を撫でる。 はるの言葉も不安を感じる浅...
  • 348よんたSS2
    よんた@よんた藩国様からのご依頼品  あれからちょっと後のお話  /*/  よんたさんとお出かけしてからしばらくして。  彼の言っていた通り空爆が始まり、迎撃作戦が展開されました。戦闘が終結してからは復興作業であちこちの藩国が大わらわになっています。  私がお世話になっているよんた藩国も、国の皆さんの頑張りもあり被害は免れましたが長距離輸送システムでぃ~グル号が破壊されてしまいました。  そして現在は修理する為に部品回収を行っています。藩国の皆さんは「まあ、1番の目的である生き残る事は果たせたし」ととっても逞しいです。  戦争の時の匂いは独特です。何かが燃えてるような匂いを感じるのが嫌で、どこか懐かしく思えました。戦場が我が故郷は芝村の考えですけどね。  何となく、熊本で戦っていた時の事を思い出してしまいました。  パイロットの皆さんがヘロヘロに...
  • 547黒霧SS2
    黒霧@星鋼京様からのご依頼品  終わる物語  お話というものがある。  嬉しいお話。悲しいお話。楽しいお話。  どのお話も一つとして同じというものはなく、それぞれ違う輝きを放っている。  何故お話はこうして光り輝いているのか。  それは、お話は終わるからである。  終わらないお話は悲しいお話。お話は、終わるからこそ美しい。  そして、今日もまた物語を終わらせるべく歩く人がいた。 /*/  ガタンガタン  馬車は不快にならない程度に音を立てながら走っていた。  黒霧は膝の上にホワイトスノーを乗せ、外の景色を眺めていた。ホワイトスノーは大人しく黒霧の膝に座っていた。  夏の園には何度か来た事があるが、今日も日差しは強く、馬車が走って吹く窓からの風が心地よく感じる。  向かいにはラッシーが座っていた。黒霧とラッシーは流れるように変わる窓...
  • 105玄霧SS2
    玄霧@玄霧藩国さんからのご依頼品 世界には思いもよらない事がよく起こるものである。 その内のほとんどは自分が予想している事より悪い方向に。                        -E・ハガネスキー 「52017002、旅行社より天領への報告書第一稿。数日前から行方不明となっていたACE、結城火焔と雷電のコガを母島にて発見、と…」 ホバーの駆動音と機体にぶつかる波しぶきの音が混じるコクピットで、ぱちぱちと古めかしい小型ワープロのキーを叩く。 「外傷、及び疾患等は見受けられず。ただし食事が取れなかったらしく軽度の栄養失調の可能性あり。同行者で医師でもある玄霧氏に後を任せて必要物資の運搬を行う…」 と、そこまで打ってうーんと悩む。報告書ってこういう書き方でいいんだろうか、いや今までだって何度か打ってはいるがこういうケースは初めてなので。 「にゃーん」 「ん?も...
  • 79結城杏ss2
    結城杏@世界忍者国様 様からのご依頼品 本日快晴日々是平和也 (小笠原ゲーム『世界忍者国慰安旅行』より) ―結城杏さんに捧ぐ― スピキオはご機嫌だった。 にゃーんとしっぽを立てて、ちょっぴりふりふりしながら道を歩いている。 今日は、元・お見合い相手の結城杏に誘われて、みんなで海へ行くことになったのだ。 スピキオは水も、熱い砂も好きではなかったが、杏のことは気に入っていたので、いっしょに行こうという気になった。 熱い砂を肉球で歩くと、肉球から発汗する猫としてはちょっと辛いものがある。 なので、スピキオは杏の肩に乗っていた。 これはいい。 なんだかいい気分になったので、スピキオは伸びをした。 「ねぅ?」 いきなり乗られてびっくりしたのか、杏が声をあげたが、それがスピキオだと気がついてすぐににこりと笑うとスピキオの頭を撫で始めた...
  • 99鍋 ヒサ子ss2
    からんころん 下駄を鳴らしてヤガミが歩く。 祭りの喧騒に埋もれながら、自分の体で道を開いて進む。 余分に道を大きく取ろうとしているのは、その手の先にもう一人居るからである。 ヤガミに手を引かれ、並んで歩くのはヒサ子。 にへへー、と笑いながらも、ヤガミを見上げるたびにむぅっと唸る。 彼女には愛があったが、身長はなかった。 だから、背の釣り合いをものすごく気にしたのだ。 ヤガミにはそれが解せなかった。正確には気にしなかった。 人それを朴念仁という。 朴念仁だから、じーっと見上げるヒサ子に聞いたりするのだ。 「どうした?」 「え、あ、あの。お、大きいなって!」 なんだ、そんなことかと、何故か強く握られた手を気にしながら思うヤガミ。 だが、ヒサ子には大問題なのだ。 ヤガミが大きいだけに、その問題も大きいのだ。 だがヤガミにはそんな思いが通ずることも...
