犬猫おもいで秘宝館 (仮)内検索 / 「28はるSS2」で検索した結果

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  • 28はるSS2
    ~このSSは全くもってフィクションです。実際のPCPL並びにACEユニットとは全く関係がありません~ 『HOT!ほっと、小笠原』 小笠原の民宿では夜にも関わらず、金槌と鋸の音が木霊している。 高原鋼一郎と那限逢真・三影がグリンガムに破壊された壁の修繕をすべく、材料を切ったり打ち付けたりしているのであった。 ちなみに男湯の脱衣場には源とVZAがぼこぼこにされて縛り付けられていた。首には『私は破廉恥な男です』と書かれた板がぶら下がっている。 「よし、頑張れ」 手を吊ったはるがどこからか借りてきたパイプ椅子に腰掛けて指示を出す。 源たちを止めようとしてエミリオの式神によるとばっちりを受けたのだった。修理を手伝えないので源たちの見張りをしているのである。 ちなみに青森も脱衣場で気絶したまま転がされている。顔にかぶせられた白いタオルと微妙な位置におかれた桶はせめてもの情け...
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    ...S 179時雨SS 28はるSS2 161華ss1 33忌闇装介SS5 95刀岐乃SS3 16船橋SS1 85花陵SS 173 乃亜I型ss 158榊遊ss1 497経SS 240伯牙SS 135伯牙ss 84経SS 615和子SS 64アシタスナオ2 04はるss2 08高原鋼一郎SS1 304銀内ユウSS 316霧賀火澄SS 321鍋 ヒサ子SS 28はるSS1 22伏見SS1 33忌闇装介SS1 06龍鍋 ユウSS1 214時雨SS 161華ss2 193みぽりんSS3 263鋸星耀平SS 166乃亜Ⅰ型ss 33忌闇装介SS2 107船橋SS 49高渡ss1 104玄霧SS 227桂林怜夜SS 169きみこSS2 60花陵・サク・蝶子SS 112青狸ss 244橘SS
  • 28はるSS3
    小笠原の夏祭りは事件が起こることで有名である。 (いや、本当かは知らないが) 兎にも角にも、なぜかアイドレスプレイヤーが行くと事件が起こる。 (起こすと言った方が正しいが) それがACE10人を同伴するとなれば尚更である。 今回も結局は旅館ぶち壊しと言う惨事を招くことになった。 が、祭りそのものそれほど問題が起こらなかった。奇跡といってもいい。 その後旅館ぶち壊しになるとは思いもよらないほど、純粋に祭りを楽しんでいたのだ。 今回の話は、そんな奇跡の一コマである。 『乙女のチッスを求めて~射的にかけたマイル 青森編~』 「青森さーん、どこですかー?」 出店の間を声を上げながら通る人影が一つ。 その時リゾートに行っていた中の一人、扇りんくだ。 お祭り会場に着いたときにはいなくなっていた青森を探している最中である。 「あおもりさーん、あおもりさん~? ...
  • 28はるSS1
    静けさとは無縁の愉快な悲鳴。派手に突撃していくグリンガムの姿や、アメショー警備仕様に追い立てられてるソックス持ちの玄霧や岩田、いつの間にかりんくの隣で湯船に使っている青森、勢いよく飛んでいく桶。  そんな景色を眺めながら、ワサビの愛称で知られる猫野和錆は感慨深く思ったものだ。 「混浴っていいな」  あ、殺気を多数検知。  ワサビは慌てて「はんおー様いつ戻ってくるのかな」などと呟いて誤魔化した。  それは賑やかで、  騒がしくて、  でも、どこか愉快な、一夜限りの狂想曲。  夜が静寂と共にあるなんて嘘っぱちで、  ふいに大声で笑い出したくなるような、  そんな、お祭りのような一時の──  みんなで夏祭りにいこう!─ある一夜の狂想曲─  夜闇を切り裂くような速度で疾走する一団がある。アメショー警備仕様である。警備仕様であるため本格的な殺傷武器こそ積...
  • 04はるss2
    NO.04 はるさんからの依頼 言葉は不便なものである 人は言葉に頼るが故にその思いを正しく伝えられない事がある その人にとって大事な時ほど、可能性は高い -E・ハガネスキー 浅田物語 少女の名は浅田という。名前は今は無い。 普段はキノウツン藩国というところで藩王付きのメイドをやっている猫耳少女である。 知り合いに誘われて彼女は小笠原へと旅立った。 ここは学校、今は昼休み。授業の緊張感が過ぎ去り空気が弛緩している。 浅田は同郷のはると連れ立って教室を出る。上履きをペタンペタン言わせつつ二人は屋上へと足を向けた。 階段を上がるたびに昼食の入ったコンビニ袋がかさかさとこすれる音を立てる。 「似合わんな、確かに。まあ、谷口の言うとおりだとしても。浅田ならどうとでもするさ」 そういったはるが加齢メイクを落とした顎を撫でる。 はるの言葉も不安を感じる浅...
