福田和也「人間の器量」(2009)
評価
★★★☆
ひとこと
器とは何なのかを考えるきっかけには良いと思います。
ただ、帯の宣伝文句に踊らされると拍子抜けかもしれません。
最近は明治時代に興味をもちつつあるので、その頃の器量の大きかった人物伝は興味深かったです。
分類
目次
序章 器量を問う事
- 人物観の平板さは、自らを縛りかねない
- 人を見る事は、自分の器を測る事
- 器は何歳になっても大きくできる
第一章 なぜ日本人はかくも小粒になったのか
- 戦後、わが国は人物を育てようとしてきたか
- 戦死にたいする覚悟がいらなくなった
- 貧困と病苦にたいする怯えがなくなった
第二章 先達の器量に学ぶ
- 西郷隆盛の無私
- 横井小楠の豹変
- 伊藤博文の周到
- 原敬の反骨
- 松永安左衛門の強欲
- 山本周五郎の背水
- 田中角栄の人知
第三章 器量を大きくする五つの道
- 一、修業をする
- 二、山っ気をもつ
- 三、ゆっくり進む
- 四、何ももたない
- 五、身を捧げる
終章 今の時代、なぜ器量が必要なのか
メモ
明治
- 西郷隆盛
- 伊藤博文
- 勝海舟
- 大久保利通
- 横井小楠
- 渋沢栄一
- 山形有朋
- 桂太郎
- 大隈重信
- 徳富蘇峰
大正・昭和前期
- 原敬
- 高橋是清
- 菊池寛
- 松下幸之助
- 今村均
- 松永安左衛門
- 鈴木貫太郎
- 賀屋興宣
- 石原莞爾
- 小林一三
戦後
- 岸信介
- 田中角栄
- 小林秀雄
- 小泉信三
- 山本周五郎
- 田島道治
- 本田宗一郎
- 吉田茂
- 宮本常一
- 石橋湛山
参考文献
- 新井白石「折たく柴の記」
- ジェーン・オースティン「高慢と偏見」
- ニーチェ「ツァラトゥストラはかく語りき」
- 牧野伸顕「松濤閑談」
- 原敬「原敬日記」
- 多湖輝「まず動く」
- 宮本常一「忘れられた日本人」
最終更新:2010年08月21日 17:26