犬猫おもいで秘宝館 (仮)内検索 / 「588雹SS」で検索した結果

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  • 588雹SS
    雹@神聖巫連盟様からのご依頼品 ここは、いったいどういった場所なのだろう。 夜だというのに、一面の光に照らされて。 普段私がいる国には見られないような、華やかな景色。 ああ、そう。 パリを少し思い出す…もっとすごい眺め。 雹もあたりを見回しながら緊張している様子。 「綺麗なところですね」 話しかけると、雹は今私に気づいたかのように微笑みかけてくる。 「ものすごくきれいですねー。こんばんは」 「こんばんは。夜会でもあるのかしら」 それなら、この光の洪水もわかる。 「今日はヴァンシスカの誕生日をお祝いしようと思ってて。 だからもしかしたらそれのせいで街が大変なことに!」 雹がそう言うと、ほんとに街が私のためにお祝いしてくれるかのように見えるから不思議。 「なるほど」 この人といると、いつでも自然に笑顔になれるのがうれしい。 「さて、行きましょう」...
  • 624雹SS
    雹@神聖巫連盟様からのご依頼品 /*眠らない夢*/  感覚は微か。まどろみと言うほど重くもなく、朦朧と言うほどにも軽くもない。  あえて言うなら浮遊感。ベッドで寝ているはずのこの身はもうずいぶん遠くに感じた。 「起きなさい。狸寝入りくらい、見抜けないと思って?」  どこかからかうような口調。ヴァンシスカは微かに目を開いた。  それだけで、息が切れそうになる。体を動かすのは、ずっと遠くから糸を引っ張って人形を動かすような感覚に等しい。ひどく繊細で、ひどく苦労する。それは目に見える物も同じ。視界にうつる白い天井や、友人が見下ろしてくる姿も、細長い筒を通してみた彼方の景色のようだ。  現実感がひどく遠い。  動悸すら定かでない体。浅い呼吸で、体に熱を取り戻す。唇がひどく乾いている気が、した。 「まだ限界じゃないようね。もっとも、そろそろみたいだけど」  そ...
  • 233雹SS
    雹@神聖巫連盟様からのご依頼品  ラケットの中心でボールを打つ時の、軽やかな音が静かなテニスコートに響く。 試合を始める前に感じていた肌寒さは既になく、動きにくそうな長いスカートをはいていたヴァンシスカは頬を少し紅くしてボールを追っていた。 「やりますね。」  楽しそうに微笑んでヴァンシスカがボールを返す。 ボールが打たれるよりも少し早く走り出していた雹は息を切らせて地面を蹴った。 腕を伸ばしてラケットの先端で無理矢理に返した緩やかな曲線の着地地点には、既にヴァンシスカが立っている。 苦笑して立ち上がる雹。再び走り始める。 「貴方こそ。」 「ふふっ、ありがとう。」  たおやかに微笑むヴァンシスカの片目は、本気だ。 この対戦相手は、走らせるボールを打つな。とテニスコートを端から端まで走らされながら雹は考えていた。 体力も奪われるし、何より上手く...
  • 871水仙堂 雹SS
    水仙堂 雹@神聖巫連盟様からのご依頼品 今日は、誕生日のお祝いとして来てくれるという話だった。 これだけでも、今の状況を知らないというのがわかる。 だから。 今のこの国を見てくれたら。 あの人は、必ず動いてくれる。 /*/ 表の方で、兵達が来客と何か話しているようだ。 「何かあったのですか?」 部屋に入ってすぐのところに一人配置されている兵に尋ねてみる。 「いえ、あなたが思い煩うようなことは何も」 白状したも同然の言い方。 「今日は、雹が私のところに来る日よ。 来客なら、まったくの無関係ではありえない」 そう言いながら、部屋の外へ向かう。 兵が予期していたように私を遮って言葉をかける。 「危ないと、何度言ったらわかりますか」 「この施設を出るとは言ってません。 部屋の外程度でも危険なほど、あなた方はここの警備ができていないんですか?」 返...
  • 754水仙堂 雹SS
    水仙堂 雹@神聖巫連盟様からのご依頼品 ピクニック? この世にあるあらゆるものは水が高きから低きへ流れるように移ろい、変わっていくもの。 人も、体制も、国も。あるいは世界そのものも。 私の母国がそうであったように。 一時としてその姿を留めることはないのだと。 今でも、そう考えている。 だけれども。 変わらずにあるもの、変わらずにあって欲しいもの。 そんなものがあると、信じてみたい気持ちを持つようにもなった。 これこそが私の変化。 思えば、あの頃からその変化の兆しはあったのだと思う。 /*/ 「空爆…か。  みんな無事だといいな」  道の端で新聞を広げ、ためつすがめつしていた青年は丸眼鏡を指で押し上げると難しげな調子でぼそりと漏らした。  青年の祖国である神聖巫連盟は貴族的、質実剛健な気風である帝國にあって例外的に牧歌的な雰囲気を残した国であっ...