  • 28はるSS2
    ~このSSは全くもってフィクションです。実際のPCPL並びにACEユニットとは全く関係がありません~ 『HOT!ほっと、小笠原』 小笠原の民宿では夜にも関わらず、金槌と鋸の音が木霊している。 高原鋼一郎と那限逢真・三影がグリンガムに破壊された壁の修繕をすべく、材料を切ったり打ち付けたりしているのであった。 ちなみに男湯の脱衣場には源とVZAがぼこぼこにされて縛り付けられていた。首には『私は破廉恥な男です』と書かれた板がぶら下がっている。 「よし、頑張れ」 手を吊ったはるがどこからか借りてきたパイプ椅子に腰掛けて指示を出す。 源たちを止めようとしてエミリオの式神によるとばっちりを受けたのだった。修理を手伝えないので源たちの見張りをしているのである。 ちなみに青森も脱衣場で気絶したまま転がされている。顔にかぶせられた白いタオルと微妙な位置におかれた桶はせめてもの情け...
  • 07きみこSS2
    No.07 きみこさんからの依頼 昼休みのお誕生日会 ~きみこさんへ捧げる~ 静かに晴れ渡った小笠原の空に午前の授業のベルが鳴り響いた。 授業への呪縛から解放された学生達が思い思いに活動を始めた。学食に走る者、中庭で弁当を広げる者、校庭で遊ぶ者など様々だ。 それとは別に今回の主人公であり、凄い体験をする事になるきみこ@FVBの事について簡単に触れておこう。始めはにゃんにゃん共和国の大国FEGという藩国で内政の仕事をしていた。おっとりした笑顔と大好きな料理で皆を和ませていた人物でした。ただ、ふと何かを思いつき他の国への移動を決意した。そして、色々と迷って選んだ藩国はFVBという藩国でした。FVBは四季折々の花が咲き乱れる麗しい藩国であり、国民もその自然を楽しむ感覚とその厳しさに耐え受け入れる事ができる国民性であったからこそ移動してきたきみこ@FVBを受け入れる事ができた...
  • No.541~No.550の依頼
    No.541~No.550の依頼 No.541 アポロ・M・シバムラ@玄霧藩国さんからのご依頼 黒崎克耶@海法よけ藩国 No.542 川原雅@FEGさんからのご依頼 SS黒霧@星鋼京 むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦 No.543 竜乃麻衣@FEGさんからのご依頼 SS八守時緒@鍋の国 山吹弓美@愛鳴之藩国 No.544 むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦さんからのご依頼 八守時緒@鍋の国 黒霧@星鋼京 No.545 アキラ・フィーリ・シグレ艦氏族@FVBさんからのご依頼 不変空沙子@FVB No.546 八守時緒@鍋の国さんからのご依頼 山吹弓美@愛鳴之藩国 月光ほろほろ@たけきの藩国 SS1多岐川佑華@FEG SS2藤原ひろ子@FEG No.547 黒霧@星鋼京さんからのご依頼(作成中) 松井@FEG むつき・...
  • 26SW-MSS2
    忘れない 忘れたくない 忘れられない 築いた絆は、もう、ずっと手放さない。 /*/ 空に、、何かがあった気がした。 何故、私は空を見上げているのだろう。 私は、何を見ていたのだろう。。 「あれ?消えた……何だったんだ?……それより×××!」 ふいに出た言葉が、何か分からない。 あれ?私、何て言ったんだ。 「……あれ?誰かの名前、言ったかな?」 tactyさんや、星青玉さんも様子がおかしい。 ……何より、私のこの気持ちは何だろう。 置き忘れたような。この感覚は。 私は、一通り周りを見渡した。 ふと右手に持っていた綿飴に気が付いた。 私、綿菓子は。 /*/ ミズキは少し悲しい顔をした。 周りには分からないくらい、ちょっとした変化だが、それは悲しみだった。 「……なんで、綿菓子...
