荒井千暁「勝手に絶望する若者たち」(2007)

評価

★★☆☆

ひとこと

産業医が見た最近の若者論? です。
多少結論づけが強引ですが、現象ひとつひとつはリアリティがあります。

分類

目次

第一章 若い人たちの離職理由と「世代」
  1. 若い人たちに何が起きている?
    • 辞めていった新入社員が口にした理由
    • 職場に横たわる問題
    • 現場と噛み合わない
  2. 離職理由とジェネレーション・ギャップ
    • 労働経済白書から
    • ジェネレーション・ギャップが職場にもたらすもの
    • 苛立ち、働く興味が削がれる団塊ジュニアたち
    • 離職は時代のせいか、世代のせいか
    • 若い人たちは(楽しい生活)を求めて働く
  3. 「世代」をめぐって
    • 世代という呼称について
    • 世にいわれている「世代」
    • 年代の区分け
第二章 バブルに翻弄された世代
  1. ロストジェネレーションといわれて
    • 連載「ロストジェネレーション」から
    • 使い捨て 身も心も
    • 気がつけば、うつ
    • 三誌編集長の鼎談から
    • インターネットでの反応や知り合いたちの反応
  2. 勝ち負けは、三〇歳前後で決まる?
    • 若者たちに支持されている意見
    • したいことをやらせてもらえないという若者たち
    • 早い段階で人生の価値観や動機を考えない人は不幸?
    • モノが溢れる社会で何をするか
  3. シンプルで堅実さを求める世代
    • 自分磨きとシンプルさと堅実さ
    • 「若い人」たちの共通点と、ふたつの世代
    • 最大の関心事項は自分自身
第三章 働くことと人材育成教育
  1. 現代の職場で「育成教育」は可能か?
    • 一通の手紙から
    • OJTという育成教育方法
    • OJTとOffJT
    • OJTの継続運用は難しくなるか
    • 現代の新卒者が抱くOJT感
    • 目的を語った上での職場教育
    • 現代は育成教育が困難な時代か?
  2. 三〇第の職場で起きていたこと
    • 増える「代理」「補佐」職
    • 成果主義と新卒雇用激減の影響
    • 技術の伝承と人材の育成
    • STDCPAやWKYという方法
第四章 未来を夢想するより、現在の直視を
  1. 現代の職場で、何が起きている?
    • 「職場で、何が起きているのか」
    • 正社員不要論について
    • 消えたトップの思想
  2. 行く先を見失った若い人たち
    • イメージがひとり歩きしている「やりたいこと」
    • 情報だけではわからない
    • 若い人が焦る理由
    • 自己溺愛と唯我独尊
    • やりたいことと必要とされていること
    • すべては相関関係のなかから
    • バブル期入社組と就職氷河期組と、現代の新入社員を比較
    • 社会のなかの居場所を探せ
  3. 中堅となってから職場を去ってゆく若い人たち
    • 考えることができない職場環境
    • 重くなりすぎた末の絶望
  4. 結詞
    • 絶望の淵から/底からの脱却
    • 「したいこと」にこだわる姿勢を一旦捨てよ
    • 若い人が煽られる時代
    • コミュニケーションを考え直す
    • 社内でフリートークができるカイシャに
付章 産業医からのメッセージ
  • 完成度の高い、モノに囲まれた社会で
  • ときの運と、事実の痕跡


気になる表現


メモ

  • 年代の区分け
    • 団塊世代     1947~1949年生まれ
    • バブル期入社組  1965~1970年生まれ 所謂“アラフォー”
    • 団塊ジュニア   1968~1983年生まれ 
    • 就職氷河期組   1974~1981年生まれ


参考文献

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2010年08月22日 09:05