  • 28はる
    NO.28 はるさんからの依頼 カヲリ@世界忍者国 ”秘密のゲーム”のシーンです。 手前がヨシフキンさん。奥(左)が月子さん(右)が高原鋼一郎さんです。 不思議で楽しそうなお祭りでした。 色々力不足で、至らない絵になってしまいましたが、楽しく描かせて頂きました。 ありがとうございました。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 28はる3
    NO.28 はるさんからの依頼 橘@akiharu国 乙女のチッスをつかったとこです。勝手に妄想しました(え 当初もっとヤバイ構図だったのを大人しくしました、ふう でこちゅーです。 でも帽子とったら誰だかわからなくなったよorz こんなんでよろしければお納めください。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 28はる2
    NO.28 はるさんからの依頼 ソーニャ@世界忍者国 イラストはゲームラストのりんくさんと青森の様子を描かせて頂きました。大変面白いシーンで構図を考えるだけでも楽しかったです 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 46はるss2
    地を吹き払う、ほどの拳足の風が、砂塵を巻き起こしていた。 びょうびょうと裏路地に吹き込むビル風にも似た強力なそれを、轟と拳が砲弾ほどにも太く突き破った。地を、震、と踏みしめる。そこに裂帛の気合いはない。ただ、動きの型を確認しているだけだ。 街中で大剣を振り回すわけにもいかず、さりとてそれではどこで振り回せるのかというと、言ってしまえばなんだが所詮小さな島国であるところのレンジャー連邦に、そんな剣呑の許される場所はなかった。国民に開放されたスポーツセンターはおろか軍の訓練施設だって彼の本気のトレーニングに耐えうるような設備は用意してないだろう。 日に焼けた肌。風俗に従い剥き出しにされたへそのある、野太いほどの胴。薄い衣は彼の逞しい肉体の稜線を覆うには到底役者が不足しており、まるきり分厚い壁が、そこに立っているような存在感が、見た目の大きさだけでも発揮されていた。 谷...
  • 04はるSS1
    はる@キノウツン藩国様からの依頼より グリンガムの物語(小笠原ペア旅行ミニリゾートより) ―はるさんに捧ぐ― 彼は、風のように駆けていた。 空を飛ぶがごとく、それはもう一目散に。 なぜならば、それは。 彼の主人が自分を呼ぶ口笛を吹いたからなのである。 近くを歩いていたヒゲメガネも、その隣を歩いていた見覚えのある少女も気にせず、グリンガムはただひたすら走った。 呼ばれたのならばいかなくてはならない。 そして、彼は主人の姿を発見する。 「がう?」 「このパンはなんとっ、正真正銘、今日作られた焼きそばパン!しかも、シールが左右逆っ!」 主人の隣には、なぜか必死に裏焼きそばパンの説明をする少年。 しかもちょっとムーディー。(注:藩国内キャラ設定による) すぐ横に彼が来たことには、まだ気づいていないらしい。 「そし...
  • 52はるss
    NO.52はるさんからの依頼 (秘宝館スタッフ注:作品中に黒塗りの部分がありますが、バグやミスなどではありません。筆者の表現演出ですのでご理解ください) 「メイド長」 「なんですか?」 「たまに思うんですけど」 「何でしょう」 「アホですか?」 「誰がアホですか」 「お願いですからおもむろに机の引き出しに手を入れるのはやめて下さい」 「いいでしょう」 「袖から二丁出すのも勘弁してください」 「文句の多い人ですね」 「それだけやっても仕事を止めないあたりはさすがだと思いますが」 「一般にメイド長は時間を止めるくらいの能力があるそうですし」 「そういう敵を増やすネタの入った発言はやめて下さい」 「冗談ですよ。仕事ですからこれくらいこなします。で、何がです?」 「いえ、そのぉ」 「自分で仕事増やしてることですか?」 「え...
  • 04はるSS3
    はる@キノウツン藩国様からの依頼より 男の人は嫌い。大嫌い。  私をいじめて面白がる人なんて、大嫌い。  いじめられるのはあんなに悲しいのに、どうしてそれが分からないんだろう。  いじめてこない人だって、最初だけ親切そうな顔で話しかけて、すぐに距離を取る。  私が嫌いだから? 分からない。分からなくて気持ち悪い。嫌い。  だから、女の子が好き。いい匂いがするし、……私をいじめてこないから。  でも、青森の小隊で過ごして、私は少し変わったのかもしれない。  男の人は相変わらず怖いけれど、前ほど気持ち悪いとは思わなくなった。  気持ち悪いと、思いたくない人ができた。  三年も前に、こんな気持ちはなくなったと思ってたのに。  小笠原は暑かった。  潮の変な匂いもするし、いつも体中に何かがべたべた張り付いているような感じで、雪ばかりの青森が懐かしくなった。 ...
  • 46はるss1
    NO.46 はるさんからの依頼 洗い物をしながら横山は、軒先から伝わる熱い気配の源を時折眺めていた。裏通りの安い宿は砂避けのために台所の窓ガラスのような使用頻度の低い場所ははめこみにしてあり、手元をぼんやりと照らす灯りだけでは、砂漠の街の夜更けに人影を充分に確かめることは出来ない。だが、そこにいるのが誰なのか、横山には確かめるまでもなくよくわかっていた。 相変わらず、休む事を知らない。 しかもその鍛錬には私欲がない。 私欲がないから自分に対する甘えもなく、ただ客観的に積み重ねる。それを、延々と繰り返している。 強くなるわけだ。 道場で毎日最後まで顔を突き合わせていた頃に比べても、もう全然私じゃ敵わない。 かちゃかちゃかちゃ、きゅう。 ぽた、 ぽた、 ぽた、 …… 静かにコップや...
  • 847はるSS
    はる@キノウツン藩国さんからのご依頼品 奥さん、今日はたくさん買っていくんだねえ ええ、お客が来るのよ。たくさんね 60709002 市場にて キノウツンは砂漠の国である。 砂漠の国、西国において市場とはだいたい露天市の事を指す。 ほとんどの食材はここで揃うことから、誰もが利用している。 それこそ最近出来始めたムラマサ喫茶の店主は店で使う紅茶の葉やコーヒーの豆を仕入れ、どこぞの番長は昼飯をここで買っていったりもする。 その後眼鏡の女学生が喧嘩を吹っかけてきたりもするが、きっちり掃除していくので特に誰も気にしない。そんな市場である。 店主は暑い陽気に天幕の下で居眠りを始めていた。ちなみに天幕以外のところで昼寝するともれなく脱水症状に陥るところである。 それでも、店の前で立ち止まる客の足音が聞こえればぴくり、と瞼を開ける。客が来れば商売の時間だからだ。 緑色...