  • 83鍋村次郎SS2
    鍋村次郎@鍋の国 様からのご依頼品 おまけSS「ペンギンさん鍋の国へ行く」  ハードボイルドペンギンはひょんな事から鍋の国へやってきました。それはなんらかの情報を得るためなのか? または弟子の様子を見に来たのか? 誰も知りません。けれど、ペンギンはいつものようにコートに帽子でやってきたのです。 「なーべー、なーべー、鍋具はいらんかねー」 「よーし、こうなったら鍋奉行対決だ!!」 「今日の王猫様のお散歩情報出たよー、なんと2にゃんにゃんでこの情報をあなたに!! さぁ、買った買ったー!」  大騒ぎな鍋の国の町並みを眺めつつもペンギンは歩きます。その身についた戦争のにおいや火薬のにおいを気にしているのか、そっと人から離れるように路地裏へと足を向けたところ……。 「お、なぁ、そこ行くペンギンさん、鍋食ってかないかい?」  一人の少年がペンギンに話しか...
  • 158榊遊ss2
    榊遊@え~藩国さんからの依頼 耳をひこひことうごかしながら、日向の側を歩きながら、子猫のあごをいじいじとなでる。  猫が何とも言い難い顔をして、我慢しているのが可愛らしい、いぬだから警戒されるかとも思ったが、別にそんなことはないようだ。  日向は別段気にすることもなく、すたすたと歩いている。  「あの、アイドレスって、ご存じですか?」  榊は、前からの疑問を尋ねた。  日向は軽く首を振って、否定 「秘密結社みたいだな」  なんと返したらいいか、まさかゲームでみんながあなたを救うために命をかけたんです。  そのことをいったらきっと頭の変な人だと思われる気がする、さすがにそれはいやだなあ、少し聞くことを変えてみよう。  猫の顎から頭に手を写す、耳の間をくりくりといじる  猫がうんざりとした表情をしていて、何とも可愛い 「金髪の日向さ...
  • 06龍鍋ユウSS2
    こちらからご覧下さい。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です)  最初の遭遇が懐かしい今日この頃……互いに色んな事あったよねぇ……(><)bキャッキャ。なんか色んな意味で懐かしいデェス(壁|- `)…フフッ (マネッコ) -- 龍鍋 ユウ@鍋の国 (2008-03-21 01 35 59) 名前 コメント ...
  • 62詩歌藩国ss2
    詩歌藩国様からのご依頼  この物語には激しい視点移動が伴います。ご注意ください。  読んでる途中で誰の視点なのかわからなくなったら、フィーリングでカバーしてください。 /*/ “ユウタくんのお兄さんと戦えるだなんて、光栄です!” “いい試合にしましょう”  模擬戦前の会話 /*/  inou side 深夜、それは雪に覆われ眠りについた森の中を静かに走りゆく。  地竜。無骨な機械の塊であるにも関わらず、まるで有機生命体のような動きで目標に向かっていた。  伊能はコクピット内でセンサの類を操作、次々に現れる画面を確認し、安堵の息を吐いた。  光学センサはこの新月の夜ではあまり役には立たない。頼りになるのは熱探知センサくらいのものだ。索敵するには心許無過ぎる気がする。個人的な趣味だが、トポロジーレーダーくらいは積ん...
  • 198歩露SS2
    歩露@芥辺境藩国様からのご依頼品 「ごめんね、チビ君。気持ち悪くなるのにこんなところへつれてきちゃって……」 「うーん。どうする? 中止にして、藩国に帰ろうか?」 「でも、今回は蒼天が……彼女が怖いやつじゃないってことを、教えてあげるから。少しだけ我慢して。……本当にごめんね」 パパと、みんながぼくをしんぱいしてくれている。 あのこわかったときとおなじ。 また、こわいことがあるの? ……でも、きょうはいつもとなにかちがう。 みんながこんなことばをつかうとき、とってもこわいおもいをするはずなのに。 きょうは、やさしいこえがきこえる。 きいたことのないこえ。 ぼくを……よんでいるの? 「蒼天は兵器だけど、でもそれだけじゃないって信じてます」 「……瀧川さん?」 「瀧川も、いつかは銃を置ける日がきますよ、きっと」 「そのためのお手伝いなら、いくらでも...