  • 634水仙堂雹SS
    水仙堂雹@神聖巫連盟様からのご依頼品 ヴァンシスカはベッドに横たわって目を瞑っていた。 衰弱のために、唇に色は無く、美しかった銀の髪も精彩を欠いていた。 薄れていく意識の中で、ヴァシスカは思い出して微笑む。 特別な誕生日になったあの日の事を。 /*/ 『これ、 よかったら着けて』 ? ―紫色のカトレア風リボンフラワーの髪飾り 『誕生日のプレゼントー』 ありがとう、雹 『喜んだ顔が見たくて用意したから、もう満足ですよ』 ―幸せそうに微笑む雹 /*/ 『ねぇ ヴァンシスカ』 『はじめは国のためにいてくれたけど』 『俺のために、いてくれない?』 『ずっとずっと』 それは求婚? 『指輪はないけれど』 『結婚してほし・・・ ...
  • 631水仙堂雹SS
    水仙堂雹@神聖巫連盟様からのご依頼品 暖かな紅茶の湯気がやさしく周囲に漂う。 ハイマイルの展望台。無料で入れる展望台はとくに目立ったアトラクションもなければ 刺激もない。だから人気がないのだろうか。夜なのに、ヴァンシスカと雹以外は誰もいない。 窓から見える人工の明かりはとても綺麗で、まるで宝石箱をひっくりかえしたようだった。 さっきまでの緊迫した空気をほぐすように、そっと紅茶の温かさを味わう。 体の震えは、すこしだけ割れた窓から風が吹き込んできて寒いせいだと思いたい。 薄暗い部屋に夜に溶けるような黒いドレスが見える。 そして、紫色のカトレア風リボンフラワーの髪飾りも視界に入ってくる。 どちらも、よく似合っていた。 思わず目を細めると、ヴァンシスカが視線に気づいて首をかしげる。 同じように紅茶で手を温めている姿がかわいらしい。 誤魔化...
  • 1012水仙堂 雹SS
    水仙堂 雹@神聖巫連盟様からのご依頼品 [末永く輪を描く]  使い古した鍋が好きだった。少年の家では、汚れた鍋を磨くのは子供の仕事だった。けれど少年は、言われるよりも早く鍋をとっていき、ざばざばと水をかけながら輝くまで磨いてやった。  少年の脇では、でかいカエルがぴょこぴょこ跳ねている。黙っている子供の代わりにはしゃいでいるようだった。  少年の両親は「変なやつだなあ」と率直な感想を述べたが、その子供はあまり気にしなかった。それよりも鍋を磨くのに夢中だった。  それがこの道にいたる原風景だった。  そうして、カエルがげこげこ鳴く時期を何度も繰り返して……というほど月日が経ったわけではないが。まあ、一人前、となんとか言い張れるくらいには腕があがった頃、仕事の呼びかけがあった。  依頼主は、なんでも、初々しい新婚さんに見えたとか。  それをきいて職人...
  • No.581~No.590の依頼
    No.581~No.590の依頼 No.581 不変空沙子@FVBさんからのご依頼(作成中) 優羽カヲリ@世界忍者国 No.582 みぽりん@神聖巫連盟さんからのご依頼 SSあさぎ@土場藩国 砂神時雨@たけきの藩国 No.583 VZA@キノウツン藩国さんからのご依頼 SSはる@キノウツン藩国 守上藤丸@ナニワアームズ商藩国 No.584 蒼のあおひと@海法よけ藩国さんからのご依頼 SS久遠寺 那由他@ナニワアームズ商藩国 コール・ポー@芥辺境藩国 No.585 優羽カヲリ@世界忍者国さんからのご依頼 矢上ミサ@鍋の国 No.586 不変空沙子@FVBさんからのご依頼 優羽カヲリ@世界忍者国 No.587 八守時緒@鍋の国さんからのご依頼 夜國涼華@海法よけ藩国 SS黒霧@涼州藩国 No.588 雹@神聖巫連盟さんからのご依...
  • 538雹
    雹@神聖巫連盟様からのご依頼品 指名発注ありがとうございました。 クーリンガンにも一歩も引かないところに強い気持ちと強い愛を感じました! ヴァンシスカは可憐ですね。 ドレスはもっと豪華にしたかったのですが…(力量不足) 身を挺してかばう…格好いい雄姿を描かせて頂きました! 今後の進展も楽しみにさせていただきますー。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) なんというかもう最高です>< かわいいヴァンシスカをありがとうございました! -- 雹@神聖 (2008-11-09 00 44 00) 名前 ...
  • 130火足水極
    火足水極@後ほねっこ男爵領様 さんからのご依頼品 大変遅くなりました。 火足水極@後ほねっこ男爵領様のご依頼の品です 後1件おまけが御座いますのでそちらもUPいたします。 こちらおまけになります。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 833鈴藤 瑞樹
    鈴藤 瑞樹@詩歌藩国様からのご依頼品 ユリの香りを楽しんているカレンさんです。 指名ありがとうございました!!がんばりました。 鈴藤さんが軽く叩かれているところです。 ジョークです、許してください。 指名ありがとうございました!! 時間が余ったので書いてみました。ギャグです。怒らないでください。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 514船橋鷹大
    船橋鷹大@キノウツン藩国様からの依頼より 小笠原秘宝館依頼イラスト。 幸せそうに描こうと頑張ったんですが、残念な結果にorz そして変装は人攫いに間違えられたらしいので胡散臭さ大爆発で…。髭が多分駄目だったんだと思います(笑) 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) お引き受けいただきありがとうございました。ちゃんと幸せそうに見えますよー。それとPLACEも怪しくていい感じですw -- 船橋鷹大@キノウツン藩国 (2008-10-23 23 18 48) 名前 ...