  • 13是空とおるSS2
    小笠原学校 校内の一室 海が近く、優しい海風が開けた窓から涼やかに吹き込む。 窓際の席に二つの影が静かにたたずんでいる。 影になってるように見えるのは、外の強い太陽の日差しが二人を包んでいるからだ。 机の前には、椅子の背もたれに腕をかけて是空が座っている。 素子は机に腰を掛け、その淡い輪郭に手を添えている。 「平和だねぇ。」 「本当にそう思う?」 「外見上はね。この外見を本当にするために勉強会をしようと思って来てもらったんだ。」 綺麗に梳かされた髪が、首をかしげた時に首元にさらっと流れる。 どちらの外見の方がより素子さんなんだろう、と考えた事もあったかなと、ふと是空は思った。 そして、素子の話を促す仕草にふと思考を取られた。 「この美しさを見れば、戦争なんて起こらんと思うのが本音だけど……」 この景色か、それとも目の前にいる女性か。...
  • 53参謀本部/はるSS・荻野むつきイラスト
    NO.53 参謀本部さんからの依頼 キギ@無名騎士藩国 作戦参謀。 アイドレスの作戦と名の付く作業のエキスパート。 作戦ライブラリ創設者。 最古にして最長の参謀。 彼の参謀としての歴史は参謀本部が発足されるよりも昔に遡る。 そして――猫の関わる戦争のほぼ全ての作戦立案に、彼は関わった。 参考資料:個人的な参謀仕事まとめ。byキギ /*/ E18はじめての戦争:対アウドムラ戦の作戦原案提案 E40キノウツンの誇り:たけきのこ救出戦の作戦原案のみ提案 E41第1次共通資格試験:参謀4級取得 E56同時多発爆発:無名騎士藩国の作戦案作成および作戦参謀 E59決戦FVB:ロジャー防衛の原案の提案 E65作戦立案:ゴロネコ藩国偵察作戦案の作成および偵察指揮 E65作戦立案:玄霧藩国偵察作戦案の作成 E65作戦立案:宇宙(FEGリンクゲート)偵察...
  • No.21~No.30の依頼
    No.21~No.30の依頼 NO.21 ソーニャさんからの依頼 SS444@akiharu国 乃亜I型@ナニワアームズ商藩国 NO.22 伏見さんからの依頼 SSくま@鍋の国 鍋谷いわずみ子@鍋の国 NO.23 カイエさんからの依頼 SS鍋野沙子@鍋の国 イク@玄霧藩国 NO.24 さるきさんからの依頼 SS伯牙@伏見藩国 棉鍋ミサ@鍋の国 NO.25 つきやままつりさんからの依頼 南天@後ほねっこ男爵領 NO.26 SW-Mさんからの依頼 あやの@FEG 高渡@FEG カヲリ@世界忍者国 SS1高原鋼一郎@キノウツン藩国 SS2伯牙@伏見藩国 SS3扇りんく@世界忍者国 NO.27 壊和城夜さんからの依頼 黒崎克哉@海法よけ藩国 まき@鍋の国 NO.28 はるさんからの依頼 SS1黒霧@玄霧藩国 SS2...
  • No.21~No.30の依頼@携帯
    No.21~No.30の依頼 NO.21 ソーニャさんからの依頼 SS444@akiharu国 乃亜I型@ナニワアームズ商藩国&おまけ1 NO.22 伏見さんからの依頼 SSくま@鍋の国 NO.23 カイエさんからの依頼 SS鍋野沙子@鍋の国 イク@玄霧藩国 NO.24 さるきさんからの依頼 SS伯牙@伏見藩国 棉鍋ミサ@鍋の国 NO.25 つきやままつりさんからの依頼 南天@後ほねっこ男爵領&おまけ1 NO.26 SW-Mさんからの依頼(作成中) あやの@FEG&おまけ1 2 高渡@FEG SS1高原鋼一郎@キノウツン藩国 SS2伯牙@伏見藩国 ss3扇りんく@世界忍者国 NO.27 壊和城夜さんからの依頼 黒崎克哉@海法よけ藩国 まき@鍋の国 ? NO.28 はるさんからの依頼(作成中) SS1黒霧@玄霧藩国 ...
  • No.00~No.10の依頼
    No.00~No.10の依頼 No.00 秘宝館トップ絵ギャラリー 忌闇装介@akiharu国 ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータ No.01 たけきのこさんからの依頼 01たけきのこ くま@鍋の国 イク@玄霧藩国 高渡@FEG ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータ カヲリ@世界忍者国 冴月@無名騎士藩国 黒崎克哉@海法よけ藩国 坂下真砂@よんた藩国 支那実@よんた藩国 あやの@FEG 和志@akiharu国 忌闇装介@akiharu国 橘@akiharu国 No.02 鍋谷いわずみ子さんからの依頼 ss城華一郎@レンジャー連邦 NO.03 一井号太さんからの依頼 乃亜Ⅰ型@ナニワアームズ商藩国 NO.04 はるさんからの依頼 文:高原鋼一郎@キノウツン藩国 挿絵:nico@土場藩国・橘@akiharu国 SS扇りんく@世界忍者国 ...
