阿川佐和子「どうにかこうにかワシントン」(1994)
評価
★★★☆
ひとこと
テレビを辞め、アメリカでボランティアをしていた頃のエッセイです。
分類
目次
- ビギナーズラック
- 冬の夜のパレード
- 凝らない性
- 旅支度
- 目覚めてみれば
- 別れ際
- 口コミ委員長
- 人物の証明
- 早くも難問
- 働き者サンタ
- 銀行にて
- アパート探し1
- アパート探し2
- 笑う証明書
- サクラ・マナー
- 遊ぶ先生
- 床と靴
- 訪問者の報告
- 村上先生
- 初級英会話
- 懐かしき対面
- 天気が迫る
- 運転事始め
- 貝より隗
- 七月四日騒動
- 七夕郷愁
- 明るいホームレス
- 弟離れ
- 束の間ダンサー
- モンタナのまるい月
- クロウのもてなし
- インディアン体験記
- よれよれカプリオレ
- アンドリュー一過
- 再会エレベーター
- コロンブスのトマト
- トマトの故郷
- うるさい種
- 隣の他人
- アメリカのはしか
- 余計なお世話
- 夕焼け富士山
- 不況の鏡
- タバコ天国地獄
- ひねもす感謝祭
- 鍵騒動
メモ
書きだし
- 前々から、一度行きたいと思っていたのである。
- このところ、ほぼ毎晩、十時ごろになると、近所から拍子木の音が聞こえてくる。
- 私はつくづく「凝る」ことのない人間だと思う。
- いよいよアメリカ行きの話が煮詰まって、出発の日取りもほぼ一ヵ月先と迫ってきたところで、にわかに気持ちが落ち着かなくなってきた。
- 一時間ほどネタところでグラッときた。
- 別れは突然にやってきた。
- 深夜の電話フレンドえのきどいちろう氏から「『シコふんじゃった。』はいい映画だよー。見ると元気が出るよー」と勧められたときは、正直に言って半信半疑だった。
- アメリカ出発まで残すところあと一週間を切ったというのに、旅立ちの準備はまったく万端じゃなく、どうしよう、もうだめだ、間に合わない状態に陥っている。
- ワシントンはもうすっかり春である。
- この一週間はシャーリーンさんの家に泊めていただいた。
- この土地で生活を始めるとなれば、とにもかくにも銀行に口座を開かねばなるまい。
- ワシントンでアパートを探す手立てはいくつかある。
- 新聞の賃貸アパート欄のなかからいくつかめぼしいものにマルをつけ、友人の車に乗って物件巡りを始めることにした。
- 友人のシャーリーンおばさんの計らいで、いよいよスミソニアン博物館のボランティアスタッフとして働くことになった。
- 日本の桜前線は北海道あたりまで北上しているらしいけれど、ワシントンではちょうど先週一週間が桜の見頃だった。
- 毎週金曜日に、スミソニアンのデイケアセンターで仕事をすることになった。
- アメリカには家のなかで靴を脱ぐ習慣がないことは、昔から重々承知していたつもりだけれど、こちらにやって来て、実際にそのことに馴染もうとすると、なかなか難しいものだということがわかった。
- ワシントン滞在二ヶ月目を過ぎ、少しこちらの生活に慣れたかと思った頃、日本からたて続けに三人の訪問客を迎えた。
- 朝早く、母からの電話に起こされた。
- 毎週月曜日は、シャーリーンおばさんが室長を務めるスミソニアン友の会調査旅行企画室に通って、事務的な仕事のお手伝いをしている。
- 生まれて初めて公演旅行というものの依頼をいただいた。
- ワシントンには梅雨がない。
- ようやく車を運転するにいたった。
- いつのまにか木々の緑が濃くなって、景色が夏の色に変わり始めている。
- 国が変わると当然のことながら、祝祭日も変わる。
- やや旧聞に属するかもしれないが、今週は七夕の話。
- ワシントンの街のあちこちに、空き缶や紙コップを持った人が立っている。
- 末の弟がワシントンにやってきた。
- ニューヨークへ行ってコマーシャルの撮影をした。
- アメリカ北西部、モンタナ州にあるハーディンという小さな町に来ている。
- モンタナで開かれるアメリカインディアン、クロウ族のお祭り、「クロウ・フェアー」は、毎年八月の第三週から一週間にわたって行なわれ、今年で七十四回目を迎える。
- ロッキー山脈の麓に位置するクロウ族の居住区は、標高が高いだけあって昼間は太陽光線が肌に突き刺さるほどに暑いが、日が暮れると急激に温度が下がる。
- ようやく車を手に入れた。
- ワシントンはもうすっかり秋の気配である。
- 日本から親友のユウコがやってきた。
- 日本のテレビの仕事でローマとメキシコを回ってきた。
- トマト取材チームはローマの次にメキシコを訪れた。
- しばらくワシントンを留守にしているうちに、完璧に秋だ。
- いよいよ大統領選挙が目前に迫って、街中の雰囲気も盛り上がってきたようだ。
- 週に一度通っているスミソニアンの保育所には、たくさんの先生がたがいらっしゃる。
- アメリカの第四十二代大統領が、ビル・クリントン氏に決まった。
- 八カ月ぶりに日本に帰ってきた。
- 今回、十日間の一時帰国をする前まで、電話や手紙や新聞で伝えられるところによると、「日本はそうとうに不景気」だという噂だった。
- 日本に一時帰国してつくづく思ったことは、タバコ公害のものすごさである。
- 十一月二十六日はアメリカの感謝祭だった。
- 今、ワシントンの町はクリスマスの飾りつけ一色で、どこもかしこもきらきらと輝いている。
参考文献
最終更新:2010年08月21日 17:16