  • 587八守時緒SS
    八守時緒@鍋の国さんからのご依頼品 /*ある日学校の中で*/  昼休みの鐘が鳴る頃。  より、前、に。 「こっちだ。いいな。契約は煮干し三日だ」  なーと鳴く猫たち。それを見ていた男はよしと頷くと、前金(?)の餌を地面にばらまいた。はぐはぐと食べ始める猫たち。そして行け、という声に応じて猫たちは一列に歩き始めた。  電話をかける。 「もしもしー?」電話から声。 「やあ、何かワンパターンと思ってないかな?」 「思ったよ! また電話かよって思ったよ!」電話口で叫ばれる。 「窓の外を見てごらん」 「……外?」言われて窓の外を見ます。  教室の窓からくまが顔を出す。別にくまといってもあの大きなやつではない。北極にすんでいるのでもない。普通の女性である。  彼女の視線の先で、猫が並んで歩いていた。 「これを教えたくてね。かわいいよね」 「わぁぁぁぁ」 ...
  • 188乃亜Ⅰ型SS
    乃亜Ⅰ型様からのご依頼品 イズナの独白 ~または、イズナの勇気~ 作:1100230 玄霧弦耶@玄霧藩国 /*/ 始まりは何時だって唐突だ。 戦争の始まりも同じだ。いつも唐突に始まりやがる。 『大地を這う稲妻』と呼ばれる俺でも始まりだけは察知できない。 そういうのはお偉いさんがやるものだ。 …まぁ、何が言いたいかというとだ。 本当に「始まりってヤツはいきなりすぎる」ってことだ。 /*/ エノラ嬢が小声で呼んでいる。 応じてみれば、乃亜の行動はいかんらしい。 それにハリー氏の家庭の事情も絡んでるとか。 やれやれだ。こういうのに首を突っ込むのは苦手なんだが… 俺がさてどうしたものか、思案していると 「勇気ある?」 と、エノラ嬢。 あぁ、勿論だ。勇気が無けりゃドンパチなんかやってられん。 俺は自信に満ち溢れた笑みと...
  • 882都築つらね
    都築つらね@満天星国様からのご依頼品 この度はイラスト描かせて頂きました。 オンサちゃんか可愛くて悶えそうです ブスの顔の絵はログ読んで魔が差しました……! 大きいサイズはこちらになります http //i-dress.up.seesaa.net/hihou/ogasa22_b1.jpg http //i-dress.up.seesaa.net/hihou/ogasa22_b2.jpg 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 388ミーア
    ミーア@愛鳴之藩国さんからのご依頼品 いつもすてきなキスをされているのでキスシーンは必ずかかねば!と はりきって描かせていただきました。 後はシンクロされてる所が素敵でしたのでそちらも。 素敵なログのご依頼ありがとうございましたー! 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 88あおひと
    あおひと@海法よけ藩国様からのご依頼品 大変お待たせいたしました。 末永くお幸せにーv いつまでもラブラブでいてください! 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) ぐっふぉぁ(吐血)うああああああっ、か、可愛いですありがとうございますなんですかこの可愛いアゴヒゲ眼鏡の人はーーーっ!!(ぐるぐる)いや、えーっと、うあー…素敵ですかっこいいです可愛いですどうしましょうなんでこの人こんな魅力的なんでしょう(黙れ)しかも私までこんなに可愛く描いていただいて…ほんっとにありがとうございました!毎日見つめてえへえへしたいと思います!! -- あおひと@海法よけ藩国 (2008-01-01 22 58 29) ...
  • 887かくたSS
    かくた@よんた藩国様からのご依頼品 「だから私は今、幸せです」 ―― そうじゃない 少女は心の中で何度もかぶりを振っていた。 /*/ 宰相府藩国、春の園の一つ「桜の園」。 年中鮮やかな桜の咲き誇る、普段は人通りの多い区画である。 今そこは、並んで歩くメノウと彼女の父の姿しかなかった。 「(あの辺りに散った花びらはあそこへまとめれば…)」 歩きながら、ぼんやりと職業病じみたことを考えていた。 「どうかしましたか?」 横を見上げると、養父であるかくたが笑顔のまま様子をうかがっていた。 「派手なところですね」 「ええ、確かに、年中寒い、よんた藩国に比べれば」 「あれはあれで、いいと思います」 メノウの素直な感想だった。 彼女が育った国の風景は、生まれたところとはまるっきり違っていた。 そ...
  • 個人口座管理紅葉
    技・文族用個人口座(紅葉国) 基本、1案件に付きマイル3が振り込まれます。 論拠はこちら (シーズンオフ中の依頼は1案件につきマイル4です。論拠はこちら) 2008/5/25以前の履歴は別ページに移しました。 キノウツン藩国~芥辺境藩国 無名騎士藩国~天領 24-00458-01:高神千喜(旧名:高神喜一郎):紅葉国 イベント・公共事業名 金額 マイル(分配前) マイル URL 備考(受取日など) 5/25までの合計 - - 52 証拠記事 おもいで秘宝館報酬 - 4 4 証拠記事 注文No.355 おもいで秘宝館報酬 - 4 4 証拠記事 注文No.383 合計 - - 60 - - 24-00459-01:日向美弥:紅葉国 イベント・公共事業名 金額 マイル(分配前) マイル URL 備考(受取日など) 5/25までの合計 - - ...
