曽野綾子「アラブの格言」(2003)
評価
★★★☆
ひとこと
クリスチャンの曽野綾子が拾い集めた「アラブの格言集」
まずは、なるべくそのままInputしてみるとよいと思われます。
もちろん受け入れる必要はないけれど、理解二は役立ちます。
分類
目次
- 神 「追う者と追われる者は、共に神の名を口にする」
- 戦争「一夜の無政府主義より数百年にわたる圧政の方がましだ」
- 運命「世界は二人の人間に属した。殺された男と、彼を殺した男と」
- 知恵「水を節約するようにと言われた途端に、誰もが水を飲み始める」
- 人徳「あなたには名誉を。私には利益を」
- 友情「歓迎されない客人は、大英帝国のようにいつまでも居座る」
- 結婚「私は妻に『おまえなんか離婚だ』と言った。すると彼女は『ベッドへおいで』と命じた」
- 家族「家に老人がいないなら、一人買ってこい」
- 貧富「貧乏は叡知」
- サダム・フセイン「場すらの反乱以後は廃墟」
断食して祈れ。そうすればきっとよくないことが起こる。(レバノン)(p27)
もしも本当に敵を悩ませたいと思うなら、何も言わずに彼を一人にしておけ。(アラブ)(p44)
死ぬ予感は、死そのものより悪い。(アラブ)(p49)
水を節約するようにと言われた途端に、誰もが水を飲み始める。(アラブ)(p80)
日本人は信じるという言葉を、無考えに美徳として使っていると私はかねがね思っている。信じるということは、疑うという操作を経た後の結果であるべきだ。疑いもせずに信じるということは、厳密に言うと行為として成り立たないし、手順を省いたという点で非難されるべきである。(p92)
日本人は自由を叫び選択を当然のこととするが、彼らは選択こそ難しいことを知っているのである。(p123)
すべてことが終わった時に後悔するのは、死ぬより悪い。(アラブ)(p186)
メモ
- アラブのIBM
- インシァラー「神の思し召しがあれば」
- ブクラ「明日」
- マレシ「理のないこと」
- シーア派:ムハンマドの血統を重んじる(イラン周辺)
- スンニ派:ムハンマドの信仰を重んじる
- 中近東アフリカでは贈り物は絶対。手土産なしの訪問は敵意か軽視かのどちらかと思われる。
参考文献
- 曽野綾子「アラブのこころ」
- ラビ・ピンハス・ペリー「トーラーの知恵」
最終更新:2010年08月18日 15:32