  • No.01~No.10の依頼@携帯
    No.01~No.10の依頼 No.01 たけきのこさんからの依頼 くま@鍋の国 イク@玄霧藩国&おまけ 高渡@FEG ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータ カヲリ@世界忍者国 冴月@無名騎士藩国 黒崎克哉@海法よけ藩国 坂下真砂@よんた藩国 支那実@よんた藩国 あやの@FEG 和志@akiharu国&おまけ 忌闇装介@akiharu国 橘@akiharu国 No.02 鍋谷いわずみ子さんからの依頼 城華一郎@レンジャー連邦 NO.03 一井号太さんからの依頼 乃亜Ⅰ型@ナニワアームズ商藩国&おまけ NO.04 はるさんからの依頼(作成中) SS0高原鋼一郎@キノウツン藩国 SS1扇りんく@世界忍者国 nico@土場藩国&おまけ 橘@akiharu国&おまけ NO.05 りゅうへんげさんからの依頼(作成中) 鍋ヒサ子@鍋の...
  • 13是空とおるSS3
    ここは小笠原分校。 教室の窓は開かれて、海風がカーテンを揺らしている。 外は夏の日差し、太陽の光で満ち溢れていた。 教室の中に男と女が二人。二人は外の景色を眺めていた。 男は窓際に持たれかかって、女は机に腰掛けて共に遠い海を眺めている。 窓から見える海は、とても穏やかで澄んでいた。 「平和だねぇ」 「本当にそう思う?」 「外見上はね。この外見を本当にするために勉強会をしようと思って来てもらったんだ」 女は少し、首を傾げた。肩より長い髪の先を指にくるくる巻き付けている 「この美しさを見れば戦争なんて起こらんと思うが本音だけど……今回の戦争の個人的見解を素子とゆっくり話しておきたかったんだ」 国で王様が弱気にはなれないからねぇ、と男は笑う。 「見解、ね。そうね。長生きだけは、してきたから。すこしくらいはためになるかも知れないわ」 「なんの話からしようかな。色気は...
  • No.541~No.550の依頼
    No.541~No.550の依頼 No.541 アポロ・M・シバムラ@玄霧藩国さんからのご依頼 黒崎克耶@海法よけ藩国 No.542 川原雅@FEGさんからのご依頼 SS黒霧@星鋼京 むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦 No.543 竜乃麻衣@FEGさんからのご依頼 SS八守時緒@鍋の国 山吹弓美@愛鳴之藩国 No.544 むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦さんからのご依頼 八守時緒@鍋の国 黒霧@星鋼京 No.545 アキラ・フィーリ・シグレ艦氏族@FVBさんからのご依頼 不変空沙子@FVB No.546 八守時緒@鍋の国さんからのご依頼 山吹弓美@愛鳴之藩国 月光ほろほろ@たけきの藩国 SS1多岐川佑華@FEG SS2藤原ひろ子@FEG No.547 黒霧@星鋼京さんからのご依頼(作成中) 松井@FEG むつき・...
  • 13是空とおるSS1
    No.13 是空とおるさんからの依頼 紫紺のはざまで (小笠原ゲーム『是空のひみつ』より) ―是空とおるさまに捧ぐ― 紫色の空の下、小笠原の海岸で、二人が互いに抱きしめあう。 そう書くとなんだかロマンチックだが、実際は素子が是空を抱き上げている。 一般的なカップルとは逆だった。 しかし、二人がOKなら、全く何の問題もないのである。 「藩王の威厳なんて軽いもんだなぁ」 「そうね」 抱き上げた是空の胸に顔を埋めて、素子はそのぬくもりを確かめる。 「でも、藩王なんて、それでいいのかもな……」 ああ、彼は確かにここにいる。 それがわかって、素子は少しだけ笑った。 もちろん、彼にはわからないだろうけど。 そして、そのことにもう一度、笑った。 静寂を切り裂く派手な破裂音。 幸せな空気は、その破裂音を聞いた瞬間に吹き飛んで...
  • 13是空とおるss4
    NO.13 是空とおるさんからの依頼 ランブルフィッシュ 太平洋に浮かぶ小島、小笠原の海に夕闇の帳が下りる 水平線を朱に染めた遥かな紅玉と入れ替わりに、その光を受ける無垢な真珠が天に昇る。 天蓋は紅藍の狭間に染まり、気の早い観客がその座を占め始めていた。 是空と素子は学校から程近い砂浜に訪れた。 是空はいまだに信じられない思いがする。 あの原素子が自分の隣を歩き、息をし、そして彼女と会話を交わしているのだ。 彼女に会うために駆けた幾千の戦場。その褒賞として彼女に万感を込めた一言を贈るチャンスを得た。 しかし願いを成就した今も彼女への思いは細ることなく、ますます確固としたものになるのを感じていた。 是空は素子との時間を、藩王としての責務と個人としての恋情を両立させなければならなかった。 藩王としての仕事は学校で終わり。ここか...
  • 321鍋 ヒサ子SS2
    鍋 ヒサ子@鍋の国様からのご依頼品 芝村 の発言 車にはねられた。 鍋 ヒサ子@鍋の国 の発言 わあい。 /*/ 車にはねられて入院した。 そろそろ一年ぐらい前になる話である。 今さら思い出そうとしている自分がいる。しかも早朝に。 今さらなんだけど、まあ。 あれであのとき入院さえしなければ―― ――もう少し、ほのぼのとラブコメしてたんじゃないだろうか。 「いやいや、結局ラブコメなのかよ」  セルフでつっこみ、パジャマ姿の半眼で袖をぱたぱたさせる。  一人馬鹿なことしてる自分を見下ろしてる自分を幻視し、笑いそうになる。   まあ、入院がなければ「コイン」はなかったはずだ。  うんあれはないな、いろんな意味で。今考えてもない。  あれはひどかった、他にもコインとか、コインとか、コインと...