  • 58高原鋼一郎SS3
    NO.58 高原鋼一郎さんからの依頼 三人の父親 作:1100230 玄霧弦耶 /*/ 戦車長 小太刀右京は74式戦車(愛称:清子さん)を愛している。 国産だからである。彼は世界を愛してていたが、3つ4つある祖国をそれ以上に愛していた。 日本はその中の一つである。 というのも少し昔の話。今の彼は国産主義であるが、博愛主義でもあった。 きっかけはなんでもない。本部へ文句を言いに行ったことからである。 いい加減装填手を補充してくださいと言いに行った彼に保育園慰問の話が入り、即座に決定したことであった。 自分が学生時代に清子さんが大きな幻獣と戦う映画を見たお陰で、戦局が暗いを通り越して暗闇のなかだったことの気が晴れたことを覚えていたのである。 清子さんへの愛は、その時から始まっている。純愛であった。 装填手も大事だが子供達も大事だろう...
  • 158榊遊ss2
    榊遊@え~藩国さんからの依頼 耳をひこひことうごかしながら、日向の側を歩きながら、子猫のあごをいじいじとなでる。  猫が何とも言い難い顔をして、我慢しているのが可愛らしい、いぬだから警戒されるかとも思ったが、別にそんなことはないようだ。  日向は別段気にすることもなく、すたすたと歩いている。  「あの、アイドレスって、ご存じですか?」  榊は、前からの疑問を尋ねた。  日向は軽く首を振って、否定 「秘密結社みたいだな」  なんと返したらいいか、まさかゲームでみんながあなたを救うために命をかけたんです。  そのことをいったらきっと頭の変な人だと思われる気がする、さすがにそれはいやだなあ、少し聞くことを変えてみよう。  猫の顎から頭に手を写す、耳の間をくりくりといじる  猫がうんざりとした表情をしていて、何とも可愛い 「金髪の日向さ...
  • 88あおひとSS
    あおひと@海法よけ藩国様からのご依頼品 死に行く男達は… ~ひと時の幸せ~ 軍服というものは個人の想いを覆い隠してしまう特別なものだろうか…。キミはこの時の善行の覚悟を知るのはずっと先の事となった。  待ち合わせの場所に少し遅れて行くと、そこには白い軍帽を被り、それに合わしたかのような白い軍服を着た善行がそこに立っていた。キミの姿を見つけるとうれしそうに笑って出迎えてくれた。キミは不思議そうに首をかしげて「…どうしてそんなににこにこしてらっしゃるんですか?」と聞くと善行は「いえ、久しぶりに逢えたんで…。逢いたかったんですよ」と答えると同時にキミは善行に飛びつき「私も忠孝さんに会えて、嬉しいです」ととても嬉しそうに笑った。  キミを力強く抱きしめてくれている善行が珍しくキミに提案してきた。「そうだ、今日は貴方が好きなものを食べましょうか?」嬉しくなったキミは何の疑問を持...
  • No.881~No.890の依頼
    No.881~No.890の依頼 No.881 室賀兼一@リワマヒ国さんからのご依頼(作成中) 花陵ふみ@詩歌藩国 No.882 都築つらね@満天星国さんからのご依頼 沢邑勝海@キノウツン藩国 都築つらね@満天星国 No.883 沢邑勝海@キノウツン藩国さんからのご依頼 SS黒霧@土場藩国 ホーリー@満天星国 No.884 多岐川佑華@FEGさんからのご依頼 むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦 芹沢琴@FEG No.885 矢上ミサ@鍋の国さんからのご依頼 ちひろ@リワマヒ国 No.886 セタ・ロスティフンケ・フシミ@星鋼京さんからのご依頼 矢上ミサ@鍋の国 No.887 かくた@よんた藩国さんからのご依頼 坂下真砂@よんた藩国 雷羅来@よんた藩国 No.888 乃亜・クラウ・オコーネル@ナニワアームズ商藩国さんからの...
  • 388ミーアSS
    ミーア@愛鳴之藩国さんからのご依頼品 /*/  空色の大海。柔らかな春風が流れる青空を、バルクは鳥となって舞い泳ぐ。  旅行社からの連絡を受け、どれぐらいの時間と距離をこうして飛んできただろうか。もっとも、魔法で移動してもよかったのだが、これは単なる気まぐれだ。彼女に話す話題がひとつ増えると思えば、その無駄もまた心地よい。  風に舞い上げられた無数の桃色の花びらが、美しいヴェールのように周囲を包み込む。  ここは天領、四季の園のうちでもっとも鮮やかな場所、春の園。その上空だ。見下ろせば遥かな足元に、無数のブライトトーンで彩られた園が見える。  鳥目が、桜並木の中で花びらのシャワーを浴びながら佇む、彼女を見つけた。翼をはためかせ、揚力を得ながら空のキャンパスに大きな弧を描きながらターン。上空を旋回しながら、少しずつ地面へ近づいていく。そのうちに彼女がそれを見つけたようだ...