  • 155竜宮 司ss2
    竜宮 司@詩歌藩国さんからのご依頼品 その友情が愛情に変わるのにそう長い年月は必要としませんでした…  竜宮とユウタは互いに顔を見合わせた。竜宮がかわいいなぁとチラっと思っているとユウタは言葉を口にした。 「どうしよう」 「どうしよう」  竜宮も同じ言葉を口にし、互いにくすりと笑うと二人は立ち上がった。状況はどうしようもないが、ここに二人でいるということは絶望でもなく希望な気がしたのである。ユウタの兄でもある地竜がチカチカと光っており、その光も二人の気持ちに同意しているように竜宮は感じた。  さすがにユウタの顔を見てるのが楽しいからとずっと見てる訳にもいかないだろうと竜宮は現状を把握することにした。 「この小笠原はどこの世界にあるんだろうなー」  竜宮はそして、まずは腹ごしらえだと思い、ユウタに話しかけた。 ...
  • 379ミーアss2
    ミーア@愛鳴藩国さんからのご依頼品 バルクの水着選び /*/ 「いえ。水着の必要性がわかりました。」 バルクは自らを恥じた後、すみやかに顔を背けた。 黒の騎士である前に、男という種族であることがファウにおいて始めて垣間見られた瞬間であった。 /*/ ~バルクの日記~(一部抜粋) カイエと名乗る少女が消えた後に、自分の姿を改めて見てみた。 黒の騎士であることの象徴であるかのように、無駄のない筋肉が体を包みこむ。 これこそが己を守る第一の鎧であり、究極にまで鍛え上げたそれを、自分でも誇りに思っている。 しかし、それは女性の前ではあまりにも無防備であることが今日初めて分かった。 カイエが消えた後に、そこまで考えたあたりで初めて顔が赤くなったのは、男として恥ずべきことであろう。 「年頃の女性」としきり彼女が言っていた時のことを考える...
  • 95刀岐乃SS2
    刀岐乃@越前藩国様からのご依頼品 ■桜の花、海辺に咲く頃に (前編) 作 3100590 伏見@伏見藩国 /*/ 教壇に立つのは一人の少女。 年端も行かないような少女。 その少女の頬は心なしか、赤い。 「がんばれー七海!!」 対面から激励が飛ぶ。 イントネーションがややずれているのは、わんわん帝国の一部地方でよく見られる方言のためか。 「いつも通りにすればいいんやでー」 その声で、七海と呼ばれた少女は更に赤面。 ぼ、という音とともに火がでそうな勢い。 あがっているのは目に見えていた。 その様子に、鴻屋の顔がにやける。 「七海ちゃんが照れてる、かわいい~☆」 黄色い悲鳴。 刀岐乃という女性が顔を抑えてきゃあきゃあと騒いでいる。 その声に目をぐるぐるとさせた七海はどうにか声を振り絞る 「えっと...
  • 251風杜神奈SS2
    No.251 風杜神奈@暁の円卓様からのご依頼品  しばらくの間、行方知れずだったトラナは、神奈の手によって見つけ出されて病院で治療を受けていた。  目を覚ましたトラナと、付き添っていた神奈。  俺の目に飛び込んできた光景は、 「……秋津さん、トラナは私を見て悲鳴を上げたの」  トラナが神奈を恐れている?  なんだそれは。冗談じゃない。  だが現実に、トラナは俺にしがみついて泣き、神奈の方を見ようともしなかった。  白衣を着たやつらだけじゃなく、ねずみ色の作業服を着たやつらまでが、慌ただしく病棟内を走り回っていた。  この病院が廃棄される日が近づいている証だった。  実際に、部屋に六つあるベッドも、俺とトラナ以外は使っていない。  日がな一日うろついていても他の患者に出くわすこともなく、トラナ以外にはもう患者なんていないんじゃないかと思わされる。  ...
  • 90カイエSS2
    カイエ@愛鳴藩国様からのご依頼品 …ええい、しょげていてもしょうがない、なっこーなっこー最強のこー! 斎藤は気を取り直し、ずっとついていてくれた人に礼を言った。よくしてくれる人にはお礼ですー! まずはそこから! 「あ、ありがとうございます。えーと」 「いいのよ、なっこちゃん」 相手は微笑みながらこちらをいたわる。いい人だな。こんないい人が悪い人のはずがありません。英吏さんも話せばきっとわかってくれます! 思いながら、ずっとさいぜんから気になっていたことを、聞いてみる。えっとえっと、最初から親しげに話し掛けてくれてるけど、この人は、ううんこの人たちは――― 「どなた、ですか?」 そこでミーアは初めて気付いた。 「そうか、あなたは始めて会うなっこちゃんなのね」 /*/ ~祭囃子:中編~ /*/ 内心足...