  • 49高渡ss2
     保健室に風が入ってくる。カーテンが揺れ、緩やかなダンスを踊る。それを気にもせず、 ベッドの傍らで静かに時を過している晋太郎が居る。  視線の先にはベッドで寝入る高渡の姿がある。時折まぶたがぴくりと動くが、目覚める 兆候はなかった。  「あれ…しんたろう…さん?」  何度目かのまぶたの震えの後、高渡が目を覚ます。その顔は心なしか、青ざめている。  「そんなに長ネギが嫌いなのに、無理をしたのか」そう思い、晋太郎の胸に微痛が走る。 無理なら無理と言って欲しかった。好意を寄せてくれる相手に嘘を吐かれた事が、ただた だ悲しかった。  自分から彼女との距離を取っていることが、更に己を苛む。彼女の行動に腹を立てる権利 は自分には無い。彼女は自分を心配させたくなかっただけ。人と上手く付き合う為に仮面を 被る自分と何が違うのか。  「調子が悪いな...
  • 161華ss2
    華@土場藩国様からのご依頼品 もっふもふにしてやんよ!  -絢爛世界における猫知類のケンカ売るときの決めぜりふ /*/ 土場藩国 慰安旅行SS 外伝 ないすぼーと /*/ 華は悩んでいた。 目の前にあるのは扉。 「ヤガミ置き場」 そんな風に書かれている扉である。しかもご丁寧に鍵までかかっていた。 「鍵・・あれ?夜明けの船って鍵ないはずなのに・・」 舞踏子の力をもってすればこじ開けることはわけないだろうが、 修理中の船を壊すのは気が引ける。 「どうしよう・・ばれたら怒られるよねぇ・・」 壊すことはできても直せないのだから、ばれるのは時間の問題でもある。 華は迷った結果、この船で最も信用できる親友に声をかけることにした。 「MAKI-」 優しく声が響く。すると、聞きなれた声が降ってきた。 ...
  • 105玄霧SS2
    玄霧@玄霧藩国さんからのご依頼品 世界には思いもよらない事がよく起こるものである。 その内のほとんどは自分が予想している事より悪い方向に。                        -E・ハガネスキー 「52017002、旅行社より天領への報告書第一稿。数日前から行方不明となっていたACE、結城火焔と雷電のコガを母島にて発見、と…」 ホバーの駆動音と機体にぶつかる波しぶきの音が混じるコクピットで、ぱちぱちと古めかしい小型ワープロのキーを叩く。 「外傷、及び疾患等は見受けられず。ただし食事が取れなかったらしく軽度の栄養失調の可能性あり。同行者で医師でもある玄霧氏に後を任せて必要物資の運搬を行う…」 と、そこまで打ってうーんと悩む。報告書ってこういう書き方でいいんだろうか、いや今までだって何度か打ってはいるがこういうケースは初めてなので。 「にゃーん」 「ん?も...
  • 99鍋 ヒサ子ss2
    からんころん 下駄を鳴らしてヤガミが歩く。 祭りの喧騒に埋もれながら、自分の体で道を開いて進む。 余分に道を大きく取ろうとしているのは、その手の先にもう一人居るからである。 ヤガミに手を引かれ、並んで歩くのはヒサ子。 にへへー、と笑いながらも、ヤガミを見上げるたびにむぅっと唸る。 彼女には愛があったが、身長はなかった。 だから、背の釣り合いをものすごく気にしたのだ。 ヤガミにはそれが解せなかった。正確には気にしなかった。 人それを朴念仁という。 朴念仁だから、じーっと見上げるヒサ子に聞いたりするのだ。 「どうした?」 「え、あ、あの。お、大きいなって!」 なんだ、そんなことかと、何故か強く握られた手を気にしながら思うヤガミ。 だが、ヒサ子には大問題なのだ。 ヤガミが大きいだけに、その問題も大きいのだ。 だがヤガミにはそんな思いが通ずることも...
  • 79結城杏ss2
    結城杏@世界忍者国様 様からのご依頼品 本日快晴日々是平和也 (小笠原ゲーム『世界忍者国慰安旅行』より) ―結城杏さんに捧ぐ― スピキオはご機嫌だった。 にゃーんとしっぽを立てて、ちょっぴりふりふりしながら道を歩いている。 今日は、元・お見合い相手の結城杏に誘われて、みんなで海へ行くことになったのだ。 スピキオは水も、熱い砂も好きではなかったが、杏のことは気に入っていたので、いっしょに行こうという気になった。 熱い砂を肉球で歩くと、肉球から発汗する猫としてはちょっと辛いものがある。 なので、スピキオは杏の肩に乗っていた。 これはいい。 なんだかいい気分になったので、スピキオは伸びをした。 「ねぅ?」 いきなり乗られてびっくりしたのか、杏が声をあげたが、それがスピキオだと気がついてすぐににこりと笑うとスピキオの頭を撫で始めた...
  • 47川原雅SS2
    川原雅様からのご依頼品 晋太郎は一人で家に帰っていた。日差しが照りつけていたが、それも気にならないようだった。 先ほどの出来事のことで、彼は怒っていた。 晋太郎は学校で高渡たちと一緒にパスタを作った。ネギが入っているごまだれ冷やしパスタだった。 高渡(晋太郎が好き)はネギがだめだった。自分の分のネギを川原にこっそり処分されようと試みられるほどだった。 現場は晋太郎に抑えられ、ネギは高渡の手元に舞い戻ってきた。 高渡ははんなきだった。 結局、ネギが嫌いと言うことを晋太郎に告げることができずにネギ入りパスタを平らげた。 そして、倒れた。 わざとではない。高渡はそれほどまでにネギが嫌いだった。 晋太郎にネギが嫌いなことを言わなかったのは、高渡が晋太郎を好きだからだった。 そして、高渡は保健室で晋太郎と二人きりになった。気をきかされたのかもしれない。...