  • 58高原鋼一郎SS
    NO.58 高原鋼一郎さんからの依頼 mariage~結婚式~ その日1000名を越える名だたるACEや業界関係者に祝福され、一組の夫婦が誕生した。 新郎は高原鋼一郎。 キノウツン旅行社の社長にして、初めての微笑青空勲章を受賞した人物である。 新婦はアララ・クラン。 戦場で小太刀戦車隊に救われた少女は今ここに立っている。 これは、その二人の結婚式の記録である。 /*/ 画像はぐるぐるしている新郎の姿から映し出される。 シックな礼服を着せられ、髪型を整えられた。まさに控え室は戦場であった。入れ代わり立ち代り高原をメイクアップしていく。 この晴れの日を、突き詰めて言えばすべては花嫁を引き立たせる為にすべては用意されたとも思えた。それは自分ですら同じであろう。 そんな高原のもとに現れたのは一人の男であった。 ...
  • 58高原鋼一郎SS2
    NO.58 高原鋼一郎さんからの依頼  壮大な音楽が遠くで聞こえている。高原は新郎控え室で沢邑と時間を待っている。  高原の付き人は急遽変更されたらしい、打ち合わせの時と違う人物が部屋に入ってきた。  その人は何の特徴もない顔立ちの男で、彼は前任者の名前をあげて、彼は病気になったと告げた。 「はぁ、それはどうも」 と挨拶をする高原。 「ところで貴方のお名前は」  このタイミングで人が変わるとは怪しい。 「……高原さん、大丈夫ですかね」  沢邑も怪しいと思ったのか、高原に小声で尋ねた。  男はそんな様子も意に介せず、自己紹介をした。 「大和丘一人。と言います」  どう聞いても、おそらくは偽名としか思えない。が、怪しんでもどうにもならない、と握手をする高原。 「大和丘さんですか。よろしくお願いします」 「ありがとう」  大和丘は微笑んで両手で貴方の手を握った...
  • 889サカキSS
    サカキ@星鋼京様からのご依頼品 「ぐふぅ」 午後5時、自室でアレシア・アマデオはアイドル的にあんまりよろしくない感じの声を上げてぶっ倒れている。 彼女の前には一通の手紙が置かれている。 差出人の宛名は見なくても判る。封筒につけられたPのシール…、こいつはPからの連絡を意味するシールなのだ。 既に開けられた封筒の横に、一枚の紙がぺらん、と置かれていた。 「アレシア・アマデオ様。  明日の昼過ぎ、星鋼京王城にて待ち合わせ願います。               キノウツン旅行社」 「うーん、シールが貼られてたと言うことはこいつはPからの呼び出し…間違いない」 最後に会ったのいつだっけ、と寝転がりながらぺらぺらと手帳をめくる。 そして床に叩きつけた。めくってもめくっても仕事のことしか書いてなかった上に腕が疲れた。 「何故だ、何故私はこんな重たい手帳なんぞ選んだ...
  • 158榊遊ss1
    榊遊@え~藩国さんからの依頼 /*その者、貧乏につき*/  昼休みに食い物で釣ってみたらどうかな。  日曜日である。学生の頃ならば(常日頃授業をさぼりにさぼって相棒と街をかけずり回っていたとはいえ)授業のない一日の心地良い開放感に浸り、ずいぶん浮かれたものだった。  思えば、そう、若さだったのかもしれない。  いや、俺はまだ若い。日向は心の中でつぶやく。  しかしつぶやくだけの気力しかない。体は栄養不足につき絶賛反乱中である。しばらく前から空腹の音しか耳にしていない。恐怖の家賃取りもやってこないのは幸いだったが、それ以前の問題として、もう気力がない。  というか、だ。ソース焼きそばだけでは体力がもたない。あの味にはうんざりだ。  や、あれが生命線なので、そんなことを言っては罰が当たる。 「…………」  惨めさにちょっと泣けた。床にぶっ倒れたまま男泣きす...
  • 583VZASS
    VZA@キノウツン藩国さんからのご依頼品  食肉少女の名をシリカと言い、その名前には魔法がかけられていた。 「シリカゲルって名前はどうだろう」 「シリカゲルwww」 「――ってあの饅頭の箱とかについてる乾燥剤だろ?」 「ああ、“食べられません”って書いてる奴な」 「なるほど...ゲルはともかく、シリカか...」  シリカの墓の前で、神妙に手を合わせているVZA。  手桶とまごころのこもった花を一輪。  身にこそ着けていないが、腰に黒いスカーフを下げていた。  また、墓場で弾き語りの練習をしていた着流し姿のはるは、2時間前からそれに気づいていたが結局なにも言わずにギターをいじり続けていた。  シリカと言う名前には魔法が込められていた。  今度こそ食べられないように、そう言う些細な願いである。  結局士季号に根源力吸われて死ぬわけで、魔法な...
  • 758松井SS
    松井@FEG様からのご依頼品 芝村 の発言 あとまあ、総一郎はなんというか、アホの子なんでよろしく 松井@土場 の発言 アホの子… 松井@土場 の発言 nicoさんちのヤガミさんと比べると 松井@土場 の発言 だいぶ精神年齢が 芝村 の発言 新婚旅行気分だからね 芝村 の発言 貴方がぶちきれる前に教えておく 芝村 の発言 では2分お待ちください。 松井@土場 の発言 ぶちきれる… 芝村 の発言 /*/ 松井@土場 の発言 星座を観測するという建前で 芝村 の発言 ヤガミはいい気なビーチパラソルもって歩いています。 芝村 の発言 星座観測と聞いて、ビーチパラソル落とした。 松井@土場 の発言 「落ちましたよ」 芝村 の発言 ...