  • 645松井SS2
    松井@FEG様からのご依頼品 春の園、教会にて  その日は場所が場所なだけあって寒くもなかった。  まばらに人がちらちら見える中。  松井総一郎は白いタキシードなど着せられてぼんやりと立っていた。  しばらくして、着替えを終えた彼の恋人が控え室から出て来た。  自身と同じく白を基調としたふんわりとしたドレス。頭にはベールがかかり、裾を引き摺る姿がいつもの彼女とは異なって見え。 「とてもお綺麗ですね」  言いたかったセリフを恋人の友人の恋人(ああ、ややこしい)に先を越されてしまい総一郎は思わず彼を睨んでしまった。それを 「怖い顔しないの」  そうたしなめる彼女に、ちょっとだけほっとした。  何だ、ちょっとばかりいつもと違う格好をしているだけで。彼女は彼女じゃないか。  しかし、気持ちとは裏腹に。総一郎の足は勝手に教会を出て行ってし...
  • 319黒霧SS2
    黒霧@伏見藩国様からの依頼より  黒霧にとってそれは、まさに寝耳に水の出来事だった。  公共事業を少しばかりこなしてみたら、報酬にデートチケットがプラスされたのだ。ダイス勝負に勝って。  なんで、僕に。  ダイスの神様はひどい気まぐれだ。特に会いたい相手もいない僕ではなく、他の人に当たれば良かったのに。  何度そう思っても、ひらひらとデートチケットを揺らせてみても、たとえばデートチケットに足が生えて誰ぞの場所へ行くことなどあるわけもなく。  黒霧は持てあましていた。  ひとりでは処分法も思いつかないほどに。 『誰と行くんですか?』 『行ってみればいいじゃないですか』 『――さん、とか。どうですか?』  多くの人に相談をした。多くの人に、使うことを勧められた。  けれど、デートチケットを使って約束を取り付けると、相手はデートだと思って待ち合わせの場所ま...
  • No.11~No.20の依頼
    No.11~No.20の依頼 No.11 扇*りんくさんからの依頼 高渡@FEG SS1高原鋼一郎@キノウツン藩国 SS2城華一郎@レンジャー連邦 うかい@伏見藩国 No.12 浅田さんからの依頼 乃亜I型@ナニワアームズ商藩国 鍋ヒサ子@鍋の国 ゲドー@芥辺境藩国 鍋野沙子@鍋の国  No.13 是空とおるさんからの依頼 SS1扇りんく@世界忍者国 SS2伯牙@伏見藩国 SS3高原鋼一郎@キノウツン藩国 SS4九頭竜川@愛鳴藩国 鍋谷いわずみ子@鍋の国 イク@玄霧藩国 yuzuki@ビギナーズ王国 スゥ・アンコ@るしにゃん王国 No.14 nico@土場藩国さんからの依頼 SS:風杜神奈@暁の円卓・イラスト:テル@るしにゃん王国 NO.15 九重 千景さんからの依頼 SS高原鋼一郎@キノウツン藩国 イラスト橘@akiharu...
  • No.11~No.20の依頼@携帯
    No.11~No.20の依頼 No.11 扇りんくさんからの依頼(作成中) 高渡@FEG SS1高原鋼一郎@キノウツン藩国 SS2城華一郎@レンジャー連邦 うかい@伏見藩国 No.12 浅田さんからの依頼(作成中) 乃亜I型@ナニワアームズ商藩国&おまけ 鍋ヒサ子@鍋の国 ゲドー@芥辺境藩国 鍋野沙子@鍋の国  No.13 是空とおるさんからの依頼(作成中) SS1扇りんく@世界忍者国 SS2伯牙@伏見藩国 SS3高原鋼一郎@キノウツン藩国 鍋谷いわずみ子@鍋の国 イク@玄霧藩国&おまけ1 2 yuzuki@ビギナーズ王国 No.14 nico@土場藩国さんからの依頼 SS風杜神奈@暁の円卓 テル@るしにゃん王国 NO.15 九重 千景さんからの依頼 SS高原鋼一郎@キノウツン藩国 イラスト橘@akiharu国&おまけ1 ...
