塩野七生「日本人へ 国家と歴史篇」(2010)
評価
★★★☆
ひとこと
月刊「文藝春秋」の連載の新書化。
塩野七生のごくごくフツーのエッセイ。タイトル買いするとがっかりするかも。
分類
目次
Ⅰ
- 後継人事について
- 葡萄酒三昧
- 『ローマ人の物語』を書き終えて
- 女には冷たいという非難に答えて
- 世界史が未履修と知って
- 遺跡と語る
- 『硫黄島からの手紙』を観て
- 戦争の本質
- 靖國に行ってきました
- 読者に助けられて
- 夏の夜のおしゃべり
- 安倍首相擁護論
- 美神のいる場所
- 歴史ことはじめ-葡萄酒篇
- 歴史ことはじめ-チーズ篇
Ⅱ
- 滞在三大噺
- ブランド品には御注意を
- バカになることの大切さ
- ローマで成瀬を観る
- 夢の内閣・ローマ篇
- 夢の内閣・ローマ篇(続)
- 漢字の美しさ
- 福田首相のローマの一日
- オリンピック・雑感
- “劣性”遺伝
- 開国もクールに!
- 雑種の時代
Ⅲ
- 一人ぼっちの日本
- 海賊について
- 拝啓 小沢一郎様
- イタリアが元気な理由
- 地震国・日本ができること
- 昔・海賊、今・難民
- 現代の「アポリア」
- ソフト・パワーについて
- 八月十五日に考えたこと
- 円の盛衰
- 戦略なくしてチェンジなし
- 価格破壊に追従しない理由
- 「仕分け」されちゃった私
- 仕分けで鍛える説得力
- 「密約」に想う
- 国際政治と「時差」
- 「免罪符」にならないために
亡国の悲劇とは、人材が欠乏するから起るのではなく、
人材はいてもそれを使いこなすメカニズムが機能しなくなるから起るのだ。(p26)
いいかげんに、女ならば女のことを心配するという習性から脱してはどうであろう。
女が女のことばかり考えているかぎりは女の独立は絶対に達成できないと思う(p74)
メモ
- 世界史が未履修の読者を想定した書く姿勢
- やさしい語り口で物語らない(相手を大人として扱う)
- 内容の知的水準を下げない(明晰にかく)
- 視覚の活用
- 歴史の流れを読む人に感じ取ってもらえるように
- アポリア:解決不可能な問題(ギリシア人が名づける)
参考文献
最終更新:2010年08月18日 15:23