  • No.571~No.580の依頼
    No.571~No.580の依頼 No.571 ヤガミ・ユマ@鍋の国さんからのご依頼 アポロ・M・シバムラ@玄霧藩国 No.572 月光ほろほろ@たけきの藩国さんからのご依頼 まき@鍋の国 SSまさきち@暁の円卓藩国 No.573 アポロ・M・シバムラ@玄霧藩国さんからのご依頼 春雨@レンジャー連邦 No.574 松井@FEGさんからのご依頼 SS黒霧@涼州藩国 No.575 アキラ・フィーリ・シグレ艦氏族@FVBさんからのご依頼 あさぎ@土場藩国 No.576 黒崎克耶@海法よけ藩国さんからのご依頼(作成中) 矢上ミサ@鍋の国 No.577 多岐川佑華@FEGさんからのご依頼 春雨@レンジャー連邦 SS久遠寺 那由他@ナニワアームズ商藩国 No.578 小宇宙@キノウツンさんからのご依頼 SS浅田@キノウツン藩国 SS桜...
  • 688久藤睦月SS
    久藤睦月@玄霧藩国様からのご依頼品 /*/  静かな空。  久藤百佳が初めに受けた印象はそれだ。いや、空なんて全部そんなものかもしれないが、キャノピー越しにごまんという空と、そこを流れていく千切れ雲を見つめてきた。故に、些細な変化であっても、彼女は感覚的にその違いを読み取ることが出来た。  その空の下には、生活の証ともいえる明かりが灯る、共和国の家々がぽつぽつと立ち並んでいる。  しかし、そこに人の気配は無い。この高さ見ても、その異常さは見て取れる。家々を繋ぐ路に動くものが存在しないのだ。  街全体が、そう、夢の中に落ちたように、この国内の時間は凍り付いている。 「散開。地上の様子を確認せよ」  戦闘を飛ぶ一番機が、空気とキャノピーのぶつかる轟音の中で叫ぶ。ほとんど雑音にかき消され、聞き取り難いその声で告げていたのは、散開を指示だ。何かがいて、何かが起こ...
  • 788船橋鷹大SS
    船橋鷹大@キノウツン藩国様からのご依頼品 呼び方って、不思議じゃありません?夫婦間の呼び方とか 私、そういうの凄く気になるんですよ。 恋人や新婚だと名前で呼んだりアナタとかダーリンとかハニーとかプロデューサーとか呼んだりするのに 子供が生まれたらパパ・ママ、酷いとこだとちょっと、とかオイとか 孫ができたらおじいさん、おばあさん。でしょ? 不思議ですよねぇ、時間で愛情が薄れるってわけではないでしょうに 出会った頃のまま~なんてわけにはいかないんでしょうねぇ まあ、どうでもいい事ですが あの夫婦にはいつまでも名前で呼び合うようなそんな 微笑ましい2人であって欲しいな、なんて /*/ 「今はちょっと治安が悪いから止めとこう。今は大事な時期だし、何かあったら恐い」 「でも。今なら二人一緒だから、スーパーだって」 空歌は以前と比べて強くなった ...
  • 883沢邑勝海SS
    沢邑勝海@キノウツン藩国様からのご依頼品 [オアシスの傍ら]  衣食住といえば、人の生活の基礎となる三要件であるが、砂漠の地で新たにこれを達成するのは難しい。キノウツンもそうだった。オアシスがあれば水という重要だが極めて限定的な食は確保できるとしても、それ以外の食と衣は、現状、大部分が外部の支援に求める必要があった。  とはいえ。しかし。  藩国の復興が始まってから早一週間(NW時間)。オアシスの周辺には灰色のテントが無数に乱立している。  仮設住宅……敷設の前段階。仮設住宅を建てる人々が使う、仮設住宅だった。  前日は大雨だった。バケツをひっくり返したという表現が実際に使えるくらいの勢い。雨粒よりは水の塊が落ちて来たような激しさ。建築資材とか幾つかの仮設住宅とかが、楽しくサーフィンしていくのを必死に留めるのが前日の仕事だった。  明けて翌日。天は先日の空模様...
  • No.871~No.880の依頼
    No.871~No.880の依頼 No.871 水仙堂 雹@神聖巫連盟さんからのご依頼 砂神時雨@たけきの藩国 日向美弥@紅葉国 No.872 猫野和錆@天領さんからのご依頼 黒崎克耶@海法よけ藩国 No.873 和子@リワマヒ国さんからのご依頼 ホーリー@満天星国 No.874 猫野和錆@天領さんからのご依頼 可西@涼州藩国 No.875 奥羽りんく@涼州藩国さんからのご依頼 和子@リワマヒ国 サカキ@星鋼京 No.876 蒼のあおひと@涼州藩国さんからのご依頼 黒崎克耶@海法よけ藩国 城 華一郎@レンジャー連邦 No.877 猫野和錆@天領さんからのご依頼 竿崎 裕樹@よんた藩国 No.878 守上藤丸@ナニワアームズ商藩国さんからのご依頼 むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦 黒霧@土場藩国 No.879 銀...
