プロローグ
ニコニコ動画による東方勢力の拡大と共に
幻想ノ宴プレイヤー人口も飛躍的に上昇した。
雛札製作委員会の支配の下に数多くの大会が開催され、多くのプレイヤーがその腕を競い合った。
だが、ある一つの事件がそんな宴世界の常識を塗り替えた。
― 雛札製作委員会メンバーの謎の怪死
そして謎の人物から発布された一つの言葉。
― 東と西、全ての宴プレイヤーの頂点に立つものに雛札の支配権を譲る
そこから戦争に至るまでは遅くなかった。
誰もが欲しがる新カードの想像権。北海道から沖縄まで、全てのプレイヤー同士血で血を洗う抗争が勃発したのだ。
ライバルは減った方がいい、戦いに勝利したプレイヤーは敗北したプレイヤーの生命とも呼ばれるデッキを奪う。
雛札政策委員会が崩壊した今、新しいカードを増刷することができず敗北したプレイヤーは二度と宴の世界に戻ってくることはできなかったのだ。
弱いプレイヤーは必然的に強いプレイヤーの元に付くしかなかった。
戦って生命を奪われるよりは従属して生き延びる道を選ぶ。
世界の二分化。東と西、その大規模な抗争はどちらかの敗北でしか終らないと思われていた。
だが、果て無き闘争はたった8人のプレイヤーによって収束する。
その8人は西の小さいチームのメンバーだった。
ただ楽しく宴ができればいいと考えていたその8人は今の状況が許せなかった。
だから立ち上がった。
時間は掛かった。東を束ねる者と西を束ねる者を打ち倒し、全てのプレイヤーが納得する実力を見せ付けるまでは。
だが、彼らは実現した。誰しもが楽しめる世界の復活。
敗北したプレイヤーのために再びカードを刷り、自分本位ではない新しいカードを創造する。
そう雛札の権利は彼ら8人の元に収束したのだ。
人々は彼らを「王」と称え、彼らの扱うデッキを王の証「玉璽(レガリア)」と証した。
そんな栄誉の中で人々は忘れていた。
事件の発端・・・雛札政策委員会のメンバーの怪死が誰の手によるものかということを・・・。
最終更新:2009年08月25日 00:21