宮部みゆき「魔術はささやく」(1989)
評価
★★★☆
ひとこと
日本推理サスペンス大賞受賞作です。
そうサスペンスですが、宮部みゆきの良さはストーリー展開やディテールのリアリティではなく、登場人物のセリフにあると思うのです。
ストーリー全体としては「火車」の方が好みではありますが。。。
ネタばれを避けるために詳述は避けますが、この小説の真価は最後の部分に現れます。
とにかくミステリと思わずに読み進めることをお勧めします。
分類
ネタバラシ作品(この本より先に読め!作品)
ネタバラサレ作品(この本より先に読むな!作品)
人間てやつには二種類あってな。
一つは、できることでも、そうしたくないと思ったらしない人間。
もう一つは、できないことでも、したいと思ったらなんとしてでもやり遂げてしまう人間。
どっちが良くて、どっちが悪いとは決められない。
悪いのは、自分の意思でやったりやらなかったりしたときに、言い訳を見つけることだ。(p112)
メモ
参考
主人公
日下守 横領犯を父に持つ16歳の少年
最終更新:2010年08月21日 17:52