  • 658彩貴SS
    彩貴@レンジャー連邦さんからのご依頼品 /*/ 「彩貴」 ん、誰だろう。私を呼んでる。 すごく安心する声。 「どうした?彩貴?」 え?ヤガミさん?? なんで上半身裸なの? 以外と筋肉あるほうなんだ… ってそうじゃなくってそうじゃなくって! 「バレンタインチョコ、ありがとう」 いえいえいえいえいえ! そんな、ご迷惑じゃなかったですか? 「迷惑なわけないだろう。そうだ。お礼がまだだったな」 良かったです。安心しました。 って、あれ? なんか近づいてませんか?? え、いやじゃないですけど… と、突然で…でも、ヤガミさんとなら… /*/ 「う…ううん…やわらかいです…ヤガミさん…」 レンジャー連邦パイロット控室。 今日もラスターチカを駆る共和国の空の守りたるレンジャー連邦のパイロットたちが、緊...
  • 884多岐川佑華SS
    多岐川佑華@FEG様からのご依頼品 川沿いで猫探し /*/ 「まあ、子供の事はおいおい考えるにして、」 「切り替え早いなユーカ」 「猫飼いたいよ、猫。あーあ、さっきの子ウチの子になってくれないかなあ」 「駄目だからな、あれはよその家の猫だろ?」 「べ、別によその子誘拐する気は、ないです、よ?」 「………………(俺がツッコミ入れなかったらどうする気だったんだろ……)」 ある夫婦の会話。ちなみにこの夫婦はアパート在住である。 /*/  じりじりと、まだまだ夏の気配を残した太陽に焼かれながら。  多岐川夫妻は近所の川沿いを歩いていた。  妻である佑華の持つものにカトーは苦笑が禁じえない。 「いや、猫士なら飼えるんじゃないかと」  確かにこう言ったのは自分だ。自分なのだが………。 「じゃあ野良猫士捜ししようよ、そ...
  • 885矢上ミサSS
    矢上ミサ@鍋の国様からのご依頼品 「ありがとう、じゃあちょっと行ってくるね」  そういって、ミサは猫一郎に顔を寄せた。 「王猫さまー、ちょっと待っててくださいねー」  閉じていた目をちょっと眠たげに薄く開き、猫一郎はぴるぴると片耳を震わせた。どうやらそれが、行ってらっしゃいの挨拶らしい。蕩けそうな笑顔になって、ミサは一度きゅっと猫一郎を抱きしめ、それから名残惜しそうに総一郎へと猫一郎を渡した。  ずしりと重い猫を両腕と腰で支え、総一郎は柔らかな毛並みを撫でる。なにが気に入ったのか、猫一郎はすぐに総一郎にすり寄ってごろごろと喉を鳴らし始めた。  それに少しばかり名残惜しげな視線を向け、ミサはひらりと手を振ると病院の入口に向かって歩いていく。SPたちに囲まれて去っていく背を見送って、総一郎は腕の中の柔らかな体に視線を落とした。  ふと思い付いて、前足の付け根に手を回し、支えるよ...
  • 582みぽりんSS
    みぽりん@神聖巫連盟様からのご依頼品  雨が降りそうだった。  どんよりと黒い雲、湿った空気が頬をなでて行く。  バスはどれほど遅れているのだろう、と少しだけ思うが どうでもよかった。あせる必要はなかった。時間はまだある。  自分の行く手をさえぎるものがいれば殺せばいいし、 殺せば運がよければお金か、何か便利なものが手に入るかもしれない。  何もないということは、ひどく自由だ。どこにでもいける。 何だってできる。何も縛られることもないし、理不尽な暴力に 心を痛める必要もない。厚志はひとつ呼吸をした。  ラボの外の空気は晴れやかだ。たとえ、今にも雨が落ちてきそうな ところでも、明日の予定がなくても。  厚志はのんびりとバス停に立っているだけで十分だった。  自由を味わっていると、急に声をかけられた。 「こ...
  • 358日向美弥SS
    日向美弥@紅葉国様からのご依頼品 雪の薔薇園 /*/  きん、と冷たく澄んだ空気に満たされた宰相府藩国、冬の園。  あいにくの曇天、小雪が舞う中コートを身に着けたロングヘアの女性が寒さを忘れたように一人でじっと立ちつくしている。  その女性、紅葉藩国の医師む~む~はやや緊張した面持ちで手首に巻いた時計の文字盤に視線を落とした。  あと5分。  1時間前には冬の園に到着、そのまま時間まで暖かい場所で待っていれば良さそうなものだが、我慢できずに待ち合わせに指定された冬薔薇園の前に到着してから既に10分が経過。  それから殆ど30秒おきに時計を確認していた。  む~む~がそうまで待ちわびているその相手とは。  先程む~む~が歩いてきた道。薄く降り積もった雪の上についた真新しい足跡を辿るようにしてジャケットを羽織った銀髪で長身の男が歩いてくる。 「日向さーん」...