  • 397黒霧SS2
    黒霧@星鋼京様からの依頼より 「タイトル:真夏に舞う白雪」  真っ白な毛並みが太陽の光を浴び、夏の日差しの輝きを受けた毛並みがとても美しかった。  その名前-ホワイトスノーという名がぴったりの、それは雪のように美しい白さを見せる、とても美しい猫だった。  このホワイトスノーには、最近とても気に入った人がいる。  剣ではなくペンを持つ青年だった。  初めて会ったときから、雰囲気が好きだった。 「にゃー」  鈴のような声で鳴くホワイトスノーは、柔らかく微笑む青年をとても気に入っていた。  常に自分に目線を合わせてくれる青年に「なー」と鳴くホワイトスノー。  尻尾を揺らし、青年を見上げるホワイトスノー。彼はそれをみやるとゆっくりかがんできた。 「久しぶりにあえて嬉しいです、ホワイトスノー」  そう柔らかい声でホワイトスノー...
  • 174龍鍋 ユウss2
    No.174 龍鍋 ユウさんからの依頼 龍鍋ユウは悩んでいた。 友人―――――と言っていいものやらどうか分からないが、そうなりたい人が隣りにいる。 そんでもって一緒に登校中なのだが、 その相手の心が、ぶっちゃけ分からない。 いや、心が分かるのはエスパーだし、そこまで必要はないのかもしれないが、 とにかく、仲良くなる方法が分からない。 まず想定外のことが初っ端に起きたことが問題であった。 ファーストネームで呼んでもいいと言われたはずなのに、不思議そうにされてしまった。 あれ?あれ?と思っているうちに、何やら竹内の反応がおかしいなと思い始めた。 鍋を承諾してくれたときは笑い方は少し違うし、 鍋が嫌いなのかもしれないけれど会話はちょっと噛み合わないし、 もう何が何やら分からなくなってしまった。 ああ、どうしたらいいんだろう。 答えが出ないまま、今に至る。...
  • 180玄霧弦耶ss2
    玄霧弦耶@玄霧藩国様からのご依頼品  玄霧藩王は今現在藩王でなく、ただ一人の少女に恋する男であった。  ごめん嘘。もっと酷い。  ただのぐるぐるさんだった。 「どうしようくるかなというかきてくれるかな」  同じところを一分間に十往復しているのを、もう二十分は続けている。  その後ろに群れているコスモスが、玄霧に同情しているかのように風に揺れた。  ふと、その存在に気付く玄霧。 「コスモス…」  花言葉は乙女の純潔だなとかなんとか呟きながら、花に手を添えた。着流し姿にコスモスが良く似合っている。  ぶちり。  手折ってじっと花弁を見つめる。 「火焔、今日はきてくれるかな…くる…こない…」  この時点で決定的な過ちを犯してしまったのだが、玄霧は気付いていない。 「くる…こない…くる…こない…くる…こな…!!!」  コスモスの花弁の数は八、偶数である。来るからはじ...
  • No.00~No.10の依頼
    No.00~No.10の依頼 No.00 秘宝館トップ絵ギャラリー 忌闇装介@akiharu国 ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータ No.01 たけきのこさんからの依頼 01たけきのこ くま@鍋の国 イク@玄霧藩国 高渡@FEG ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータ カヲリ@世界忍者国 冴月@無名騎士藩国 黒崎克哉@海法よけ藩国 坂下真砂@よんた藩国 支那実@よんた藩国 あやの@FEG 和志@akiharu国 忌闇装介@akiharu国 橘@akiharu国 No.02 鍋谷いわずみ子さんからの依頼 ss城華一郎@レンジャー連邦 NO.03 一井号太さんからの依頼 乃亜Ⅰ型@ナニワアームズ商藩国 NO.04 はるさんからの依頼 文:高原鋼一郎@キノウツン藩国 挿絵:nico@土場藩国・橘@akiharu国 SS扇りんく@世界忍者国 ...
  • 10駒地真子SS2
    小笠原分校に放課後のチャイムの音が響く頃、上級生の教室に似合わぬ制服が走っていた。。 先生に廊下は走らない、注意を受けるその人物は竹内であった。 目的地は駒地、ユーラのいる教室。すぐに着いた。 「こんにちわー!  あ、先輩達もう集まってるんですね」 デジャブすら感じさせる挨拶と共に竹内が教室に入る。 竹内の言ったとおり、駒地とユーラだけでなく赤鮭もすでにおり、セクハラを開始している。 「おお竹内、よく来たな。そんなに俺に相手してもらいたいのかそうかよくわかった」 「やぁ竹内君、後ろの人は無視して、というか脱がすのやめてください!」 滑らかに身体を這う赤鮭の手を振りほどこうとするユーラ。 赤鮭はその抵抗すら楽しんでいるようで、視線は駒地と竹内に固定したままで手だけ動かしている。 駒地は二人から少し離れたところで、ユーラさん頑張れーと声援だけ送って...
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