  • 131まきss2
    まき@鍋の国様からのご依頼品 記憶 「忘れないから……」 まきは必死に抵抗する。 「忘れないから」 大切なモノを消さないように 「忘れるもんか」 記憶という名の、宝物を。 「忘れない!」 そして、フォールダウン。意識は闇に落ちる。 『絶対に!』 忘れたくない日々。忘れられない日々、彼と過ごした全ての記憶はこうして封じられた。 完全に上書きしなかったのは、いったい彼の中のどの部分がそうさせたのだろうか。 真相は……いつか明かされるのだろうか。これは、その前の、ほんの短い時間のお話。                  /*/ 記憶 -memory-                  /*/ 「ここでいいんだよな…時間も大丈夫…だよなぁ」 ハンガーへ連なるトンネルの中、呟きが漏れた...
  • 07きみこSS2
    No.07 きみこさんからの依頼 昼休みのお誕生日会 ~きみこさんへ捧げる~ 静かに晴れ渡った小笠原の空に午前の授業のベルが鳴り響いた。 授業への呪縛から解放された学生達が思い思いに活動を始めた。学食に走る者、中庭で弁当を広げる者、校庭で遊ぶ者など様々だ。 それとは別に今回の主人公であり、凄い体験をする事になるきみこ@FVBの事について簡単に触れておこう。始めはにゃんにゃん共和国の大国FEGという藩国で内政の仕事をしていた。おっとりした笑顔と大好きな料理で皆を和ませていた人物でした。ただ、ふと何かを思いつき他の国への移動を決意した。そして、色々と迷って選んだ藩国はFVBという藩国でした。FVBは四季折々の花が咲き乱れる麗しい藩国であり、国民もその自然を楽しむ感覚とその厳しさに耐え受け入れる事ができる国民性であったからこそ移動してきたきみこ@FVBを受け入れる事ができた...
  • 271ミーアSS2
    ミーア@愛鳴藩国様からのご依頼品 あまりの状況に落ち着いていない神経が原因だったのだろう。 慌てて緩く上空を旋回したが、一帯には動くものの気配もその人影以外のものも何もない。 安心すると共に、羽ばたき、まっすぐに彼へと落ちていく。 無意識に力強いストロークを刻んだ。少しでも早く、その思いが風を翼で圧し、鼻先で、より濃く分厚くなった空気を掻き分ける。 その先で横たわっている長い黒髪の美丈夫に、見知ったものを見る、親しみの色が僅かに浮かんだ。 どこまでも優しい微笑み。 しかしその頬は、記憶の中にあるものより、やや、削げていた。 微笑みが、変わらず優しいために、なおさら目についた。 「カイエ、人にお戻り」 その微笑みの前、以外では決して出さぬと誓った己の真名を口にする。 「良い腕です」 バルクは、目の前でウミネコから人に変わった女性を見て、そう...
  • 83鍋村次郎SS2
    鍋村次郎@鍋の国 様からのご依頼品 おまけSS「ペンギンさん鍋の国へ行く」  ハードボイルドペンギンはひょんな事から鍋の国へやってきました。それはなんらかの情報を得るためなのか? または弟子の様子を見に来たのか? 誰も知りません。けれど、ペンギンはいつものようにコートに帽子でやってきたのです。 「なーべー、なーべー、鍋具はいらんかねー」 「よーし、こうなったら鍋奉行対決だ!!」 「今日の王猫様のお散歩情報出たよー、なんと2にゃんにゃんでこの情報をあなたに!! さぁ、買った買ったー!」  大騒ぎな鍋の国の町並みを眺めつつもペンギンは歩きます。その身についた戦争のにおいや火薬のにおいを気にしているのか、そっと人から離れるように路地裏へと足を向けたところ……。 「お、なぁ、そこ行くペンギンさん、鍋食ってかないかい?」  一人の少年がペンギンに話しか...
  • 158榊遊ss2
    榊遊@え~藩国さんからの依頼 耳をひこひことうごかしながら、日向の側を歩きながら、子猫のあごをいじいじとなでる。  猫が何とも言い難い顔をして、我慢しているのが可愛らしい、いぬだから警戒されるかとも思ったが、別にそんなことはないようだ。  日向は別段気にすることもなく、すたすたと歩いている。  「あの、アイドレスって、ご存じですか?」  榊は、前からの疑問を尋ねた。  日向は軽く首を振って、否定 「秘密結社みたいだな」  なんと返したらいいか、まさかゲームでみんながあなたを救うために命をかけたんです。  そのことをいったらきっと頭の変な人だと思われる気がする、さすがにそれはいやだなあ、少し聞くことを変えてみよう。  猫の顎から頭に手を写す、耳の間をくりくりといじる  猫がうんざりとした表情をしていて、何とも可愛い 「金髪の日向さ...
  • 06龍鍋ユウSS2
    こちらからご覧下さい。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です)  最初の遭遇が懐かしい今日この頃……互いに色んな事あったよねぇ……(><)bキャッキャ。なんか色んな意味で懐かしいデェス(壁|- `)…フフッ (マネッコ) -- 龍鍋 ユウ@鍋の国 (2008-03-21 01 35 59) 名前 コメント ...
  • 402鷺坂祐介SS2
    鷺坂祐介@星鋼京さんからのご依頼品  青空の下の微笑み ~呪われろ   決してお前達が結ばれぬように竜の呪いをかける~ /*/  彼の様子がおかしいとかすみが感じるようになったのはつい1ヶ月前だった。  いきなり無断で学校を休み始めたのだ。  あれから1月。ろくに会話をしていない。  あれから自分も変になったのだろうか? 自分も彼とあまり接点を持たなくなったように思える。  そんな時だった。告白をされたのは。 「ずっと前から好きでした。付き合って下さい」  面食らった。自分に「好き」と言ってきたのは、彼を含めて2人目だった。  相手はバスケットボール部の先輩。爽やか好青年って感じだ。  付き合うには、人の手前でもいい相手だろう。  でも、何かが違う。  かすみは首を傾げた。  何でこんなに心の中がもやもやするのだろう。 ...