  • 188乃亜Ⅰ型
    乃亜Ⅰ型様からのご依頼品 大変お待たせしました。 乃亜I型様ご依頼のイラスト提出させて頂きます。 はじめは4人でわやわややってる所を描き始めたのですが、ログを読み直しているうちにどうしてもくるくる回ってるエノラちゃんが描きたくなって路線変更しました・・・。(OK出して頂いてありがとうございます!) 楽しく描かせて頂きました。 ご依頼、ありがとうございました。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 958花陵ふみSS
    花陵ふみ@詩歌藩国様からのご依頼品  少し、思い違いをしていたのかもしれない。  髪を下ろした彼女の姿は色気を感じさせるに十分だった。雫を散らしながら振り返る彼女の白く細いうなじに見惚れてしまう。  人はそれぞれ生きている。生きているからには前に進んで、悩んだ分だけ成長をする。  俺はただ、彼女のことを知ったつもりでいただけなのかもしれない。  /*/  初めて来る土地で自分が行きたい方向とは逆方向に進む人波に巻き込まれた場合、ヒトはとりあえず落ち着こうとする。 「手掛かりは、これだけだもんね。」  集団から弾き出されるようにして距離を取り、花陵は手元に視線を落とした。  ソウイチローが送ってきた絵はがき。  今のところ手がかりはこれしかない。絵はがきの風景を探して花陵は移動する。  ここ、紅葉国は国がひっくり返ったような...
  • 589霰矢蝶子SS
    霰矢蝶子@レンジャー連邦様からのご依頼品 麗らかな昼下がり。長閑な公園。 平穏に包まれて、蝶子とヤガミはベンチに並んで腰掛けていた。 辺りは今迄関わっていた嵐のような出来事が夢だったかのような静けさで、そのギャップにちょっとした虚脱感を二人は覚えていた。むしろ、余りに色々と有りすぎた為に、本当に夢だったような気さえしていた。 「今日は暑いな」 「ですね。寒いところから帰ってきたからそう思うのかもしれないですが。」 ぽつり、ヤガミが呟いた、日常の挨拶のような言葉。少し異国の言葉のように聞こえるのは、まだ日常と非日常の狭間で揺れ動いているからか。 蝶子は、辺りを見回しながら、其れに答えた。公園は爆発した、と聞いたような気がする。それにしては、この公園は長閑過ぎる。きっと別の公園のことだったのだろうか。 「29度だそうだ」 日常の会話は、...
  • 882都築つらねSS
    都築つらね@満天星国様からのご依頼品 題:つらねの逆襲 満天星国。 足をぷらぷらさせながら、私、オンサ・エルケは都築つらねを待つ。 少し空を見上げる。青い空から夏の日差しが眩しいほど降り注いでいる。 今日も暑くなりそうな予感。 でもあまり気にならないのは・・・。 私はちょっと熱くなった頬を感じながら気にしないふり。 オンサ・エルケか。 うん。悪くない。 自分の服装に目を向ける。 前とは違う、少し露出を抑えた格好。 意識して再び顔を赤くした後、ふるふると首を振る。 だって仕方ないじゃない。つらね以外にはそんなに見せたくなくなっちゃったんだから。 そう。これは私の意思。つらねは、関係ないので、アール。 出した結論に満足し、再び足をぷらぷらさせながらつらねを待つ。 /*/ 「オンサー」 手をぷらぷらさせながらつらねがやって...
  • 888乃亜・クラウ・オコーネルSS
    乃亜・クラウ・オコーネル@ナニワアームズ商藩国様からのご依頼品 琴の調べ  たとえ、天が落ち、海が裂けようと、  あなたの剣はあなたの誇りを守り、  あなたの琴はあなたを讃える歌を忘れない。  私をあなたの琴として下さるだろうか?  /*/  柔らかな陽射しが、吹き抜けから注がれる居住区公園。昼寝するもの、遊ぶもの、デートするもの、多くの人が集う憩いの場。 「ハリーさん!」  その公園に、一際大きく人を呼ぶ声が響き渡る、それは一人の少女の声だった。  その主の名を、乃亜という。ヘイリー・オコーネルの伴侶であり、NW有数の服飾店経営者でもあった。  その彼女が、走りながら声をあげていたのだ。対象はもちろん、ヘイリーである。  ヘイリーは嬉しそうに笑みを浮かべて、駆けて来る彼女を抱きとめた。乃亜は彼の顔を見つめて、何かを話そうと口を開いた...
  • 558和子
    和子@リワマヒ国さんからのご依頼品 と、とりあえずご要望のあった弾丸を殴るクリサリスさんをー どこの世紀末覇者だ、という感じになってしまってすみません(ぁ ご予約までいただいたのに遅くなりまして大変申し訳ございませんでした、 ご依頼ありがとうございました~~ こちら、おまけになります 和子さんがかわいかったです>< 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 758松井
    松井@FEG様からのご依頼品 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (hihoukan2.jpg) imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (hihoukan.jpg) 遅くなりまして申し訳ありません! 旅立つ直前のシーンを描かせていただきました。 そして総一郎さんでなく、アララとらぶらぶになってしまい。 あれ…?ごめんなさ…。 ご依頼ありがとうございました!! 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 素敵なイラストをありがとうございました。なつかしいログなのでこうして拝見させていただくと新鮮でした。アナログ絵の鮮やかな彩色がすごく素敵...
  • 889サカキ
    サカキ@星鋼京様からのご依頼品 「Pと呼べ、Pと!」のシーンになります。 びしーと決めてるシーンが浮かんだのでこのような感じにしてみました。 こちらはおまけの4コマになります。 金をぼこー。のシーンを回想する形にしてみました。 きっとうっかり手が滑ってとかなのでしょうー。 金槌とかで。 ご依頼ありがとうございましたー! 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
  • 158榊遊2
    榊遊@え~藩国さんからの依頼 行き倒れの日向 手に食いついた日向 腐海のお部屋 お食事券もらえてなくて横たわる日向 折角なので真正面からの日向 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ...
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