二階堂黎人編「新・本格推理 特別編」(2009)
評価
★★☆☆
ひとこと
「新・本格推理」入選後、プロで活躍している作家の書き下ろしを集めたもの。
短編なのでいわゆる「本格モノ」とは異なりますが、さまざまな工夫が観て取れます。
とはいえ、やはり先人と同じことを書けなくなってくると【設定】を工夫しないといけないのかなぁ・・・という気もしました。
この中では「ハンギング・ゲーム」が良かった。(★★★★)
分類
収録作品
- 三津田信三「死霊の如き歩くもの」
- 光原百合「花散る夜に」
- 東川篤哉「時速四十キロの密室」
- 石持浅海「ハンギング・ゲーム」
- 加賀美雅之「聖アレキサンドラ寺院の惨劇」
- 鏑木蓮「かれ草の雪とけたれば」
- 園田修一郎「だから誰もいなくなった」
ネタバラシ作品(この本より先に読め!作品)
ネタバラサレ作品(この本より先に読むな!作品)
メモ
- 横溝正史のような雰囲気を漂わせる?余韻が上手い。
- 雰囲気がとても良い。ロジックをロジックと感じさせないところがうまい。
- 密室ものですが・・・。
- サスペンスものだが、推理としても楽しめた。他の作品も読んでみたい。
- ロシア革命の歴史好きだとなお楽しめる一作。
- 宮沢賢治は名探偵だった?
- 閉ざされた山荘。完全なパズルですが、やはりパズルのためのミステリと言う感じ。
参考
主人公(or探偵役)
- 幻想小説家 刀城言那
- マノミの木守り 初音
- 私立探偵 鵜飼杜夫
- 治安警察 番匠少佐
- ロシア人娘 ソーニャ
- 農学校教諭 宮澤賢治&音楽教師 藤原嘉藤治
- 刑事 吉崎
最終更新:2010年08月22日 22:06