  • 198歩露SS2
    歩露@芥辺境藩国様からのご依頼品 「ごめんね、チビ君。気持ち悪くなるのにこんなところへつれてきちゃって……」 「うーん。どうする? 中止にして、藩国に帰ろうか?」 「でも、今回は蒼天が……彼女が怖いやつじゃないってことを、教えてあげるから。少しだけ我慢して。……本当にごめんね」 パパと、みんながぼくをしんぱいしてくれている。 あのこわかったときとおなじ。 また、こわいことがあるの? ……でも、きょうはいつもとなにかちがう。 みんながこんなことばをつかうとき、とってもこわいおもいをするはずなのに。 きょうは、やさしいこえがきこえる。 きいたことのないこえ。 ぼくを……よんでいるの? 「蒼天は兵器だけど、でもそれだけじゃないって信じてます」 「……瀧川さん?」 「瀧川も、いつかは銃を置ける日がきますよ、きっと」 「そのためのお手伝いなら、いくらでも...
  • 155竜宮 司ss2
    竜宮 司@詩歌藩国さんからのご依頼品 その友情が愛情に変わるのにそう長い年月は必要としませんでした…  竜宮とユウタは互いに顔を見合わせた。竜宮がかわいいなぁとチラっと思っているとユウタは言葉を口にした。 「どうしよう」 「どうしよう」  竜宮も同じ言葉を口にし、互いにくすりと笑うと二人は立ち上がった。状況はどうしようもないが、ここに二人でいるということは絶望でもなく希望な気がしたのである。ユウタの兄でもある地竜がチカチカと光っており、その光も二人の気持ちに同意しているように竜宮は感じた。  さすがにユウタの顔を見てるのが楽しいからとずっと見てる訳にもいかないだろうと竜宮は現状を把握することにした。 「この小笠原はどこの世界にあるんだろうなー」  竜宮はそして、まずは腹ごしらえだと思い、ユウタに話しかけた。 ...
  • 578小宇宙SS2
    小宇宙@キノウツン藩国様からのご依頼品 注・文中の発言、設定は筆者の独断と偏見、または妄想によるものです 実際のPLの発言、思考とは一切関係ありません。 / * / 腕章を付けた人間達が延々と整列するホール、通称・体育館。 壇上で一人背を向けて、オルガンを弾く白い制服の男。 天井には見取り図が映され、それが次々と青く染め上げられていく。 「小笠原分校、作戦失敗。共和国への介入は成功。実質的な管理は成功です」 「コスケ寮、家賃未払いの67%を回収しました。3名程、店子が粘っていますが、じきに集金します」 「学校要塞を制圧しました。今後、各藩立学校の校長との接触を開始します」 「めぞんツン国は、どうした。めぞんツン国は」 「…なおみ」 「…めぞんツン。管理失敗です」 「どういうことだ」 「…申し訳あ...
  • 148嘉納SS2
    嘉納@海法よけ藩国様からの依頼より 船着場に1組の男女がいる。 男の名は嘉納。海法よけ藩国の摂政である。 長い髪を後ろで1つに纏めた独特な髪型に、ラフな服装というこの眼鏡青年はにっかーと女性に笑いかけた。  嘉納:「うーいす、今日は旅行っす、この前は大変でしたから二人でだらだらしましょう!」 裏表のない彼の笑顔を向けられた女性、名を純子と言う。 なんでも鍋の国の摂政の娘さんだとか? ある者は彼女の周りには風が吹いていると感じると言う。 春の爽やかな…そよ風のような風を。それは彼女の発する雰囲気なのかも知れない。 純子はにこにこと笑っている。いつものように屈託のない笑みで。 そしてふと、上を見た。視線の先には黒い雲…久しぶりにまとまった雨が降りそうな天気のようである。  嘉納:「あ~、雨降りそうかな?一応、傘でも買いに行っときます?」 嘉納の言葉ににこにこと笑...
  • 90カイエSS2
    カイエ@愛鳴藩国様からのご依頼品 …ええい、しょげていてもしょうがない、なっこーなっこー最強のこー! 斎藤は気を取り直し、ずっとついていてくれた人に礼を言った。よくしてくれる人にはお礼ですー! まずはそこから! 「あ、ありがとうございます。えーと」 「いいのよ、なっこちゃん」 相手は微笑みながらこちらをいたわる。いい人だな。こんないい人が悪い人のはずがありません。英吏さんも話せばきっとわかってくれます! 思いながら、ずっとさいぜんから気になっていたことを、聞いてみる。えっとえっと、最初から親しげに話し掛けてくれてるけど、この人は、ううんこの人たちは――― 「どなた、ですか?」 そこでミーアは初めて気付いた。 「そうか、あなたは始めて会うなっこちゃんなのね」 /*/ ~祭囃子:中編~ /*/ 内心足...
  • 140悪童屋ss2
    NO.140 悪童屋@悪童同盟さんからの依頼  言霊と言うものがある。  言霊。文字通り「『言』に宿る『霊』」の意である。  この言霊と言うものは扱いの大変難しいものである。  使い方を間違えれば間違いなく相手の気分を害し、時に残酷に傷つける代物だが、使い方さえ誤らなければ、相手に対し、希望の光を与えるものである。  これは、大事にしまっていた言霊を、使うまでの閑話である。 /*/  悪童屋は執務室にいた。  砂漠の風は、熱を含んで暑い。  窓から吹く熱を帯びた風を受けながら、一心に仕事をしていた。  いつものように、下から上がってくる業務連絡に目を通し、確認をし、検閲印を押し、間違っているものは指摘して下に返す。  いつものように、その作業に没頭していた。  この所、スイトピーとは連絡が取れていなかった。  悪童屋にとって、彼女は何者に...
