太田差恵子「老親介護とお金」(2008)
評価
★★★☆
ひとこと
つとめて客観的に介護問題を扱った一冊。
分類
目次
序章 介護は恐ろしいですか
- 介護殺人はそこここに・・・・・・
- 「情」での判断や行動は危険
- 「理性」を重視しなければならない理由
- 介護保険は「バラ色」とはいえない
- あなたはいくらかけられますか?
第1章 チームを組む
- 突然始まる
- チームワークが必要なワケ
- 主役はあくまで要介護者本人
- 離婚を切り出されないように
- 家族の連携
- きょうだいは自動的にメンバー登録されるが
- 親との関わり合い、温度差はそれぞれ・・・・・・
- チームリーダーを決めましょう
- いいケアマネージャーをチームに引き込む
- ホームヘルパーとも連携
- かかり付けの医師ともコミュニケーション
- 頼りにしたいご近所
- いよいよチーム発足会議の始まり
第2章 ビジョンを練る
- 目指すはゴールではなく、ライン
- どこで介護を受けたいか
- 一緒に暮らすことが善という早合点
- 親のビジョンと子のビジョン
- 普段との違いに敏感になる
- 些細なことでも困っていることは解決
- 終末期をめぐりきょうだいが仲違いする場合も
- リビング・ウィル
- やりたいこと・やりたくないこと
- 構想を具体化していく方法
第3章 情報を収集する
- サービスの種類は4つ
- まっ先に地域包括支援センターにコンタクト
- 2番目は社会福祉協議会に電話
- ウェブは情報の宝庫
- 情報は点から線に
- 介護保険申請の基礎知識
- 自宅で暮らしながら利用するサービスの基礎知識
- 施設に引っ越して利用するサービス
- 便利な高齢者向けグッズ
- 安心のための住宅改修
- ひとり暮らしの親に勧めたいサービスとは
- お金の管理が難しくなってきたとき
- 遠距離介護に役立つサービス
- 入院した場合の取り扱い
第4章 介護資金をプランする
- 介護費用は本人手当が基本
- 親の経済状態を把握する
- 保険は申請しないとおりないから・・・・・・
- 「できる範囲」を心がける
- 家族介護はただじゃない
- 使った費用を明細を残せ
- トコトンかけるも、かけないも、考え方次第
- 介護保険は1割負担
- ケアプランの作成
- 医療も介護も一定額以上は払い戻される
- 障害者手帳の申請が役立つケースも
- 世帯分離という方法で保険料軽減も
- 税金の控除を活用する方法
- 民間介護保険は役立つか?
第5章 時間を調整する
- 強制的に離れる時間を確保するメリット
- 優先順位付け
- 緊急時対応のメドを
- 共有できる仕事はオープンに
- 介護で仕事を休める法律
- 在宅勤務という選択
- 仕事と介護の両立は戦略という新たな発想
- 仕事と介護だけでなく・・・・・・
第6章 効果の確認と軌道修正
- ビジョン通りにうまくいかない
- リーダーが軌道修正できない場合
- 同居の解消
- きょうだいの歪み合い
- 家族が親を虐待しているケース
- 相談窓口の活用
- 成年後見制度
- 自宅を担保に生活資金を借りる
- 介護度が急に重くなった場合
- ケアマネジャーが頼りにならない場合
- 介護で得ること
介護で困ったときに役立つ相談窓口・団体
メモ
- 認知章のために親が夜間に徘徊するようになったケース
- 介護保険+泊まり込みヘルパー(月12万円以上。1万円/泊×3泊/週)
- 遠距離介護(広島-東京
- 翌朝一番の新幹線(グリーン車利用。片道2万4980円)
- 前日の深夜バス(1万1600円)
- 親の歩行が危なくなってきたケース
- 住まい全体を高齢者対応にリフォーム(全面改装。1000万円)
- 最低限の改修(浴室の段差軽減&手すりの設置。介護保険の限度額で賄い、20万のうち自己負担は1割の2万円)
- 親の介護度があがってきたため施設介護を選択したケース
- 有料老人ホーム(入居一時金800万円。25万円/月×12ヶ月=300万円/年)
- 特別養護老人ホーム(入居一時金なし。介護保険を利用。月12万円×12ヶ月=144万円/年)
参考文献
最終更新:2010年08月21日 17:31