  • 397黒霧SS2
    黒霧@星鋼京様からの依頼より 「タイトル:真夏に舞う白雪」  真っ白な毛並みが太陽の光を浴び、夏の日差しの輝きを受けた毛並みがとても美しかった。  その名前-ホワイトスノーという名がぴったりの、それは雪のように美しい白さを見せる、とても美しい猫だった。  このホワイトスノーには、最近とても気に入った人がいる。  剣ではなくペンを持つ青年だった。  初めて会ったときから、雰囲気が好きだった。 「にゃー」  鈴のような声で鳴くホワイトスノーは、柔らかく微笑む青年をとても気に入っていた。  常に自分に目線を合わせてくれる青年に「なー」と鳴くホワイトスノー。  尻尾を揺らし、青年を見上げるホワイトスノー。彼はそれをみやるとゆっくりかがんできた。 「久しぶりにあえて嬉しいです、ホワイトスノー」  そう柔らかい声でホワイトスノー...
  • 645松井SS2
    松井@FEG様からのご依頼品 春の園、教会にて  その日は場所が場所なだけあって寒くもなかった。  まばらに人がちらちら見える中。  松井総一郎は白いタキシードなど着せられてぼんやりと立っていた。  しばらくして、着替えを終えた彼の恋人が控え室から出て来た。  自身と同じく白を基調としたふんわりとしたドレス。頭にはベールがかかり、裾を引き摺る姿がいつもの彼女とは異なって見え。 「とてもお綺麗ですね」  言いたかったセリフを恋人の友人の恋人(ああ、ややこしい)に先を越されてしまい総一郎は思わず彼を睨んでしまった。それを 「怖い顔しないの」  そうたしなめる彼女に、ちょっとだけほっとした。  何だ、ちょっとばかりいつもと違う格好をしているだけで。彼女は彼女じゃないか。  しかし、気持ちとは裏腹に。総一郎の足は勝手に教会を出て行ってし...
  • 149花陵ss2
    花陵@詩歌藩国様からのご依頼品 ~夕焼け小焼けで~ /*/ 握った手は暖かかった。 顔は、、どんな顔してたかな。 絶対赤くなってたな私っ。 夕焼けのせいと言う事で、ごまかそう。 「ゆう~やけこやけで、ひがくれて~。」 歌に出すと、絶対そうなるんだからね! /*/ 日は遡って朝。 ヤガミは待ち合わせ場所で帽子をいじりながら人を待っていた。 実は、昨日いろいろな店で帽子を眺めていた姿があったのは秘密だ。 トレッキング用の登山帽など、そこら辺の店(小笠原内)にはあるはずが無く、相当探していたのも秘密だ。 (これで多分、格好では勝っているはずだ。) そう思っているヤガミのそばに花陵がやってきた。 始終、帽子を気にしていたせいで、気づくのが少し遅れた。 「こんにちは。」 「あぁ。」 先手を取れなかったのは...
  • 174龍鍋 ユウss2
    No.174 龍鍋 ユウさんからの依頼 龍鍋ユウは悩んでいた。 友人―――――と言っていいものやらどうか分からないが、そうなりたい人が隣りにいる。 そんでもって一緒に登校中なのだが、 その相手の心が、ぶっちゃけ分からない。 いや、心が分かるのはエスパーだし、そこまで必要はないのかもしれないが、 とにかく、仲良くなる方法が分からない。 まず想定外のことが初っ端に起きたことが問題であった。 ファーストネームで呼んでもいいと言われたはずなのに、不思議そうにされてしまった。 あれ?あれ?と思っているうちに、何やら竹内の反応がおかしいなと思い始めた。 鍋を承諾してくれたときは笑い方は少し違うし、 鍋が嫌いなのかもしれないけれど会話はちょっと噛み合わないし、 もう何が何やら分からなくなってしまった。 ああ、どうしたらいいんだろう。 答えが出ないまま、今に至る。...
  • 547黒霧SS2
    黒霧@星鋼京様からのご依頼品  終わる物語  お話というものがある。  嬉しいお話。悲しいお話。楽しいお話。  どのお話も一つとして同じというものはなく、それぞれ違う輝きを放っている。  何故お話はこうして光り輝いているのか。  それは、お話は終わるからである。  終わらないお話は悲しいお話。お話は、終わるからこそ美しい。  そして、今日もまた物語を終わらせるべく歩く人がいた。 /*/  ガタンガタン  馬車は不快にならない程度に音を立てながら走っていた。  黒霧は膝の上にホワイトスノーを乗せ、外の景色を眺めていた。ホワイトスノーは大人しく黒霧の膝に座っていた。  夏の園には何度か来た事があるが、今日も日差しは強く、馬車が走って吹く窓からの風が心地よく感じる。  向かいにはラッシーが座っていた。黒霧とラッシーは流れるように変わる窓...
  • 180玄霧弦耶ss2
    玄霧弦耶@玄霧藩国様からのご依頼品  玄霧藩王は今現在藩王でなく、ただ一人の少女に恋する男であった。  ごめん嘘。もっと酷い。  ただのぐるぐるさんだった。 「どうしようくるかなというかきてくれるかな」  同じところを一分間に十往復しているのを、もう二十分は続けている。  その後ろに群れているコスモスが、玄霧に同情しているかのように風に揺れた。  ふと、その存在に気付く玄霧。 「コスモス…」  花言葉は乙女の純潔だなとかなんとか呟きながら、花に手を添えた。着流し姿にコスモスが良く似合っている。  ぶちり。  手折ってじっと花弁を見つめる。 「火焔、今日はきてくれるかな…くる…こない…」  この時点で決定的な過ちを犯してしまったのだが、玄霧は気付いていない。 「くる…こない…くる…こない…くる…こな…!!!」  コスモスの花弁の数は八、偶数である。来るからはじ...
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